会報『日本と中国』

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ニュース2016年12月1日のニュース

関係困難でも 粘り強く民間交流を
長沙で15回目の日中友好交流会議開催

 (公社)日中友好協会が中国側と共催した第15回日中友好交流会議が11月7・8日、湖南省長沙市で開催され、日中双方の約240人が民間交流のあり方について深く議論した。会議では、「両国関係が困難でも粘り強く民間交流を続け、国民感情改善につなげる」ことなどを確認。また、来年の日中国交正常化45周年を双方で盛り上げていくことでも一致した。

 会議は、協会および中国人民対外友好協会、中日友好協会、湖南省人民政府が共催し、湖南省人民対外友好協会が主管した。

 日本側は丹羽宇一郎会長ら協会役員・会員約140人が参加。中国側は唐家璇・中日友好協会会長、許達哲・湖南省長代理、宋敬武・中国人民対外友好協会副会長ほか、各地の政府や対外友好協会の約100人が参加した。

 初日午前は開会式が行われ、袁敏道・中日友好協会秘書長が司会を務めた。日本側を代表してあいさつした丹羽会長は「民間レベルの交流の積み重ねは関係発展の礎になる」と強調。その上で「関係改善のために必要な具体策とその実行が大切だ」と訴えた。一方、唐会長は「民間友好は中日関係ならではの強みであり、重要な支えだ」と述べ、来年の国交正常化45周年を日中双方の積極的な民間交流で盛り上げるべきだと主張した。許省長代理もあいさつを述べ、その後は宇都宮徳一郎・協会副会長と宋副会長が双方の代表として基調報告を行った。

 午後は分散会を通じてさらに深く民間交流について話し合った。夜は、参加者同士が親睦を深めるセレプションが催され、湖南省伝統の歌や舞踊が披露され会場を盛り上げた。

 2日目の閉会式では、分散会の座長3人がそれぞれ総括報告を行い、参加者は成果を共有。日中両政府間に存在する諸問題を認識しつつ、「粘り強く民間交流を続け、先人が築いた友好の維持、国民感情の改善に努めていく」ことで一致した。

 2日間の会議を通じて、参加者は「友好こそが両国の明るい将来を創る」という共通認識を持ち、友好活動・事業の継続に向け、決意を新たにした。

開会式であいさつする丹羽会長。湖南華天ホテルで 開会式であいさつする丹羽会長。湖南華天ホテルで 18年次期開催地は〝岡山〟

 2018年に開催される第16回日中友好交流会議の開催地が岡山県岡山市に決まった。11月8日の第15回会議閉会式の席上で発表され、岡山県日中友好協会の景山貢明会長が壇上で意欲を語った。

 景山会長は「岡山県は、孫文の革命を支えた犬養毅元首相やLT貿易の岡崎嘉平太、そして協会初代理事長の内山完造ら日中交流にゆかりの深い人物を多く輩出している」と説明、岡山で開催することの意義を強調した。

両陛下、満蒙開拓記念館を訪問

 駐日中国大使館主催の「錦秋交流の夕べ」が10月13日夜、同館の中庭で開かれた。今回で3回目。安藤立美・東京都副知事をはじめ、都内21の区、市町村の首長ら、宇都宮徳一郎副会長、岡﨑温理事長ら協会関係者ほか、友好団体、華人・華僑や在日中国企業の代表が招かれた。さらに、李輝・外事弁公室副主任を団長とする北京市人民政府訪日団6人も出席した。

記念館前で出迎えた人々に手を振る天皇陛下 記念館前で出迎えた人々に手を振る天皇陛下

 天皇皇后両陛下は11月17日午前、長野県下伊那郡阿智村にある「満蒙開拓平和記念館」を訪問された。両陛下は、館内を約20分間にわたり見学したほか、元開拓団員ら4人と懇談もされた。

 記念館は、戦時中などに旧満州(現中国東北地方)開拓のために国策によって移住した満蒙開拓団の歴史を語り継ぐ拠点として、飯田日中友好協会が中心となって2013年4月に開館。満蒙開拓に特化した全国初の施設で、今年11月に来場者数10万人を突破した。

展示見学、元団員らと懇談も

 宮内庁によると、両陛下は知人から記念館の話を聞いて心に留め、以前から訪問を強く望まれ続けていたという。寺沢副館長は「半ば閉ざされてきた歴史に対して改めてスポットが当てられ、満蒙開拓という史実について考え直す大きなきっかけとなる」と述べ、両陛下のご来館に感謝した。

長沙の日系スーパー 湖南平和堂 丹羽会長が視察

 湖南省長沙市を訪問中の丹羽宇一郎協会会長は11月7日、交流会議の合間を縫って市内にある日系スーパー「湖南平和堂」を視察した。

寿谷副董事長の案内で店内を視察する丹羽会長(右) 寿谷副董事長の案内で店内を視察する丹羽会長(右)

 湖南平和堂は本社を滋賀県に置く老舗スーパー「平和堂」が同県と友好都市を結ぶ湖南省との縁で進出。現在、長沙市内に3店舗を構える。

 丹羽会長は、寿谷正潔副董事長の案内で店内を視察後、約1時間懇談。中国市場の現況や中国人消費者の嗜好などの生の情報に耳を傾けた。サービスの向上については持論を述べる場面もあった。

ペルーで日中首脳会談 安倍首相「国交正常化45周年で友好構築を」

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するためにペルーを訪れていた安倍晋三首相は11月20日(日本時間21日未明)、中国の習近平国家主席と約10分間会談し、安定的な友好関係の構築に向けて、相互に努力していくことで一致した。

 安倍首相は、来年が国交正常化45周年、再来年が平和友好条約締結40周年であることにふれ「国民レベルの交流を深めたい。懸案を適切に処理しながら、大局的な観点から安定的な友好関係を築いていきたい」と述べた。また、年内に開催予定の日中韓サミットで来日する李克強首相について言及し、実り多い訪日ししたい意向を示した。

 これに対し習主席は「安倍首相の言葉に印象づけられた。国民感情を醸成し、関係を改善させていくことが重要だ」と述べた。

中国共産党・6中全会 法規制定で党内規律を厳格化 習総書記を〝核心〟に指導強化

 10月24日から27日まで北京で開催された中国共産党の重要会議、第18期中央委員会第6回全体会議(6中全会)では、主に党内の管理や規律の厳格化を議題に会議が進められ、2つの党内法規を新たに制定して綱紀粛正の徹底を図った。

 また、最終日に発表された六中全会を総括するコミュニケで、共産党総書記であり国家主席の習近平氏を「中央の核心」と位置づけ、共産党全体が習近平氏を核心としながら反腐敗闘争を進め、党の執政能力を高める体制を固めた。

 中央委員会全体会議は年1回の開催が原則の会議で、党幹部が一堂に会して重要政策や人事を協議する。

4日間の日程で開催された六中全会で重要談話を発表する習近平総書記 4日間の日程で開催された六中全会で重要談話を発表する習近平総書記 2つの法律を制定

 6中全会で審議、採択されたのは、党員一人一人にとって行動の指針となる「新情勢下の党内政治生活に関する若干の準則」と、党幹部の規律を定めた「党内監督条例」。

 「党内政治生活準則」は1980年に制定されたもので、党内の政治生活に新しい準則を策定するのは36年ぶりとなった。また2003年に制定された「党内監督条例」も改定され、党内に派閥の形成を許さず、政治局常務委員経験者など党幹部の汚職にも例外なく対処する姿勢を明確に示した。習政権は党内制度の整備を重視しており、4年間で制定または改正した党内法規は50件を超えている。

 会議ではさらに、規律違反で摘発された遼寧省元書記の王珉、北京市元副書記の呂錫文、解放軍蘭州軍区副政治委員の范長秘、武装警察部隊元副司令員の牛志忠の党籍剥奪処分を確認し、5年に一度の党大会を来年秋に北京で召集することを決めた。

 党大会では政治局常務委員7人が選出される予定で、慣例に従えば次の党大会で、現在の常務委員のうち、習氏と李克強首相を除く5人が定年を迎えて引退する。

16年市民交流訪中団を派遣 初心を忘れず、華章を書き継ぐ―認定NPO東京都日中

 認定NPO東京都日中友好協会の「北京市人民対外友好協会成立35周年祝賀記念」2016年市民交流訪中団は、北京市対外友協の招きで、11月3日から8日まで中国を訪問した。宇都宮徳一郎会長が総団長を務めた。

 北京滞在中に、日中関係の様々な試練や曲折を乗り越えてきた草の根の友好交流35年を活写する「(初心を忘れず、華章を書き継ぐ)―北京東京民間交流写真展」開幕式典並びに北京無形文化財中心での無形文化財の参観、書画、編み物など手作り市民交流に参加した。

北京の天壇公園での記念撮影 北京の天壇公園での記念撮影

 4日夜の北京飯店18階での歓迎宴には、張副森名誉会長はじめ多数の老朋友、市の外事弁公室、婦人・青年・商工会等連合会、駐中国日本大使館の山本公使など各界の代表が参列し、盛大で楽しい友好交流の宴となった。

 日中間には依然として難しい問題があるが、両協会は、来年の国交正常化45周年を最大限に活かして、引き続き文化、スポーツ、教育など伝統交流活動を充実・活発化すると同時に、新しい分野での交流を切り開き、円滑な友好交流を積極的かつ効果的に進めことに同意。さらに来年度の交流計画は、すべて45周年を記念する事業の一環として相互に協力し、7項目の「国交正常化45周年記念事業」に両協会を挙げて取り組む覚書に調印した。

 その後訪中団は北京郊外、廈門、瀋陽・丹東・旅順など3コースに分かれた。
(事務局長 栗山眞之)

遼寧省で日中高校生の交流を実施 広東省で対外友協60周年式典参加も―(一社)神奈川県日中
東北育才外国語学校の裏庭での記念撮影 東北育才外国語学校の裏庭での記念撮影

 (一社)神奈川県日中友好協会(並木裕之会長)が派遣した訪中団11人(団長=田中誉士夫名誉顧問)は10月23日から29日までの7日間、広東省広州市、陝西省西安市、遼寧省瀋陽市を訪問した。

 広州市では、同協会の交流先である広東省対外友好協会の成立60周年記念式典に参加した。

 西安市では、世界遺産の兵馬俑博物館をはじめ、古都長安の文化・歴史を体感。感動の連続であった。

 遼寧省では、神奈川県の友好提携先である省人民政府および同協会の交流先である省中日友好協会を表敬訪問し、今後の交流について意見交換を行った。さらに、瀋陽市内の東北育才外国語学校において、「遼寧省高校生日本語スピーチコンテスト」を開催。高校生交流会では同行の高校生4人が参加し、互いに日本語・中国語を使ってコミュニケーションを取り、国際理解を深めた。

 短期間の訪中であったが、中国の様々なことを体感し、多くの方々と交流した、思い出に残る充実した旅だった。

何振良・新駐福岡総領事と語る 「日中友好の集い」を盛大に開催―佐賀県日中

 佐賀県日中友好協会(篠塚周城会長)は10月15日、「2016日中友好の集い」を佐賀市交流センターエスプラッツホールで開催した。今年は新任の何振良・駐福岡総領事の講演と交流会での参加者との懇親を重点に行い、来賓、会員、留学生、中国語講座の講師や受講者、友好団体のなど約180人が参加した。

 主催者を代表して、篠塚会長が「佐賀空港を発着する上海便は、90%を超える搭乗率で交流がますます深まっている。今後の地方の日中友好活動の進展に、何総領事のご経験から貴重な示唆をいただければ有難い」とあいさつ。何総領事は講演で佐賀と中国の徐福や孔子廟など歴史的な交流にふれ、「佐賀は陶磁器や唐津の海の景観など優れた観光資源がある。中国からの観光客は年600万人を超え、リピーターが増加傾向にある。一方日本からの観光客は増えていない。マスコミ報道では、両国民とも相手国に親しみを感じない人が多数を占めているが、実際に自分の目で見て判断する交流を深めることが大切だ」と述べた。

講演する何振良総領事 講演する何振良総領事

 佐賀県の副島良彦副知事、元総務大臣の原口一博衆議院議員の祝辞、横尾俊彦・多久市長の乾杯でパーティーが始まり、徐福をテーマとしたフラメンコギターの演奏、中国伝来の獅子舞、日本古来のチンドン芸能隊などの演技で盛り上がった。

 参加した華僑総会の陳会長は「何総領事から、佐賀は各地のいろんな人たちが良くまとまっていますね、と言われた。ご夫人の潘建領事ともども楽しんで頂いたようだ。」と語った。

阿南ヴァージニアさんが講演 円仁が残した日中友好を紹介―岐阜県日中

 岐阜県日中友好協会(杉山幹夫会長)は10月29日、瑞穂市の朝日大学で講演会を開いた。講師の中国史研究家の阿南・ヴァージニア・史代さんが「唐代の日中文化交流~慈覚大師円仁の旅」と題し、「仏教を鎹に日中の人々が助け合った経験は、両国の関係を考える上で大切にしなければいけない」などと強調した。

スライドを使い円仁について語る阿南・ヴァージニア・史代さん。朝日大学で スライドを使い円仁について語る阿南・ヴァージニア・史代さん。朝日大学で

 同協会が本年度から始めたサロン「ぎふ・中国くるぶ」パート4の特別講演会で、市民や学生約100人が参加した。阿南さんは学生時代に、遣唐使最後の高僧円仁(のち慈覚大師)が書き記した旅日記「入唐求法巡礼記」(英語版、円仁日記)を読み、1980年代から20余年かけ円仁がたどった道、約7500キロを踏破した。夫君は、元駐中国大使の阿南惟茂氏。夫の中国赴任に助けられた一面もあるが、彼女の探求心、好奇心が踏破の原動力となった。

 講演はスライドを使い、円仁の歩いた道に、円仁を記念するお堂や石像がたくさん残っていることを紹介。中国人に愛される訳は「円仁日記が為政者ではなく庶民の側に立ち、中国の歴史書にない庶民の生活が書きつづられているから」だという。中国人の円仁への好意に感謝し、2000年から円仁が歩いた道の寺院などに木を植える「円仁グリンロード」活動を始め、植樹先は35カ所になったことも。「植樹先の住民との交流が楽しい。木々が日中友好のシンボルになることを願っている」と結んだ。
(理事長 土屋康夫、写真も)

中国人留学生を招待して 和食通じた交流会を開催―山梨県日中女性委

 山梨県日中友好協会女性部は10月22日、留学生を招待して、和食を通しての交流会を行った。

 留学生と日本のおばあちゃんが、一緒に日本の料理を作って食べながら楽しい一日を過ごそうという企画で、山梨学院大学の留学生15人と大学の国際交流センターの雨宮主幹が参加してくれた。参加した留学生は交換留学生として9月に来日したばかり。今回の事業は初めての試みだったが、日本の家庭料理の中で、留学生が喜びそうな料理として「小麦粉饅頭・太巻き寿司・いなり寿司・茶碗蒸し・筑前煮」を選んだ。

和食を囲む留学生たち 和食を囲む留学生たち

 初めての経験で苦戦しながらも、作り上げた小麦粉饅頭がほかほかに蒸し上がった時は、みんなのおなかがグーグーと鳴り、待ちきれず、ついに手を休めて一個ずつ賞味するほどだった。できあがった豪華な食卓を囲んで、笑顔たっぷりに一つ一つ味わいながら、グループごとに、中国のこと、学生生活の様子、山梨の自然の美しさなど話が弾んだ。

 初企画で、メニューにはちょっと欲張りすぎた感があったが、中国の若者に日本の食文化の一端を知ってもらう良い機会になったのではないかと思っている。
(女性部長 弦間泉)

中国語スピーチコンテスト開催―北海道日中

 札幌日中友好協会(大嶋薫会長)は9月22日、後志管内仁木町の共同墓地内にある「中国烈士園 日中不再戦友好碑」で七・七集会「中国人殉難者慰霊碑」参詣行事を開催した。

中国語スピーチコンテスト開催―北海道日中

 北海道日中友好協会(青木雅典会長)は10月23日、札幌市内で「全日本中国語スピーチコンテスト北海道大会」を開催、暗誦、朗読、弁論の各部門に計22人がエントリーし、欠席3人を除く高校生4人、大学生11人、主婦2人、会社員2人の計22人が日頃の学習の成果を披露。応援に駆けつけた友人や家族、学校関係者など総勢96人が会場を埋め尽くし、出場者はその中で流暢な中国語で各自のテーマに沿って発表した(写真)。

 最優秀賞は弁論の部で大学生の石田誠さんが栄冠を手にし全国大会出場の権利を得た。大会には、中国駐札幌総領事賞をはじめ、北海道知事賞、札幌市長賞ほか公共・友好団体、13の関係機関からの共催や後援による賞状と盾が各部門入賞者に授賞され、最優秀賞には北海道日中会長賞が授賞された。今年は遠く函館、釧路から広い北海道を半日かけて出場した方、また高校生から主婦まで多彩な顔ぶれでバラエティーに富んだ大会となった。