会報『日本と中国』

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ニュース2015年5月1日号のニュース

関係改善へさらに一歩前進
習近平国家主席と会談する安倍晋三首
相(左)。4月22日、ジャカルタで 習近平国家主席と会談する
安倍晋三首相(左)。
4月22日、ジャカルタで
日中首脳会談 インドネシアで開催

 5カ月ぶりの日中首脳会談が4月22日にインドネシアのジャカルタで開催され、両国関係の改善に向けさらに一歩前進した。安倍晋三首相と中国の習近平国家主席は、昨年11月の北京での前回会談以来、「両国関係は改善しつつある」と互いに言及。今後も対話を重ね、持続的に関係改善を図ることで一致した。

 会談は、両首脳がアジア・アフリカ会議(バンドン会議) 60周年行事出席のためにインドネシアを訪れていた際に行われた。

対話、交流の継続で一致

 冒頭、習主席は「両国の政府と国民の努力により、中日関係には一定の改善が見られている」と評価。これに対し安倍首相は、「関係が改善しつつあることを評価したい。日中の戦略的互恵関係を推進させ、地域や世界の安定、繁栄に貢献することは私たちの責務だ。青少年の交流を含む様々なレベルで交流と対話を深め、日中関係の改善に努めたい」と述べた。

 両首脳は、「関係改善が両国国民の利益になる」との認識を共有し、引き続き戦略的互恵関係を推進していくことで一致。会談は約25分間行われた。

日中韓観光相会合、4年ぶり東京で開催
共同声明に署名する3国の観光担当大臣 共同声明に署名する3国の観光担当大臣 交流目標3000万人で合意

 日中韓3カ国の観光担当大臣による「第7回日中韓観光大臣会合」が、4月12日に東京で約4年ぶりに開催され、3国間の人的交流を2020年に現在の1.5倍となる3000万人に拡大する目標などを盛り込んだ共同声明を採択した。

 同会合の開催は2011年5月以来。会合には、日本の太田昭宏国土交通相、中国の李金早・国家旅游局局長、韓国の金鍾徳・文化体育観光部長官が出席。日中、日韓の2国間会合も同時に行われ、連携強化を確認した。次回の会合は、中国湖北省武漢市で来年開催する。

日中議会交流が再開 吉炳軒・常務委副委員長ら全人代代表団が来日 友好6団体招き懇談会も
吉炳軒・全人代常務委副委員長 吉炳軒・全人代常務委副委員長

 吉炳軒(きつへいけん)・常務委員会副委員長を団長とする中国の全国人民代表大会(全人代=日本の国会に相当)代表団が4月8日から11日まで訪日した。

 一行は、国会の招きにより、双方の定例の交流・意見交換などの為に訪れたもの。副首相クラスに相当する副委員長をトップに内務司法、法律、財政経済、教育科学文化衛生、環境資源保護、外事などの各委員会の幹部ら総勢20数人の大型の代表団で、対日関係重視と交流進展に寄せる期待がうかがえた。

 米国にも向かうため滞在は短かったが、一行は衆議院との第8回日中議会交流委員会のほか重要な会談・懇談など隙間なく行い、今回の訪日を意義深いものと評価していた(後述)。

 最近の日中関係では、首脳レベルの交流はもとより、それに次ぐレベルの交流も大幅に減っていたが、今回の代表団はここ数年では、全人代としては最もハイレベルで、中国全体としても、昨年の安倍首相・習近平主席の会談に次ぐクラスのものであり、訪日実現と国会側との交流の成功は日中関係の再進展、友好交流の増進への期待を抱かせるに足るものであった。

民間交流の意義強調 協会活動に期待示す

 代表団は10日、当協会を含む日中友好6団体を夕食懇談に招き、東京・日比谷の松本楼で2時間を超える有意義な交流、意見交換を行った。協会からは橋本逸男副会長、岡﨑温理事長が出席し、中国大使館の韓志強公使が司会を行った。

 冒頭、吉副委員長は友好団体の日中友好交流への尽力を高く評価しつつ、訪日の目的や国会、政界要人との会議について紹介した。日本側とは、4つの基本文書、4つの共同認識を基礎に交流を進めて行く、との認識に達し、「訪日は成功であった」と高い評価を示した。民間交流の意義も強調し、当協会など関係諸団体が、今後も大いに努力、貢献するよう期待した。

 日本側からは、幹事役の日中経済協会の加瀬豊副会長が歓迎の辞を述べ、続いて、当協会や日中文化交流協会(栗原小巻副会長)など各団体が謝意や活動紹介、中国側への要望などを述べた。

 協会からは、橋本副会長が、極めて重要な二国関係である日中の大局に立ち、今後とも民間交流に尽力したい旨を伝え、岡﨑理事長は、大学生100人と共に5月に南京城壁修保存復協力事業20周年記念行事を行うことを紹介。また、日中友好都市の交流発展に向けた中国側の協力を要請した。

北京語言大学東京校が池袋に開校 幅広い年齢層の受け入れに意欲

 中国教育省直轄の重点大学の一つである北京語言大学の東京校が4月1日、東京・池袋に開校した。

 同大学は1962年に前身の北京語言学院が設立。中国の対外中国語教育におけるトップクラスの教育機関として、これまで外国人約15万人が中国語を学んできた。

 開校日には記念式典が行われ、駐日中国大使館の程永華大使、白剛公使参事官、国会議員など関係者約80人が出席した。協会からは永田哲二常務理事が出席した。また、これに合わせて同大学の李宇明総長が来日し、「若い人だけでなく、幅広い年齢層の日本の方に中国文化を理解してもらうための窓口として役割を担っていきたい」と抱負を述べた。

 一方、程大使は「グローバル化時代の到来に伴い、中国の大学は積極的に海外の学校と交流・協力を進めており、近年は海外での分校開校も増えている。同時に中国の発展により、世界の人々の中国語と中国文化を学ぶ意欲も絶えず高まっている」と述べ、同大学の東京校のスタートに大きな期待感を示した。

協会第17回臨時理事会開く 定款改正、役員人事などについて討議 6月18日に創立65周年祝賀会開催へ
第17回臨時理事会の模様 第17回臨時理事会の模様

 (公社)日中友好協会は4月20日午後、東京・千代田区の協会事務局の会議室で第17回臨時理事会を開いた。理事12人が出席し、永田哲二常務理事が議長を務めた。

 冒頭、酒井副会長があいさつし、続いて岡﨑理事長が5月に開催する南京城壁保存修復協力事業20周年記念行事に向けた準備状況などを報告した。

 議事では、主に定款の改正や役員人事、内閣府公益認定等委員会から報告を求められている丹羽宇一郎奨学金事業について討議し、各理事から積極的な意見が出された。また、6月18日に東京・一ツ橋にある日本教育会館で第6回定時総会を開催し、総会終了後の16時から同会館内の別室で協会創立65周年を祝う記念レセプションを開くことを決定した。

第17回臨時理事会の出席者は次のとおり。
(理事)酒井哲夫 橋本逸男 岡﨑温 西堀正司 大薮二朗 小野寺喜一郎 永田哲二 揚原安麿 海江田順三郎 佐藤洋一 蘓武多四郎 古本英之
(監事)田邊恵三 中﨑惠

中国が提唱のAIIB 創設メンバー57カ国に

 中国が設立を提唱している新しい国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設メンバー57カ国が確定した。中国財務相が4月15日に発表した。日本や米国は参加を表明していない。

 AIIB設立の目的は、成長が続くアジアのインフラ整備のための資金ニーズに応えるため。本部は北京に置かれ、資本金は最大で1000億ドル(約12兆円)。初代総裁は、中国から選出されるのが有力とみられる。

 今後は、創設メンバー57カ国の代表が協議を重ね、6月末までに銀行運営ルールとなる設立協定の詳細を決める。なお、参加希望国については、6月末まで引き続き受け付けている。

中国 自由貿易試験区を拡大 天津、福建、広東に新たに開設

 中国政府は、貿易や投資に関わる規制緩和を試験的に実施する「自由貿易試験区」を拡大し、新たに天津市、福建省、広東省にも開設した。同3地区で4月21日にそれぞれ記念式典が行われた。

 中国の「自由貿易試験区」は、2013年9月に初めて設立された上海を含めてこれで計4カ所に。試験区内では、外資系企業の進出が規制されているサービス業などを一部開放しているほか、貿易手続きの簡素化や金融取引規制の緩和も進められている。

 新設の3地区はいずれも、習近平国家主席が提唱し外交政策の鍵として重視される「一帯一路」シルクロード構想においてハブ港などの重要な役割を担う。対外開放をさらに拡大し、金とモノの流れをより円滑したい考えだ。

重慶の黄茜さんら女性経済人一行が 茨城を訪問し友好交流

 3月13日から21日までの日程で、重慶市の女性経済人などの一行40人が茨城空港を利用して来日、茨城県内を中心に東京や富士山、日光で観光視察などを行った。団長は重慶で幅広く活躍する文化人の黄茜さんで、水戸市日中友好協会が受け入れ、茨城県日中友好協会が全面協力した。

 障害を持つ老人の施設の視察では、「施設を支援したい」と入所者の制作衣料品の全品購入やお年寄りへの思いやりの声掛けも忘れなかった。一方、中川学園調理技術専門学校では中川一恵先生の指導の下、のり巻寿司作りを体験。ホテルで開かれた歓迎レセプションでは、お茶席の手解きを受け、生け花や琴の競演も体験、日本の伝統文化を堪能した。この模様は茨城県が運営するインターネットテレビ「いばキラTV」でも動画放映された。

 水戸市と重慶市は友好交流都市で、2012年8月に来日した黄茜さんを茨城県日中が県内各地の観光施設や老人ホームなどの視察に同行案内した際、黄茜さんが「両国は時に微妙な時期があるが、日本のことを良く知る立場を生かして本当の日本、素晴らしい水戸を中国に紹介したい。その懸け橋になりたい」との思いを高橋靖・水戸市長に伝えたところ、外国人では初めて「水戸親善大使」を委嘱された。

黄茜さんは日本に18年間滞在した経験を持ち、中国では日本の礼儀作法などを教える学校を経営している。重慶中日友好促進会副会長、重慶精英女性会会長などの役職につき、親日家としても知られ日中友好に貢献している。
(茨城県日中事務局長 小橋嘉男)

前広州日本人学校校長の佐保さんの講座開催―佐賀県日中
中国での体験談を語る佐保さん 中国での体験談を語る佐保さん

 佐賀県日中友好協会(篠塚周城会長)は2月21日、佐賀市立図書館で市民講座を開催した。前広州日本人学校校長の佐保文明さんが「広東省広州日本人学校で学んだこと体験したこと」と題して話した。定員(30人)以上の参加者が訪れた。

 佐保さんは、同県下の小中学校で教諭、校長を歴任し、2010年に広州日本人学校校長に就任、13年に帰国した。講座では文化・習慣の異なる外国でいかに現地の人とコミュニケーションを図り、日本との違いを理解するまでには及ばなくても「知る」ことの大切さを熱く語った。

 参加者はまさに尖閣諸島問題まっただ中の広州で体験し、肌で感じられた興味ある経験談を聞き、外国で日本という国を背負って仕事する責任の重さを感じさせられた。

 さらに佐保さんは、「何もしなければ何も起きない。行かなければそれはやってこない」など、若者に積極的に海外へ羽ばたけというメッセージ「ココロノツバサ」を参加者に贈った。
(事務局 原良介)

留学生らと「友好滑雪」を開催 大内宿の雪まつりは“非常好”―福島県日中
丸太切り競争の模様 丸太切り競争の模様

 福島県日中友好協会(深谷幸弘会長)は2月14、15の両日、会津下郷町の大内宿と那須甲子青少年自然の家を会場に第30回福島県日中友好滑雪を開催した。

 参加者は中国人留学生と定住者、会員および一般県民の計30人。雪の降る中、大内宿雪まつり会場に集合し、まつりのプログラムに参加した。プログラムとはまず丸太切り競争で、約10センチの丸太をのこぎりで切り落とすまでの速さを競うもの。中国人の留学生が入賞して記念品をもらった。また、大きなかまくらや江戸時代から残る町並みをバックにみんなで撮った記念写真も好評で、「家族にすぐメールで送った」と喜んでいた。

 自然の家では専用ゲレンデでスキーと雪上運動会を行う予定だったが、雪が深雪でなかなか歩く事ができず、そり滑りだけで十分楽しめたようだった。

 参加者たちは日本国内のテーマパークは自分たちだけで行くことができるが、「スキーは協会の人たちに連れて来てもらわないと行けないので参加して良かった」と感謝していた。
(事業委員長 佐藤厚潮)

木島平で38回目の日中スキー交流会開催―長野県日中
スキーを楽しむ参加者たち スキーを楽しむ参加者たち

 長野県日中友好協会青年委員会(西村源委員長)と同女性委員会(島津美智子委員長)は3月21、22の両日、木島平村のパノラマランド木島平スキー場で第38回日中スキー交流会を共催した。好天に恵まれ、中国留学生、中国大使館員ら70人余りが参加した熱気あふれる交流会となった。

 島津委員長、西堀正司県日中理事長、上村力飯山日中会長があいさつした後、8班に分かれて指導員のリードの下、スキーやスノーボードの教室が行われた。初心者は何度も転びながらもマンツーマンの指導で少しずつコツを覚え、全員がリフトに乗れるようになった。

 夜の交流会では、長年スキー用具を提供され昨年逝去されたスワロースキーの故丸山哲三会長のご冥福を祈って黙とうをささげた。日台正博・木島平村長と王磊・中国大使館書記官、王昌勝・長野県華僑総会会長が祝辞を述べ、その後乾杯。女性委員会の優雅なフラダンスや、神奈川県から参加したチャイ華の皆さんの活動紹介、大使館の皆さんの歌、青年委員会の踊りなどが次々と披露され、和やかで賑やかな懇親交流会となった。

春節祝賀会で水産研修生らとビンゴ大会―石巻地区日中
春節祝賀会の参加者で 春節祝賀会の参加者で

 宮城県・石巻地区日中友好協会(木伏良明会長)は2月8日、石巻市の「北園」で2015年春節祝賀会を開催した。会員、水産研修生など36人が参加した。

 冒頭であいさつした木伏会長は「“愛”という字を考えながら、中国の人たちと交流を深めていきましょう」と述べた。菅原秀幸・石巻市副市長、于天褘・駐新潟中国総領事館領事、柿崎征英・宮城県日中副会長の3人から祝辞と激励のあいさつがあり、その後は門脇副理事長の乾杯の音頭で祝宴に入った。

 参加者は自己紹介を行い、お楽しみビンゴゲームなどを行った。和やかなうちに会は終了し、一足早く春節を祝った。

中国など各国の実習生らと新春ボーリング大会を開催―三重県日中津・久居一志支部
ボーリング後に記念写真に収まる参加者 ボーリング後に記念写真に収まる参加者

 津市国際交流協会久居支部とNPO三重県日中友好協会の津支部と久居一志支部は3月8日、久居ボーリングセンターで新春日中友好交流ボーリング大会を共催して開いた。

 交流会に参加したのは会員のほか、中国人留学生や中国、ミャンマー、ペルー、韓国、タンザニアなどの外国人の実習生とその家族など。ボーリングを通じて和気あいあいと交流した。初めはと戸惑っていた参加者も、投球を重ねるうちに徐々に打ち解け合い、各レーンからは大きな歓声が上がった。

 当日は、バラエティに富んだ各国からの参加者が楽しくふれ合い、とても良い国際交流の機会となった。

守口門真日中友好協会が設立 大阪府下15番目の協会として誕生 門真、棗庄両市の友好提携も見すえる
設立式典であいさつする原会長 設立式典であいさつする原会長

 大阪府の守口市と門真市を地域とする「守口門真日中友好協会」が大阪府下15番目の地区協会として誕生し、4月8日午後にホテル・アゴーラ守口で盛大に設立記念式典が開催された。

 山東省の棗庄(そうしょう)市政府から王邵軍常務副市長ら6人と、同省滕州(とうしゅう)市政府から宗大全副市長ら2人が参加。原正和・初代会長のあいさつの後、来賓の小西禎一・大阪府副知事、川本雅弘・門真市副市長、神野浩一・守口市市長代理、孫忠宝・副総領事、谷井昭雄・大阪府日中会長、王邵軍・棗庄市常務副市長が祝辞を述べた。

 青木俊一郎・日中経済貿易センター理事長の乾杯の発声で懇親会に入り、余興に歌手の范丹陽さんが歌を披露し、和気あいあいとした雰囲気で会場は盛り上がった。守口門真日中の高梨憲春副会長の中締めで式典は終了した。

地元企業が中心に設立準備委を発足

 同協会の設立のきっかけは、原会長が代表を務める企業(門真市)の工場が、中国の上海市と滕州市に所在し、地元政府と関係が深かったことに始まる。

 そして、昨年9月に大阪で開催された第14回日中友好交流会議に山東省の滕州市と棗庄市から訪日団が参加し、守口市のメンバーと交流。その際、棗庄市長から「門真市と友好都市提携を結びたい」との希望があり、NPO大阪府日中友好協会の谷井昭雄会長の出身であるパナソニックの本社が門真市にあることも後押しし、日中交流の機運が一気に高まった。門真市はまだ、中国の都市と友好都市提携を結んだことがない(守口市は広東省・中山市と友好提携済み)。

これを機に、守口門真商工会議所のメンバーである地元企業を中心に設立準備委員会が発足し、約半年の準備を経て設立に至った。役員名簿には地元企業の代表者が多く名を連ね、設立委員長を務めた元守口市副市長で現在企業代表の橋口高明氏が理事長に選出された。また、滕州市政府の幹部1人が理事に抜擢するなど例に少ない試みもある。

設立趣旨には「守口市および門真市という地域に経済的、文化・学術的基盤を有する私どもは、両国の今後の発展を願う者としてここに相集い、両市の市民や企業に対し、中国との相互経済文化交流の発展に繋がる活動への支援を図るため守口門真日中友好協会を設立する」とある。経済を軸にした幅広い交流が期待され、友好都市提携に向けた動きも進めていく。なお、今年中のNPO法人認可を目指しており、府下の地区協会では初の試みとなる。