会報『日本と中国』

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ニュース2015年4月1日号のニュース

中国・全人代が開かれる 中国経済は「新常態」に“質”重視の成長目指す
政府活動報告を行う李首相 政府活動報告を行う李首相

 中国の国会に相当する第12期全国人民代表大会(全人代)の第3回会議が3月5日から15日まで北京で開かれた。指導部の今年の方針が示され、重要政策を盛り込んだ政府活動報告や予算案などが採択された。

 政府活動報告を行った李克強首相は、「わが国の経済発展は『新常態(ニューノーマル)』に入り、『坂を登り峠を越える』べき重要な段階を迎えた」と述べ、成長の速度よりも質と効率を重視した経済への転換を強調。経済成長率の目標を3年ぶりに引き下げ7%前後とした。「新常態」とは、中国経済が高度成長から安定成長へ移行する段階としている。

 また、全人代では(1)改革の深化(2)法治(3)小康社会(ややゆとりのある社会)(4)党の管理(反腐敗など)を全面的に推進する「4つの全面」も強調され、高度成長で生じた格差や社会のひずみなどの解消を急ぐ姿勢が示された。

中国閣僚、3年ぶり来日 李立国・民政相、山谷防災相と会談
山谷防災相と握手する李民政相(右1) 山谷防災相と握手する李民政相(右1)

 中国の李立国・民政相が3月14日から18日まで仙台市で開かれた「国連防災世界会議」に出席し、中国の閣僚としては約3年ぶりに来日した。

 中国政府の日本への閣僚派遣は2012年4月の蔡武文化相以来。同年9月に日本政府が尖閣諸島を国有化してから途絶えていたが、昨年11月の日中首脳会談以降は回復傾向にある。

 李民政相は会期中に山谷えり子防災相と会談し、防災分野での協力を確認したほか、岸田文雄外相と言葉を交わすなど、対話を継続していく姿勢を示した。

中国大使館で“国際婦人デー”記念パーティー開かれ、安倍首相夫人らが出席
汪婉大使夫人(右)と安倍昭恵首相夫人 汪婉大使夫人(右)と安倍昭恵首相夫人

 3月6日、東京・港区の中国大使館で「国際婦人デー」記念パーティーが開催され、約300人が招かれた。(公社)日中友好協会全国女性員会からは、岩木委員長と弦間・島津・本間・石黒の副委員長4人が出席した。

 汪婉・中国大使夫人の歓迎あいさつに始まり、安倍昭恵首相夫人からの「良好な関係は不可欠」という女性目線の温かく力強いあいさつがあった。韓志強公使が乾杯の発声を行い、とても和やかで楽しい宴が繰り広げられた。

 汪婉夫人の「女性の活発な交流は両国を良好な関係に導く」との願いにも似た言葉が印象に残った。また、二胡のすばらしい演奏、そして北京ダックのおいしさは格別だった。

 終宴後は、汪婉夫人はじめ大使館の皆さまが大輪の深紅のバラを一人ひとりに手渡し別れを惜しむ場面もあり、心に残るひと時となった。
(石黒かほる)

劉建超外務次官補が来日 友好7団体招き夕食会 日中記者交流50年祝賀会出席も

 協会を含む日中友好7団体の代表は3月19日夕、東京・日比谷にある松本楼で「日中安保対話」に出席のため来日していた中国の劉建超・中国外務次官補(写真前列中央)との夕食懇親会に招かれた。中国側は、劉外務次官補をはじめ中国大使館の韓志強公使と薛剣公使参事官、楊宇・中国外務省アジア局参事官らが出席。協会からは岡﨑温理事長が出席した。

 劉外務次官補は7団体代表らの出席に深く感謝し、日中両国の関係改善に向けた対話や交流の必要性を示唆。これに対し岡﨑理事長は、青少年交流を中心とした民間交流の重要性をあげ、協会が5月に派遣する大学生訪中団について紹介した。

日中記者相互派遣50年祝賀会に出席

 劉外務次官補は翌20日昼、中国大使館で開かれた日中記者相互派遣50周年記念パーティーに出席。劉外務次官補は集まった日中のマスコミ関係者に対し「相互派遣を機に中日はマスコミを通じ互いに理解し始めた。交流を続け相互理解を促してほしい」と期待した。

日中の大学生が協会事務局を訪問 西堀常務理事、佐藤理事が協会の歴史など講義
来訪した日中の大学生らと 来訪した日中の大学生らと

 3月11日午前、中国と日本の大学生が各6人、計12人が協会事務局を訪問した。

 「友好の歴史を探る旅」というタイトルで中日友好協会と日本の(一財)日本国際協力センターの共同プロジェクトとして企画された。

 中国側は北京第2外国語大学の日本語学科、日本側は神戸大学の東洋史学科などから選抜された。全員はまず北京に集合し、中日友好協会の王秀雲副会長の激励を受けたあと天津を訪問して訪日した。中日友好協会からは、政治交流部副部長の張孝萍さんが同行した。

 協会ではまず、西堀正司常務理事が日中両国の交流の歴史をわかりやすく解説。両国は古代には地つづきだったことにはじまり、明治維新と中国建国時の日中の革命家たちがまだ30代、40代の若さだったことなど。さらに西堀常務理事は、1950年10月1日に当協会が創立したときの理念や、当時「人民日報」を配布した協会員が留置場に拘留されたことなどを講義した。

 続いて佐藤洋一理事が学生たちの比較研究のために、第2次大戦後で戦火を交えたフランスとドイツが永遠の平和を願って結んだ「エリゼ条約」について、レジメで事前に提供したことを披露した。学生たちからは熱心な質問もあり、盛り上がった。

北京の中高生を受け入れ東京、札幌でアニメ交流―NPO東京都日中

 NPO東京都日中友好協会(宇都宮徳一郎会長)は2月11日から16日まで来日した「北京市青少年交流訪日団(団長=韓娜・北京市石景山区政府外事弁公室副主任)」を受け入れた。北京市の石景山区実験中学、西城区月壇中学などの中高生ら41人で李維建・北京市人民対外友好協会業務二部科長が秘書長として同行した。

 訪日団はまず北海道へ。北海道日中友好協会の歓迎を受け、12日に札幌マンガ・アニメ学院で日本の学生と交流した。映像を見ながらアニメ講義に熱心に耳を傾けたほか、日中の学生がペアとなり互いに似顔絵を描き合った(写真)。言葉が通じなくても、絵やジェスチャーでコミュニケーションを取り、打ち解け合った後はランチも共にした。

 東京入りした14日には、都日中主催の歓迎会が開かれ、会員ら60人が熱烈に歓迎。宇都宮会長は「日本の印象はどうですか。短い日程ですが、自分の目で実情を確かめる貴重な機会にしてください」と激励した。

 都内では、三鷹の森ジブリ美術館なども見学した。

青木会長が広東を訪問 省人民対外友協と交流―北海道日中

 2014年11月27日、広東省人民対外友好協会の胡偉副会長を団長とする訪日団が北海道を訪れ、青木雅典・北海道日中友好協会会長を表敬訪問した。

 双方は、道日中と広東省人民対外友好協会のこれからの親善交流の強化などについて意見交換がされた。その後団は、北海道庁と同省広州市と友好都市である登別市を訪問し、交流を深め帰国した。

 今年1月27日、青木道日中会長は中国・広東省広州市を訪れ、胡偉副会長と再び会見した(写真=左が青木会長)。青木会長は再会を喜んで団員を紹介し、「安倍首相と習近平国家主席が握手したことで、両国の友好関係が良好になる事が期待できる」と話した。胡偉副会長は「早い時期に広州を訪れていただきうれしい。熱烈に歓迎する」と述べ、2年後広東省人民対外友好協会海外理事に招請したいと伝えると、青木会長は快諾、双方は熱い握手を交わした。会見では道日中と広東省との幅広い交流に向けた観光行事、青少年交流、環境ビジネスなどの意見交換が行われた。
(事務局長 五島震二)

帰国者への理解深める集い体験談に250人が耳傾ける―長野県日中
体験談を話す伊澤さん 体験談を話す伊澤さん

 長野県日中友好協会(井出正一会長)の中国帰国者交流センターは2月22日、「第7回中国帰国者への理解を深める県民の集い」を長野市内のホテルで開いた。県との共催で、旧満州(現中国東北部)に渡り、敗戦時の混乱で取り残された帰国者らが体験談を発表、満蒙開拓平和記念館の報告も行われ、250人余りが聞き入った。

 帰国者2世の伊澤玲子さん(35)は「中国にいた小学生の頃、自分が日本人であることを恥ずかしいと感じていたが、日本に来て日本人と接し、日本の悪いイメージが覆り日本人であることに自信を持てるようになった。お互いに悪い部分をクローズアップするのではなく、自分の目で見て感じてお互いの国を知ることが大事」と語った。

 第2部では東京中国歌舞団による歌と民族楽器演奏を堪能し、第3部の春節交流会では餅つきやくじ引き抽選会、ヤンコー踊りなどを楽しんだ。

恒例の餃子パーティー160人で“1500個”食べる―北区日中(東京)
乾杯する後楽寮の中国人留学生 乾杯する後楽寮の中国人留学生

 東京都・北区日中友好協会(花川與惣太会長=北区長)は2月11日、恒例の春節餃子パーティーを王子小学校で開催、日中の約160人が参加した。

 朝8時半から餃子の皮と具の仕込み作業が始まり、皮包みは中国人が日本人に手ほどきし、約1500個の餃子を作り上げた。

 昼からのパーティーは花川会長が新年のあいさつを述べ、来賓の永田哲二都日中理事長と大松成都議会議員が祝辞を述べ、友好議員連盟会長の戸枝大幸北区議会議長の乾杯発声でにぎやかに始まった。

 テーブルにはあつあつの水餃子、寿司、焼きそばなどと中国の参加者には懐かしい“油条”(揚げパン)が並び、「まるで故郷にいるようだ」と中国人参加者は喜んだ。途中で東京中国歌舞団の音楽教室の生徒らによる二胡と楊琴の演奏に合わせ、歌手の陽二連さんが「ふるさと」を熱唱すると拍手が上がった。また、ビンゴゲームでは腕時計、暖房機などの豪華な景品と抽選を併用した旅行カバンや5千円のギフトカードもあり、読み上げられる数字に参加者は一喜一憂した。

 翌日、CCTV大富のニュース番組「日本新聞」で当日の模様が放送された。

皆で準備し、楽しむ伝統の「彦根春節」開く―彦根市日中
にぎわう春節交流会の様 にぎわう春節交流会の様

 滋賀県・彦根市日中友好協会(内田宏会長)は2月1日、「春節交流会」を彦根市民会館で開催した。同行事は20数年続けており、こだわりは水餃子や料理を参加者全員で一斉に作ること。当日は雪が降る寒さで、参加者の来場が心配されたが、役割分担をしっかり準備したおかげで、午前9時頃には続々と参加者が駆けつけた。

 調理は、同協会が月1回開く「日中友好草の根交流サロン」に参加の料理が得意な一般市民と彦根在住の中国人が料理班長に。手慣れた人が教えながら、国籍や年齢を問わず話を弾ませながら一つになってワイワイと餃子を包んだ。

 昼時過ぎに料理ができあがり、内田会長のあいさつ、大久保貴・彦根市長の祝辞と続き、駐大阪中国総領事館の周明輝、馮帆両副領事にも参加いただいた。恒例のアトラクションも行い、滋賀大留学生の王美さんと先生による琴の演奏などを楽しんだ。

 最後は皆で後片づけ。皆で準備し、皆で楽しみ、片づける。これも「彦根春節」の誇れるところだ。
(理事・事務局長 北村忠雄)

創立60年と寧波友好20年で記念誌刊行!―上田日中

 長野県・上田日中友好協会(池上一巳会長)は2月8日、上田市内のホテルで創立60周年の記念祝賀会を開いた。同時に記念誌『上田と中国の交流の歴史』(写真)を発行し、併せて中国浙江省寧波市との友好提携20周年も祝った。

 当日は約100人が出席。池上会長は「創立60年で還暦、友好20年で成人式を迎えた。新たな門出。「民を以て官を促す』の精神で精進したい」とあいさつ。母袋創一・上田市長、李偉・寧波市代表、井出正一・長野県日中会長らが祝辞を述べた。

 記念誌は編さん委員会を9人で結成し、3年余りをかけて作成。活動の歩みや写真、交流の様子をA5判272ページにまとめた。編さん委員長の茅野光昭さんは席上で「上田と中国の歴史は上田日中の歴史そのもの。歴史を後世に伝えるべく刊行した」と報告した。

あいさつする池上会長 あいさつする池上会長
富士山友好ウオーク開催 中国人観光客と交流!―静岡県日中

 富士山麓の地元住民と中国人観光客が交流するイベント「富士山友好ウオーク」が3月7日、静岡県殿場市の「富士山樹空の森」で開催された。静岡県日中友好協会が企画。御殿場、裾野両市と小山町が実行委員会を設立し主催した。静岡県日中が準備から実施まで全面的に協力した。

 イベントは富士山を眺めながらのウォーキングと、和太鼓、大道芸、日本舞踊、ストリートダンスや抽選会など多彩な演目が披露される歓迎イベントからなり、約250人の中国人がこれに合わせて来日した(写真)。

 当日は小雨が降ったため、十分にウォーキングを楽しむことはできなかったが、歓迎イベント会場は日中友好ムード熱気に包まれ、官民一体の交流事業は大成功に終わった。

郊外で中国書画展開催 日中友好文化交流を市民と共に!―高槻市日中

 2月17日から21日まで、元協会員と地元有志の厚意と協力を得て、中国浙江省在住の鄭夢熊、鄭巨欣による「父子書画展」が大阪府高槻市で開催された。会場は田園風景が広がる街の郊外にある旧小学校を利用した原公民館。地元の高槻市日中友好協会が日中友好文化交流の一環として後援、柿原副会長ほか会員10数人が参加した。

 会期中は街からハイキングを兼ねた一般市民など延べ200人余りが来場し、花・鳥・虫類のすばらしい書画約50点に魅了された。

 最終日は特別イベントが行われ、西村弥音子・西村美由喜両先生の二胡とピアノのデュオ「藍花」の演奏が盛り上げ、満員の会場はその音色に引き込まれた(写真)。昼は本場の水餃子が参加者に提供され、舌鼓を打った。作り方を直接教わり、メモする参加者も見られ、和気あいあいの会場となった。また、中国美術学院教授の鄭巨欣先生が工学博士として行っている地下鉄杭州駅の壁画美術工事のエピソードや西村先生の中国留学の話なども聞くことができた。

 鄭先生は会期中に周囲に広がる高槻の田園風景を書画に描き贈呈、公民館に記念品として飾られることになった。鄭先生は「機会があれば再び高槻で展示会などを催し、中日友好に役立ちたい」と語った。
(西澤哲昭)

新たな事業「ホームステイ」を開始 留学生に“懸け橋”になってほしい!―大分県日中
平山さん宅でおせち料理を囲む留学生(右1が陳啓偉さん) 平山さん宅でおせち料理を囲む留学生(右1が陳啓偉さん)

 大分県日中友好協会(釘宮磐会長)は新たな取り組みとして、県内在住の中国人留学生を対象とした「ホームステイ事業」を企画、昨年末から正月にかけて実施した。

 県内には留学生が多く、大分市と友好都市の湖北省武漢市からも少なくない。中には将来日本での就職や日中間の懸け橋になりたいと望む人もいて、彼らのために「日本の伝統や文化が詰まった家庭の正月を体験してもらおう」と考えた。

 総会で方針案を承認し理事会で具体化への取り組みを協議。
ホストファミリーを募集■大学に照会し希望者を募る■日程や条件が合致した留学生とマッチングし、ホストファミリーと連絡し合う、と順に進めた。大分市と竹田市の両地区協会からホストファミリーの手が挙がり、大分大学と別府大学から女子学生4人の応募があった。

「日本の正月」を体験

 ホームステイを体験した大分大学の陳啓偉さんは「日本のお正月を一度体験してみたかったのでうれしかった。特に印象に残ったのはおせち料理とミカン。赤えびは長寿、レンコンは『将来の見通しがきく』など料理一つ一つに意味があることを知り感心した。また、正月にミカンを食べる習慣は中国も同じ。初めてコタツに入ったが、暖かくて離れたくない気持ちがよく分かった」と感想を寄せ、貴重な体験になったことをうかがわせた。

 一方、ホストファミリーにとっても中国人の生活や関心事などを知る絶好の機会に。「日頃経験できないことで大変勉強になり、有意義だった」との喜びの声が届き、相互理解を深めたようだ。また、大学関係者からも評価と感謝の言葉が寄せられた。大分県日中事務局は「次は10人ぐらい受け入れたい」と意気込んでいる。
(本紙編集部)