早稲田大学社会科学研究科 修士課程2年
王玉琢
お世話になっております。前回から3か月が経ちました。東京では、長い酷暑の後、快適な秋がやってきました。学業と生活の最新の状況について報告させていただきます。
学業面
学業の面では、10月上旬に修士論文の中間発表を行い、指導教員と2人の副査から貴重な意見をいただきました。特に、二次市場と外部性の視点から研究内容を補完しました。これは私の研究にとって非常に重要な進展です。また、文献調査とデータ収集の段階に進み、インタビュー調査を実施しました。
さらに、最近、漫画産業ビジネスに関する文献を熟読し、これは私の研究にとって重要な一環です。特に、日本の漫画がアジアとアメリカに進出した歴史に関す文献で、海賊版の登場が日本の漫画が正式に海外市場に進出する契機であると指摘されています。これは私の研究対象である任天堂社の中国市場進出の歴史と密接に関連しています。著者はまた、海賊版が現地市場に登場したことで、ある意味では正規版の導入にガイドと便益を提供したと述べ、海賊版と正規版は敵対的な関係ではなく、互いに利益をもたらす関係が存在すると示唆しています。この視点は私に大きなインスピレーションを与え、ビジネスの複雑さと国際経営の深遠さを理解する手助けとなりました。
生活面
生活の面では、研究に忙殺される日々の合間に、日本の多彩な文化を体験しています。
8月には、数回の花火大会を楽しむ機会がありました。賑やかな会場で美しい花火が打ち上げられ、これによって酷暑を一時的に忘れることができました。私の故郷である湖南省の長沙でもかつては週末に花火大会が行われていましたが、最近は環境保護のために中止されたことに触れ、環境保護と都市生活の調和についての考えを深めました。
9月には友人たちと金沢へ旅行に出かけました。兼六園という古典的で美しい日本庭園が特に印象に残りました。また、地元で評判の良い金箔アイスクリームやカレーを味わう機会を得ました。一方、中国では食品衛生と安全の理由から金箔の食品への添加が法的に制限されていることに触れ、この日中の違いについて考える契機となりました。現時点での知識では完全に説明できないため、将来的に法律とビジネスに関する知識をさらに学び、自身の見解を構築したいと考えています。
10月には、伊豆へ日帰り旅行に行き、海岸で海を眺める素晴らしい時間を過ごしました。涼しい気温で、キンモクセイの香りが漂う海風が心地よかったです。広がる青い海を見ながら、学業のプレッシャーが少し和らぎました。海の向こうにいる家族や友人たちの生活が順調で幸せであることを願っています。