今どきの週末の過ごし方

2024年12月1日号 /

大家好、麻雀スズメのNANAだよ。100円均一店は誰でも一度は行ったことがあると思うけど、「均一体験レッスン」はまだ知らない人も多いはず。今回は、低コストで生活を豊かにする手段として、若者の間で流行っている「9・9元体験レッスン」について紹介するよ!

麻雀スズメNANA
サンタさん体験してみたい、ってサンタさんにお願いしたよ

週末、お金を使いたくないけど、どこかに行きたい。こんな時、若者を引き付けるのが、1回9・9元(約200円)の体験レッスン。その内容は、60分ジャズダンスから声楽、個別デッサン、バイオリン、裁縫、語学まで多種多様。

声楽体験レッスンでは、先生が生徒の歌唱力をチェックした後、具体的なアドバイスを与えて発音方法を改善。ヨガのレッスンでは、肩首のリハビリ、シェイプアップトレーニングなどのコースがあり、体験レッスンが終わると、コーチは生徒の身体の条件に基づいてコース案を作成してくれるよ。多くの若者にとって、体験レッスンの真髄は「学ぶこと」ではなく「遊ぶこと」。初心者にとって心理的な負担無く低コストで、毎週異なった体験ができることに価値があるんだって。

こうしたトレンドを受けて、小紅書(RED)では、「テーマ別一週間の過ごし方」というコンテンツが人気。これは週末ごとに、音楽ウィーク、運動ウィーク、読書ウィーク等、自分に異なるテーマを設けて体験レッスンを実行するというもの。続けやすい「週」単位に時間を設定し、途中であきらめても精神的経済的な負担にならないこのライフスタイルは、若者の毎日に張り合いや目標を与えているそう。

業者側からすれば、体験レッスンは低コストで新規顧客の呼び込みができ、売り上げUPにつながるマーケティング手段。利用者の目的が学ぶことにないのであれば、技術性や専門性だけではなく、情緒的価値をどう利用者に提供するかが重要。体験者がSNSに体験談を自らシェアしてくれれば、お店のサービスや商品の露出を効果的に増やし、新たな顧客獲得が期待できるね。

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子供の頃、親が手配してくれたレッスンには行くのを渋っていたのに、大人になって自分から進んでレッスンを受けたくなるとは。でも義務感や強制感がないから逆に楽しめるのかもね。じゃあ、次回をお楽しみに。良いお年を!

文 ◎ 新出歌名子
北海道出身、北京在住。清華大学MBA修了