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友好訪問詳細

友好訪問「“一コマ漫画”の面白さ。中国の若者にも知ってほしい」

2013年3月25日号
漫画家、一般財団法人日本漫画 事務局八月十五日の会代表理 森田拳次(もりた けんじ)さん
漫画家、一般財団法人日本漫画 事務局八月十五日の会代表理
森田拳次(もりた けんじ)さん

1939年東京生まれ。生後3カ月で中国の奉天(現・瀋陽市)へ渡り、7歳の時に引き揚げる。17歳で漫画家デビュー後は『丸出だめ夫』『ロボタン』などギャグ漫画でヒット作を連発。31歳の時に一コマ漫画家を目指し渡米。以来、一コマ漫画家として活躍。「中国引揚げ漫画家の会」結成のほか、2002年に戦争の記憶を持つ漫画家・作家らで「私の八月十五日の会」を結成し代表幹事に就任。昨年に組織・役職名が変わり現在に至る。漫画作品に『ぼくの満州』(上・下巻)なども

南京市で開催の「日中漫画展」に出展する日本側作品を集める

 3月24日から中国・南京市で開かれる「日中漫画展」の開幕式に共催団体の代表として出席する。『丸出だめ夫』など人気作品で知られる漫画家。日本側の出展作品を中心となり集めた。

 漫画と言っても展示されるのは「一(ひと)コマ漫画」。イラスト一枚で、未来の日本と中国を表現する。

 「手塚治虫が携帯電話やリニアカーを描いたのは昭和20年代。60年後には現実となった。未来がテーマだと漫画家らしい発想が出るので楽しい」

 生後まもなく旧満州(現中国東北地方)へ渡り、7歳まで過ごした。小学4年生で漫画を描き始め、17歳でデビュー。30代で一コマ漫画家に転身した。終戦50周年の1995年に同じ体験を持つ漫画家と「中国引揚げ漫画家の会」を結成。戦争を語り継ぐ活動を今も続ける。〝日中平和〞への強い思いがある。

 実は、未来を描いた一コマ漫画の作成を仲間に呼びかけたのは2000年頃。作品は少しずつ集めた。応じた漫画家には現役若手も多い。活動の「担い手」も意識した。今回の自身の出展作品は「ロボットと結婚したいと言う息子」など10点余り。青年人口が「男多女少」化する中国。起こりうる未来かもしれない。

 「日本の漫画が中国の若者に人気だが、それは『名探偵コナン』など。独特の面白さを持つ、一コマ漫画の存在も知ってほしい」(北澤竜英)