大家好~麻雀スズメのNANAだよ。夏真っ盛りの8月! マージャンであると同時に“スズメ”の属性も持つNANAは、都会を離れて草原や山に探検に行きたくなる! 今日は今どきのサマーキャンプについて紹介するね。
この5年間、アメリカに起源を持ち、150年以上にわたって発展してきたアウトドア体験型キャンプ教育が、特に80年代生まれの都市保護者層に急速に人気を集めているよ。
2022年のある統計によると、中国全国のキャンプ教育関連企業は3万8000社に達しているそう。その背景としては、2021年に教育部門が発表した双减(二つの軽減。義務教育の段階で生徒に課せられる宿題の負担と塾などの学校外教育の負担を効果的に軽減した政策)が関連しているよ。数学オリンピックや英語の塾などが「整理整頓」された結果、親御さんの教育方針が、子供をロッククライミングや乗馬、ダンス、バスケットボールなどの趣味クラスに参加させるように転換したみたい。
サマーキャンプに関しては、普段は都市の中でおじいちゃんおばあちゃんに過保護に育てられた子供が、自然の中で新しい体験をすること以外、一人で外の世界に出て、大自然の中でしばらく独立して〝生活〟する能力を鍛えたり、見知らぬ環境で友達を作る体験をしたりすることに価値を感じる人が増えているようだよ。
こうした親サイドの様々なニーズや子供の年齢、興味に合わせて、たくさんのキャンププログラムが市場に出てきているよ。例えば、英語で交流することをテーマにした「アメリカ式キャンプ」、女の子向け「軍事キャンプ」、ジャイアントパンダや東北トラと親密に接触できる(!)「野生動物保護キャンプ」、宇宙科学研究基地を探索する「科学キャンプ」、森や草原の中で山小屋に泊まり、昆虫やお花を観察する「自然キャンプ」、そして徒歩、登山、ボート漕ぎ、水泳などの運動を中心とした「スポーツキャンプ」などなど。価格は1週間で5000元程度のものから、1万元を超えるものまで千差万別!
プログラムに参加し終わった子供たちは、普段の生活の中で自主的に家事を手伝ったり、植物や環境に興味を持つようになったり、と変化も見られ、効果も上がっているようです。
サマーキャンプ教育の人気は、「双减」後の教育傾向に順応しているだけではなく、教育が学校という塀の囲みの中だけではなく、大自然の面白く新鮮な体験の中でも起こることが重視されつつあることの表れだね。かわいい子には旅をさせよ! じゃあ、次回をお楽しみに!
文◎新出歌名子(北海道出身、北京在住。清華大学MBA修了)