会報『日本と中国』

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ニュース2015年7月1日号のニュース

新会長に丹羽宇一郎氏
20周年記念式典の模様。5月15日、南京中日友好会館・鐘山庁で 定時総会で就任あいさつを行う丹羽会長。
東京・一ツ橋の日本教育会館で
第6回定時総会 第19回臨時理事会 協会で選出

 (公社)日中友好協会は6月18日、東京・一ツ橋の日本教育会館で開催した第6回定時総会および第19回臨時理事会を通じ、前駐中国大使の丹羽宇一郎氏を第6代会長に選出した。就任のあいさつで丹羽新会長は「中国と仲良くすることは日本のためにも大事なこと。力を尽くしたい」と意欲を述べた。加藤紘一前会長は名誉会長に就任した。

 (丹羽会長は1939年愛知県生まれ。名古屋大学法学部を卒業した後に入社した総合商社の伊藤忠商事株式会社で、社長、会長を歴任したことで知られる。当時から仕事を通じて中国と深く関わりをもつ「中国通」で人脈も多く、2010年6月から約2年半、民間出身として初めての駐中国大使を務めた。

 (大使退任後も日中友好の重要性を広く訴え続け、そうした思いを込めた著書の印税を協会に寄付したり、各地の協会の行事で講演したりするなど、協会に馴染み深い存在であった。

 丹羽新会長の選任は、加藤紘一前会長が任期途中で体調をくずし、辞意を表明したことから。協会の役員選考委員会が後任候補選びを行う中、加藤前会長も「(日中関係に対する)考え方が自分にとても近い」と丹羽会長に期待感を示していた。

 定時総会であいさつした丹羽会長は、「中国とは30数年の関わりがあり、中日友好協会の唐家璇会長とは大変親しくしている。日本のために中国と仲良くするのが私の望み。何とかそのために力を尽くしたい。(自身の)年齢から迷うところもあったが、『畳の上では死ねない』との思いで引き受けた」と決意を述べた。

協会創立65周年祝賀会で程永華・駐日中国大使(左)と握手を交わす丹羽会長 協会創立65周年祝賀会で程永華・駐日中国大使(左)と
握手を交わす丹羽会長

 総会後に開かれた協会創立65周年祝賀会には、中国大使館の程永華大使、劉少賓・郭燕の両公使のほか、各部門の参事官が駆けつけた。また、国会議員や友好団体関係者など日中の各界関係者も多く出席し、加藤前会長の貢献を称えるとともに丹羽会長の就任を祝った。中日友好協会の唐家璇会長らからは祝電が寄せられた。

 祝福を受けた丹羽会長は、就任のあいさつを行い、改めて日中友好への思いと、会長としての決意を語った。

 「事業・活動のご案内」のページに丹羽会長の就任挨拶を掲載。

協会創立65周年祝賀会開く 200人で盛大に祝う
日中関係のさらなる発展願う

 6月18日に開催した協会創立65周年祝賀会には、日中の各界関係者約200人が出席し、同日付けで就任した丹羽宇一郎新会長ら協会関係者と共に日中関係のさらなる発展を願い、交流を深めた。

 協会は中華人民共和国成立翌年の1950年10月1日に、中国をはじめアジア諸国に対して起こした侵略戦争の反省の下に発足。日中両国民の相互理解・友好交流を促進させることを目的に活動を続けてきた。

 祝賀会では丹羽会長のあいさつに続き、来賓として出席した程永華・駐日中国大使と中根一幸外務政務官が祝辞を述べた。中根政務官は、「日中友好協会は、日中両国間の民間交流の先駆者として、常に尽力されてきた。貴協会をこれまで支えてこられた全ての方々に敬意を表したい」と述べた。

 その後、宇都宮徳一郎・協会副会長の乾杯の発声で歓談に入ると、出席者たちは次々に丹羽会長のもとへ歩み寄り、お祝いの言葉を贈った。また、会場では中国人留学生の毛Yさんが二胡の生演奏を披露し、和やかな友好ムードを演出した。

(公社)日中友好協会第6回定時総会開く “戦後70年アピール”採択

(公社)日中友好協会は6月18日、第6回定時総会で「戦後70年アピール—日中友好の精神を若い世代へつなごう」を採択した。アピールは、今年迎える戦後70年の節目を受け、協会のモットーである「日中平和、不再戦」を改めて内外に訴え、両国民間の友好・相互理解を促すことが目的。また、安倍晋三首相が発表する「戦後70年談話」が「村山談話」を継承し、侵略戦争の歴史を直視することなども訴えた。

 詳細は、「事業・活動のご案内」のページを参照。

羅玉彬会長らが協会来訪「復興支援村」完成を報告ー四川省人民対外友好協会
復興支援に対する謝意を伝える羅会長(中央) 復興支援に対する謝意を伝える
羅会長(中央)

 羅玉彬会長ら四川省人民対外友好協会の一行5人が6月23日午前に協会を訪れ、宇都宮徳一郎副会長、岡﨑温理事長、永田哲二常務理事らと懇談した。

 一行は、今年で友好都市提携30周年を迎えた山梨県を訪れるため来日。同県と30周年記念事業の打ち合わせを終えた後に来訪した。

 まず、宇都宮副会長が一行を歓迎し、直近の総会で丹羽宇一郎会長が就任したことや5月に南京城壁修復事業20周年行事に日本の大学生91人と参加したことなど紹介した。

 一方、会長就任後、初めて協会を訪れたという羅会長は、2008年5月の四川大地震後に、協会が復興支援の義援金を募り寄付したことに対し深い感謝の意を表し、協会とは「今後も交流を継続したい」と述べた。さらに羅会長は、その義援金によって造られた「中日友好村」がこのほど同省綿陽市安県に完成したため、開村セレモニーを協会と共に行いたい意向を伝えた。

 これに対し岡﨑理事長は「前向きに検討したい。まずは期日を決めて早めに報告してほしい」と伝えた。

 同協会は、四川省の国際的地位をを高めるために「友好の四川」活動を今年から展開。四川文化の紹介を目的に、すでにオーストラリアやモンテネグロで書法展などの文化交流イベントを行った。羅会長は「来年日本でも行いたい」と述べ、協会の協力を要請した。

総会開催し役員改選行う新委員長に石黒かほる氏ー協会全国女性委員会
石黒かほる新委員長 石黒かほる新委員長 中国大使館の提案で11月に代表団訪中へ

 (公社)日中友好協会全国女性委員会は6月13日、東京・港区の新橋亭で第19回総会および懇親会を開いた。13の都道府県から43人が出席した。協会からは来賓として西堀正司常務理事が出席した。

 議事では、活動・会計の報告や今後の活動計画が承認され、新役員を選出。役員改選の今年、副委員長の石黒かほる氏(秋田)が満場一致で新委員長に選出された。副委員長には本田幸子(埼玉)、弦間泉(山梨)、島津美智子(長野)、大西史子(兵庫)の4氏が留任。奥真理子(東京)、清水裕子(栃木)、金井恭子(宮城)の3氏を新たに選任した。委員長を2期務めた岩木みどり氏(北海道)は、顧問として新体制をサポートする。

 懇親会では、来賓の駐日中国大使館の汪婉友好交流部参事官、王磊三等書記官、呉東富新橋亭オーナーらを囲んで歓談。各都道府県からは地域での活動が紹介され、互いの活動に対する質問などをきっかけに親睦を深めた。また、有志の歌などが盛り上げた。なお、中国大使館の提案で、11月2日から6日の日程で女性委員会20人が中国に招待されることが決まった。

 石黒委員長は「新しい中国とどう付き合うか、良き隣人でありたい。この気持をしっかり持って活動してきたい。交流なくして友好なし、友好なくして平和なし、を心情にしてやっていきたい」と抱負を語った。

新会長に並木裕之氏が就任、第3回総会で役員改選行うー(一社)神奈川県日中

 (一社)神奈川県日中友好協会は5月27日、横浜市中区の株式会社テレビ神奈川で第3回定時総会を開催した。役員改選を行い、新会長に並木裕之氏(株式会社神奈川新聞社代表取締役社長: 副会長)が選任された。

 当日は会員約100人が出席し、2014年度の決算報告や活動報告、15年度の事業計画や収支予算案などを承認した。活動報告では、「部会活動に補助金を交付し活性化が図られ、さらに、経営基盤強化のため『経営強化部会』を設置し、寄付金の募金や、会員増強に取り組み大いに成果があった」との報告があった。役員改選ではさらに、新たな副会長に中村行宏氏(株式会社テレビ神奈川代表取締役社長:理事)、上島保則氏(専務理事)が選任された。

 就任のあいさつで並木会長は「協会の活性化、発展に向けて財政基盤の強化、会員の増強に取り組んでいきたい」と抱負を述べた。
(副会長 上島保則)

高波謙二氏を新会長に選出、井出会長は最高顧問にー長野県日中

 長野県日中友好協会は5月25日、2015年度定期大会を長野市内のホテルで開催した。県内各地から150人が出席した。

 井出正一会長は、1月に河北省長が長野を訪れ、県との友好提携30年を祝い、新たな覚書も交わしたことなどをふまえ「ようやく交流に明るさが見えてきた」とあいさつした。

 議事では、2014年度の活動報告、決算報告や15年度の活動方針などが承認された。役員補充では、役員選考委員会の報告を了承し、井出会長の退任に伴い、高波謙二副会長を第6代会長に選出。井出会長は最高顧問に就任した。

 高波新会長は就任のあいさつで「厳しい環境でも、時には鋭い分析力で本音で語り私たちを導いてくれたことは大きな財産だった」と井出会長への感謝の言葉を述べ、その上で「先人が苦労して築き上げた日中不再戦・平和友好の思いと歴史を大事にしたい」と抱負を語った。

 大会後は祝賀パーティーが開かれ、来賓で出席した汪婉・中国大使館参事官が祝辞を述べ、井出会長の長年の活躍に敬意を表し、高波新会長の今後の活躍に期待を示した。

国際交流員、留学生と花見・BBQで交流ー秋田地区日中
バーベキューを楽しむ留学生ら バーベキューを楽しむ留学生ら

 秋田地区日中友好協会(小木田喜美雄会長)と県日中友好協会女性委員会(石黒かほる会長)は4月29日、秋田市の一ツ森公園で「さくらを楽しむ会」を開いた。両会の会員や中国人留学生ら約80人が、バーベキューなどを楽しみながら交流を深めた。桜の開花が例年より早かったので散り始めていたが、中国から派遣されて来て日も浅い3人の県国際交流員の参加や秋田大学新入生12人の自己紹介もあり、一段と盛り上がった。当日は見事に晴れわたり、緑の公園に映える桜を愛でながら話も弾んだ。

 秋田大学2年の留学生・于鎮華さん=山東省煙台出身=は、「入学以来すべての交流行事に参加している。いつも楽しい。秋田は特に海産物とリンゴがおいしい。ぼくの故郷と気候が似ている。大都市に比べて勉強するのには静かな環境でいい」と語ってくれた。
(理事 古谷孝男)

留学生とイチゴ狩り、砂浜で相撲大会も!ー千葉県日中
イチゴ狩りを楽しむ留学生 イチゴ狩りを楽しむ留学生

 千葉県日中友好協会(早川恒雄会長)は5月17日、昨年に続いて中国人留学生とのイチゴ狩り交流を実施した。会員ら20人のほか、千葉大学11人と城西国際大学17人の留学生が、午前11時に山武市・作田苺園にお腹を空かして集まった。

 イチゴ狩りは40分間食べ放題で大きいイチゴを狙い撃ち、「最高40個」と言う留学生もいた。パックでお土産としても持ち帰った。

 その後はバスで九十九里町へ移動。昼食はサンライズ九十九里のナンバー1メニュー、イワシ料理の「いわし三昧」を全員で食べた。留学生の中には、いわしの「なめろう」が苦手な人も多く、じゃんけん罰ゲームで負けた学生が残された「なめろう」を半分づつ食べ、5皿以上が罰ゲームの“餌食”となった。

相撲大会の模様 相撲大会の模様

 昼食後は九十九里海岸(徒歩1分)で相撲大会を行い、まわしの代わりに柔道着を借りて「はっけよい!」。相撲というよりは柔道のような感じで楽しんだ。また、日中混成の5人1組で対戦するじゃんけん大会や、砂浜に埋められたカードを探す、宝探しゲームも盛り上がり、景品をゲットしては一喜一憂した。

千葉大留学生が主催する稲毛海岸清掃行事に参加ー千葉市日中
100人以上が稲毛海岸のゴミを拾った 100人以上が稲毛海岸のゴミを拾った

 千葉市日中友好協会(布施貴良会長)は6月6日、千葉大学中国人留学生学友会主催で毎年6月恒例の稲毛海岸清掃イベントに参加した。2009年から始まった当イベントは最初、千葉大学留学生のみで行っていたが、年々その声は拡大し、今回は首都圏の東大をはじめ各主要大学から100人を超える留学生が集まった。また、今年は中国大使館からも譚1等書記官ら6人が、千葉市日中からも布施会長をはじめ6人の参加があった。

 中国大使館、譚1等書記官、布施・千葉市日中会長のあいさつで始まり、それぞれが片手にごみ袋、両手に軍手を装備し午前中いっぱい浜辺のごみ拾いを行った。お昼は隣接するバーベキュー会場で皆がバーベキューを行い、昼食後は隣の広大な広場でドッジボールやゲームを午後5時まで楽しんだ。その後、参加者のうち有志20人ほどが稲毛国際交流会館から徒歩15分の本場四川料理店で軽く夕食を取り、最後は、午後8時から千葉大学国際交流会館前公園で花火を楽しみ、終了は午後9時を過ぎた。天候にも恵まれ、地域貢献に値する有意義な日中交流会が行われた。

 来年以降もますますこのクリーンイベントを盛り上げ、わが故郷、稲毛の浜をきれいにし日中交流を盛り上げたい。
(常任理事 越智優)

協会の岡﨑温理事長 「方正の会」講演会で中国での思い出語る
講演する岡﨑理事長 講演する岡﨑理事長

 6月8日午後、方正友好交流の会の第11回総会と講演会が東京都内で開催され、(公社)日中友好協会の岡﨑温理事長が講演した。講演は、岡﨑理事長が同会の大類善啓事務局長の質問に答える形で行われ、中国で過ごした青年期の貴重な体験について話した。

青年期の農村体験など貴重な証言

 岡﨑理事長は、父親が旧満洲(現中国東北地方)で働いていたため、吉林省長春市で1946年に生まれた。その後は河南省鄭州市や北京市で生活し、20代前半までの多感な青年期をまだ発展途上だった激動の中国で過ごした。

 中国語がうまく話せず、小学校入学後に保育園に再び通園した経験や、中国人の同級生と喧嘩をした思い出など、次々と語られる貴重な証言に聴講者は聞き入った。「日本人ということで、いじめられなかったか」との聴講者からの質問に岡﨑理事長は、「それはなかった。北京大学付属小学校にいたが、先生の指導が良く、『悪いのは日本の軍国主義者で日本の国民もまた被害者だ』と皆に教えていた」と話した。

 体験談を語る上で岡﨑理事長は、その当時の時代背景や中国の社会情勢、人々の生活の様子なども詳しく説明した。「農民や労働者に学ぼう」という風潮にならい、年に2回布団や洗面道具を持って農村に住み込み、サツマイモの葉をひっくり返す作業や、小麦を抜く作業を手伝ったり、教育を受けられない農村の子どもに国語や数学を教えたりしたという。岡﨑理事長は「こうした農民体験のおかげで、中国に溶け込むことができたのが幸せだった」と当時を振り返った。

 話を聞くだけで中国への理解も深められる内容に、熱心にメモを取る聴講者も多くいて、質問は時間いっぱいまで続いた。

一行40人が北京、南京で交流、日中平和を願うアピール発表ー第2回九州日中友好流訪問団
唐家璇会長(最前列中央)を囲んで。中日友好協会で 唐家璇会長(最前列中央)を囲んで。
中日友好協会で

 5月28日から31日まで「第2回九州日中友好交流訪問団」(団長=松本龍・福岡県日中友好協会会長)の一行40人が北京と南京を訪問した。

 29日午前、北京の中国人民大学で中国人民大学日本語学科の教師および学生40数人と共に日中双方の伝統芸能の持ち芸を披露し合った。日本側からはお謡い「猩々」・日本舞踊「万歳くずし」・伝統芸「南京玉すだれ」が披露され、初めて体験する日本の伝統芸能「南京玉すだれ」に中国人民大学の学生は目を見張っていた。

 一方、中国側学生は琴の演奏や日中両言語の歌などを披露した。最後に全員で「北国の春」を楽しく合唱し、再会を約束して大学を後にした。

 同日午後は、団体役員が北京市対外友好協会の呂錫文会長と会見し、北京市対外友好協会は今後、九州の日中友好協会と交流を広めたいと表明した。

 夕は中日友好協会の唐家璇会長の招待宴に望み、中国外交部アジア局の面々も同席した。会場では「恒久の日中平和を願うアピール文」を読み上げ、友好交流継続の重要性を訴え、団員の同意を得た。最後に披露した「南京玉すだれ」の持ち芸に、唐家璇会長は日本語で「初めて見ました。良かったよ、ありがとう!」と喜んだ。

虐殺記念館を訪問

 南京では、30日に江蘇省人民対外友好協会を訪れ、呉錫軍会長と面会して江蘇省と九州の友好の歴史を互いに確かめ合った。

 最終日には南京大虐殺記念館を訪れ、王偉民副館長の出迎えを受け、当時の犠牲者への哀悼の黙祷の後、平和集会で「第2回九州日中友好交流訪問団声明文」を読み上げ、訪問団の有終の美を飾り、夕刻、全員無事に帰国した。
(福岡市日中事務局長 迎久江)