会報『日本と中国』

トップページ > 会報『日本と中国』 > ニュース一覧 > 2015年11月1日号のニュース

ニュース詳細

ニュース2015年11月1日号のニュース

日中友好大学生訪中団第2陣 北京や西安で友好確かめ合う
西安外国語大学での交流後に学生や教員らと。2015年10月19日 西安外国語大学での交流後に学生や教員らと。2015年10月19日

 (公社)日中友好協会が駐日中国大使館と協力して派遣した2015日中友好大学生訪中団第2陣(団長=小野寺喜一郎常務理事)107人が10月16日から22日まで訪中した。一行は「自分の目で中国を見たい」との強い思いで北京、西安、上海を回り、同世代の中国人学生たちと若者らしく率直に交流。友好を確かめ合い、訪中前とは違う中国に対する思いに達成感をにじませた。

 訪中団は中日友好協会が受け入れた。団員は、全国22都道府県にある50の大学から選抜された学生で構成。全員に訪中の経験が無いため、強い好奇心が感じられた。

 訪中に先立つ15日夜には駐日中国大使館主催の壮行会に出席。劉少賓・臨時代理大使をはじめ、各部門の参事官、書記官らが多数出席し、団員を激励した。劉臨時代理大使は「率直な目で中国を見て、帰国後は“友好の声”を発信してほしい」と期待を寄せた。

 北京では17日、中日友好協会主催の歓迎宴に出席し、宋敬武・中国人民対外友好協会副会長らの歓迎を受けた。宋副会長は「ありのままの中国を認識し、友好の信念を受け継いでほしい」と述べた。また中国国際関係学院の学生と交流し、歌や踊りのパフォーマンスを互いに披露した。北京ではこのほか、故宮や万里の長城を見学し中国の壮大な世界遺産に感動した。

中国の発展も体感 西安外国語大学でのディスカッションの模様 西安外国語大学でのディスカッションの模様

 19日は西安外国語大学を訪れ、学生同士でディスカッション。団員からは「別れる時には名残惜しいと思うほど仲良くなれた」などの感想が聞かれた。

 一方、西安ではハイテク産業開発区も見学した。「中国の発展・成長の躍進を目の当たりにできた」「日本の科学力を上回っているのではないかと強い危機感を覚えた」などの驚きの声があがった。

 小野寺団長は訪中を振り返り、「中身の濃い、凝縮された訪中だった。特に印象的だったのは、ある女性の団員が『私は中国が好きではなかった。一回だけ見てみようと思って今回参加したが、今は中国がすごく好きだ』と言ったこと。やっぱり行ってみると違うなと思った。私たちはもっと交流をしなければならない」と話した。

自然科学分野のノーベル賞 中国で初めて屠呦呦氏が受賞
ノーベル生理学・医学賞を受賞した屠呦呦氏 ノーベル生理学・医学賞を受賞した屠呦呦氏 抗マラリア薬の発見が評価

 中国の薬学者、屠呦呦(とゆうゆう)氏が、アイルランドのウィリアム・キャンベル氏、日本の大村智氏と共に2015年のノーベル生理学・医学賞を受賞した。自然科学分野のノーベル賞の中国人の受賞は初めて。屠氏が発見した「アーテミシニン」を使うことで、寄生虫病であるマラリアに感染した人の死亡率の大幅な低下につながったことが高く評価された。

 屠氏は浙江省寧波市生まれの85歳。北京大学薬学部を卒業し、中国中医科学院で研究を続けた。同学院終身研究員と首席研究員を務めている。

政府主導のプロジェクトメンバーに抜擢

 途上国の人々を苦しめる蚊を媒介として感染するマラリア。屠氏は文化大革命の最中に中国でマラリアの研究を始め、60年代後半に中国政府が立ち上げた新たな抗マラリア剤の研究開発プロジェクトのメンバーに抜擢された。その後、屠氏は200種類の植物から380種類もの物質を抽出させることに成功。重ねた努力がアーテミシニンの発見につながった。

 中国の李克強首相は「屠氏の受賞は、中国の科学技術の繁栄と進歩を体現し、中国医薬の人類への大きな貢献を世界に示した。中国の総合的な国力と国際的な影響力の向上を示している」と高く評価した。

中国宋慶齢基金会 唐聞生副主席ら協会来訪 東京で「孫文、宋慶齢と日本」写真展開く
唐聞生副主席(中央)を囲んで。協会会議室で 唐聞生副主席(中央)を囲んで。協会会議室で

 唐聞生副主席ら中国宋慶齢基金会の一行4人が10月25日、協会を訪れた。

 一行は、同日から東京で主催する「孫文、宋慶齢と日本」写真展の開幕に合わせて来日。協会の橋本逸男副会長、岡﨑温理事長、西堀正司専務理事、永田哲二常務理事らと懇談した。

 橋本副会長は歓迎の意を伝え「孫文先生は、日本でも多くの人々が支持し、尊敬する中国近代史の巨人。宋慶齢女史もまた、凛として、孫文先生の革命路線を助けた姿勢が敬愛された。この日本にゆかりの深い『巨人』が改めて展示の形で日本の人々に紹介されることは、有意義である」と述べた。橋本副会長はまた、毎年夏に北京などで実施される「国際青少年交流キャンプ」に、協会派遣の日本人高校生を招いてもらっていることに対し感謝した。

 これに対し唐副主席は、「多くの日本人が孫文先生の革命を支援し、宋慶齢女史は晩年まで日本人との友情を大切にした。中日交流には民間の力が大事。今回の写真展を通じ、できる限り“友好”を示したい」と述べた。

 岡﨑理事長は、東日本大震災の後、同基金会が来日し様々な復興支援活動を行ったと聞き、「日中相互理解のために、もっとたくさんの日本人に知ってもらうべきだ」と述べた。

結婚100周年を記念 開幕式でのテープカットの模様 開幕式でのテープカットの模様

 同日午後には、東京中国文化センターで「孫文、と宋慶齢と日本」展が盛大に開幕。孫文と宋慶齢は1915年10月25日に結婚しており、同展は結婚100周年を記念し、中国宋慶齢基金会、同センター、中国人民対外協会が共同で主催した。

 開幕式では、駐日中国大使館の劉少賓・臨時代理大使ら来賓を含む関係者がテープカットを行った。劉臨時代理大使は「二人が日本の友人との間に深い友情を育んだことは、中国近代史上、広く知られた美談となっている」と述べた。

協会第20回定例理事会 青年委員会再建に向けた対応を討議
今後の活動について発言する丹羽会長 今後の活動について発言する丹羽会長

 (公社)日中友好協会は10月26日午後、協会の会議室で第20回定例理事会を開いた。丹羽宇一郎会長ら理事14人が出席し大薮二朗常務理事が議長を務めた。

 冒頭、丹羽会長があいさつし、続いて岡﨑温理事長が活動報告を行った。

 議事では、西堀正司専務理事が当面および2016年の事業・活動について提案。青年委員会の再建に早期に取りかかることや、各地を取りこんで囲碁交流を行うことなどについて話し合った。

 また、2017年の日中国交正常化45周年記念行事については、来年早々日本卓球協会の担当者と訪中し、中日友好協会と協議を始め、日中友好都市中学生卓球交歓大会(仮称)の準備を進める。なお、来年1月20日に次の定例理事会および2016年日中友好新年会を東京で開催する。

 一方、組織運営については、都道府県協会の無い、またはあっても未加入である地域の対応を組織委員会を中心に早急に取り組むことを確認した。

 第20回定例理事会の出席者は次の通り。
(理事)丹羽宇一郎、酒井哲夫、橋本逸男、岡﨑温、西堀正司、大薮二朗、小野寺喜一郎、永田哲二、海江田順三郎、佐藤洋一、田中彰寿、古本英之、本田幸子、森秀男、(監事)中﨑惠

満蒙開拓平和記念館 黒竜江省で開拓団を調査、日中共同で聞き取り行う

 戦前に旧満州へ渡った満蒙開拓団の当時の状況を調査するため、長野県下伊那郡阿智村にある「満蒙開拓平和記念館」のスタッフらが10月10日から14日まで中国・黒竜江省を訪れた。

 これは、同記念館と残留孤児の中国人養父母を支援する黒竜江省ハルビン市の団体が、戦後70年に合わせて共同で行っているもの。

 11日には、日中双方の担当者ら11人が、開拓団員の多くが住んでいたハルビン市郊外を訪問。戦後、帰国を果たせずに中国で亡くなった日本人や、残留孤児たちを育てた中国人養父母が眠る墓を訪れ、墓前で黙とうをささげた。さらに、終戦前後のことを知る現地の人から聞き取りを行い、戦後混乱した時期の開拓団や、日本に引き揚げようとした人たちの状況について確認した。

 父親が開拓団員だった同記念館の寺沢秀文専務理事は「証言できる人が少なくなるなかで、今回中国側の協力を得て現地の人の話を聞けたことは意義のあることだ」と話した。

 同記念館は2013年4月に開館。2年間で来館者6万人を突破するなど「平和を語り継ぐ場所」としての役割を担っている。

心連心 中国高校生長期招へい事業 第十期生31人が来日、日本生活が始まる

 国際交流基金日中交流センターの中国高校生長期招へい事業「心連心」の第十期生31人(男子12人、女子19人)が9月1日に来日した。31人は26都道府県に分かれ、約1年間の日本で生活を送る。滞在中は日本の一般家庭にホームステイし、家族の一員として生活。より深い日本文化への理解を得る。

 同4日には、東京・四ツ谷の国際交流基金本部で歓迎会が開かれ、受け入れ先の学校教員やホストファミリーと初対面。緊張した面持ちで一生懸命に日本語で会話しようとする姿が見られた。協会からは永田哲二常務理事が出席した。

 留学生たちの留学日記が同センターのホームページ(http://www.chinacenter.jp/)に随時掲載されている。また留学生の受け入れ可能なホストファミリーも募集中で、詳細は同じくホームページに掲載している。

中国の楊潔篪国務委員が安倍首相と会談 日中関係の改善推進を確認
楊潔篪国務委員(左)と握手する安倍首相 楊潔篪国務委員(左)と握手する安倍首相

 中国の外交を統括する楊潔篪(ようけつち)国務委員(副首相級)が10月13日に来日、翌14日に安倍晋三首相と首相官邸で約45分間会談した。

 安倍首相は「戦略的互恵関係に基づき、日中関係を発展させていかなければならないというのが私たちの基本的な考え方だ。両国のハイレベルの話し合いを重ね、両国関係をより緊密化し発展させたい」と述べた。

 これに対し楊国務委員は「中日両国は重要な近隣同士。私たちは日本側と歩み寄って、絶えず両国関係の改善と発展を推進したい」と述べた。

 一方、安倍首相が、ユネスコ(国連教育科学文化機関)が「南京大虐殺」を巡る資料の「世界記憶遺産」への登録を決めたことについて遺憾の意を示したのに対し、楊国務委員は、「第2次世界大戦に関することはすでに国際的な定論がある。歴史をしっかりと認めて、未来に向かって進んでいくことが重要ではないか」と応じた。

中秋明月祭大阪、成功裏に閉幕 2日間で28000人が来場
NPO大阪府日中友好協会など主催 様々な演目が披露された 様々な演目が披露された

 10月10、11の両日、大阪市中央区の史跡難波宮跡で「中秋明月祭大阪2015〜友好・共生〜」が盛大に開催された。主催はNPO大阪府日中友好協会(谷井昭雄会長)、大阪・神戸・京都の各華僑総会、日中経済貿易センター、地元の中国留学生学友会などで構成の実行委員会。駐大阪中国総領事館と大阪市が共催した。

 10日午前9時20分からオープニングアウトとして日本帰国者団体聯合会によるヤンコー踊りや、大阪府立成美高校中国文化春暁倶楽部による竜と獅子の踊りが行われ、会場は一気にお祭りムードへ。続く開幕式では主催者として胡士雲・実行委員長(西日本新華僑華人聯合会名誉会長)、谷井名誉顧問(大阪府日中会長)が開催に尽力した方や来場者に対し感謝の意を込めあいさつした。また、共催団体の劉毅仁・駐大阪中国総領事、村上龍一・大阪市副市長と、来賓代表の小西禎一・大阪府副知事がそれぞれ祝辞を述べ、テープカットが行われ開幕した。

 舞台では2日間にわたり、関西在住の芸術家らによる中国伝統音楽やチャイナドレスのファッションショー、「OSK日本歌劇団」による特別公演など様々な演目が披露された。また、会場には多数の飲食ブースや大阪府日中合同ブースをはじめとする物販、旅行会社・航空会社・銀行などの情報ブースが設けられた。

 さらに大阪総領事館による中国観光地写真展や国務院僑務弁公室・広州市僑務弁公室から派遣された広東料理団による実演販売、昨年好評を博した来場者参加型イベントの「日本クイズ・中国クイズ」なども行われ、日中相互理解を深める良い機会に。来場者は2日間で約28000人に達し、成功裏に閉幕した。

第18回日中友好芸術展、陝西省渭南市で開催―京都府日中
芸術展開幕式の模様 芸術展開幕式の模様

 京都府日中友好協会(田中彰寿会長)は、陝西省対外友好協会との間に友好合作協定を結び、隔年に相互訪問している。今年は、9月19日から24日まで協定に基づく第16次訪中団(団員9人、団長=田中会長)を派遣した。

 京都府協会が昨年に芸術展を京都市と宮津市で開催して地方間交流を推進したことを受け、陝西省では初めて西安市以外の渭南市で開催することに。

 同市は三国志など中国史に名高い渭水の南に位置することからその名がついた歴史ある街だが、近年は、従来の街の郊外に大規模な都市計画に基づく新都心を建設中である。今回はそこに完成したばかりの文化センターを会場に第18回日中友好芸術展が開催された。

 開幕式、その後の市政府主催の歓迎宴には程勉貴副市長はじめ市政府職員、陝西省対外友好協会の役員など多数が参加してくれた。また、頂上まで新しいロープウェイが完成した崋山登頂、兵馬俑参観など全行程に友好交流部長など6人の職員が同行してくれた。

天津市を友好訪問

 一方、帰途、天津市対外友好協会を表敬訪問し陳衛明副会長と懇談。友好交流、とりわけ経済、環境分野の交流について貴重な意見交換ができた。その後、溥儀や張学良の旧居、周恩来記念館、中国最古の木造寺院である独楽寺、万里の長城、天津市古文化街なども参観して帰国の途に就いた。
(理事長 町野覚)

戦後70年、協会65周年のつどい 丹羽会長が講演、パネル討論も―長野県日中
パネルディスカッションの模様 パネルディスカッションの模様

 長野県日中友好協会(高波謙二会長)および県日中経済交流促進協議会、県日中学術交流委員会は10月9日、戦後70年、日中友好協会創立65周年の「講演と記念のつどい」を長野市内のホテル犀北館で開催した。「尖閣問題」の最中、中国大使として厳しい日中関係の最前線で改善に全力を注がれた丹羽宇一郎(公社)日中友好協会会長が「戦後70年、中国の行方と日中関係の今後」と題して講演し、180人が聴講した。

 丹羽会長は日本の戦争責任や日中国交正常化のために先人が払った努力が忘れ去られつつあると懸念し、「国交正常化以降の40年余りで10億ドルだった日中の貿易額が3300億ドルまでになったのは両国が平和だったからだ。戦争に近づくようなことはやるべきでない」と強調した。

 その後は、丹羽会長を囲んでパネルディスカッションが行われ、上條宏之・県日中学術交流委員会副会長(長野県短期大学学長)、山根敏郎・長野市日中友好協会会長がパネラーを、西堀正司・県日中理事長がコーディネーター役を務めた。

 県内各地から集まった参加者は熱心に耳を傾け、時代の変化や国際情勢の変化を踏まえ日中が真剣に向かい合い相互理解を深める必要性を心に刻んだ。会場からは「まず一歩踏み出すこと、を信条とする丹羽会長の情熱に大いに刺激を受けた」との感想が聞かれた。

 第2部の祝賀パーティーでは、相澤孝夫・副会長(松本日中会長)の開会あいさつに続き、高波会長が「“隣人同士仲良くつき合うために持てる力を発揮したい”との丹羽先生の信念を貫かれた講演に感動した。日中関係が徐々に明るさを取り戻しつつある中で、集いの成果を踏まえて民間交流を進めていきたい」と語った。

留学生と県内研修旅行 古寺参拝とぶどう狩り―山梨県日中女性部

 山梨県日中友好協会女性部は10月3日、留学生を招いて県内研修旅行を行った。交換交流事業で山梨学院大学に9月に来たばかりの留学生15人と女性部員7人が参加。今年の目的は留学生に山梨の歴史の一端を知ってもらい、そして名産のぶどうを存分に味わってもらうことだった。

 すっきりと晴れた秋空の下、まず山梨の名将武田信玄公の菩提寺である恵林寺へ。バスの中で資料をもとに信玄公について学習し、恵林寺に着いてからは現地ガイドの日本語での説明に熱心に耳を傾けた。留学生たちは、日本の寺については最初は特に興味がなかったと思うが、境内へ入り、予想外の雰囲気に驚いた様子だった。日本の古い寺のたたずまい、境内の荘厳さ、信玄公にまつわる歴史など、改めて日本の一面を感じた。

 続いて、あたり一面甘い香りあふれるぶどう畑に囲まれた道を行き、ぶどう狩りへ。棚いっぱいに吊り下がったぶどうの房に歓声をあげ、美味しそうな房を見つけては次から次へと頬ばった。ロザリオ、ベリーA、甲州などブドウの種類も覚え、たくさんのぶどうの種類にも興味津々だった。カボチャの入った甲州名物の「ほうとう」に舌つづみをうち、自己紹介を通して交流を深めた。

 このほか、ハーブ庭園で花を楽しみ、ワイン工場では社長の「誰でもワイン工場の経営者になれる」との巧みな話術に引き込まれ原料となるぶどう作りや工程などを見学した。

 半年間の短期留学の学生たちだが、少しでもたくさんの日本を知ってもらうため、中国料理教室など交流を深められる機会をつくっていく予定でいる。
(女性部長 弦間泉)

福岡に400人集う、丹羽会長が講演 1000人で中国建国66周年祝賀も―2015年度九州日中

 九州各県日中友好協会と駐福岡中国総領事館が主催の「2015年度九州日中友好交流大会」と「中華人民共和国成立66周年国慶節祝賀会」が9月25日、福岡市内のホテルで開催された。

福岡市日中友好協会会長 中村元氣氏 福岡市日中友好協会会長 中村元氣氏

 李天然・駐福岡中国総領事の民間交流促進の熱い思いに応えて、交流大会には400人余りが参加。松本龍・福岡県日中友好協会会長、王秀雲・中日友好協会副会長、李天然総領事の順にあいさつが行われた。続いて丹羽宇一郎(公社)日中友好協会会長が基調講演を行い、中村元氣・福岡市日中友好協会会長が大会宣言を読み上げて参会者一同の友好交流への意志を表した。

 その後は2つの会場に分かれ、環境、経済、友好交流、留学生交流などをテーマに民間交流活動を報告し合った。第1分散会は、中村誠治福岡県日中副会長が座長を務めた。宮崎吉裕・福岡県日中理事が「内モンゴル自治区への砂漠緑化運動」の経過を、陳国徳・貴州省対外友好協会副会長が「貴州省の友好交流の取り組み」について、特に佐賀県との友好都市交流を中心にそれぞれ発表した。

 第2分散会は海江田順三郎・鹿児島県日中会長が座長を務め、犬山俊郎・佐賀県日中理事が「地元小城地区の交流活動状況」を、朱小燚・広州市対外友好協会副会長が「広州市と福岡市の友好都市交流」を、また劉舫・大連市外事弁公室副主任が「大連市と北九州市の環境問題の取り組み」について、それぞれ時間の限り熱くその思いを語った。

 夜は「中国建国66周年国慶節祝賀会」が開催された。日中双方の1000人が一堂に集まり、和気あいあいの雰囲気の中で、盛大に行われた。
(福岡県日中事務局長 吉安蓉子)

創立65周年「友好の集い」開催 日中の会員、学生ら150人が参加―佐賀県日中
日中の参加によるコーラスの模様 日中の参加によるコーラスの模様

 佐賀県日中友好協会(篠塚周城会長)は9月22日、佐賀市文化会館で創立65周年を記念する「友好の集い」を開催した。会員やボランティア学生、中国人留学生など約150人が参加した。

 第1部の式典では、篠塚会長が「日中は政治、経済、民間の3つの交流を深めなければならない」とあいさつした。また、張梅駐福岡中国副総領事、大串博志、古川康の両衆議院議員、山下雄平参議院議員、黒岩春地・佐賀県国際観光部長が出席し、祝辞を述べた。

 続く第2部の意見発表では、徐興亮・佐賀県学友会副会長が「日本での留学生活」を、5月の大学生訪中団第1陣に参加した佐賀大学の範東洋彦さんが「訪中団に参加して」と題しそれぞれ発表。範さんは「印象的だったのは中国人学生との交流。同年代の中国人のものの考え方、日本人との違いを知ることができ今後に生かせると思った」と語った。

 第3部の交流会では太極拳、有田相撲甚句、中国舞踊、 留学生による歌など様々なパフォーマンスが相次いで披露され、会場を盛り上げた。日中の参加者がステージで「北国の春」や「花は咲く」などをコーラスし、友好ムードを演出した。

第5回「全国禹王サミット」開催 治水の神を顕彰、歴史を継承―大分・臼杵市
第5回全国禹王サミットの会場の様子 第5回全国禹王サミットの会場の様子

 「第5回全国禹王サミット」が9月12、13の両日、大分県臼杵市で開催された。全国から250人が参加し、中国古代伝説上の聖王禹の治水の功績に由来する史跡を顕彰、歴史を伝え残す意義を再確認した。

 日本国内の禹に関する遺跡は現在35都道府県において91カ所にのぼる。大雨により全国的に河川の氾濫や決壊が相次いでいる最中でもあり、参加者は熱心に見聞きした。

 臼杵市には、農業の神「稷(しょく)」も共に祀った全国唯一の「禹稷合祀(うしょくごうし)の壇」がある。地区の住民は防災と豊作を祈り、毎年禹王塔祭りを開催。神楽やこども相撲を奉納、伝統文化の継承や先人の顕彰に努めている。

 初日は、豊田寛三・別府大学学長が「禹稷合祀の壇と治水・利水」について講演。パネルディスカッションでは大脇良夫・治水神禹王研究会会長が司会進行を務め、同研究会顧問の王敏・法政大学教授を特別ゲストに迎えて、全国各地の意欲的な取り組みがそれぞれ報告された。

 夜の交流会では、臼杵市の豊富な食材や地酒を満喫。大いに盛り上がった。

 2日目は、史跡や治水施設、神楽や奉納こども相撲などを見学し、その後の全体会議では禹王サミットの意義や今後の取り組みなどについての問題提起や意見交換があった。なお、第6回サミットは山梨県で開催予定。
(大分市日中事務局長 安東信二)

第3回「日中友好inきたかた」 地域社会が「横断的」に実施―福島県喜多方市

 9月5日、第3回の「日中友好inきたかた」が開催され、福島県・会津地区の4つの日中友好協会(会津、喜多方、会津美里、会津坂下)の関係者と日中関係に関心を寄せる県と会津地区の方々が参加し盛会であった。

 この会合は、喜多方発で全国の食と環境の改善を目指す「(一社)食・環境改善機構」が事務局役を果たし、県の友好協会、地区の友好協会や自治体、農業・歴史・技術交流等の団体が「後援」する、地域社会「横断」的な努力で行われたのが、興味深く、今後の日中友好活動の「一つの新しいスタイルともなり得るか」と思われた。

 何平・新潟総領事は一時帰国で欠席であったが、実行委員長を瓜生信一郎・福島県議会日中友好議員連盟会長が喜多方市長(代理)であいさつに立った。当協会の橋本逸男副会長も招かれて出席、「世界から感じた日本と日本農業…そして日中関係について」との講演を行った。

 橋本副会長によると、会津地区は、福島県でも屈指の、日中友好交流活動が盛んな地域であり、主催者側はもちろん、参加者が高い意識と積極性を持ち合わせていたことに感心したとのこと。確かに、県や地域の日中友好交流活動の今後を考えるとき、このような、地域・社会の各界横断的な実施の仕方は、参加者の結集力、持続力、社会への影響力といった点から、今後の一つの在り方であると思われる。