会報『日本と中国』

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ニュース2016年5月1日のニュース

大型の地震相次ぐ 熊本の再建を願い 中国各地から励ましの声

 4月14日以降、熊本県を中心に相次いで発生した大型の地震(以下、熊本地震)を受け、中国各地から見舞いや励ましの声が多く届けられている。一方、被災者の方々が避難生活を余儀なくされる中、(公社)日中友好協会は広く義援金を受け付け、被災地の再建に協力する。

中国人民対外友好協会から寄せられた見舞いの電報 中国人民対外友好協会から寄せられた見舞いの電報 協会が義援金受け付け

 中国の習近平国家主席は4月18日、熊本地震を受けて、天皇陛下に見舞いの電報を送った。習主席は「中国政府と国民を代表し、亡くなった方に深い哀悼の意を表し、遺族と怪我をした方々に心からお見舞いする。一日も早く困難を克服し、故郷を再建するよう心からお祈りします」と伝えた。また、程永華・駐日中国大使は蒲島郁夫・熊本県知事に見舞いの電報を送った。

 一方、熊本県日中友好協会によると、事務局内は「飾り皿が落ちて割れたり、積み荷が倒れたりはしたがそのほかの大きな被害はなかった」という。しかし、会員の中には「怪我をした人がいる」との連絡もあり、困難な会員も出ているようだ。また、熊本大学に通う中国人留学生に関しては、全員が体育館に避難しており、隣県の大分県日中友好協会事務局に関しては被害は無かったという。

 熊本県日中には中国人民対外友好協会や中日友好協会、広東省人民対外友好協会などから相次いで見舞いの電報やメッセージが届いた。中国人民対外友好協会は「中日両国は一衣帯水の隣国。私たちも被災地の皆さまのご無事を案じている。県民の皆さまが必ずや心を一つにし、困難を乗り越え、一日も早く普段の生活を取り戻し、美しい郷土を再建することができると確信している」と励ました。

 また、「日中平和」を強く掲げ、積極的に弔問活動を行う同協会と交流のある南京大虐殺記念館(江蘇省南京市)は、中国版ツイッター・微博の公式アカウントを通じ「熊本県日中友好協会の皆さんはご無事でしょうか。とても心配しています」との安否を気遣うメッセージを発信した。

 協会は5月末日まで義援金を集め、被災地の再建に協力する。

武大偉朝鮮半島事務特別代表が来日 丹羽会長と懇談、旧交温める
武大偉氏(右)と懇談する丹羽会長 武大偉氏(右)と懇談する丹羽会長 日中関係について語り合う

 協会の丹羽宇一郎会長は4月6日午前、中国の武大偉・朝鮮半島事務特別代表と東京の中国大使館で懇談した。武氏は北朝鮮の核実験問題に関して日本の外交当局関係者と話し合うため来日。古くから親交のある丹羽会長との再会を望み、多忙なスケジュールの合間をぬって懇談した。岡﨑温理事長が同席した。

 武氏は改善しつつある日中関係に残る諸問題の打開について「今後の政府間の対応にかかっている」と指摘。一方、丹羽会長は民間交流の高まりの必要性を主張し、日中国交正常化45周年となる来年に記念式典を行いたい意向を伝え、武氏に協力を要請した。

 双方は北朝鮮問題や中国経済などについても意見を交わし、武氏は丹羽会長に対し講演会などを通じて「中国でもっと、中国経済について論じてほしい」と要請。懇談は約50分におよび和やかに旧交を温めた。

上海市人民対外友好協会 景瑩副会長ら代表団来訪相互協力の継続を確認
景瑩副会長(右2)ら上海市対外友協の一行 景瑩副会長(右2)ら
上海市対外友協の一行

 景瑩副会長ら上海市人民対外友好協会代表団が4月13日、協会事務局を訪れ、協会の宇都宮徳一郎副会長、岡﨑温理事長、永田哲二常務理事と懇談した。

 一行は景副会長、毅・周国栄の両常務理事、馬筌理事の4人。

 冒頭、宇都宮副会長は歓迎の意を表し「わが協会の丹羽会長が来年の日中国交正常化45周年を民間交流で盛り上げたいと考えている。節目の年にぜひ協力して草の根の交流を深めたい」と述べた。

 景副会長は、まず今回の訪日が副会長就任後初の外国訪問であることを明かし「この機会に日中友好協会を訪問できてうれしい。双方の協会は長い交流の歴史があるが、これからも協力を続けていきたい。草の根交流は中日関係の発展に重要だ」と述べた。さらに景副会長は同協会が今年創立60周年を迎えたことを伝え、秋に上海で開催予定の記念式典への丹羽会長の出席を促した。

 岡﨑理事長は、11月に長沙市で開く第15回日中友好交流会議の参加を促し「その際に、国交正常化45周年に向けた意見交換もぜびしたい」と話した。

袁敏道中日友協秘書長が来訪 岡﨑理事長が復職を歓迎し、交流会議などについて協議
袁秘書長(左)と王副秘書長 袁秘書長(左)と王副秘書長

 中日友好協会の袁敏道秘書長と王占起副秘書長が4月19日午後、協会事務局を訪れ、岡﨑温理事長らと懇談した。懇談には駐日中国大使館の王磊二等書記官が同席した。

 袁秘書長は、この3月に中国人民対外友好協会の日本工作部主任に就任したことで、中日友好協会秘書長に復職し兼務となった。岡﨑理事長は袁秘書長の来訪を歓迎したうえで「戻ってきてくれてとてもうれしい。わが協会の会員や役員皆が歓迎している」と述べた。これに対し袁秘書長は「双方で力を合わせ頑張っていきたい。またぜひ、ご指導をよろしくお願いしたい」と応えた。

 懇談では、11月に湖南省長沙市で共同で開催する第15回日中友好交流会議などの協力事業について話し合い、交流会議の準備のため、5月中旬頃に岡﨑理事長が打ち合わせを兼ねて現地を視察することを双方で取り決めた。

 また袁秘書長は、熊本県で発生した一連の地震について見舞いの気持ちを伝え「訪日したことのある中国の大学生から『義援金を集めたい』との相談が入っており、皆が心配している」と報告した。

中国大使館で中国緑化交流表彰式行う 日本人の植林活動を称賛「貴重な経験私たちに伝授」

 駐日中国大使館は4月5日、中国緑化交流表彰式を行い、中国で長く植林活動に取り組んできた日本の友好団体を表彰した。表彰されたのはイオン環境財団や協会参与の高見邦雄氏が副代表を務める緑の地球ネットワークやなど10団体。

 程永華大使はあいさつで「中国の森林被覆率は1980年代初期の12%から2015には21.66%までに拡大した。この成果には、日本の多くの友好的な人々の努力も含まれている。とりわけ中国の林業発展を巡る砂漠化対策などの重点分野において、故遠山正瑛先生に代表される日本の友人が有益な活動を行い、多くの環境保護の理念と貴重な経験を私たちに伝授した。両国民の心の中に広く友情の種をまき、称賛に値する少なからぬ業績を上げた。中国人民はその貢献を永遠に銘記する」と述べ、その貢献を高く評価した。

 表彰された高見氏は「最初は愚痴ばかりだったが、カウンターパートにも恵まれ、これまでに1880万本を植えてきた。25年前にくらべ大同市(山西省)もかなり変わってきた」と振り返った。

中国・海外購入品の課税を強化 国内消費促す措置導入、爆買いへの影響も注目

 中国政府は4月8日、海外で購入した商品を国内に持ち込む際の課税を引き上げる措置を導入した。

 中国財政省によると、酒や化粧品にかけられる税率がこれまでの50%から60%に、高級腕時計は30%から60%に、食品が10%から15%にそれぞれ改められるなど多くの品目で引き上げられた。これにより、中国国内の一部の空港では、海外から持ち込まれた手荷物の検査がこれまで以上に厳しくなったとの声が出ている。

 また、中国からインターネットを使って外国の商品を購入した場合、衣類や日用品などの1100余りの品目について、新たに消費税と付加価値税を納めることが義務づけられたほか、値段が2000人民元(日本円で約3万3千円)を超える商品を買ったり、年間の購入金額が2万元(約33万円)を超えた場合は、個人の買い物であっても通常の貿易と同じ関税を適用するとしている。

 中国政府は現在、個人消費を成長の柱とする経済への転換を目指している。税関当局は「国内と海外の商品の競争を公平にするため」と説明しており、国内消費を拡大させる狙いがあるようだ。

 中国人訪日観光客による日本での、いわゆる“爆買い”にどのように影響するのかも注目されている。

中国サッカー協会 長期成長戦略発表、50年までに「超大国」

 中国サッカー協会は4月11日、2050年までにサッカー超大国になることを目指すという長期成長戦略を発表した。

 計画よると、20年までにサッカーに関わる人口を5000万人に増加させ、2万カ所のトレーニングセンター、7万面のグラウンドの設置を目指す。さらに30年までには人口1万人あたり1面のサッカーコートを設置し、男子代表チームはアジアのトップクラスに、女子代表チームは世界のトップクラスに成長させる目標を掲げた。習近平国家主席が無類のサッカー好きとして知られる中国は、“中国サッカーの夢”の実現も同時に見据えているようだ。

 一方、男子代表チームは敗退の危機にあった18年ロシアW杯アジア2次予選を奇跡的に突破。9月から始まる最終予選へ駒を進めた。2つのブロックに分かれ、各上位2チームが本戦出場となる最終予選では、日本とは異なるブロックとなったため、日中対戦は実現しない。

北京・唐山・大連で友好の輪、結実 記念桜花の植樹も―第3回九州日中友好交流訪問団

 4月7日から10日まで、九州各県の日中友好協会で組織する「第3回九州日中友好交流訪問団」(団長=松本龍福岡県日中会長)の35人が北京、唐山、大連を訪問した。

 8日、一行のうち代表10人は中日友好協会の唐家璇会長を表敬訪問し会見。唐会長は「皆さんが中日友好の改善と発展に多大な貢献をされたことに感謝する。中日間は安定を保っているがデリケートな部分もある。歴史を鑑(かがみ)とし友好を深めて行きたい。民間交流こそが根本であり大切。今年は『民をもって官を促す』かなめの年になるだろう」と友好への思いを熱く語った。

 これを受け松本団長は「日中関係が大変厳しい中、雪解けを願って2013年に九州日中友好交流大会を開催し、その成功を受けて翌年友好交流団50人が訪中した。私たちはこれから、若い人につなげる役割りを果たさなければならない。今回唐山・大連など中国の良い所を見て学び、過去の歴史をしっかり認識し友好を深めたい。民間レベルでは一衣帯水を世世代代守って行きたい」と述べた。

大連市人民対外友好協会の懐忠民会長らと 大連市人民対外友好協会の懐忠民会長らと

 一方、代表以外の25人は北京人民大学を訪れ日本語学部の学生との交流会に参加。訪問団を代表して中村元氣・福岡市日中会長が「今回は時間の関係で交流会ができないと心配された。団員の要望も強く、開催できた事を喜んでいる」とあいさつした。日本からは恒例の「南京玉簾(たますだれ)」が披露され、中国側は学生たちが歌を合唱、大きな拍手が送られた。

 その後、一行は合流し唐山市曹妃甸(そうひでん)区へ移動。曹妃甸企画展示センターの近くでセレモニーを開き、何組かに分かれて九州各県協会と中国関係団体の交流を記念し「桜花植樹」を実施、「桜の成長が楽しみだ」「桜を見にぜひ来たい」と話し合った。夜は王立彤・唐山市曹妃甸区党書記主催の夕食会で地元唐山の名物料理を堪能した。

 9日は大連市に移動し、夜は大連市人民友好協会主催の夕食会で歓迎を受けた。松本団長は返礼として「第4回九州日中友好交流大会(6月に福岡で開催)に是非おいでください」と再会を促した。
(九州日中友好交流大会事務局)

孫札幌総領事の招きで訪中代表団20人を派遣―北海道日中
李小林会長(前列左7)、孫振勇総領事(前列左6)らと記念写真に収まる訪中代表団。北京で 李小林会長(前列左7)、孫振勇総領事(前列左6)らと記念写真に収まる訪中代表団。北京で

 北海道日中友好協会は4月10日から16日まで、青木雅典会長を団長とする「北海道日中友好協会訪中代表団」20人を派遣した。代表団は孫振勇・駐札幌中国総領事の招待を受け、役員・地区協会代表で構成。1週間の日程で北京市、江蘇省南京市と河南省の開封・洛陽の両市を訪れた。

 11日には、北京市にて中国人民対外友好協会を表敬訪問し、李小林会長と会談。李会長と青木会長は北海道の魅力について話し合った。また、北京動物園では、絶滅動物保護基金に対し団員一同から寄付金を寄贈した。

 その後は釣魚台国賓館を訪れ見学し、袁敏道中日友好協会秘書長主催の歓迎昼食会に臨んだ。ほとんどの団員は、釣魚台に入るのは初めてで、おいしい食事に舌鼓をうち、感激の一時を過ごした。

 南京では、江蘇省全人代を訪れたり、蔡錫生・江蘇省人民政府外事弁公室副巡視員主催の歓迎夕食会に参加し、鄭州では李鎮・河南省人民対外友好協会副会長と夕食を共にし、北海道の話に花を咲かせた。

 古都洛陽では牡丹祭りの中、竜門石窟、白馬寺を見学し、仏教文化を堪能した。15日には道日中主催の答礼宴が開かれ、中日友協の袁敏道秘書長から「北海道各地で中日友好の輪が広がることを心より歓迎する」との激励のあいさつを受けた。

 今回は、新しく発展する中国を見たり、新幹線に乗ったり、中国側の熱烈な歓迎を受けたりと、新たな日中友好活動への認識を深める旅行であった。
(事務局長 五島震二)

創立60周年記念訪中団 北京や河北で交流、植林―長野県日中
河北省人民対外友好協会による歓迎宴会で 河北省人民対外友好協会による歓迎宴会で

 長野県日中友好協会は創立60周年を記念して4月6日から11日まで、高波謙二会長を団長とする長野県日中友好協会訪中団25人を派遣した。北京、河北省の石家荘市や緑化協力地の邢台市内丘県、そして西安を訪れた。

 7日は北京で中日友好協会を表敬訪問し、中国人民対外友好協会の宋敬武副会長、中日友好協会の袁敏道秘書長らと懇談。宋副会長は創立60周年に祝意を表し「長く友好事業に傑出した貢献をされた。今後も貴協会と共に努力し友好事業を不断に発展させたい」とあいさつした。同日に河北省へ移動し、省政府の会見ホールで朱浩文・省人民政府秘書長を表敬。会見には劉暁軍・省外事弁公室主任(省対外友協会長)はじめ衛生・教育・環境・林業・冬季スポーツ部門の責任者らが同席した。朱秘書長は、1983年の河北省と長野県の友好県省締結に尽力した同協会の貢献を高く評価し、深い感謝と祝意を述べた。高波会長は「われわれは多くの先輩の志を受け継ぎ、県民と共に日中の永遠の平和友好協力のために絶えず努力する決意だ」と応え、「10月に記念祝賀式典を開く、河北省の代表団をお招きしたい」と述べた。また、阿部守一・長野県知事から託された張慶偉省長への親書を手渡した。

河北省内丘県での緑化協力で 河北省内丘県での緑化協力で

 会見後は創立60周年を祝う大きな看板が建てられた会場で盛大な歓迎宴会が開かれた。団員たちは感謝の気持ちを込め、全員で「北国の春」「ふるさと」などを合唱。西堀理事長が「友好の花は咲き誇る」を披露して喝采を浴びた。河北省では石家庄市外国語学校や省環境保護監督測定センターなども訪問した。

 また、9日は同省の内丘県で緑化事業に協力。太行山脈に連なる丘陵地帯で赤土の乾操荒地の緑化を6年計画で進める同県は今年で4期目。団員たちは、100株ほどのコノテガシワを龍興洲・市外事弁公室主任らと共に記念植樹した。

中国大使館を表敬訪問 都内日帰りツアー開催―千葉県日中
大使館の玄関前で記念写真に収まる参加者 大使館の玄関前で記念写真に収まる参加者

 千葉県日中友好協会の佐々木久明会長以下総勢48人は3月29日、東京の中国大使館を表敬訪問した。孫永剛・友好交流部一等書記官と張玉霞・王磊両同二等書記官と経済部の王連鋒二等書記官に対応してもらい、大使館では中庭を散策。各地から寄贈された記念樹を観賞した。また、ホールで春節(旧正月)の今昔DVDを鑑賞、おいしい昼食でもてなされた。

 大使館表敬後、一行は屋形船「瀬川丸」で隅田川遊覧を満喫。桜はまだ三分、四分咲きだったが、暖かな好天の中盛り上がった。

緑化協力訪中団、陝西省で協定締結

 一方、千葉県日中緑化協力訪中団が3月22日から25日まで中国陝西省銅川市陳炉古鎮を訪問。植樹事業の状況を確認し、イオン環境財団からの助成金を現地の政府に贈呈した。

 参加者は布施団長以下10人で、今年1月に亡くなった浅沼委員長の遺志を継いでカウンターパートの陝西省勤労者対外交流センターとの協定書締結を行い、現地の陳炉古鎮政府へ伝達した。

東日本大震災から5年 被災地訪問ツアー開催―宮城県日中青年委
慰霊碑前で説明を聞く参加者たち 慰霊碑前で説明を聞く参加者たち

 宮城県日中友好協会青年委員会(山崎順平委員長)は4月9日、東日本大震災から5年が経過した被災地の現状を見学するバスツアーを開催、中国人留学生38人と同青年委員、一般参加者13人の計51人が参加した。

 一行はまず宮城県亘理郡山元町のいちご農園を訪れた。同町は600人を超す犠牲者が出た地域で、いちご農園も甚大な被害を受けた。現在は再開されたいちご園も多く、広い平地にいちごハウスがたくさんあった。その中の一つでおいしいいちごをほお張った。

 続いて、名取市の閖上(ゆりあげ)地区に移動。閖上地区は800人近くの犠牲者が出た地区。ゆりあげメイプル館で自身も住宅を失ったという語り部ガイドの方から説明を受けながら震災当時のビデオや写真を見た。留学生は皆真剣な顔で説明を聞いていた。一行は近くにある日和山という小高い丘に移動し、ほとんど更地になってしまった町を実際に見ながら話を聞いた。

 その後は日和山のすぐ近くの慰霊碑の前に立った。慰霊碑の高さは当時到達した津波と同じ高さの8.4メートルで、希望の種から芽生えた新芽をイメージして作られたという。慰霊碑で津波の規模を目の当たりにした留学生たちは「こんな高さの津波が来たなんて信じられない。本当に津波は怖い」と話していた。

 留学生からは「テレビで見たことはあったけれど、今まで感じたこともないくらい心に深く残るものがあった。参加して良かった」「自宅や大切な人を失ったこの地区の人が前向きに頑張ろうとしている姿に感動した」「もし海の近くにいる時地震が来たら高いところに逃げます」という感想が聞かれた。
(吉澤千明)

蘇州大学と交流する大阪府教職員の会―NPO大阪府日中
20年の活動の歩みを振り返る谷川会長 20年の活動の歩みを振り返る谷川会長 創立20周年式典行い活動の歩み振り返る

 中国江蘇省にある蘇州大学と交流する大阪府教職員の会(谷川昭会長=府教職員互助組合顧問、NPO大阪府日中友好協会理事)は3月30日、大阪府教育会館で「創立20周年記念式典」を開催した。中国側10人(蘇州大代表団、駐大阪総領事館、招待学生など)を含む120人が出席、大きな盛り上がりを見せた。

 同会は退職後に蘇州大で日本語教師を務めた大阪の教員OBの支援要請がきっかけで1996年に創立した。式典で谷川会長は「蘇州大学と交流協定を結び、日中の懸け橋となる人材育成に寄与する取り組みを休みなく続くけてきた。主な事業である日本語教師の派遣は18人におよび、短期研修大阪招待学生は40人を数えた。蘇州大学訪問を含む中国旅行には延べ300人の会員が参加し、世界遺産の7割を踏破した。日本語教科書の編さん、印刷機や日本語書籍などの寄贈も高く評価されている」と会の活動を総括し、今後の決意を力強く表明した。

 祝辞では「中日友好の基礎は民間に」(劉毅仁総領事)、「日本語教育の発展期を支えていただいた」、「この会は日本の唯一の民間交流団体」(蒋星紅蘇州大副学長)、「若者同士の交流がなければ日中の未来はない」(梶本徳彦・大阪府日中副会長)、「派遣待ち教師がいるのはすばらしい。私の関係の語学学校にも教師を送ってもらった」(大薮二朗・日中友好協会常務理事)などの深い謝意や温かい激励の言葉が寄せられた。

 続く記念レセプションは鏡割りで始まり、今回招待された学生のあいさつ、派遣教師やホームステイの受け入れ経験者の思い出話が披露され、拍手に続く拍手。フイナーレは出席者全員が大きな輪を作ってスクラムを組み、「北国の春」などを合唱し握手、和気あいあいの中で閉幕した。

記念誌を発刊

 同会は、この日に合わせ活動の歩みや教師らの寄稿を収めた「20周年記念誌」を発刊。現在赴任中の派遣教師は「この地での活動は私の生きがいであると共に『日本とは?』『日本人とは?』という戦後日本人に課せられた歴史的問いかけを学生たちの前で思い起こし発信する機会を得ている」とつづった。