埼玉県日中友好協会は9月4日(日)、「未来志向 大交流会」を東京・六本木ヒルズクラブ(六本木ヒルズ森タワー51階)で開催しました。
同交流会は日中国交正常化50周年と埼玉県山西省友好県省締結40周年を記念したもので、日本山西青年会が共催し、中国大使館と在日中国企業会の後援、森ビル株式会社等の協力を得て開催され、ライブ配信も行われました。会場では、孔鉉佑駐日大使、張漪波公使参事官をはじめ日中両国各界の代表ら約150名の参加者が双喜の年の喜びを分かち合い、交流を深めました。
(公社)日中友好協会の永田哲二常務理事、神奈川県日中友好協会の小松碧理事、東京都日中友好協会青年委員会の井上正順委員長も来賓として出席。司会は、埼玉県日中友好協会の小川由利子さんが務めました。
埼玉県日中友好協会の新井滿会長代行は、開会の挨拶で「日中国交正常化という半世紀前の歴史的出来事は、“歴史”そのものとなりました。今日という日を発展的一里塚、新たな挑戦の始まりと受け止めたい」と述べました。
続いて埼玉県日中友好協会の橋本清一理事長が主催者を代表して挨拶し、埼玉県日中友好協会の70年余の歴史を説明しました。
孔鉉佑駐日大使は来賓の挨拶で「過去50年の中日関係の発展は両国に恩恵を与え、世界にも影響を与えました。次の50年に向けて国交正常化当時の初心に立ち返り、より成熟し安定した、健全で強固な中日関係につなげたい」と述べました。
さらに埼玉県と山西省の40年にわたる交流と協力の成果を高く評価し、「友好の伝統を継承し、民意の基盤を固め、新時代の要請に応えられるよう期待します」と述べると、参加者から大きな拍手が送られました。
中国人民対外友好協会の袁敏道副会長と、山西省人民対外友好協会の武紹忠常務副会長から寄せられたお祝いのビデオメッセージは会場のスクリーンに映し出され、参加者は熱心に見入っていました。
埼玉県在住経済人 てい談 ~手を携えて明るい未来へ~
【登壇者】
森ビル株式会社 星屋秀幸顧問
在日中国企業協会 王家馴会長
〈進行〉輿水恵一衆議院議員
王 過去50年に中国は日本から多くのことを学び、中国人は感謝しています。東日本大震災などで多額の支援をしてきたのも、日本に恩返ししたい、貢献しなくてはならないと認識しているからです。
星屋 大学3年生のときに日中国交正常化のニュースを見て、これから中国と交流が活発になると思い、専攻は土木工学でしたが総合商社に入社しました。上海駐在時には、頻繁に総領事館に相談をしていました。その時の総領事が、ここに(来賓として)おられる日中協会の瀬野清水理事長です。(会場拍手)
1979年12月、大平正芳総理は北京で行われた講演会で「日本政府は民間と一致団結し、中国経済建設に全面的に協力する。二千年の歴史を振り返れば、荒波も手を携えて乗り越えられる」と話しました。信頼をもって進めば問題も克服できると思っています。
王 両国の長い歴史には、山も谷もあります。難しいこともありますが、明るい未来があると信じています。力を合わせて、がんばりましょう!
輿水 お2人の思いを私たちも共有させていただきながら、未来への一歩を踏み出していきたいと思います。夢をもって、新たなスタートを切りましょう。
次世代を担う若者たち ~未来の日中友好への誓い~
交流会では、歌手の東亜樹さん(14歳)が「我愛称中国」などを披露。伸びやかな歌声で会場を盛り上げました。
最後に決意表明が行われ、早稲田大学法学部の秋山龍さんは「実践的な手段である友好について、学問的な視点等から考えてみることで日中友好につなげたい」と述べました。
山西省出身の宋晨さんは「星星之火,可以燎原」(小さな火花でも広野を焼き尽くせる)という言葉を紹介し、「微力ながら、両国関係に無限の可能性をもたらしたい」と話しました。
未来の日中友好を願い、大交流会は盛会裏に終了しました。