会報『日本と中国』

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プラットフォーム 古本 英之 ― (公社)日中友好協会理事 北海道日中友好協会副会長・理事長 『地域に根ざした泥くさい交流活動』

2017年12月1日号

つて、外務省の依頼で、中国青年団20人(施真強団長)の地方研修を引き継ぎ、受け入れたことがあった。
 その際、2泊3日のホームステイを農家でするようにとの要望があり、月形(つきがた)町で実施した。月形町国際交流協会(小林龍男会長)の全面的な協力のもと、スムーズに、かつ大きな成果をあげることができた。
 このことが契機になり、2009年7月に北海道中国留学生学友会(党志勝会長)の大学院生を中心とした、2泊3日の農業体験学習をすることができた。その後も、交流を続ける留学生もいて、結婚式に招待したり、子どもの名付け親になった人もいた。
 11年に月形町の有志が訪中した時、当時の施真強団長をはじめ16人が北京のホテルに集まって、歓迎された。そして、息子や娘を訪日させ、留学させたいと話が白熱し、皆大感激したと話題になった。
 ところが、12年9月に「島問題」が持ち上がり両国政府が対立するようになって、中国との交流は閉ざされてしまい、地団太踏んで、くやしがっていた。
 今年は日中国交正常化45周年、ぜひ農業体験学習を復活したいとの声におされて、北海道日中友好協会(青木雅典会長)が企画した。学友会(郭芷銘会長)は事前に視察を行って地元と綿密な打ち合わせをし、曹建祥副会長を責任者として若い留学生20人が参加して、9月の収穫時に実施した。
 100町歩の「じゃがいも」畑を機械で一気に堀り起こし、じゃがいもの大小も機械で選別する様子を見たり、またある農家ではトラクターを何台も所有していて、そのうちの1台が50年前のフォード製で驚いたりした。家庭生活では神棚と仏壇が共存していることなど、異文化理解にも熱心であった。丹羽宇一郎著『人を育てよ』には「農業はあらゆる科学の結晶である」とあり、考えに同感していた。
 月形町(上坂隆一町長)は札幌からJRで90分に位置し、農業が基盤産業である。
(文中 敬称略)