(公社)日中友好協会は2月10日、日中韓三国協力事務局(TCS)が開催した日中韓青少年交流ネットワーク(TYEN)の立ち上げ記念式典「日中韓ユースデー」においてブースを出展し、活動紹介を行いました(詳細はこちら)。
その際、TCSの欧渤芊事務局長に、日中韓の青年交流等についてお話を伺いました。
――TCSの事務局長に就任された経緯と、印象的な出来事をお聞かせください
TCSの事務局長、事務次長は日中韓の政府から派遣されています。事務局長は日中韓で持ち回り、任期は2年です。
私は日本の道上尚史氏の後任として任命されました。前職(中国人民外交学会副会長)で日本、韓国のシンクタンクと協力し研究をしていたときのネットワークが、今とても役立っています。
事務局長就任後、一貫して感じるのは、新型コロナウイルスの影響下における、日中韓の人々の「はやく直接的な交流をしたい」という強い思いです。イベントのオンライン参加者からも、そのような声が届きます。
しかし、最近コロナ対策が緩和されてきましたね。先日のオンラインフォーラムでは、各国の官僚たちで、そろそろ会いましょう、明日会いましょう!などと話しました(笑)
――近年、当協会派遣留学生にも、中国語のほかに韓国語も勉強する学生が増えています
日中韓の文部科学省が共に推進する「キャンパスアジア」の影響が大きいでしょう。3カ国の大学によるコンソーシアムに参加し、交流することによって、学生たちは言語を一生懸命勉強するからです。
キャンパスアジアは2012年にはじまり、現在第3期に入りました。参加学生は、日中韓を合わせて1万人を超えます。
こういった若者の交流は重要で、TCSでは今後も力を入れていきます。日中友好協会は長年にわたり民間、青年交流に尽力し、中国での評価はとても高いです。ぜひ、青年交流の分野で協力ができればと思います。
我々のミッションは、恒久の平和、地域の繁栄、共通の文化的価値の促進です。このすべてにおいて、日中韓で協力を深めたいです。