周恩来総理記念詩碑への献花
絶好の秋晴れに恵まれた二〇二四年十一月十日、嵐山の亀山公園内にある「雨中嵐山」の詩碑前で駐大阪総領事館主催による献花式が開催された。式典には、呉江浩中国大使夫妻、薛剣総領事、田中彰寿京都府日中友好協会会長、楊正武京都華僑総会会長、中重節子京都国貿促事務局長の他、十名の中国人留学生を含む三十余名が参加。総領事館の若手職員二名の中国語による詩文朗読に続き、大使夫妻、総領事の手による献花が済々とおこなわれた。
この碑は、周元総理が日本留学中の一九一九年春、嵐山散策の折に詠んだ詩を紹介したもので、若き日の周元総理の日中友好への思いを永遠に刻む象徴として長きに亘り愛されて来た。日中関係が順風の中にあるとは言い難い今、改めてこの詩碑に花を手向け、世代を超えて日中友好の初心に戻ることの尊さを参加者全員が心に刻む日となった。碑の上に広がる秋空はどこまでも青く澄み渡っていた。
(京都府日中友好協会前副理事長 四宮陽一)
萬福寺で日中文化芸術祭を開催
毎年恒例の「日中文化芸術祭IN萬福寺」が2024年11月3日、宇治の黄檗山萬福寺で開催されました。前月には萬福寺が国宝に指定されるというお目出度いタイミングでしたが、光栄なことに昨年に続いての舞台監督を務めることが出来ました。
この日「文化の日」は、前日の雨天が嘘のような秋空が広がり、快適な一日となりました。来賓として参加の薛剣駐大阪総領事、松村淳子市長を始めとする皆様は、同時開催の「敬隣永安」書道展の見学の後、本堂での日中音楽コンサートの開会式に出席し、それぞれ挨拶を行い、日中文化交流への期待と祝福の意を表しました。
続いて、日中両国から一六〇名以上の芸術家と、日本の中国音楽、武術愛好者が次々とステージでパフォーマンスを披露し、満席の観客席からは盛大な拍手が寺院に響き渡りました。コンサートの最後のプログラムでは、出演者全員で中国の楽曲「大海よ、故郷」と日本の楽曲「故郷」を演奏し、会場の雰囲気は最高潮に達しました。イベントの終了後、薛剣総領事は出演者全員と舞台で記念撮影を行い、この盛大な文化芸術祭に華やかな締め括りを飾りました。来年の開催を楽しみにしつつ、日中の友好が末永く続く事を願っています。
(京都府日中友好協会 趙端)