会長公式訪中団11名が中国を訪問

宇都宮徳一郎会長を団長とする会長公式訪中団11名が、2024年12月3~6日の日程で中国・北京を訪問しました。


12月3日

会長公式訪中団、北京に到着

正午、北京首都空港に到着した一行は、中日友好協会・程海波秘書長の出迎えを受け、4日間にわたる交流と行事がスタートしました。

北京首都空港到着後、貴賓室で歓迎を受ける代表団

中日友好協会との実務協議

午後、中日友好協会で実務協議をおこないました。おもに来年に予定されている「日中友好都市間交流中学生卓球交歓大会」と「第18回日中友好交流会議」について話し合い、開催に向けた協力体制が協議されました。

中日友好協会との実務協議の様子

12月4日

中国教育国際交流協会 表敬訪問

午前、中国教育国際交流協会を訪ねて歓迎を受けました。劉利民会長からは当協会の長きにわたる民間交流の促進に対して賛辞をいただき、漢語橋などの協力事業や新たな青少年交流について協力していくことが話されました。

中国教育国際交流協会との懇談

在中国日本国大使館 金杉憲治大使と会食

昼、在中国日本国大使館を表敬訪問しました。日本庭園の美しい大使公邸で昼食をいただきながら、団員ひとり一人が自己紹介を兼ねた活動をお伝えし、金杉大使から、日中間では民間交流が大切な役割を果たしていることと、当協会への謝辞と激励をいただきました。

大使公邸にて

中央広播電視総台 表敬訪問

午後、中央広播電視総台(CMG)を訪れました。CMGは中国中央テレビ局(CCTV)と中央人民ラジオ(CNR)、中国国際ラジオ(CRI)の3つの国営放送が統合されたもので、当協会はCMGの日本語番組を担当する日本語部と懇談を行い、王丹丹主任から日本語部の役割について説明の後、中国のいろいろな情報がテレビやインターネット、SNSなどで日本に向けて発信されていることが紹介されました。CMGの日本向けの公式アプリKANKANはその中心で、今後は当協会もKANKANを通じての中国情報の発信と交流の促進を協議していくことになりました。

中央広播電視総台日本語部・王丹丹主任(左)と宇都宮会長

中華全国青年連合会 徐暁主席との懇談会・夕食会

夕方、中華全国青年連合会・徐暁主席のお招きによる懇談会と夕食会が開催されました。徐主席からの歓迎のごあいさつを受け、宇都宮会長からは謝辞が述べられ、団員からも各自の青年交流が紹介されました。中国における青年交流の中心的な役割を担う全青連は、日本青年会議所をはじめ多くの日本の青年団体と交流を持ち共同事業を行っており、小田委員長の率いる全国青年委員会との事業企画など、今後の検討を行うことになりました。

和やかに旧交を温めながらの懇談会

12月5日

中国宋慶齢基金会 表敬訪問

午前、中国宋慶齢基金会を表敬訪問し、張吉明秘書長に温かくお迎えいただきました。

張秘書長から宇都宮徳馬第三代会長の基金会への多大な支援を、当時の写真や記録と共にご案内いただきました。宇都宮徳一郎会長が七代目として訪問されたことを感慨深く歓迎していただき、今後の青少年交流事業にも積極的な支援をお約束いただきました。

鄧小平氏と宇都宮徳馬会長との写真の説明を受ける宇都宮会長(右から2人目)。右端は張秘書長

外交部 表敬訪問 孫衛東副部長(外務次官)会見

午後は外交部を表敬訪問し、孫衛東副部長との会見がありました。孫副部長からは宇都宮会長の祖父であり、協会第三代会長の宇都宮徳馬先生の日中友好への業績を讃えられたほか、当協会を日本最大の対中友好団体としてたゆみない努力を注いでいる団体と称賛されました。中国と日本は「一衣帯水、一葦可航」の隣国で青少年の交流は特に重要と話されました。宇都宮会長からは「民を以って官を促す」草の根の民間運動の必要性を説くとともに、両国の関係改善と発展のために寄与すると表明しました。

孫衛東副部長(左から6人目)と団員=外交部にて

中国人民対外友好協会 楊万明会長との懇談・夕食会

夕方、中国人民対外友好協会を訪ね、楊万明会長と懇談をしました。楊会長は長きにわたる当協会の活動が日中関係の発展に寄与していると話されるとともに、11月の石破茂首相と習金平主席との会談で戦略的互恵関係の推進が再確認されたことを歓迎し、相互に協力して事業を進めていこうと表されました。宇都宮会長はまず、10月の中国人民対外友好協会70周年記念行事に招待されたことにお祝いと謝意を示し、式典での習主席の「世界は新たな歴史の岐路に立っている。人類は運命を共にしており、世界の人々は人類運命共同体の構築を必要としている。中国は世界の人々と友好交流を強化し、民間外交の独自の役割を発揮し、手を携えて人類運命共同体を構築することを望んでいる」との言葉への感銘を伝えました。祖父で第三代会長の宇都宮徳馬先生の「日中友好は日本最大の安全保障」と意は同じで、武力に頼ることなく、友好を以って安全を保障していくという崇高な理念は、現在の日中関係だけでなく世界平和にとっても重要であると唱えました。和やかで温かい雰囲気の夕食会では、いろいろな話題や歌も紹介され、新しい時代の親密な関係を感じるひとときを過ごすことができました。

前列左から、揚原理事長、宇都宮会長、楊会長、佐々木常務理事

12月6日

北京外国語大学日本学センター 表敬訪問・懇談会

午前、最後の日程の北京外国語大学日本学センターを訪問しました。日本語だけでなく、広く日本の社会や文化も学ぶ中国で最も日本を理解するための学府です。すでに離団した団員もいましたが、今年9月から北京の大学で学ぶ公費留学生の石橋肇子さんと宇都宮遼馬さんの2名が加わりました。センター長の周異夫教授よりセンターを案内されたあと、センターの役割や日本と関係する重要な機関へ人材を送り出していることを紹介されました。また、6月の日中友好大学生訪中団第1陣で川津副会長が参観したようすもご紹介いただきました。来年5月に開催される大学祭への協力など、新たな協働事業についての話題も出て、今後、具体的な検討を進めることになりました。

北京外国語大学日本学センターにて。後列左から5人目が周異夫センター長、
前列左から5人目が公費留学生の宇都宮遼馬さん、6人目が石橋肇子さん
第三代会長・宇都宮徳馬先生のサイン入り著書を手にする、
孫の宇都宮会長(左)とひ孫の遼馬さん