第17回漢語橋世界中高生中国語コンテスト日本大会を2024年6月15日(土)、東京都中央区の浜離宮朝日小ホールで実施しました。
本大会は中国教育部中外語言交流合作センターが主催する国際的なコンテストで、中国語を学んでいる中学生・高校生(14~18歳)に発表の場を提供し、中国語学習のモチベーションを向上させ、中国語や中国文化の理解を深めることを目的としています。
メインテーマ「追梦中文,不负韶华」(Fly high with Chinese)のもと、予選を勝ち抜いた中高生10人が、①中国語スピーチ、②中国に関する知識問題、③中国文化芸能披露の3種目で競い合いました。
司会は、当協会の小田玲実理事兼全国青年委員会委員長(中国語講師・翻訳者)が務めました。
開催に先立ち、主催団体を代表して中国大使館教育処の杜柯偉公使参事官があいさつし、「日本のZ世代の対中好感度は、他の世代より格段に高い。中国語の勉強を通じて中国への理解を深め、中日友好の明るい未来を切り開くために力を貸してほしい」と期待を表明しました。
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中国大使館教育処の杜柯偉公使参事官
続いて、実施団体を代表して当協会の橋本逸男副会長があいさつし、「日本は中国文明の影響を大いに受けている。漢字もその一つ。皆さんが、中国語学習を通して中国への理解を深めることを願う」と述べました。
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橋本逸男副会長
また、審査委員長の続三義先生(東洋大学元教授)が審査基準を説明し、「スピーチでは、自分の声が遠くまで届くように心がけて話しましょう」などと助言しました。
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審査委員長の続三義先生
1.スピーチ部門
暗誦による中国語スピーチ(5分以内)で、将来の夢や自分の意見を堂々と述べました。
![]() 荒谷 成美さん(北海道旭川東高校1年) |
![]() 真野 寛明さん(アメリカンスクールインジャパ ン高校3年) |
![]() 津島 類さん(大津市立瀬田北中学校2年) |
![]() 室賀 悠紀さん(国際基督教大学高校2年) |
![]() 伊藤 千紗さん(ワオ高校2年) |
![]() 伊藤 華玲さん(渋谷教育学園幕張中学校3年) |
![]() 中村 一咲さん(神奈川県立横浜国際高校3年) |
![]() 淵上 理音さん(富山県立雄峰高校2年) |
![]() 片桐 菜々美さん(長野県長野西高校3年) |
![]() 中西 凰華さん(神戸中華同文学校中学2年) |
それぞれのスピーチ終了後、審査員の胡興智先生と曹泰和先生がスピーチの内容について質問をしました。
![]() 曹泰和先生 |
![]() 胡興智先生 |
2.中国知識問題部門
中国の文化や歴史についての知識を問う様々な問題が出され、3つの選択肢の中から選んで答えました。
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3.中国文化芸能部門
それぞれが得意とする中国文化芸能のパフォーマンスを披露しました。
![]() 荒谷 成美さん(書道) |
![]() 真野 寛明さん(漢詩朗読) |
![]() 津島 類さん(中国歌曲) |
![]() 室賀 悠紀さん(漢詩朗読) |
![]() 伊藤 千紗さん(漢詩朗読) |
![]() 伊藤 華玲さん(バイオリン演奏) |
![]() 中村 一咲さん(漢詩朗読) |
![]() 淵上 理音さん(中国歌曲) |
![]() 片桐 菜々美さん(中国舞踊) |
![]() 中西 凰華さん(変面) |
圧倒的なパフォーマンスで、観客を魅了する熱戦が繰り広げられました。
それぞれのパフォーマンス後、審査員の下地早智子先生と森山美紀子先生が質問をしました。
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(前列左から)下地早智子先生、森山美紀子先生
講 演
2023年日本大会優勝、世界大会準優勝の赤崎愛さん(福岡県立福岡高等学校3年)が、昨年中国で開催された世界大会や中国語学習を通して得られたことなどについて話しました。
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真面目な話にもユーモアを交え、明快に話す赤崎さん
《審査結果》
■優秀賞
荒谷 成美さん(北海道旭川東高校1年)
真野 寛明さん(アメリカンスクールインジャパ ン高校3年)
津島 類さん(大津市立瀬田北中学校2年)
中村 一咲さん(神奈川県立横浜国際高校3年)
■第3位
室賀 悠紀さん(国際基督教大学高校2年)
伊藤 千紗さん(ワオ高校2年)
片桐 菜々美さん(長野県長野西高校3年)
■第2位
伊藤 華玲さん(渋谷教育学園幕張中学校3年)
淵上 理音さん(富山県立雄峰高校2年)
■第1位
中西 凰華さん(神戸中華同文学校中学2年)
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杜公使参事官から賞状と記念品を受け取る中西さん
第1位の中西凰華さんは、中国で開催される漢語橋世界大会に日本代表として出場します。
◎講評
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下地早智子先生(神戸市外国語大学教授)
「今年の大会の特徴は、参加者のバックグラウンドが多様で、それに伴いスピーチの内容も多彩だったこと。練習を積んだ自信は、声の大きさに反映されていました。世界は分断が加速しているように感じることもありますが、今日の皆さんの発表は、その壁を軽々と乗り越える力に満ち溢れていました。若者の対中好感度が上がっていることは、指導現場においても感じています。皆さんの今後の成長を心から応援したいです」
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出場者、関係者による集合写真
*本大会のメディア掲載につきましては、こちらをご覧ください。
*漢語橋世界中高生中国語コンテスト日本大会につきましては、こちらをご覧ください。