第16回漢語橋(かんごきょう)世界中高生中国語コンテスト日本大会を2023年6月17日(土)、東京都中央区の浜離宮朝日小ホールで実施しました。
24人の応募者から音源審査で選抜された9人が、中国語のスピーチや中国知識クイズ、中国文化芸能パフォーマンスで競いました。
小田玲実さん(中国語講師・翻訳者、千葉県日中友好協会 理事兼青年委員会代表)が司会を務めました。
本大会は中国教育部中外語言交流合作センターが主催する国際的なコンテストで、中国語を学んでいる中学生・高校生(14~18歳)に発表の場を提供し、中国語学習のモチベーションを向上させ、中国語や中国文化の理解を深めることを目的としており、出場者はスピーチ・知識問題・文化芸能の3部門で競います。
開催に先立ち、中国大使館教育処の陳麗萍参事官が主催を代表してあいさつし「この大会を機に、中国の文化や社会を学び、新時代の中日交流の友好使者となり、中日友好の発展に青春の活力を注入することを願っております」と期待を述べました。
続いて、当協会の岡﨑温理事長が実施団体を代表してあいさつし「日中両国の民間交流事業を展開するにあたり、中国語が果たす役割は大変大きいものです。さらに中国の文化を学び、中国について理解を深めてほしいです」と述べました。
また、審査委員長の続三義先生(東洋大学元教授)が審査基準を説明し、「日頃の成果を、自然に発表してください」と出場者を激励しました。
1.スピーチ部門
暗誦による中国語スピーチ(5分以内)で、将来の夢や自分の意見を堂々と述べました。
それぞれのスピーチ終了後、審査員の胡興智先生と王安先生がスピーチの内容について質問をしました。
2.中国知識問題部門
中国の文化や歴史についての知識を問う様々な問題が出され、3つの選択肢の中から選んで答えました。
3.中国文化芸能部門
それぞれが得意とする中国文化芸能のパフォーマンスを披露しました。
聞き応え、見応えのあるパフォーマンスを通して、熱戦が繰り広げられました。
《審査結果》
■優秀賞(プレゼンター:中国大使館 劉丹二等書記官)
■第3位(プレゼンター:審査委員長 続三義先生)
■第2位(プレゼンター:当協会 岡﨑温理事長)
■第1位(プレゼンター:中国大使館教育処 陳麗萍参事官)
第1位の赤崎愛さんは、8月または9月に中国で開催される漢語橋世界大会に日本代表として推薦されます。
◎総評
「全体的にレベルが高く、個性もあり、それぞれ自分の言葉で書かれていたと思います。一方、中国語における作文の形式的なルールをしっかり学んでほしいと思いました。発音、スピーチの際のポーズ、抑揚の付け方などに注意して、これからも勉強に勤しんでいただけたらと願います。
皆さんのスピーチには、日本と中国に橋を架ける人材になろうという大きな志が掲げられていました。橋を架ける仕事に、規模の大きさは関係ないと思います。水に小石を投げたら波紋が広がるように、個人間に育まれた友情が大きな輪を広げる契機になり得ると考えます。皆さんの今後の成長を期待しています」
問い合わせ先
漢語橋世界中高生中国語コンテスト日本大会につきましては、こちらをご覧ください。