会報『日本と中国』

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友好訪問詳細

友好訪問「書道には社会の平和と発展への願いが込められている」

2013年4月15日号
書道家 中国書道家協会副主席 言恭達(げん きょうたつ)さん
書道家 中国書道家協会副主席
言恭達(げん きょうたつ)さん

1948年、江蘇省常熟市生まれ。幼い頃から、父親の書画に興味を抱き、母親の影響を受け博愛に満ちた精神を持つ。若くして才能を認められ、98年から同省書道家協会を主宰、活動に従事した。その後、中国人民政治協商会議委員などを歴任。個展や各国訪問を成功させ、「国家一級美術師」など数々の称号を持つ。社会公益慈善事業にも取り組む

「日中国会議員・公務員書道展」中国代表団の団長として来日

 3月に開かれた第3回「日中国会議員・公務員書道展」中国側出展作家代表団の団長として来日した書道家。篆(てん)書を基本技法とし、草書に生かした独特なスタイルで、格調高い作品を書き上げる。

 2010年の上海万博ではテーマである『城市譲生活更美好(より良い都市、より良い生活)』を揮毫(きごう)。長さ25メートルに及び、1日半を費やした。

 フランスやカナダ、シンガポールなど国際舞台でも活躍し、中国文化の普及に貢献している。

 作品の数々は大きな反響を呼び、同年にアメリカの国連本部で行われた第1回「中国語デー」でも、書道特別展を開催している。今回のように中国の書道家を率いて来日することも少なくない。

 「数ある文化の中で、書道には社会の平和と発展への願いが込められている」

 今回出展された作品を眺め「出展者の多くは愛好家で、専門家ではない。両国の社会制度は異なるが、彼らは共に一人の人間としても、社会の平和と発展を願う気持ちから出発し、揮毫している」と汲み取った。

 「社会の平和・発展・進歩は日中、ひいては世界共通の願いだ」。開幕式の交流会では、古人の言葉で、人類が共通して追求する平和の真理「天地和春」と「明道正則」の2作を揮毫。流れるような筆さばきを披露してくれた。(田島恵輔)