「収穫の秋」に向けて ― 2024日中大学生訪中団第2陣事前研修会を開催

2024年9月1日号 /

今年9月出発予定の2024日中友好大学生訪中団第2陣を前に、去る8月2日、東京都内にて事前研修会が開かれた。佐々木政文団長をはじめとする随行メンバーのほか、ビザ申請の手続きや訪中時の心得を習得するため、参加予定の大学生92名が全国各地から一堂に会した。

冒頭、当協会を代表して宇都宮徳一郎会長から挨拶があり、「若い方々がこうして中国に興味をもってくれるのは大変うれしいことだ」と述べ、今回訪中する大学生たちに向けて期待を寄せた。続いて、今回の訪中団の団長を務める佐々木政文常務理事が挨拶の中で、自身の中国留学経験も交えながら、歴史的な視野に立って今の中国から学ぶ重要性を力説し、「みなさまの人生を変える良いきっかけにしてもらえれば」と大学生たちにエールを送った。午前の部の最後には、当協会の橋本逸男副会長が「世界の中の日中関係を考える」と題して講演を行った。外交官を務めた自身の経験から「現地で真の中国を見て、ぜひ自分の頭でよく考えてもらいたい」と学生たちにアドバイスを送った橋本副会長は、講演の最後、「中国は日本以上に暑いので気を付けてください」と学生たちを気遣う場面もあった。

挨拶する佐々木団長
講演する橋本副会長

昼休憩を挟んだ後、学生たちは、全国青年委員会委員長を務める小田玲美理事から訪中時の心得についてのレクチャーを受けた。小田理事は、これまで訪中団に随行した経験を踏まえ、中国側から招待を受けている以上「日本の代表として自覚をもって」行動するよう、学生たちに注意を促した。続いて、前回第1陣訪中団の参加メンバーである高田聖佳さんと三部恵里香さんが、今年6月訪中時の生の経験談を今回第2陣訪中団の大学生たちに伝えた。具体的なエピソードが詰まった先輩方の貴重なお話に、学生たちは興味津々に耳を傾けていた。その後は、訪中時の班ごとに分かれて、グループディスカッションが行われた。班のメンバーどうしで訪中時の役割分担やパフォーマンスについて議論する中で、大学生たちは事前の〝日日交流〟としてお互い親交を深め合ったようだ。

話に熱心に耳を傾ける学生たち

今回の事前研修会で結束を固めた参加者たちは、9月3日中国・上海にむけて旅立ち、7日間の行程を経て、9月9日に帰国する予定。入念に準備を積み重ねてきた彼ら、彼女らにとって、今回の訪中は、〝収穫の秋〟にふさわしく、きっと実り多いものとなってくれるだろう。