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友好訪問詳細

友好訪問「時間が経った今だからこそ、しっかり満蒙開拓と向き合える」

2013年 5月5日号
満蒙開拓平和記念館事務局長 三沢亜紀(みさわ あき)さん
満蒙開拓平和記念館事務局長
三沢亜紀(みさわ あき)さん

1967年広島県生まれ。大学卒業後、東京で会社勤めをしていたが、結婚を機に長野県飯田市に移り住む。県内の地元ケーブルテレビに勤めたことがきっかけで、取材を通じて満蒙開拓の歴史を初めて知る。満蒙開拓平和記念館の建設を目指す「事業準備会」に志願して加わり、その後事務局長に。今年4月24日に記念館完成を迎えた。高3の娘と高1の息子を持つ母親

"平和を学ぶ場"を提供する記念館の事務局長

 「これからが本番。責任の重さを感じます」。満蒙開拓平和記念館のオープンを事務局長として迎えた。「〝平和を学ぶ場〞として位置づけたい」。明確な目標がある。

 19年前、東京から長野県・飯田に嫁いだ。地元のケーブルテレビに勤め、番組制作で地域を取材して回る中、「満蒙開拓の歴史」に出会った。一つの転機となった。

 広島県出身。「平和学習」は子どもの頃から普通に受けていたが、満蒙開拓のことは全く知らなかった。飯田日中友好協会が行う「語り部の会」を取材し、集団自決などの生々しい話の多くにショックを受けた。関心が高まり、仕事以外でも、関連本を読みだすと、国策がからむ複雑な背景を知った。「もっと学ぶべきだ」と強く感じた。

 スタッフとして活動に加わってまだ3年半だと言うが、すでに記念館の〝顔〞。建設に際し、東京や沖縄などの類似施設を巡り、参考にできる点を視察したことも。「課題は中国側の視点が少ないこと」。いつか中国へ行って現地の体験者を取材したいと考えている。

 「〝不都合な真実〞でもある満蒙開拓は、これまであまり向き合ってこられなかった。時間が経った今だからこそ、しっかりと向き合えるんじゃないかと。体験者も話せて、若い世代はまっさらな視点で見る。そういう時期にきている、と思っています」(北澤竜英)