孔鉉佑駐日大使が離任されるのを前に、日中友好7団体は2月21日、孔鉉佑中華人民共和国駐日本国特命全権大使 離任送別会を東京都内で開催しました。
薄茶会
はじめに、裏千家 千玄室大宗匠筆「和気 満万国」(和気万国に満つる)の軸を掛けた部屋で、薄茶会を催しました。
孔大使は心づくしの一椀を服された後、茶碗、茶杓、棗を手に取り、興味深くご覧になりました。お道具にはそれぞれ、日中友好の思いに通じる銘がつけられており、孔大使は熱心に説明を聞かれました。
お茶席は、千玄室大宗匠の姪にあたる、裏千家淡交会 関東第一地区 地区委員長の櫻井宗幸様が取り仕切られました。お点前は、日本JC 日中友好の会名誉会長の相澤弥一郎氏がされました。
他の皆様も一服の薄茶を愉しみ、終始和やかなひとときを過ごされました。
ご挨拶・歓談
薄茶会の後、日中友好7団体の代表者が一言ずつ孔大使にご挨拶を申し上げました。
(一社)日中協会 野田毅会長
「2019年にご着任されて以来、新型コロナウイルス感染症の影響下、両国のためにご尽力いただき感謝いたします。閣下のご健勝とご多幸を心より祈念申し上げます」
(公社)日中友好協会 宇都宮徳一郎副会長
「我々は、これからも様々な交流活動を続けてまいります。閣下には、今後ともご指導いただきたいと思います」
日本国際貿易促進協会 安田真人専務理事
「日中関係には、期限はありません。ですから、これからも閣下にはぜひご尽力いただきたいと思います」
(一財)日中文化交流協会 栗原小巻理事長
「美しい両国の未来のために、これからもどうぞご尽力くださいませ。そして、再会を願っております」
日中友好議員連盟 海江田万里副会長
「皆で千里の目を窮(きわ)め、日中友好の高みを目指してまいります。どうかお元気でお過ごしください」
(一財)日中経済協会 伊澤正理事長
「これからも、我々は最大限の努力をしてまいります。ですから、今後もサポートしていただければと思います」
(公財)日中友好会館の宮本雄二会長代行
「閣下のご努力のおかげで、厳しいですが先は見えてきました。引き続き、両国のためにご尽力賜りたいと思います」
続いて、孔大使に離任のご挨拶を賜りました。
孔大使は、挨拶の冒頭で日中友好7団体による送別会の開催に謝意を表し、「私は(同日、東京の上野動物園から中国に向かったジャイアントパンダの)シャンシャンと相前後して中国へ帰ります」と話して場を和ませました。
孔鉉佑中華人民共和国駐日本国特命全権大使 ご挨拶
これまでの38年の外交官人生のうち、18年を日本で過ごしました。
暖かい時も、寒い時もありました。その中で最も貴重な財産は、日本の友人です。
微力ながら、地域の平和に貢献してきました。離任にあたり、悔いはありません。
振り返れば、様々な要素に影響されながら、私も成長してきました。
国家間も、そうなのだと思います。厳しい経験は、更なる試練を乗り越える体力になると認識しています。
中日友好の大義は、長い年月をかけて成すものです。我々は、平和・友好・協力の初心を、しっかり守っていくしかありません。
皆様からの温かい支援に、感謝しています。これからもご指導のほど、よろしくお願いいたします。
その後、自由歓談が行われました。
日中友好議員連盟 小渕優子事務局長
「お話を重ね、信頼関係を築けたことをありがたく思っております。これからもご健康でご活躍されますよう、祈念申し上げます」
(一社)日中協会 瀬野清水理事長
「日中関係は、先を見据えながら堅実に歩むしかないと考えます。引き続き、見守っていただきたいと思います」
(公財)日中友好会館 小川正史理事長
「昨年の様々な記念事業等の成功も、閣下のご尽力のおかげと思っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」
最後に、日中友好7団体を代表して(公社)日中友好協会の岡﨑温理事長が孔大使に記念品を贈呈し、送別会はお開きとなりました。
【出席者】
■中国大使館
孔鉉佑 中華人民共和国駐日本国特命全権大使
宋耀明 経済商務部公使
陳諍 文化部公使参事官
聶佳 政治部参事官
陳浩 政治部三等書記官
馬寧 政治部アタッシェ
■日中友好七団体
日本国際貿易促進協会
専務理事 安田 真人
一般財団法人日本中国文化交流協会
理事長 栗原 小巻
専務理事 中野 曉
日中友好議員連盟
副会長 海江田 万里
事務局長 小渕 優子
一般財団法人日中経済協会
理事長 伊澤 正
理事 高見澤 学
一般社団法人日中協会
会長 野田 毅
理事長 瀬野 清水
公益財団法人日中友好会館
会長代行 宮本 雄二
理事長 小川 正史
中国代表理事 黄 星原
公益社団法人日本中国友好協会
副会長 宇都宮 徳一郎
理事長 岡﨑 温
事務局:理事長代行 揚原 安麿(司会)
事務局:理事長補佐 安藤 公一
(敬称略)