会報『日本と中国』

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プラットフォーム詳細

プラットフォーム 古本 英之 ― (公社)日中友好協会理事 北海道日中友好協会名誉顧問 『地区日中友好協会の活性化』

2016年2月1日号

2017年に日中国交正常化45周年を迎えるにあたり、日中友好協会の現状を考察することは喫緊の課題である。
 協会創立時は、国交回復という目標に向って一致団結して取り組んできたので、内外にアピールするものがあった。しかし、その時代のリーダーや会員(第1世代)はほとんどいなくなり、国交回復当時に入会した会員(第2世代)の多くも高齢者になってきている。若い会員(第3世代)に活動を引き継いでもらい、協会を活性化してほしいと願っているが、現実には順調に進んでいない。
 日中友好・交流にとって重視すべきは教育・文化を通じて両国民の相互理解を図ることで、これを基盤に経済交流・活動を進めるのが王道である。最近の風潮として、経済的な交流(観光を含む)優先のきらいがあるが、利害が伴うのでもろい関係で終わる。
 協会が地域社会で存在感を示すには、地域の活性化にも貢献することである。そのためには、役員は内部からのみ選ぶという閉鎖的な考えは捨て、外部からもふさわしい人物を登用することが求められている。また内部から選出する場合でも、対外的に活動している会員が望ましい。
 地区日中友好協会は(公社)日中友好協会の基礎組織である。しかし、その多くが財政難と会員減少、そして高齢化という問題を抱えている。特に、負担金(会報代を含む)が他の国際友好団体と比較しても高いため、北海道の場合、地区協会のみに加入している会員と、道協会にも併用して加入することで本部とのつながりも持つ会員の、2種類の会員が混在する協会がある。他の県協会でも見られる傾向ではないだろうか。また最近では、問題意識を持って入会する者は少なく、つき合いで入会している会員が多い。
 会員であることは留学生や在日中国人に安心感を与える。信頼されるので本音で話してくれ、精神的な満足も得られる。地域にある日中友好諸団体との共同事業を推進し、特色ある地区協会を創ることが求められている。