今どきの「怠け者」宅生活

2022年9月1日号 /

大家好、麻雀スズメのNANAだよ! 9月に入り、秋の気配が近づいてきたね。お掃除もお料理も洗濯もぜーんぶ誰かにまかせて、家でゆったりテレビ鑑賞したい! Z世代が消費の主力となった今、中国の家電業界にも色々な変化が起きつつあるよ。今回は今どきの家電について紹介するね。


まず、Z世代消費の特徴の一つは「顔面」重視。他の消費者層に比べて、家電に対しても基本的な機能にプラスして外観やデザインが重要。もう一つの特徴は「楽ができること」。スマートテクノロジーを通じて、より便利な生活を実現し、日常生活をより効率的にすることが大切。また、体験価値を高めて、家庭内の娯楽などの新しいニーズに高い割増金を払ってもよいと考える傾向があります。

このようなZ世代の特徴や多様なニーズを受けて、SNSでシェアすると「メンツ」がある高額なダイソンドライヤーなどの高い顔面値と機能を兼ね備えた製品や、スマート便器、掃除ロボットなどの新型スマート化製品が急速に普及しています。

今や家電を買うこと自体が目的ではなく、家電で生活改善をすることが求められる時代。Z世代消費者の牽引の下で、家電小売業者は、製品展示や販売としての役割だけではなく、消費者との接点として、KOLによるライブコマースなどの新しいマーケティング手法を運用し、新しいニーズを迅速に把握。消費者体験や研究開発やメーカーへのフィードバック、アフターサービスを一体化した効率的なプラットフォームに転向。一方、家電メーカーはビッグデータと技術のアップグレードを通じて、製品の機能と品質を絶えず改善し、セット化された商品の供給を拡大。結果として、小売業者とメーカーの提携が促されています。

大手家電メーカー、蘇寧易購のデータによると、今年の618キャンペーン(中国最大級のECセール)には、4万元以上の家電セット購入者が前年同期比43%増加。洗濯乾燥機、大容量二重冷蔵庫などの品質アップグレード商品、ハイエンドブランドが人気を集め、1万元以上のハイエンド家電製品の前年同期比伸び率は78%に達したそう。


Z世代の特徴と消費力は、家電業界に新たな活力を注入し、市場全体を進歩させる原動力。中国の家電市場に新しいトレンドをもたらし、品質向上や新たなチャンスを生み出していると言えるね。怠け者、宅生活万歳! それでは次回をお楽しみに~。

文◎新出歌名子(北海道出身、北京在住。清華大学MBA在学中)

会社では仕事で忙しいから 家では楽したいの!