会報『日本と中国』

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ニュース2015年3月1日号のニュース

“科学技術”に国境はない 日中大学生がロボット作りで交流
設計図を見ながら話し合う日中の大学生。1月30日、東京電機大学で 設計図を見ながら話し合う日中の大学生。1月30日、東京電機大学で

 「日本の科学技術を学びたい」。北京理工大学の学生26人(男22人、女4人)が1月29日から2月5日まで来日し、30、31の両日には東京電機大学(足立区・千住)でモーターで動く「ライントレースロボット」(四輪車のロボット)を日本の大学生と共同製作するなどして交流した。一行は「さくらサイエンスプラン」の一環で来日。中日友好協会が派遣し、(公社)日中友好協会が受け入れた。

「相互理解」深める

 同プランは、独立行政法人科学技術振興機構(JST)が進める「日本・アジア青少年サイエンス交流事業」の別称で、アジアと日本の青少年が科学技術の分野で交流を深めることを目指している。

 協会は今回、ロボット開発を中心とした日本の科学技術の現状を理解してもらうことを目的に北京理工大学から学生を招へい。一般家庭でのホームステイなども手配し、日本の文化・習慣への理解を促した。

 詳細は、「事業・活動のご案内」のページを参照。

張慶偉・河北省長が来日 長野などで交流、都内で観光説明会も
観光説明会で程永華大使らと言葉を交わす張省長(右1) 観光説明会で程永華大使らと言葉を交わす張省長(右1) 省級の首長として、首脳会談後初

 張慶偉省長ら中国河北省の代表団が1月26日から29日まで来日し、東京、長野、鳥取を訪れて交流した。昨年11月の日中首脳会談後に省長が来日したのは初めて。阿部守一・長野県知事が招いた。

 張省長はまず、友好県省の長野県を訪問。阿部知事と冬季スポーツなどの交流促進に関する覚書に調印し、両県省友好提携30周年の記念式典に出席したほか、長野冬季五輪で使用した施設などを視察した。

 東京では、二階俊博自民党総務会長、久保成人・観光庁長官、程永華駐日中国大使らを招いて河北省観光説明会を主催。あいさつで張省長は「河北省は友好県の長野県、鳥取県をはじめ日本との観光交流を盛んに行っている。今後も交流分野を広げ、発展させていきたい」と述べた。

中日友協代表団が来訪 今年の協力事業について王秀雲副会長と協議
両協会による話し合いの模様 両協会による話し合いの模様

 王秀雲副会長ら中日友好協会代表団一行が2月10日午後、協会事務局を訪れた。岡崎温理事長、西堀正司常務理事らと懇談し、今年協力して行う事業などについて話し合った。

 一行は王副会長、程海波・友好交流部長、王占起・政治交流部長、張振興・都市経済交流部副部長の4人。王副会長は、「日中友好協会が今年予定する事業を聞いて、私たちが協力して行う事業について話し合いたい」と述べた。岡崎理事長は、5月に南京で中日友協などと共催する南京城壁修復協力事業20周年記念行事や、中日友協の受け入れで2団派遣する予定の大学生訪中団ほか、女性委員会や実務者などの各種訪中団の計画について具体的に説明した。双方はこれらの事業で協力が必要なことについて話し合い、今後も密に連絡を取り合うことで一致した。

 協議後は双方が和やかに懇談。西堀常務理事が、昨年行われた日中首脳会談によって、両国間の今年の民間交流が盛んになるかを尋ねたところ、王副会長は1月に張慶偉省長ら河北省の代表団が来日したことなどについてふれ「交流の雰囲気はとても良くなっている」と答えた。

中国大使館が「2015年新春会」開催 協会など友好団体600人招かれる
あいさつする程永華大使 あいさつする程永華大使

 駐日中国大使館は2月12日、都内のホテルで「中国大使館・日中友好団体2015年新春会」を開いた。(公社)日中友好協会など友好団体の代表や関係者、在日中国人企業家など約600人が招かれ、大使館員らと親しく交流した。協会役員・会員の多くも出席した。

 主催者代表であいさつした程永華大使は、「昨年は中日双方が両国関係の改善について4つの原則的共通認識に達成し、両指導者が会見した。厳しい局面から改善に向けて重要な一歩を踏み出した」と述べた。しかし、同時に「関係改善の勢いはまだ脆(もろ)く、相互信頼の欠如は深刻だ」とも述べ、継続した対話の必要性を訴えた。一方、戦後70年については、「人類はともに歴史を振り返り、戦争を反省し、平和を守るべきだ。中国が歴史の銘記を強調するのは、憎しみを持ち続けることではなく、歴史を鑑(かがみ)とし、未来に向かうためだ」と述べ、日本に対し『村山談話』の反省の約束を守るなどの歴史への真剣な姿勢を望んだ。

 このほか、日中友好7団体の代表があいさつし、協会は酒井哲夫副会長が祝辞と乾杯の発声を行った。酒井副会長は、協会設立の経緯や活動などにふれ「両国の友好交流を進めることは協会の信念だ」と述べ、5月に南京で城壁修復協力事業20周年行事を開催して、日中平和を訴えることを紹介した。

第9回“名古屋春節祭”開かれる 獅子舞や和太鼓など日中伝統芸能で盛り上がる
東方歌舞団による傘扇舞 東方歌舞団による傘扇舞

 中国の春節を祝う第9回名古屋中国春節祭が1月30日から2月1日まで、久屋広場(中区)で開かれた。約10万人の市民が訪れ、ひと足早い春節を祝った。

10万人の市民でにぎわう

 30日午前に開幕式が行われ、獅子舞や龍舞など春節の雰囲気が会場全体に溢れる中、葛廣彪・駐名古屋中国総領事、永田清・愛知県副知事、新開輝夫・名古屋市副市長、岡﨑温(公社)日中友好協会理事長(NPO愛知県日中副会長)、深谷紘一・東海日中貿易センター会長らがテープカットを行った。

 会場では、彭康亮、程琳、李玲玉の中国三大スターの歌の競演、三亜太陽鳥シルクロード楽団による特別公演をはじめ、雑技、川劇の変面、武術・太極拳、二胡など中国伝統芸術や名古屋おもてなし武将隊、和太鼓、日中の伝統芸能のコラボレーションなどが披露された。また中華料理、中国物産・雑貨・書画の販売、中国観光の案内などのブース56店が並び、春節の伝統料理なども振る舞われた。地元の名古屋市日中友好協会も出店し、中国の物産などを販売した。

 同春節祭は、駐名古屋中国総領事館と中部日本華僑華人連合会、名古屋地域中国留学生学友会など中部地方の華僑華人18団体から成る同春節祭実行委員会が主催。愛知県など中部6県や名古屋市をはじめ愛知県・名古屋市の両日中友好協会、東海日中貿易センターなどが後援した。

 訪れた市民は「中国春節祭は9回目を迎え、この時期の風物詩となった。『中国』を味わえるので、毎年楽しみにしている」と話した。
(愛知県日中 佐藤豊)

日中韓交流事業「東アジア文化都市」新潟市で開幕
記者会見で手を取り合う何総領事、篠田市長、趙総領事(左から) 記者会見で手を取り合う何総領事、篠田市長、趙総領事(左から)

 日中韓東アジア文化交流事業「東アジア文化都市」が新潟市で開幕した。2月27日に新潟県民会館で開幕式が行われた。

 同事業は昨年からスタートし、毎年3カ国の各1都市が多彩な文化芸術イベントなど行う。

 東アジア域内の相互理解と連帯感を形成し、東アジアにおける多様な文化の国際発信力を高めることが狙いで、昨年11月の第6回日中韓文化相会合で、2015年は新潟市と中国・青島市、韓国・清州市で開催することが決まった。新潟市は、昨年の横浜市に続いて開催することになった。

 2月2日には新潟市役所で記者会見が行われ、篠田昭新潟市長、何平駐新潟中国総領事館総領事、趙建煕(チョコンヒ)駐新潟韓国総領事館総領事が出席。篠田市長は「国同士の関係が厳しいからこそ、文化交流で関係を改善したい」と述べた。何総領事は「次世代の相互理解と中日友好への関心を高めるために、青少年の交流を行いたい」と意気込みを語った。

新潟初の「春節祭」開催

 「新潟春節祭」が4月14・15の両日、新潟市内で開催された。国内での春節祭の開催は5番目で日本海側では初めて。駐新潟中国総領事館などが県や新潟市に呼び掛け、実行委員会を組織した。

 獅子舞と、ドラ太鼓の音が響きわたる中でにぎやかに始まった開幕セレモニーには、東京の中国大使館から程永華大使も駆けつけた。程大使はあいさつで「新潟で中日の協力を下に開かれる初の春節祭は、両国の文化と民間交流の一大イベント。地元の人が中国の春節文化を知るための良い機会を作った」と述べた。

 いつもは地元住民が行き交う商店街が赤いちょうちんなどで飾られ会場に。中国の山東、四川、湖南の3省と横浜市からのアーティストや料理人ら約60人が来県し、舞踊や武術、雑技、あめ細工などが披露された。牛肉拉麺(ラーミェン)などの出店では長い行列ができた。

長野県・河北省が冬季スポーツなど交流覚書に調印
覚書に調印する阿部知事(右)と張省長 覚書に調印する阿部知事(右)と張省長

 張慶偉省長ら河北省代表団の来日を受け、友好提携している長野県は一行20人を迎え、1月26日に友好提携30周年を記念する式典と歓迎会を長野市内のホテル国際21で開いた。

 県や県議会、長野県日中友好協会、県経済団体、県スキー連盟関係者など110人が出席。阿部守一県知事と張省長が、冬季スポーツと医療・介護、環境の3分野で交流協力を推進する覚書に調印した。

 阿部知事は「日中戦略的互恵関係の地方交流のモデルケースを目指し、最大限努力したい」とあいさつ。一方、同省張家口市が北京市と共催で2022年の冬季五輪を招致している張省長は、五輪を開催した県内市町村との連携を希望、「関係者と手を携え、すばらしい成果を上げたい」と述べた。また、相沢病院(松本市)と河北省老年病医院、松本歯科大(塩尻市)と同省の衛生・計画生育委員会がそれぞれ、職員や学生の派遣などで交流を深める協定を結んだ。

友好30周年式典も

 式典には来賓として汪婉・駐日中国大使館参事官、風間辰一県会議長、井出正一・長野県日中会長が出席し祝辞を述べた。汪参事官は両県省が長く交流を深め、地方交流のモデルになっていることを評価。井出会長は、一行の来県を心から歓迎し、日中関係が厳しい中でも民間地方交流を進めてきた30年来の成果を踏まえ、「平和を大切にして両県省が次の30年に向かい友好の絆を強めるため、民間の立場から頑張っていきたい」と述べた。

 第2部の記念式典では長野市男声合唱団ZENが「北国の春」「信濃の国」などを見事なハーモニーで披露。また県日中女性委員会のメンバーが黄色い「友好法被(はっぴ)」を着て張省長や汪参事官、阿部知事とともに「ふるさと」を歌い会場を華やかに盛り上げた。

 一行は翌27日、白馬村を訪問し長野五輪に携わった村やスキー連盟、大北日中友好協会の関係者に歓迎され懇談。スノーパークやジャンプ台などの施設も視察した。
(長野県日中事務局長 布施正幸)

日中関係の改善を願い新春交流会盛大に開催―茨城県日中
橋本昌会長(左7)を囲む県協会役員ら出席者 橋本昌会長(左7)を囲む県協会役員ら出席者

 茨城県日中友好協会(橋本昌会長=茨城県知事)は1月26日、水戸市内のホテルで講演会および新春交流会を開催した。来賓として栄鷹駐日中国大使館公使参事官、橋本逸男(公社)日中友好協会副会長をはじめ山岡恒夫県議会副議長など県内各界代表のほか、県下の地区協会役員・会員・県内在住の中国人・留学生など約200人が参加した。

 第1部の講演会では王敏法政大学国際日本学研究所教授が「新たな日中友好促進の展開―日中首脳会談を契機として―」をテーマに講演し、今後の日中友好の展開には政治経済ばかりでなく、(1) 両国双方向で異文化を理解し、排除せず楽しみ取り入れる、(2) 教育・人文交流の深化、(3) 生活者としての互恵関係、(4) 漢字をもとに地域を再発見し交流を深める。例えば、「禹王(うおう)」を通じ地域間交流の展開を図る、などが必要だと具体例を挙げて提言し、参加者に感銘を与えた。

 第2部の交流会では、冒頭に橋本昌会長が「昨年11月に日中首脳会談が約二年半ぶりに開催され、両国関係の雪解けに向けて前向きなメッセージになったと感じている。この機会を逃さず未来志向の関係が構築されることが期待され、こうした動きに弾みをつける上でも、国民同士が草の根レベルで友好関係を築き相互理解を深めることが重要だ」とあいさつした。

 その後、栄鷹駐日中国大使館公使参事官、山岡県議会副議長の来賓あいさつ、さらに地区協会や中国人留学生の紹介、女性・青年委員会の活動報告などが行われ、期待される日中関係の改善に向けて話し合い、和気あいあいのうちに閉会した。

「首脳会談」を機に前進を太田副会長が活動参加呼びかける―NPO愛知県日中・名古屋市日中

 NPO愛知県日中友好協会、名古屋市日中友好協会、名古屋姉妹友好都市協会が主催の「2015年日中友好新年のつどい」が1月28日、名古屋国際ホテルで開かれ、葛廣彪・駐名古屋中国総領事館総領事、康暁雷・同副総領事、衆議院議員の赤松広隆、近藤昭一の両氏ら多くの来賓、両協会の会員ら約120人が参加した。

 まず主催者を代表して、太田宏次・県協会副会長(名古屋市日中会長)が「昨年11月北京で開催されたAPECで、日中両国の首脳会談が約3年ぶりに行われ、日中関係の改善に大きな一歩を踏み出した。この首脳会談を機に、日中間の絆を強め、一歩一歩前進しなければならない」と述べ、「第9回名古屋中国春節祭」や5月14、15日に南京で行われる「南京城壁修復保存協力事業20周年記念行事」への参加を呼びかけた。

 次に来賓を代表し、葛総領事が「愛知県はピンポン外交の発祥地であり、中日民間友好の歴史において重要な位置を占める。愛知県の各友好団体がこのような輝かしい伝統を受け継ぎ、中部地方と中国との友好交流と相互協力をさらに促進させ、両国の関係の改善のために新たな尽力をしてほしい」とあいさつした。続いて赤松広隆・衆議院議員が、日中関係と民間交流の重要性を訴えた。

 新開輝夫・名古屋姉妹友好都市協会会長(名古屋市副市長)の乾杯音頭で宴に入り、中国人留学生の名古屋留学生フレンドシップ事業親善大使が引く抽選会も行われ、中国の工芸品や雲錦、切り絵などが当たるたびに会場から大きな歓声がおこった。
(愛知県日中事務局長 佐藤豊)

「瓊瑤(けいよう)世界」の日中関係で友好交流の推進を!―(一社)神奈川県日中
あいさつする牧内会長 あいさつする牧内会長

 (一社)神奈川県日中友好協会(牧内良平会長)の「2015年新春交歓のつどい」が2月2日、黒岩祐治神奈川県知事、郭燕・駐日中国大使館公使、岡﨑温(公社)日中友好協会理事長、謝成發・横浜華僑総会会長ら100人を超える多くの来賓・会員を迎え、横浜市内の崎陽軒本店で開催された。

 牧内会長は「昨年11月に日中首脳会談は実現したが、関係改善はまだ道半ば。われわれ民間の友好団体は、互いに相手国の“良い所”を認め合い、理解する努力が大切。今から370年前に、静岡県の寺に朝鮮通信使が残した言葉“瓊瑤世界”がある。意味は『お互いの美しいものを照らし合って、美しい世界つくろう』で今の日中関係に通ずる真理。この言葉に日中の未来を託して、一層の友好交流を推進して行きたい」と力強くあいさつした。さらに、甘利明経済再生担当相ら多くの議員・関係者から祝電が寄せられ、出席者は関係改善に期待しながら和やかに歓談した。

 懇親会に先立つ講演会では、昨年11月に神奈川県日中友好訪問団に同行し「高校生親善大使」として頑張った県立横浜国際高校生の3人が「訪中報告」を行い、遼寧省や北京での感想、将来の夢を発表。続いては、呉亦為・人民中国東京支局特派員が「日本と中国の文化交流」と題して日中の観光交流などについて講演。多くの質疑応答があり、会場は大いに盛り上がった。

 同協会は県日中友好訪問団の派遣に際し、渡航費の半分を会員・県民から寄付を募り、3人の高校生を同行させて青少年交流を推進している。高校生は、遼寧省高校生日本語スピーチ大会の参観ほか、「高校生親善大使」として遼寧省政府や人民中国本社などを表敬訪問している。
(専務理事 上島保則)

ちょっと豆知識

 「瓊瑤(けいよう)世界」は、「瓊も瑤も美しい玉。2つの玉が互いに光を照らしてこそ、さらに輝きを増す」という意。1643年、朝鮮通信使の朴安期が静岡県清水市清見寺の鐘楼扁額に書いた。朝鮮通信使一行は先々で揮毫を依頼され、今も寺院山門などに扁額として残る。隣人として両国が共生・協調関係を築くことを託した国際交流の姿を示す。

神谷氏が講演、「中国環境問題はわがことと考えよう」―岐阜県日中
講演する神谷氏。グランヴェール岐山で 講演する神谷氏。グランヴェール岐山で

 岐阜県日中友好協会(杉山幹夫会長)は2月11日、岐阜市内のホテルで「日中友好新春の集い」を開いた。会員や市民、留学生を含む日中の77人が参加。葛廣彪・駐名古屋中国総領事、岡﨑温(公社)日中友好協会理事長らが来賓として出席した。

 第1部では、杉山会長が冒頭であいさつし「今年は県協会創立60周年を祝う節目。日中関係を大切に思う人とコラボレーションし、実りある年にしたい」と抱負を述べた。続いてNGO内モンゴル緑化の会の神谷みどり常務理事兼事務局長が「中国・内モンゴル緑の大地再生に向けて」と題して講演し、15年前から内モンゴルの子どもに緑化技術を指導しているなどの砂漠化防止の取り組みを紹介。中国から飛来する黄砂などにふれ、「日本から最も近い砂漠は内モンゴルにある。環境問題をわがことと考えてほしい」と語った。

 第二部の交歓会では葛総領事や岡﨑理事長が祝辞を述べ、大友克之・朝日大学長の発声で乾杯。チャン・ビン二胡演奏団が奏でる音楽に浸りながら歓談し、親睦を深め合った。

丹羽宇一郎前大使が講演 日中「共同声明の趣旨で仲良く」―NPO福井県日中
講演する丹羽前駐中国大使 講演する丹羽前駐中国大使

 NPO福井県日中友好協会(酒井哲夫会長)は2月14日、福井市の県国際交流会館で新春講演会を開催した。丹羽宇一郎・前駐中国大使が「日中関係と日本の将来」と題して講演し、西川一誠・福井県知事ら来賓や会員、経済関係者などを含む約160人が参加した。青年会議所メンバーなど若い人の姿も多く、熱心に耳を傾けた。

 丹羽氏は、戦後70年の今年は日中の感情がぶつからないよう「注意して進まなければならない1年だ」とし、安部首相が発表する戦後70年談話について「唯我独尊(ゆいがどくそん)にならず相手や世界の中の日本の位置をふまえ発言するべきだ」と述べた。また、日中両政府に対しては「領土問題を凍結し日中共同声明の趣旨で仲良くしようとする情熱」を求めた。参加者から「“目からうろこ”だった」などの感想が聞かれた。

 その後は新春懇親パーティーが開かれ、葛廣彪・駐名古屋中国総領事をはじめとする日中各界の関係者が一堂に集まり、両国の友好発展を期待し、親睦を深めた。

 同協会の酒井会長は「丹羽前大使の講演会には、未来の日中関係を担う若い人もたくさん聞きに来ていた。とても良い機会になった」と話した。

中国人留学生らと一足早く春節祝う―秋田地区日中
披露された三味線の演奏 披露された三味線の演奏

 秋田地区日中友好協会(小木田喜美雄会長)は1月31日、秋田市のホテルで中国の正月にあたる春節(今年は2月19日)を祝う会を開いた。会員や中国人留学生ら約80人が会食やゲームなどをして楽しんだ。県日中友好協会女性委員会(石黒かほる会長)と中国留学生秋田地区学友会(梁志深会長)が共催した。

 会場では、三味線と尺八の演奏や児童による秋田音頭の手踊りが披露され、拍手喝采の盛り上がりだった。出席者は同協会のオリジナソング「友好の翼」の合唱やビンゴゲームなどを楽しんだ。全員に福引きの景品が配られ、満面の笑みを浮かべていた。

 秋田大学で学ぶ翟暁真さんは「ビンゴが早めに当たってうれしかった。秋田の人々は優しくしてくれるので、私たちは幸せです。秋田の自然は故郷の洛陽市と似ている」と目を輝かせて話した。
(理事 古谷孝男)

「おもてなし」を合言葉に6回目の牡蠣交流会を開催―福岡市日中
60人余りが参加した牡蠣交流会の模様 60人余りが参加した牡蠣交流会の模様

 福岡市日中友好協会(中村元氣会長)は1月25日、駐福岡中国総領事館の領事とその家族の24人を招いて、福岡県糸島市の舩越漁港の「カキハウスマルハチ」で6回目の日中友好牡蠣(かき)交流会を催した。会員60人余りとその友人、鹿児島県日中や長崎県の日中友好を願う有志も参加した。

 「おもてなし」を合言葉に、和気あいあいの雰囲気の中で10卓に分かれ語り合い、弾けるカキの汁が飛び散る中を満面の笑みで海の幸に舌鼓を打ち、友好の美酒に酔った。

 中村会長は「中国伝統的な祭日である春節を前に、今年も中国総領事館の友人の皆さま方をお迎えし、福岡市日中友好協会の有志の皆さんとカキを食べ、酒を傾け、ひと時の友好交流の時間を持てた。感謝の『おもてなし』の気持ちで双方ともに楽しんで欲しい。日中友好の種を撒き、実りある大輪の花をともに咲かせましょう」とあいさつした。

 参加者からは「楽しかった!」「カキ飯は絶品だね」「わが協会でもこんな交流をしたい」「来年も来たい。必ず誘って」「言葉は通じなくても、気持ちは伝わった」などの声が聞かれた。
(事務局長 迎久江)

書を通じて日中友好交流 第23回日中友好児童生徒書初展―豊橋地区日中
書初展の会場の模様 書初展の会場の模様

 豊橋地区日中友好協会(伊賀太吉会長)は1月30日から2月1日まで、豊橋市こども未来館で「第23回日中友好児童生徒書初展」を開催した。豊橋の下条、幸の両小学と前芝中学と豊城習字教室の320点と南通市6校の生徒の117点の計437点の作品が出品された。

 作品は、書初展にふさわしい今年の干支の「羊」や「正月」「夢の実現」、友好に思いを込めた「国際親善」「日中友好」などが力強く書かれた。一方、南通市の生徒の作品は李白などの漢詩が掛け軸に様々な書体で書かれ、流麗な書に来場者は驚いた。

 最終日に優秀作品55点が表彰され、伊賀会長が「同展が日中友好を考えるきっかけになれば」とあいさつ。受賞者は緊張しながら賞状を受取り喜びをかみしめた。葛廣彪駐名古屋中国総領事は「漢字は中日をつなぐ文化の絆。書道を通じた一層の友好発展に期待したい」と祝辞を述べた。

南通の福祉訪問団来訪

 一方、南通市介護・福祉専門分野訪問団が1月28日から30日まで豊橋を訪れ、市長表敬や福祉施設、病院の視察を行った。また、会期中の「第23回日中友好児童生徒書初展」も訪れ作品を鑑賞した。

 29日は豊橋地区日中主催の歓迎昼食会が開かれ、会員ら30人と交流を深めた。伊藤般展名誉会長は「人と人、真心と真心が交われば必ず友好は発展する」と述べて歓迎した。
(副会長 伊藤秀子)