2014年度・第一期生 張 帆さん
中国江蘇省蘇州市出身。「丹羽宇一郎奨学金」第1期奨学生(2014年度)、京都大学法学研究科助教。奨学生卒業後、サントリー文化財団「サントリーフェロー」、日本学術振興会特別研究員DCを経て、現職。研究分野は国際政治学で、特に高坂正堯、永井陽之助をはじめとする戦後日本の「現実主義者」の国際政治思想に関心を持っている。現在、「冷戦後期の防衛論議と日本的現実主義者」というテーマを中心に研究を進めている。研究業績は、日本国際政治学会『国際政治』や京都大学『法学論叢』、中国社会科学院『日本学刊』で公表された。教育研究を従事するかたわら、1児の父として子育てを頑張っている。 (2020年掲載)
2015年度・第二期生 王沁 さん
5年間務めてきたリクルート新規事業統括を卒業し、起業したコンテンツ商社ブランドJCCD StudioとAI商社ブランドNGAの運営、本の出版などに専念しています。コロナ中で色々外出できない不便な側面もありますが、新しいメンバーの採用、既存メンバーとの交流、来年実行予定のプロジェクトの事前準備などチャンスとなる側面もあります。 (2020年掲載)
2015年度・第二期生 邵 德銘 さん
2010年に日本に留学してから、私はすっかりこの土地に惹かれ、文化の奥深さ、洗練された日本食や所々に思いやりが感じ取れる優しさに魅了されました。2018年、私は故郷上海にある会社への転職をきっかけに、日本から中国に帰国しました。現在は上海にある日本大手デベロッパーの上海現地法人に勤めています。主には日本の設計、プロパティマネジメント等の経験を活かしながら、中国現地にある大手デベロッパーとともに、オフィス・商業・住宅などの開発を手掛けています。
またプライベートでは、週末に日本語や日本文化の学習サロンを無料で開催し、中国の皆さんに日本の良さを微々たる力ですが、私なりに頑張って伝えようとしております。 イベントの様子はこちら
日本中国友好協会奨学金OBOGや学生の皆様がもし上海にいらっしゃる機会があれば、是非声をかけてくださいませ。 (2020年掲載)
2016年度・第三期生 束 倩霏 さん
中国上海出身です。2016年度に「丹羽宇一郎奨学金」をいただき、金銭の不安なく、学業に専念できるようになりました。2019年3月に、京都大学を卒業し、経済学博士学位を取得しました。現在は関西外国語大学・外国語学部に勤務しており、「経済学」と「国際経済」の授業を担当しています。高等教育機関では、専門知識だけでなく、中国の様々な事情や私自身の8年間の留学のストーリーを今の日本の若者に伝えたいと思っております。
また、私の研究テーマは、発展途上国における産業集積が果たす役割に焦点を置いています。今後は、研究面も教育面も頑張っていきたいです。(2021年掲載)
2017年度・第四期生 張 力 さん
日中友好協会のおかげで、無事に大学院生活を過ごした後、大手自動車メーカーに就職し、半年間の販売店や工場実習の後に、東京本社に配属された。新規事業開発の仕事を任され、そのためのオープンイノベーション、スタートアップ企業との連携、投資などに携わっている。朝5時から海外出張に行ったり、難しい投資専門用語で悩んだりすることもあるが、その分成長も早い。入社2年目から中国企業とのOpen Innovationプロジェクトにおいて探索から、交渉まで全般担当していた。そして、投資の仕事でたくさんの優秀な投資家や起業家に出会え、いろいろ勉強できた。まだ仕事において分からないことがたくさんあるが、これから楽しみながら探索していきたい! (2020年掲載)
2018年度・第五期生 翟 申駿 さん
私は2018年度に丹羽奨学金を受賞しまして、丹羽奨学金のおかげで無事に大学院を修了しました。現在T&K法律事務所で中国弁護士として仕事をしており、主な仕事の内容は中国系の依頼者にM&A等に関する法的サポートを提供することです。また、週末に慶應義塾大学SFC研究所で上席所員として比較法及び信託法の研究をしております。日本で社会人として勉強しなければならないことはたくさんあり、これから、仕事と研究を両立し、日中両国の架け橋として良い成績を残したいと考えております。 (2020年掲載)
2019年度・第六期生 李 聡 さん
私は大学院後期課程でグローバル・ガバナンスの研究をしています。現在、中国の投資により海外で建設される水力発電インフラをめぐる国際規範、ホスト国の規範を考える研究に取り組んでいます。去年、丹羽先生をはじめとした先生方と出会いお話を伺い、色々なことを考えさせていただいたことを有り難く思いました。また、丹羽先生のご著書を読んで多くの課題に対する認識を新たにしました。頂いたサポートのお陰で、料理や音楽の趣味をこなせて素朴な院生生活が充実できました。これからは大学院のフィナーレに向かい、論文を進めていきます。学位取得後のキャリアは、日本と中国の昨今を考え、自分の能力を位置づけて学んだことを生かして役に立てたらと思います(2020年掲載)
2020年度・第七期生 郭 一欣 さん
2021年に京都大学法学研究科を卒業後、都内の大手ゲーム企業に法務担当として入社。海外取引先との契約が主業務であり、大学院時代に専攻していた国際取引法及び語学力を活かせて日々充実を感じています。特に、法的サポートでより大きな「楽しい」を中国を含めた世界各国に届けることができたと感じるとき、法務の仕事の醍醐味を実感できています。
また、就活の際は、協会のご縁で知り合ったOBさんより多大な助力をいただきました。現在OGの立場で奨学生の後輩たちの役に立てればと思い、この感謝の気持ちを自分なりに還元していきたいと思います。(2022年掲載)