この度は、経済的な理由により学業の継続が困難な中国人留学生向けの奨学金を寄付して下さり、誠に感謝しております。お礼の言葉を申し上げます。また、自分の近況についてご報告いたします。
生活面
コロナ感染症対策に伴うアルバイトのシフト減による収入減については、政府の支援策がしっかり活用されているにもかかわらず、やはり将来のキャリアや経済的な状況に対して不安と悩みを抱えています。
今度支援頂きました奨学金は、学費の一部として使わせて頂きました。裕福でない家庭の学生にとって、大変有難く、家族の負担を減らして頂いて嬉しいです。
奨学金のご支援のおかげで、経済的な不安と悩みを解消して頂いたうえ、生活に余裕ができ、精神的な余裕もでき、将来自分のやりたいことを目指すための時間を得ることができました。毎日、学校で研究に勤しみ、同じ志を有する仲間同士と共に切磋琢磨しながら充実した日々を送っております。
さらに、サークル活動にも参加し、美術館や博物館を満喫してたくさんの人と関わることで異文化に対する理解を深めて広い視野を持つことができ、大変充実した院生生活を送らせて頂いており、心から感謝申し上げます。
学業面
奨学金を頂き、より一層勉学に励もうと思い、日々努力を怠らずに過ごしています。経済的な困窮から解放して頂きますので、以前より多くの時間を勉学に専念できるようになりました。研究の進捗状況については、現在、法制審議会民法(債権関係)の部会資料と議事録を拝見し、詐害行為取消権制度に関する改正の流れ及び当時に学説上の争点を整理しております。
なお、ドイツ債権者取消法とドイツ倒産法における「取消権・否認権」(Anfechtung)制度を比較法的に研究するため、「ドイツ法律用語辞典」と「独日英ビジネス経済法制辞典」を購入し、法学だけでなく、語学についても学ぶことができました。将来、研究者になるためにはこれが一番不可欠だと実感しています。
今後につきましてもご支援頂いた皆様への感謝及び「日中友好の架け橋」を忘れず、より一層勉学に励んで参ります。将来、社会貢献に恩返しするため、自分も同じように経済的な理由により学業の継続が困難な学生を支援できるような人になりたいと思います。最後、「日中友好協会 アリアケジャパン奨学金」に携わる先生たちに重ねてお礼を申し上げます。ありがとうございました。