会報『日本と中国』

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ニュース2016年4月1日のニュース

JATAが東京で緊急フォーラム開催 “中国旅行を復活させよう”
「中国旅行復活緊急フォーラム」の模様。東京・千代田区の日本旅行業協会で 「中国旅行復活緊急フォーラム」の模様。東京・千代田区の日本旅行業協会で

 「中国旅行を復活させよう」。(一社)日本旅行業協会(JATA)は3月22日、都内の同協会内で「中国旅行復活緊急フォーラム」を開催、集まった日中の旅行・航空各社の関係者約150人に減少傾向にある訪中旅行者の増加に向けた対策を呼びかけた。

 フォーラムでは、2012年に年間350万人超だった訪中渡航者が、政治的な影響などで15年には250万人を割り込んだことが報告された。司会の菊間潤吾JATA副会長は「この3年間でマーケットはひどく落ち込んだ。空白の3年間だった」と述べたが、一方で昨年5月に3000人が訪中して参加した日中観光交流イベント後から「雰囲気が良い方向に変わってきている」と説明した。

羅玉泉・中国国家観光局駐日本代表処首席代表 羅玉泉・中国国家観光局
駐日本代表処首席代表

 中青旅日本株式会社の江川光太郎営業部長は、回復基調を感じつつも中国旅行を取り巻く環境の変化を指摘。「長いトンネルは抜けたが、そこは全く違う世界になった。お客のニーズや中国の観光状況が大きく変わっている」と述べ、中国高速鉄道網の拡大や5つ星ホテルの増加などインフラ設備の向上面を資料を使って説明した。

 中国国家観光局駐日本代表処の羅玉泉首席代表はこれに加え、国家5A級( 最上級)の観光スポットの増加を指摘。また、政府推進の観光地の「トイレ革命」などの衛生面の向上も紹介した上で「(中国の観光地の)この3年の変化を多くの人に知ってもらう必要がある」と述べた。一方、参加者からは「安全面が保障されればお客に提供しやすい。食品など安全面の指導を強化してほしい」との要望があった。

 このほか、「定番コースを見直し、新たなトレンドを作る」をテーマにいくつかの新ツアー案が紹介され、菊間副会長が「旅行社が積極的に動けばマーケットは大きく変化するはず。待っているお客はたくさんいる」と促した。参加した関係者は「2017年の日中国交正常化45周年までに350万人に戻そう」と互いに努力することを確認した。

中国・全人代開かれる 20年までの5カ年計画を採択年平均6.5%以上の成長目指す
第12期全人代第4回会議の模様 第12期全人代第4回会議の模様

 中国の国会に相当する第12期全国人民代表大会(全人代)の第4回会議が3月5日から16日まで北京開かれた。2016年から20年までの経済・社会政策の基本方針となる「第13次5カ年計画」や16年の予算案などが採択された。

 政府活動報告で李克強首相は、習近平政権で初の策定となる5カ年計画の国内総生産(GDP)成長率目標を年平均6.5%以上と発表。「小康社会(ややゆとりのある社会)を実現させ、2020年までにGDPと都市・農村住民1人当たりの所得を10年比の2倍にするため」に必要な水準とした。

 一方、今年のGDP成長率目標を6.5〜7%と幅を持たせたことについては「構造改革の推進の必要性と安定成長を考慮した結果だ」と説明した。

 また、李首相は「基本的民生保障の弱い部分の補強に努め、『共同富裕』に向けて前進する」と述べ、20年までに7千万人の貧困層を解消する公約を掲げ、都市と農村の経済格差の是正を強調した。

郭沫若氏の息女ら中日友好人士訪日団 丹羽会長を表敬訪問
左から劉会遠氏、丹羽会長、張雲方氏、郭平英氏、馬暁力氏、張氏の子息。丹羽連絡事務所で 左から劉会遠氏、丹羽会長、張雲方氏、郭平英氏、馬暁力氏、張氏の子息。丹羽連絡事務所で

 中日友好人士訪日団が来日、3月14日午後に丹羽宇一郎・協会会長を表敬訪問し、懇談した。

 一行は、張雲方・中華全国日本経済学会副会長(団長)のほか、郭平英・中国郭沫若研究会名誉会長( 郭沫若・中日友好協会名誉会長息女)、馬暁力・中国社会治理研究会副会長、劉会遠・中国九藤文化教育基金会理事長(谷牧元副首相子息)ら5人。

 丹羽会長は「日中関係は改善しつつあるが、まだ様々な問題がある。両政府の一層の努力が必要になるが、それ以上に重要なのが民間交流の高まり。われわれ日中友好協会は、来年の国交正常化45周年を大いに盛り上げたいと思っている。ぜひ、皆さんにも協力をお願いしたい」と呼びかけた。

 双方は、北京で会期中の全人代で示された中国政府の新たな方針や上海株下落などについて意見を交わした。

 一行は、対日理解促進のために日本外務省が招いた。懇談には、岡﨑温・協会理事長が同席した。

“3.8国際婦人デー”記念し中国大使館でレセプション
国際婦人デー記念レセプションの模様 国際婦人デー記念レセプションの模様

 駐日中国大使館は3月8日の「国際婦人デー」を記念して、同日に大使館内のホールでレセプションを開いた。日中の各界で活躍する女性ら350人余りが出席。協会からは全国女性委員会の役員ほか、東京・長野・埼玉・茨城などの各地の日中友好協会の女性会員らが参加した。

 レセプションでは、汪婉駐日中国大使夫人(友好交流部参事官)が「子ども、孫への一番の財産は平和な世の中。(そのために)中日両国民の相互理解の発展が大切であり、天の半分を支える女性の力が必要。共に努力しましょう」とあいさつ。会場の参加者からは賛同の拍手が沸き起こった。

 参加者たちは、あちこちで親しくあいさつを交わし、旧交を温めた。チャイナドレスや着物姿の人も多く、会場は始終華やかなにぎわいを見せた。

 ステージでは、子どもたちによる武術の演武や日中合同の合唱などが披露され、大きな拍手が送られた。

中国青年公益事業交流団が東京、大阪、神戸などで交流 日本の社会福祉の実情知る

 中国青年公益事業交流団の一行95人が3月13日から20日まで来日し、東京、神奈川、大阪、兵庫で交流した。

 交流団は、派遣元の中国宋慶齢基金会をはじめ、中国の政府機関・企業・学術界で公益事業に従事する青年で構成され、中国宋慶齢基金会の井頓泉副主席が団長を務めた。(公財)日中友好会館が受け入れた。

 一行は、東京で厚生労働省などを訪問したほか、大阪市にある日本最大規模の福祉・介護関連の常設展示場「ATCエイジレスセンター」や神戸市にある高齢者・障害者を対象とした福祉サービス施設「しあわせの村」などを視察。日本の公益事業やボランティア、社会福祉の現状を学んだほか、現地の関係者と意見を交わして日本理解を深めた。

 14日に都内で開かれた歓迎会には、協会から岡﨑温理事長が出席した。

日中農業次官級会合が6年ぶりに開催 農業協力強化で一致

 日中両政府は3月21日、農業分野の次官級会合を北京で6年ぶりに開催、双方は農業協力を一層強化することで一致した。次官級会合は2004年に始まったが、尖閣諸島を巡って日中関係が悪化したため、10年を最後に中断していた。

 会合には、日本の本川一善・農林水産省事務次官、中国の屈冬玉・農業省次官らが出席。両国の農業政策について意見を交わし、国境を越えて牛や豚など家畜に感染する口蹄疫対策を共同研究することで合意した。また日本側は、中国が東京電力福島第1原子力発電所の事故を理由に始めた食品輸入規制の早期撤廃を呼びかけた。

 局長級格上の協力グループ会議の第一回会合を今年後半に開く。

日中の大学生が事務局を訪問 岡﨑理事長が“日中の友好の歴史”について講義
日中の大学生と岡﨑理事長(前列中央) 日中の大学生と岡﨑理事長(前列中央)

 中国と日本の大学生の各6人、計12人が3月17日、協会事務局を訪れ、協会や日中民間交流の歴史を学んだ。

 「日中青年〜友好の歴史を探る旅」と題し、中日友好協会と日本の(一財)日本国際協力センターが共同企画した事業の一環で、北京第二外国語大学と横浜国立大学の学生で編成。当日は、協会の岡﨑温理事長が民間交流の視点から日中友好の歴史を講じた。

 岡﨑理事長は「日中関係は様々な問題を抱えながら歩み、発展してきた」と述べ、“ピンポン外交”のきっかけとなった名古屋での世界卓球選手権(1971年)などについて話した。一方、日中友好協会の歴史については「侵略戦争の反省に立ち、中国と仲良くしよう。協力して共に発展したい、との思いから中華人民共和国成立の翌年に発足した」と説明し、「全国各地に組織を広げ、現在に至りネットワークを維持して中国との交流を続ける民間組織としては国際的にもめずらしい」と述べた。学生からは「会員を維持し、長く活動を持続させる上で困難な時期はなかったのか」との質問があり、岡﨑理事長は「今でも大変なことは少なくないが、会員の皆さんが頑張って活動を続けており、寄付も募っている。組織の存続に困難をきたしたことは一度もない」と答えた。

 一行は3月10日に北京に集まり14日に日本へ。18日の終了まで横浜国立大学の寮に宿泊した。中日友好協会政治交流部の付博さんが随行した。

“春節を祝う集い”開催 「申」の創作折り紙作り―奈良県日中
創作折り紙作りを楽しむ参加者 創作折り紙作りを楽しむ参加者

 奈良県日中友好協会(梶川虔二会長)は2月6日、県文化会館で「春節を祝う集い」を開催した。留学生9人、帰国者とその家族8人、来賓の久保良佳・県健康福祉部地域福祉課課長補佐、春日中学夜間学級の姚薇先生ら、県日中から中谷副会長ら4人が参加した。今年は、中国帰国者連絡会の生駒市でのイベント参加と日程が重なったため、帰国者の参加者は減った。

 毎年、開会あいさつの後は辻井常任顧問が干支にまつわる諺ことわざを紹介するのが恒例だったが、今回は体調不良で欠席したため、関根事務局長が辻井常任顧問の資料を参考にして「犬猿の仲、猿の烏帽子、猿の尻笑い、猿に絵馬」などと説明し代役を務めた。

 午前は、干支「申」の創作折り紙作りを行った。12センチ四方の茶色の和紙一枚で親子猿を何重にも織り上げる作業に、参加者は上手くいかず何回も折り直すなど、悪戦苦闘しながら作り上げた。

 午後は、14回目となる帰国者による作文発表会「日本語で楽しくお喋りしてみませんか」を行った。作文には、日本生活や帰国にあたっての厳しい状況を乗り越えた経験、少年期に中国で過ごした時の厳しい生活環境などが綴られ、聞く人を感動させた。このほか、少し視点の違う奈良の鹿の生態について語った人もいた。

火鍋を囲んで交流会 今年はさらに活発に!―NPO大阪府日中青年部
火鍋を囲み盛り上がる参加者 火鍋を囲み盛り上がる参加者

 NPO大阪府日中友好協会青年部(板橋吉弘部長)は2月27日、大阪市内の中国火鍋店「草原の家」で交流会を開いた。青年部のメンバーを中心に日本在住の中国人の若者男女を含む計16人が楽しく交流した。大阪府日中の日根野文三理事長、藤井秀幸事務局長らも参加した。

 交流会では、「今年はより一層活動を活性化させよう」と話し合った。部長をサポートする副部長ポストを設け、活動を進めやすい体制を整え、7月16日に餃子パーティーを行うことなどを決めた。メンバーからは「大阪で働く中国の若者も活動に取り込んでいこう」との意見も出て、士気が高まった様子だった。

手料理囲み春節会 「拉麺」作り体験も―北上市日中
春節聯歓会の参加者全員で 春節聯歓会の参加者全員で

 岩手県・北上市日中友好協会(伊藤彬会長)は2月6日、黒沢尻西地区交流センターで「春節聯歓会」を開いた。会員ほか北上周辺地域に住む中国出身の方を含む日中の約55人が参加し、例年を上回り大変盛り上がった。

 テーブルには中国出身の参加者らが持ち寄った手料理がところ狭しと並んだ。前日から会場で仕込みを行った人もいた。また、「拉麺(ラーメン)」作り体験も行われ、中国人参加者が講師となって小麦粉から面を打ち、本場中国の味を伝授したほか、ビンゴゲームや歌の合唱も行われた。川村昇平事務局長は「中国の方の春節にかける情熱に驚いた。食べきれないほどの料理が出て、残りは皆で分けて持ち帰った」と話した。

39回目のスキー交流会開く 日中の115人が熱く交流―長野県日中青年・女性委
参加者一同で。パノラマランド木島平スキー場で 参加者一同で。
パノラマランド木島平スキー場で

 長野県日中友好協会の青年委員会(石﨑琢哉委員長)と女性委員会(島津美智子委員長)の主催による第39回スキー交流会が2月27・28の両日、木島平村のパノラマランド木島平スキー場で行われ、中国人留学生や中国大使館員、帰国者ら計115人が参加した。スワロースキーや地元木島平村、飯山日中友好協会が協力した。 

 開会式では石﨑青年委員長、上村力飯山日中会長、西堀長野県日中理事長、瀧澤パノラマランド木島平支配人があいさつし「心を通わせ、ケガの無いよう日中友好の楽しいスキー教室、スキー交流会にしましょう」と呼びかけた。

 その後、7つの班に分かれ、スキーやスノーボードの教室が実施された。絶好のスキー日和の中、初心者は何度も転びながらもマンツーマンの指導で徐々にコツを覚え、滑れるようになっていった。スノーボード初挑戦の留学生も「さすが若者」という具合に上達した。

大使館員・帰国者らも参加

 夜の交流会では、内藤克彦・木島平村副村長と中国大使館の呉慶蘭一等書記官が祝辞を述べ、長野県華僑総会の王昌勝会長の音頭で乾杯。女性委員会の優雅なフラダンスや、はるばる神奈川県から参加したチャイ華の皆さんの歌、青年委員会の踊りなどが次々と披露され、にぎやかな懇親交流会となった。2次会のカラオケでは元気な若者の歌声が響きわたった。

 参加者からは「最初は転んでばかりいたが、スキーを滑れるようになり本当に嬉しかった。夜の交流会も盛り上がって楽しかった。ぜひ来年も参加したい」とのうれしい感想が聞かれた。

瀋陽市私塾の児童らが来日 三田市の小学校で教育交流―兵庫県日中
交流を深めた日中の児童たち 交流を深めた日中の児童たち

 兵庫県日中友好協会(松本武城会長)が協力して来日した遼寧省瀋陽市の私塾「啓唯思早教」の児童ら20人が2月15日、兵庫県三田市立学園小学校を訪問し、日本の子どもたちと交流した。一行は5〜12歳までの児童10人とその親や職員で、旧正月休みを利用して来日した。

 当日は全校生徒の朝礼に合わせて訪問。校長先生も「初めての体験」と懇切に応対し、一行を紹介した。朝礼後体育館に残った4年生と一行は、教室へ行き国語の短縮授業を開始。中国の子どもたちもその中に入り通訳の説明を聞くなど授業体験を行った。

 その後は、体育館に戻って2人3脚などのゲームをして楽しく過ごした。言葉は通じなくても、身振り手振りや簡単な英語も飛び出し交流していた。日本の女子生徒の一人は「中国の人は意外に優しいんだね」と話し、印象が変わった様子だった。

 通訳を担当した趙さんによると、中国では今後このようなツアーの要望が増えるとのこと。新しい交流の拡大が期待される。

餃子を作って日中交流 在日中国人と春節祝う―知立刈谷日中
餃子作りに挑戦する林郁夫市長(最左) 餃子作りに挑戦する林郁夫市長(最左)

 在日中国人と春節を祝いたいと、愛知県・知立刈谷日中友好協会(尾嶋敬久会長)主催の「春節のつどい」が2月14日、知立市中央公民館で開かれ、8人の中国人を含む27人が参加した。

 尾嶋会長の開会のあいさつの後、大西健介・衆議院議員、林郁夫・知立市長、柴田高伸・県議会議員、岡﨑温(公社)日中友好協会理事長、曽珪・駐名古屋中国総領事館領事アタッシェら来賓のあいさつをいただいた。

 その後、それぞれが調理台に分かれ、野菜を切ったり、小麦粉を練ったり、皮を作ったり、具を包んだりして、餃子作りに挑戦した。

 おいしくできあがった餃子を頬張りながら、ビンゴゲームを楽しみ、和気あいあいと親交を深めることができた。
(会計 河村吉隆)

中国労働関係学院生と座談会を開催―豊橋地区日中
座談会の参加者で 座談会の参加者で

 愛知大学国際交流センターの要請にしたがって、中国総工会傘下の労働関係学院大学(北京市)の学生19人と愛知大学現代中国学部の学生10人を交えて日中友好交流関係をめぐる座談会が開催された。労働関係学院の日本社会調査の一環で、愛知大学豊橋キャンパス6号館624教室で2月25日午前に行われた。

 まず、愛知大学の今泉潤太郎名誉教授から1951年に設立された日中友好協会豊橋支部が愛知大学内に設立されたこと、そして戦前、上海で作成された東亜同文書院大学の辞典カード14万枚の返還を求める運動が開始され、これが今日の『中日大辞典』となったことが紹介された。

 続いて伊賀会長が、この支部を受け継いで組織された現在の豊橋地区日中友好協会の歴史と運動の概略を紹介。南通市との友好提携、南通市友誼苑に建設された「ちぎり城」の経過、中国広西省チワン族自治区那安村に建設された那安豊橋希望小学校の建設運動をめぐる詳細については、副会長、事務局長からそれぞれ報告がなされた。

 続いて、活発な意見交換が行われた。南通市との友好提携に成功した主な理由や奨学金制度の有無、両国の一般人の相互理解、特に若者同士の相互理解の必要などが話し合われた。豊橋地区には60余年にわたり熱心に日中友好運動が展開されたことが中国人大学生の胸に深く刻み込まれた一日だった。
(会長 伊賀太吉)