会報『日本と中国』

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プラットフォーム 古本 英之 ― (公社)日中友好協会理事 北海道日中友好協会副会長・理事長 『日中友好交流の原点は』

2016年11月1日号

こ数年、日中関係は停滞し、閉塞感をもたらしている。しかし、日中友好交流は長い歴史をもっており、その間両国は良好な関係を保ちつづけるため努力してきた。
 日中友好交流は困難な時期にあっても、中国各地域と観光、文化、科学技術、教育などの各分野において、交流と協力を推し進め、人的交流を通じて、友好関係を推進させてきた。最近の傾向として、「中国離れ」が起こってきてはいないだろうかと危惧している。内部的には会員の減少、高齢化など、外的には協会に入会しなくても、中国との経済をはじめ交流活動ができるので、会員の勧誘や地区協会の新設は大変である。一部の役員だけに任せておいては衰退するだけである。多彩な人材の入会なくして協会の活性化はない。そのためには、リーダーは他の色々な団体・グループから学ぶことが必要である。日中運動だけしかしていない者は視野が狭いと世間では思われている。
 北海道の在留外国人は25000人。うち留学生は3000人、技能実習生4700人で、技能実習生が在留外国人の5分の1を占めるのが北海道の特徴である。一方、短期滞在者である外国人観光客数は年々増加している。
 多様な文化的背景をもつ外国人が来道し、グローバル化されてきている。日中友好協会も国際的視野に立った多文化共生を考える時期にきている。中国と北海道の友好都市、友好提携自治体は、黒竜江省をはじめ12市町である。道内には179市町村があるが、協会のあるのは23市町。協会のできそうな雰囲気のあるところもあるが、核になる人、団体がなく、足踏みをしている状態である。体系的、組織的なPR活動をする必要性を感じる。
 来年国交回復45周年を迎える。この機会に日中両国、両国民にとって重要な4つの文書を改めて確認し、原点に立ち返って友好交流を推進することが求められている。両国が過去を直視し、歴史を正しく認識することが、関係を発展させる重要な基礎である。