大家好~麻雀スズメのNANAだよ。夏は冷たいドリンクやアイスが嬉しいけど、聞くところによると、今、中国の若い世代の間で、コンビニのカップ入り氷に人気が出ているみたい。今回はそんな「氷カップ」に火がついた理由を調べてみたよ!
中国の方が日本に旅行したとき、レストランで氷水が提供されたことに驚いた話はちょっと前までよく聞いていたけど、その驚きポイントは、安心して飲める水が無料という以上に、「氷水を飲むと体によくない」「体を冷やさぬよう夏でも白湯を飲むべきだ」という伝統的な観念のため。今、若い消費者に「氷水は快適で清涼な体験をもたらすことができる」という認識が広がったことが、氷カップ流行の背景の一つだと思う。
若者の生活スタイルや氷に対する認識の変化もあり、氷カップはこの数年間で売り上げが急増。企業情報サイト「天眼査」で「製氷メーカー」をキーワードに検索すると2024年6月時点で2033社の存続企業がヒット。この3年間に新規設立された会社は約490社なので、製氷業界がここ数年で顕著に伸びていることが確認できるね。
氷カップはコンビニで1杯3・5元程度(執筆時の換算レートで約77円)。ペットボトル入りのドリンクが平均で5~6元だから、決して安いようには感じないけど、消費者はどんな目的で買うんだろう?
一つは、ミドル層の消費グレードダウンによるドリンク代節約のため。一杯30元以上のスターバックスを購入していたオフィスのホワイトカラー層、自分でコーヒーを淹れて氷カップに入れれば数元でアイスコーヒーが楽しめるし、バーで飲むと数十元0したカクテルも自分で作れば同価格で何杯も作れてお得。
もう一つは、DIYの楽しさと精神的な満足感。自分の好みに応じてコーヒーやお酒、シロップ、ジュースを選ぶことで、若者は自分の個性やスタイルを表現したオシャレなアイスドリンクを作ることができるし、その体験やレシピ、アイディアをSNSにシェアすることで他のユーザーと情報交換・交流することが可能。小紅書では、氷カップを使ったDIYドリンク作成過程などの投稿が4万件を超え、夏の旬な話題になっているよ。
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見た目が良くて美味しく、コストパフォーマンスが高いアイスドリンクを自分で作って楽しみたい…若者のこの物理的&精神的ニーズが氷カップを流行らせたと言えるね。じゃあ、次回をお楽しみに!
北海道出身、北京在住。清華大学MBA修了