東京・千代田区の学士会館で5月20日(土)、2023年度日中友好協会アリアケジャパン奨学金授与式を実施しました。
日本の大学院で学ぶ中国人私費留学生118人の応募者から選ばれた3人に、奨学生認定証と奨学金が授与されました。
冒頭、揚原安麿理事長代行は主催者を代表してあいさつし、「この奨学金事業は、当協会会長の丹羽宇一郎・元中国大使の思いがきっかけでスタートしました。審査に関わった先生方や、寄付してくださった方のお気持ちも、今日の授与式に繋がっています。その気持ちを、いつか日本と中国のために皆さんも繋いでいってもらえるとうれしいです」と述べました。
また、同奨学金に支援いただいているアリアケジャパン株式会社の白川直樹代表取締役社長から「日本で学ばれる皆様の知識と経験は、予測困難な激動の時代を生き抜く大きな力になると思います。次世代のリーダーとして、日中両国に還元できる人財になるよう、また新たなアクションを起こせる人財になるよう、切に願っております」との祝辞を賜り、司会が代読しました。
次に、審査員長を務めた橋本逸男副会長が講評し、「本来の学問とは、人間をつくるためにあります。今後も学問や研究を通して、人間を磨いていってください。そして学問を修めたら、広い視野で中国をご覧になり、活躍されてください。期待しています」と述べました。
続いて、2023年度奨学生3名に奨学金が手渡され、受け取った奨学生が答辞を述べました。
王玉琢さん(早稲田大学社会科学研究科修士課程2年・湖南省出身)
「日中貿易に関わる仕事に就いて日中友好の架け橋になることを目標としている私にとって、この奨学金は夢に一歩近づいたことを意味します。ご支援に感謝しつつ努力して、恩返しする所存です」
梁楽琪さん(早稲田大学商学研究科修士課程1年・吉林省出身)
「この奨学金をいただき、これまでの取り組みが認められたという励みも感じました。今後も努力を惜しまず、よい研究と充実した生活を続け、専門性を活かして日中の交流に貢献したいです」
趙楚楚さん(東京大学総合文化研究科博士後期課程2年・浙江省出身)
「奨学金はこれまでの研究の認めと理解し、意義ある研究成果を、日中両国の社会と学術界にフィードバックしたいと思います。留学生活のなかでも、日中の相互理解の促進に尽力したいです」
祝賀昼食会では、伊藤洋平理事(事務局長兼全国青年委員会委員長)が乾杯のあいさつを行い、自身も奨学金を受けて中国に留学し、それがきっかけで日中友好活動を続けていることを紹介しました。
問い合わせ先
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