東京・文京区日中友好協会は2022年12月12日、東京国立博物館の茶室・九条館において「日中友好茶話交流会」を開催した。
本交流会は、日中国交正常化50周年と文京区日中友好協会設立を記念したもので、(一社)日中協会の瀬野清水理事長、東京都日中友好協会の伊藤洋平理事長((公社)日中友好協会理事)ら約30人が参加。前月に出版された『中日茶事典』を執筆した文京区日中友好協会の楊亓瑋副会長(中国1級茶鑑定士)による解説を聞きながら、日本と中国のお茶を試飲するという趣向で、同書の日本語翻訳を担当した千葉県日中友好協会青年委員会の小田玲実委員長が司会と通訳を務めた。
開催にあたり、文京区日中友好協会の成澤廣修名誉会長(文京区長)は「文京区は国交正常化前から中国と色濃く関与してきた。ようやく文京区に協会が設立されてうれしい」と喜びを語った。小穴源太郎会長は、かつて恩師に「毎日、夫婦でお茶を飲むと良い」と言われたエピソードを紹介。「これを機にお茶に関する造詣を深めたい」と話し、参加者に謝意を示した。
楊副会長は「今日はお茶を通して、日本と中国の友好を深めたい」とあいさつ。お茶の特徴、茶器や飲み方についても説明しながら、参加者一人ひとりにお茶を淹れて回った。邦楽の生演奏の音色が響くなか、参加者は数種類のお茶を愉しみながら歓談し、師走にひとときの豊かな時間を過ごしていた。