任亦雷②

金木犀の甘く爽やかな香りが漂いはじめた秋に入り、後期の授業も再開しました。過ぎ去ったばかりのドクター2年生の夏休みは、今まで一番に忙しくて思い出深い時期と言っても過言ではないぐらい、多忙な毎日を送ってきました。

 

学業面

学校生活から一時期的に離れられる夏休みは、研究スケジュールをしっかり遂行していけるような貴重な時間になりました。普段よりまとまった時間帯を大幅に取れることによって、この半年間の成果を整理したり、これからの研究計画を立てたりするのに役立ちます。私は、今も流行っている新型コロナウイルス感染症が人々の精神的健康に及ぼす影響を調べるために今まで3つの調査を行いました。時期の推移、その人が置かれた状況、個人の心理特性といった様々な要因が関連していることが判明されました。一方、感染対策の実行や自己効力感を高めることは心身の健康を向上することができました。コロナ禍が3年目に突入し、こうした未曾有の状況に遭遇する際に不安やストレスを抱えている方々の支援になれるような有意義な研究を進めていきたいと考えました。そして、今までは学生に着目して調査を行ってきたが、今後は企業との連携を通して、医療や介護、福祉、教育などを含めた幅広い職種の労働者を対象にアンケート調査を実施する予定です。

 

仕事面

この夏休みは、2つの非常勤講師を掛け持ちして参りました。それぞれ中国語と心理学の授業ですが、どちらも初めて人に教える側に回るので、最初はとても緊張しました。授業90分に対して、事前に資料作成2〜3時間、授業のシミュレーション演習2時間、そして授業後学生さんに対するフィードバック1時間、本番を合わせると1日ぐらいはかかる見込みです。それにもかかわらず、それぞれがオンライン授業と対面授業になっており、求められる形に違いもあるので、教師の大変さをとても実感できました。

しかし、毎回の疲れを癒してくれたのも学生さんと共に過ごした大切な時間です。今はマスク生活で人の顔や表情があまり見えなかったですが、目線からもいろいろなメッセージが伝わってきました。また、この経験は将来の職業生活に活かせるために、無駄にしたくない気持ちも強いです。このように、夏休みは疲れたけど充実さを増した日々を送ることができました。10月以降は、中国語講師の仕事を一旦おしまいにして、本業の心理学に一本絞ってより一層精進していきたいと思っております。

 

生活面

この夏休み中一番楽しかったことは高校野球夏大会の観戦でした。ちょうどお盆の季節で2週間ほどのお休みが取れて現地に駆けつけたかったのですが、感染者数が一時期的に増加傾向にあり、結局断念しました。家でのんびりしながら生中継を見るのも良かったです。何より、今年に東北勢が初めて決勝を決めて、優勝旗の白河関越えを果たしました。この瞬間を仙台にいる間に見届けることができて本当に感動でした。

また、地元の宮城県日中友好協会とつながるようになり、そちらの活動に入らせていただいたお陰で、友達が増えてとても嬉しいです。9月にはzoomによる交流会に参加し、日本人の方々とコミュニケーションをしました。10月には中国語のスピーチコンテストが控えており、この度は分会場の司会を任されており、ドキドキしながらも頑張っていきたいと思います。これからの活動も楽しみしております。

仙台駅前、優勝記念

 

日常、研究室風景