各地の日中交流ニュース

2021年4月1日号 /

中国留学生との共催新春聯歓会をWEB方式で開催

・奈良県日中友好協会

2月13日(土)、奈良県日本中国友好協会では、奈良地域中国留学生学友会、並びに大阪産業大学中国人留学生学友会との共催でZoom会議方式による「新春聯歓会」を開催した。コロナ緊急事態宣言下、留学生たちからの提案を受け、奈良県日本中国友好協会としても積極的に協力を申し出た。

実施日まで2週間を切る中でZoom会議に参加できる者は限られ、また初めての経験で試行錯誤の連続であったが、留学生主導で実に素晴らしい聯歓会となった。最終的に参加者は大阪21名、奈良地域27名の留学生に加え、奈良県日本中国友好協会から天根会長始め9名の、合計57名となった。

プログラムは、駐大阪総領事館からのメッセージ、奈良県日本中国友好協会天根会長の挨拶、留学生の紹介に続き、各大学からダンス、歌、ピアノ演奏などの披露があり、少数民族の舞踏、龍踊など多彩なパフォーマンスを楽しんだ後、抽選会も行い盛り上がった。

Zoom開催ということで、飲食なし、直接の顔合わせもなしの聯歓会であったが、参加者たちの熱心さに支えられ楽しい会となった。一方でこれからの活動に対し、反省も含め非常に有意義な会合になった。

一日も早くコロナの収束を願うとともに、こうした環境での活動の一方法として、非常によい経験となった。(事務局 塩崎義郎)

新春聯歓会の様子(12分57秒)

春節お年玉配布

・福井県鯖江市日中友好協会

新型コロナウイルスのあおりを受けている中国人の生活を応援しようと、福井県の鯖江市日本中国友好協会は2月13日、「春節お年玉配布」と銘打った企画を実施した。在住中国人約60人に食品や生活用品を贈る取り組みで、コロナ禍のなかでも友好の懸け橋を着実につないだ。

配布物資は同協会の会員らが自宅の余剰食品(米や缶詰など)を持ち寄ったり、新たに購入したりして準備。市内にある市民活動交流センターで配布した。

密を避けるため、当日は事前に申し込みをした中国人グループの代表者に物資を受け取りに来てもらったほか、希望するグループには勤務先の寮などにも配達した。

物資を受け取った女性は「母国に帰れず寂しいなかで、鯖江の人たちの温かい心遣いに感謝したい」と話した。同協会の田中敏幸会長は「こうした小さな活動が(日中の交流を深める)新日本海時代への足掛かりになればうれしい」と話した。

鯖江市は、東京五輪・パラリンピック大会に出場する中国の選手らを応援する「ホストタウン」にもなっており、地方都市ながら活発な交流が続いている。(事務局 大森治幸)

物資の仕分け作業を行った鯖江市日中友好協会の理事たち