長沙市の中学生 鹿児島市の高校訪問 両市を繋ぐ「おはら節」で交流

2024年4月1日号 /

長群バイリンガルスクール(湖南省長沙市)の生徒20人と先生7人の27人が11月24日に鹿児島県立鹿児島東高等学校(以下、本校)を訪問しました。本校の生徒約100人に迎えられ、両校の代表生徒の挨拶のあと、地域の伝統芸能である「せばる隼人舞」で歓迎しました。

鹿児島文化交流協議会会長(兼鹿児島県日中友好協会女性委員会委員長)の天達美代子氏から、鹿児島市と長沙市は友好都市提携を締結しており、鹿児島文化交流協議会は長沙市で「おはら節」での交流を続けてきたという紹介がありました。鹿児島文化交流協議会の交流社中(各芸術、日舞流派の集まり)の皆様の「鹿児島おはら節」の踊り指導のもと、全員で「おはら節」の総踊りを行いました。

全員で大きな輪になり、楽しい交流となりました。鹿児島の演歌歌手でもあられる天達氏の歌唱のもと、恥ずかしそうに踊る生徒、大きな動作でコミカルに踊る生徒、見よう見まねで指先をきれいに広げて踊る生徒、初めてだがリズミカルに踊る中国の生徒など、皆が笑顔にあふれていました。

鹿児島おはら節で交流した両校の生徒たち

鹿児島に伝わる民謡「おはら節」は、これまで鹿児島と長沙市を繋ぐ長沙市の和平像の前で、踊られて、日中を笑顔で繋いできたそうです。

天達氏は、「鹿児島市の代表として、鹿児島文化交流協議会の交流社中で長沙市に行って、長沙市の市民との『おはら節』で交流したことはありましたが、長沙市からの団体を迎えての総踊りをしたことはありませんでした。東高校での取組は、長沙市との交流の足跡として刻まれる意義深いものです」と話されていました。

カリキュラムの中に中国語の学習を取り入れている本校ですが、授業だけに留まらず、グローバルな活動を学校としても続けていきたいと考えています。

現在「おはら節」は中国語版への翻訳が進んでいるそうです。今回の活動だけではなく、関連団体の皆様の協力を得て特別活動で「おはら節」の練習をしながら、本校の生徒が歌う「おはら節」で、長沙市の中学生・高校生を迎えたいと考えています。

文・鹿児島東高等学校国際交流係(鹿児島市日中友好協会理事) 宮迫忠義
協力・鹿児島県日中友好協会女性委員会委員長、鹿児島文化交流協議会会長 天達美代子