趙楚楚②

東京大学大学院総合文化研究科 博士課程2年

趙楚楚

新型コロナウイルスの流行のため、私は2020年初頭から2023年夏まで日本に滞在していました。コロナが落ち着き、帰国便の値段も下がり、帰国手続きも簡素化されたので、私は8月7日にようやく中国に帰りました。日中友好協会の奨学金のおかげで、私は帰国の交通費や国内で行う各研究調査の費用の心配をする必要はありませんでした。ここでは、改めてお礼申し上げます。

生活面

三年ぶりの帰省ですが、今回故郷杭州の日進月歩の変化を感じました。今年9月末に開催されたアジア競技大会のため、杭州蕭山国際空港が拡張され、地下鉄とつながりました。2019年末には杭州全体で地下鉄は4本しかありませんでしたが、現在は拡張され、12本の地下鉄が開通しました。外出に必要なのはスマホだけで、アリペイ内蔵の「出行」ミニプログラムには地下鉄コードとバスコードが含まれています(アリペイは、スマホの位置情報に基づいて、所在都市の「出行」システムに自動的に切り替わって、その都市の地下鉄コードとバスコードを備えています。

もともと私は夏休みに家族と一緒に武漢、九江に旅行するプランを立てましたが、中国で国内旅行ブームを予想していなかったので、湖北省博物館や他の有名な観光スポットの入場チケットは完売してしまい、各景勝地も混雑していることをSNSから知りました。結局国内旅行を断念し、夏休みを故郷の杭州で過ごすことにしました。

9月上旬に私が日本に戻り、月末に運転免許を取るために山形県南陽市の自動車学校で運転を学んでいました。日本の運転免許取得制度は中国と異なるところがあり、ほとんどの学生は合宿免許という方法を通じて、自動車学校に指定された宿舎に泊まりながら連日教習を受けて短い期間で卒業します。私もこの方法を選びました。南陽市の黄金色に輝く畑を眺めながら、路上ドライブを練習したのは楽しかったです。二週間後、私は無事に自動車学校を卒業しました。これからドライブをして、日本の各地の美しい風景を楽しもうと考えています。

山形県の自動車学校の練習場

学習面

7月のレポートでは、夏学期には私は主に清朝末期の廬山における外国人の土地賃貸の交渉事例を研究していると述べました。夏休みに、実家で休み論文を書く以外に、地方档案館を訪ねて関連史料を探しました。8月の最後の一週間に、私は江西省档案館に調査に行きました。残念ながら、私の研究課題に関連する清朝末期の文書はありませんでした。しかし幸いなことに、民国期における九江租界回収に関する史料を発見したので、私は将来これらの史料を利用して論文を書きたく存じます。9月初頭に私は上海市図書館を訪ねて、博論課題「清末地方交渉」に関連する史料を集めました。日本に帰った後、9月20日に私は所属している総合文化研究科地域文化研究専攻の院生フォーラムに廬山租地交渉の事例を報告し、多くの有意義なアドバイスとコメントをいただきました。さらに、10月6日には東京大学と大阪大学の合同交流発表会に参加し、博論の構想を発表しました。新学期も引き続き頑張っていきたいと思います。

江西省档案館

上海市図書館