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プラットフォーム 橋本 逸男 ― (公社)日中友好協会副会長 元駐ラオス大使 『身辺雑記―交流の「深化」をめぐって』

2016年3月1日号

2月13日、「新潟春節祭」に出掛けた。大学院の教え子の激励を兼ねた「非公式」の旅で、「祭」の様相を、他の県、協会にも紹介したいと思ったのである。昨年に続く2回目の「祭」は、出店した中国の食品・銘産店の多種多様さが圧倒的であったが、私はそれを実現した、新潟の総領事館(何平総領事)をはじめ中国側の「ヤル気」、積極姿勢にも深い感銘を受けた。これほど内容豊かな公演、文化の紹介は「ソフトパワー外交」の域を超え、日中双方の気持の交流、相互理解の深化に、大きく貢献した。多くの市民が集い、楽しみ、笑い、感心して中国文化を味わっていた。
 最近、あちこちと回ることが続き、地方の協会の御苦心にも触れている。諸先輩が、粒粒辛苦、努力を傾けて、友好事業を進めて下さったお蔭で我が協会の現在があるが、地方によっては、今日、会員数が増えない、若者の入会がない、といった状況がある。
 その結果、協会の活動・事業面で減退を来す場合もあろう。中国の事物を愛し、日中交流を大事にする方々が集うこと自体意義深いことであるが、やはり中国・中国人との交流活動が、広く、深く行われるに越したことはない。さらに申さば、せっかく行う協会の活動や交流事業には、協会外部の、見る人聞く人一般をも感動させたり、その対中認識の変化をもたらしたりする、「働きかけ」の効果が伴うことが願わしいと思う。
 実は最近、日中双方の民間人士の、先方への認識の危うさ、偏りを見聞させられ、ゲンナリすることが続いた。
 我々の交流事業は、日中両国の志を同じくする人々の間で友誼を結び、交流して、手を携え、友好増進に努力する、というだけでなく、我々の「外側」の民間人士にも「働きかけ」て、その誤解や偏見を解き、日中の交流の「深化」に資したいものだと思う。
 その為には、恐縮ではあるが、地方協会の皆さまの御奮発と、それを可能にする工夫、本部からの実務面の支援や隣接する県・地区のとの協働の可能性なども必要になろう。