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プラットフォーム 古本 英之 ― (公社)日中友好協会理事 北海道日中友好協会副会長・理事長 『北からのレポート 〜北海道・東北に友好の輪を〜』

2017年5月1日号

年は盧溝橋事件80周年、日中国交正常化45周年の節目の年である。
 北海道は開拓以来150年(先住民アイヌ民族は居住していた)と、他の県にくらべると歴史は新しく、伝統や古い習慣もないため、外国人を比較的受け入れやすい風土をもっている。また北海道の日本語が標準に近いのは、日本全国から開拓あるいは入植したため、お国言葉で語られても通じないからである。 
 3月に江蘇省人民対外友好協会の蔡錫生副会長を団長に6人が来道し、札幌市、釧路市を訪問した。釧路港は国際バルク戦略港湾に指定されていて、釧路日中友好協会も地域の活性化に熱心に取り組んできたところである。代表団は「江蘇省にも10の国際港があって港湾都市釧路と似ている。釧路市は物流が発達し、アジアの玄関口の役割がある、互いに交流したい」と述べた。一方、2006年に財政破綻した夕張市の観光施設は道内企業が運営委託していたが、4月から中国人社長の「元大夕張リゾート」に経営が移った。呉之平社長は 「滞在型施設として飲食サービスを充実させる必要がある。また都市部の若者を対象に、夕張メロン農場で収穫などを体験するツアーやアニメイベントも企画する」と意気込む。 
 このほど、上海市人民対外友好協会日本処長からは、小学生20人程度を派遣し、サッカーや書道交流などを行い、できれば姉妹校をつくりたいとの要望があった。両国の小学生の交流が永続的に続くようにしたいものである。 
 北海道には知事と中国駐札幌総領事を顧問に、北海道・中国交流推進連絡会議(会長は筆者、事務局は道庁国際課)という組織がある。国交正常化45周年に向けて、各団体、大学、企業が連携して取り組んでいるところである。 
 前4月1日号の本欄で中村元氣氏が提起したように、九州、西日本での日中友好交流大会を北海道・東北地区でも開催し友好の輪を広げていきたいものである。しかし、他地域と違って東日本大震災の復興も大きなテーマである。