会報『日本と中国』

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ニュース2016年10月1日のニュース

唐家璇・中日友協会長が来日 丹羽会長ら友好7団体代表と会見

 唐家璇会長(元国務委員)を団長とする中日友好協会代表団が9月25日から29日まで来日し、東京都と長野県を訪れた。26日夜には都内のホテルで丹羽宇一郎協会会長ら日中友好7団体代表と会見。唐会長は2017年の日中国交正常化45周年、18年の日中平和友好条約締結40周年の節目は関係改善の好機との見方を示した。

丹羽宇一郎会長と握手する唐家璇会長(右)。9月26日、東京・千代田区のホテルニューオータニで 丹羽宇一郎会長と握手する唐家璇会長(右)。9月26日、東京・千代田区のホテルニューオータニで 国交45周年友好条約40周年 関係改善に意欲

 代表団11人は(公社)日中友好協会が受け入れた。会見には、丹羽会長、河野洋平・日本国際貿易促進協会会長、黑井千次・日中文化交流協会会長、高村正彦・日中友好議員連盟会長、野田毅・日中協会会長ら友好7団体の代表ら18人が出席。協会からは橋本逸男副会長、岡﨑温理事長も出席し、岡﨑理事長が司会を務めた。中国側は程永華大使、汪婉参事官ら駐日中国大使館員を含む19人が出席した。会見後には歓迎夕食会が催された。

 7団体を代表して丹羽会長があいさつし、「大使時代を含め、唐家璇会長にはひとかたならないお世話を受けた」と感謝の気持ちを伝えた。日中関係については「両政府が交わした4つの政治文書の精神を遵守し、われわれも努力すべきだ」と述べ、国交正常化45周年を交流事業で盛り上げたい意向を伝えた。

 一方、唐会長は「私個人の成長は友好7団体の諸先輩の教えがあったからだ」と謝意を述べ、初めて来日した頃の交流を回顧した。さらに「私の(友好の)信念は変わらない」と強調し、国交正常化45周年と平和友好条約40周年は関係改善の大きな好機だと指摘。「チャンスを逃せば関係改善はさらに時間を要する」と述べた。最後に唐会長は「私には自信がある。『今度こそ』という心持ちだ」と意欲をのぞかせた。

 唐会長は滞在中、都内で岸田文雄外相ら政界関係者と会見したほか、日中関係がテーマの会合で講演した。また長野県では、阿部守一知事と会見。長野県日中友好協会主催の懇談会にも出席した。

中日友好協会代表団メンバー

唐家璇 中日友好協会会長、元国務委員
袁敏道 中日友好協会秘書長
楊宇  外交部アジア司参事官
竇忠  唐家璇会長秘書
程海波 中日友好協会副秘書長
陳偉  中国人民対外友好協会弁公庁処長
張孝萍 中日友好協会政治交流部部長
張沛霖 外交部アジア司北東アジア処副処長
高思  外交部アジア司北東アジア処幹部
鄭李旦 中日友好協会政治交流部幹部、通訳
崔宗輝 唐家璇会長警護官

安倍首相と習主席が杭州で日中首脳会談 対話通じた信頼醸成で一致
会談を前に握手する安倍首相(左)と習主席 会談を前に握手する安倍首相(左)と習主席

 中国・杭州市で開催のG20サミットに出席した安倍晋三首相は9月5日夜、現地で習近平国家主席と会談した。2015年4月のジャカルタ開催以来1年5カ月ぶり。

 会談で習主席は歓迎の意を表し、「中日両国は互いに重要な隣国。両国関係の長期的かつ健全な発展は、両国国民の利益に合致する」と述べた。さらに「中日関係を重視する中国の基本的立場に変わりはない」とし、17年の国交正常化45周年および18年の平和友好条約締結40周年を重要な契機ととらえ、関係を発展させたい意向を伝えた。

 一方、安倍首相は、サミットの準備に敬意を表し、成果に祝意を表した上で「日中間には困難な課題も少なくないが、戦略的互恵関係の考えに立って困難な課題をマネージしつつ、大局的な観点から協力や交流を進め、安定的な友好関係を築いていきたい」と述べた。

 両首脳は、14年11月に日中双方が関係改善に向けて合意した4項目に沿って、対話と協議を通じて信頼醸成に努めることで一致。東シナ海の問題については、双方が「平和の海」にするため共に努力していくことを確認した。その後9月14日には広島で高級事務レベル海洋協議が開かれた。

 このほか、安倍首相は日本が議長国として年内開催を目指す日中韓首脳会談に合わせた李克強首相の訪日に言及した。

加藤紘一協会名誉会長前会長 逝去

 加藤紘一名誉会長(前会長)が9月9日、肺炎のため東京都内の病院で亡くなった。77歳だった。

 15日、自民党と加藤家の合同葬が東京・港区の青山葬儀所で執り行われ、丹羽宇一郎会長ら協会役員と親交のあった政財界の関係者約1300人が参列した。安倍晋三首相、程永華駐日中国大使らが弔辞を贈った。

 加藤名誉会長は山形県鶴岡市出身。外務省を経て衆議院議員となり、13回当選。内閣官房長官、防衛庁長官、自民党幹事長など政府や党の要職を歴任した。2007年8月、日中友好都市卓球大会の日本側団長として協会活動に初参加。翌08年7月、「日中関係は私のライフワーク。国民のエネルギーが日中友好に使われ、アジアの平和に貢献することこそが私の願いだ」と語り、協会第4代会長に就任し、15年6月まで約7年間務めた。

 中国外務省は「中国人民の古い友人。中日友好に重要な貢献をした。中国は高く評価している」との談話を発表した。

協会派遣の大学生訪中団第2陣 「聞くと見るでは、大違い」北京、成都で中国理解深める
楽しげに話す日中の大学生。北京第二外国語学院 楽しげに話す日中の大学生。北京第二外国語学院

 (公社)日中友好協会派遣の「2016日中友好大学生訪中団第2陣」108人(団長=西堀正司・協会専務理事)が9月6日から12日まで北京や四川省成都市などを訪問、現地の中国人学生との交流などを通じて中国理解を深め帰国した。

 北京では、北京第二外国語学院を訪れ、学生同士の交流会で友好を深めた。一方、成都ではパンダ基地や古代に建設された大灌漑施設、都江堰なども視察。多種多様な中国文化を堪能した。

 参加した中央大学3年の戸谷駿太さんは、「今、国際経済学を学んでいるが、聞くと見るでは大違いだった。中国の大きな建物には迫力と発展の証しを見た」と話し、「百聞は一見に如かず」を実感した様子だった。

 訪中団は駐日中国大使館の協力を得て、全国から学生を公募して編成。中日友好協会が受け入れた。日中両国の将来を担う若者の相互理解が目的で、協会など日中双方で準備を進め、事業を継続している。

日中友好文化芸術展参加の渭南市訪日団を盛大に歓迎―京都府日中
満面の笑みを浮かべる訪日団 満面の笑みを浮かべる訪日団

 京都府日中友好協会(田中彰寿会長)・京都国際芸術協会・陝西省人民対外友好協会・渭南市人民政府が共催する第19回日中友好文化芸術展に参加するため、駱蘇弟・渭南市文学芸術界連合会主席ら4人が9月13日に来訪、京都府日中は京都市内の桃園亭で歓迎の宴を催した。陝西省との隔年毎に行っている相互交流事業で、これまで会場が西安市だったものが昨年渭南市で開催され、新たな交流の始まりとしての来日となった。

 歓迎レセプションでは田中会長が冒頭、「昨年、渭南市を訪問した際に崋山の断崖と峡谷に圧倒された。この崋山のように高く深い民間交流が続くよう頑張っていきたい」と述べた。当日は京都府日中の関係者のほか、国会議員や京都府華僑総会、府国際課長、府芸術協会、府武術太極拳連盟らバラエティ溢れる方々が参加した。

宇治茶ふるまい交流も

 帯同の通訳がなしという異例の訪問だったが、各テーブルに留学生らのサポート体制が敷かれ、身振り手振りも交えた心温まる交流のひと時となった。

 翌14日には18日まで開かれる第19回日中友好文化芸術展の開幕式が関係者多数の出席のもとに行われた。ここでは和束煎茶(宇治茶)が振舞われ、「美味しい」と何度も足を運ぶ人も。また訪日団メンバーの書家、田永昭氏が「芸術結縁地久天長(芸術を通して結ばれた縁は天と地が存在する限り永遠に続く)」と色紙に書き、プレゼントとしていただいた。その後は銀閣寺や白沙村荘など京都の名跡を興味深くも和やかに観光。一行は満面の笑みを浮かべ、15日には次の視察・交流地、奈良市へと旅立った。
(常務理事 藤田敏幸)

東京五輪の訪日客に向け中国語ガイド講座を開講―(一社)神奈川県日中
中国語ボランティアガイド講座の模様 中国語ボランティアガイド講座の模様

 (一社)神奈川県日中友好協会(並木裕之会長)は8月17日、中国語ボランティアガイド講座を横浜市内にある県民センター会議室で22人の参加者を得て開講した。

 この講座は4年後の東京オリンピックで神奈川県を訪れる中国人の方々を中国語で案内するガイドのための養成講座。

 開講式では、上島保則副会長が「多くの皆さんから講座開設の要望があった。ガイドとなっていただくことは、学んだ中国語を生かす良い機会であり、民間レベルでの日中友好交流にも繋がる。県内では江の島や横浜球場で競技が行われるが、日本のおもてなしの心で魅力溢れる神奈川をPRしていただきたい」とあいさつ。

 続いて、講師の楊敏先生(当協会中国語講座講師)が「オリジナルの資料作りに苦心したが、皆さんの意見をいただきながら良いものにしたい。楽しい講座にして行きたい」などと抱負を述べた。

 その後の自己紹介では司会の突然の要請にもかかわらず、受講者の皆さんは中国語で行うなど終始和やかな開講式だった。

 講座は午前・午後で行い、8月17日は神奈川県と横浜市の概況を、8月31日は横浜市の観光スポットをテーマに開催された。今後、11月16日および30日に横浜市の観光スポットを、来年2月の2日間で川崎・鎌倉・江の島・箱根の観光スポットや神奈川の歴史・文化などをテーマとして開催する予定。また、現地見学会や「おもてなしの心」研修なども計画している。

大阪・池田市中学生が制作 日中友好の巨大絵画

 大阪・池田市と中国・蘇州市の友好都市35周年を記念し、池田市立渋谷中学校(山田清実校長)の美術部員が友好の思いをこめて巨大絵画を制作した。

 絵画(写真)は縦3.3メートル、横7.5メートル。池田城跡公園や寒山寺など両市の名所や両国国旗が描かれ、日中の青少年4人が笑顔で手をつないでいる。絵手紙を通じた日中交流を進める池田市日中友好協会の山口三佐子さんが提案し、10月上旬に開催の大阪の日中交流イベント「中秋名月祭」などで披露される。

第1回「悟空杯」中日漫画コンテスト2016 東京で入選作品展が開催
日中両国の代表者が、色紙に描いた即興作品を交換した 日中両国の代表者が、色紙に描いた即興作品を交換した

 第1回「悟空杯」中日漫画コンテスト2016の入選作品展と鑑賞交流会が9月1日、東京中国文化センター(港区)で行われ、日中両国の漫画家やアニメ制作・出版業界関係者、そしてコンテスト参加者などが出席、漫画を通じて交流した。

 「悟空杯」は中国外文局が主催し、人民中国雑誌社、中国国際青年交流センターなどが協力。日本での運営は日本の漫画編集プロダクション「銀杏社」が協力した。

 両国から幅広く作品を募集し、双方のアニメや漫画、映画、ゲーム業界の専門家が優秀作品を選出。入賞作は出版社などに推薦され、連載や映像・ゲーム化が検討される。日本での募集は人民中国東京支局が受け付けた。

 外文局の副総編集長で、コンテスト組織委員会の陳実委員は祝辞の中で「外文局ら主催団体は『悟空杯』を通じて中日民間交流を促進したい。こうした取り組みは、特に青年間の文化交流と相互学習を促し、さらには若い世代の漫画創作や両国の漫画に関する事業機会もつくり出す」と述べた。

 その後はコンテストに出場した両国の新人漫画家たちがステージ上でサイン色紙の交換を行った。日本の応募者の大原徹也さんと韓晶淵さんは現在、『西遊記』の登場人物を題材にした作品を共同制作している最中であることを紹介。一方、中国側のコンテスト出場者の肖莉児さんは「私の人生の目標は、最高に面白い漫画を描くこと」と述べ、強い創作意欲を示した。

 今回の「悟空杯」には600以上の作品が応募され、その6割が中国人の作品だった。会場には日中両国の入選作品からそれぞれ30作品が展示された。

徐福をしのび供養式典 和歌山・新宮市で54回目の開催 日中の関係者1300人が参列
54回目となった熊野徐福万燈籠祭の模様 54回目となった熊野徐福万燈籠祭の模様

 和歌山県新宮市では、約2200年前に秦の始皇帝の命により童男童女3000人とともに不老不死の霊薬を求めて渡来した徐福の遺徳をしのぶ「徐福供養式典」が、毎年8月12日に市内の徐福公園で行われ、翌日(13日)の花火大会とあわせて熊野徐福万燈籠祭が実施された。

 徐福らが求めたとされる霊薬「天台烏薬」は同公園内に植栽されている。徐福万燈祭は今年で54回目の開催。式典には、市や徐福関係者、徐福を主人公にした大河ドラマを制作する中国の映画会社の関係者、連雲港市韓愈区の沈副秘書長、中華人民共和国駐日本国大使館の陳文化参事官ら約100人が参列した。

 主催者を代表して、一般財団法人新宮徐福協会の山口泰郎代表理事が墓前に「徐福さまゆかりの皆さまとの交流が、現在も続いております」と報告した後、「混沌とした世界情勢に鑑み、今こそ徐福さん顕彰の理念である友愛の絆を見直さなければならない」とあいさつを述べた。

 また、熊野徐福万燈祭運営委員長の田岡実千年市長が祭詞を読み上げ、徐福の永く安らかな眠りと日中両国の良好な関係、徐福関係者のより一層の繁栄と友好を祈念した。

 この後、新宮仏教会の住職らが読経する中、参列者が墓前に設けられた祭壇に次々と焼香し、農耕や捕鯨などの技術を熊野に伝えたとされる徐福をしのび、功徳に感謝した。
(新宮徐福協会事務局)