中日青年合宿交流会、鬼怒川で開催

2024年11月1日号 /

9月21日(土)から22日(日)にかけて、栃木県鬼怒川にて中日青年合宿交流会が行われた。このイベントは、中国駐日本大使館の青年外交官と日本の青年が交流し、相互理解を深めることを目的として開催された。各地の青年委員会のメンバーをはじめ、総勢20名の日本人青年が参加し、勉強会が実施された。

勉強会では、参加者は「人的交流」「経済協力」「政治・国際関係」の3つのグループに分かれ、大使館の外交官と共に多様なテーマについて自由に議論を行った。具体的なテーマとして、中日の学生交流のあり方や、中国でのキャッシュレスの急速な進展についての質問が交わされ、参加者たちは真剣な眼差しで耳を傾けていた。夜には、卓球やビリヤードなどのアクティビティを通じて、よりカジュアルな交流が促進された。ビリヤードでは協力し合い、卓球では中国対日本の決勝試合が行われ、参加者たちは楽しいひと時を過ごした。今回の交流会を通じて、参加した青年たちは多くの気づきや学びを得たことだろう。今後も日中交流の一助となることが期待されている。

(事業部 鈴木万里奈)

交流会に参加した両国の青年と関係者

参加者の感想

大使館の方から「チャイナフェスティバル」や「国潮」についての話を聞きました。日中の学生同士の交流事業に関しての話も興味深かったです。別れる際に感動して泣いてしまう学生がいることからも、心が通う交流についての重要性を認識させられました。私が印象的だったのは、大都市である上海や北京ではなく、地方の都市に行ってその土地の文化を感じ、中国に関する理解を深めてもらうという話でした。さらに中国に関する理解が深まったため、中国に行きたいという気持ちのみならず、日本国内の中国に関するイベントや料理も体験したいと思いました。

―「人的交流」に参加した神谷さん

中国大使館の方や参加者の方々との経済に関する議論は非常に興味深く、有意義な時間となりました。講演会とは異なり、カジュアルな雰囲気の中で行われたため、緊張せずに率直な意見交換ができたと思います。学生から社会人まで様々な立場の方が参加していたため、話題も多岐にわたりました。貿易額の推移から見る関係性や動向の変化といった話題や、スマホ決済など技術の社会実装は中国の方が早いのか、国民の反応はどうかといった身近に感じる疑問など、マクロ・ミクロの様々な視点で学ぶことができたと思います。大使館の方々をはじめ運営に携わってくださった方々、貴重な機会をありがとうございました。

―「経済協力」に参加した井上さん

中国からみた日本について知り、中国と日本との関係性について考える機会となりました。中国大使館の方々から、外交部、一個人としてのそれぞれの考えを共有していただけたのが印象的でした。勉強会では政治・国際関係というテーマのもと、国民感情について大使館の方々からお話を伺うことができました。中日関係は、メディアの影響を受けやすい国民感情ともかかわりが深いことを知り、政治・国際関係というテーマがとても身近なものに感じました。他国との関係性について考える際、感情や印象ではなく、客観的な視点をもつことの重要性を実感しました。

―「政治・国際関係」に参加した大澤さん

卓球を通じて友情を深め合った参加者たち