会報『日本と中国』

トップページ > 会報『日本と中国』 > プラットフォーム一覧 > 2016年7月1日号 『組織の拡大と活性化』

プラットフォーム詳細

プラットフォーム 古本 英之 ― 北海道日中友好協会副会長兼理事長 天津外国語大学客員教授 『組織の拡大と活性化』

2016年7月1日号

道府県日中友好協会の中には財政難、人材難、リーダー不足など様々な問題を抱え、組織的にも運営的にも克服しようと努力する協会が少なくない。協会はあるが、(公社)日中友好協会に加盟していなかったり、機能していない協会があるのは残念である。
 現在の地方自治体には、中国との友好都市提携をしているところが必ずある。提携に至った経緯は様々であっても、都道府県日中友好協会の果たした役割は大きい。
 提携している都市には「日中友好市民会議」のような組織があるが、ほかとの交流がない。北海道にも数都市に存在している。会費問題が障壁になって、道日中にも加盟できない状況にある。
 (公社)日中友好協会と類似した組織体系をもつ団体に(公社)日本ユネスコ協会連盟がある。ユネスコ協会は都道府県ユネスコ連絡協議会の下に地区協会があるが、地区協会が単独で全国組織に加盟できる組織体制になっている。こうした友好諸団体とも連携し、組織の拡大・活性化することが求められている。
 旧態依然とした活動を続ければ、人は去り、衰退してしまう。かつて人的交流の数が少ない時期においては、相互に行ったり、来たり、食事を一緒にして交流を深め、満足していた。しかし、交流が量的に多くなってくると交流の質が問題になる。生活文化や価値観の相互理解、友好都市を活用した地域の国際化、相手の都市の中から地域の特色づくりに活かせるものを取り入れ、活動を展開すべきである。
 交通・通信の発展が活動をスピード化させている今、協会運営にとって最低限のことを文書化した「手引書(案内書)」が有効だと考える。少人数から会員登録を始め、徐々に増やすよう手段を講じることが大切である。北海道・東北ブロック会議が東北6県で開かれる場合、道日中だけは宿泊している。道日中の理事会、総会などでは宿泊しなければならない地区協会の人もいる。最適な活動方法は地域によって異なる。地域に合った活動が求められている。