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ニュース2015年2月1日号のニュース

第32回中国語スピーチコンテスト全国大会開催 友好体験、生き生きと中国語で表現
スピーチコンテストの模様。1月11日、東京・文京区の日中友好会館で スピーチコンテストの模様。1月11日、東京・文京区の日中友好会館で

 (公社)日中友好協会主催の「第32回全日本中国語スピーチコンテスト」全国大会が1月11日、東京・文京区の日中友好会館で開催された。全国19の都道府県大会を勝ち抜いた18人が、中国語の能力を競い合った。出場者のスピーチ内容は豊富で、日中間の友好や交流体験などが生き生きと語られた。

 大会は、協会創立65周年の今年のスタートを切る恒例行事。

 主催者を代表してあいさつした岡﨑温理事長は「日中交流の中で大切なのは民間交流であり、中国語学習はそれを支える。中国語で交流ができれば誤解もとけ、友達も作れる」と述べた。審査委員長を務めた塚本慶一・杏林大学教授は「皆さんがいつか日中交流の第一線で活躍すると信じている。高いモチベーションとプライドを持って力を出し切ってほしい」と激励した。

 高校生・一般部門で第1位となったのは、徳島県代表の主婦、鎌田恵子さん。鎌田さんは「人としての成長を促してくれた中国人の親友との交流」を紹介し、自身が「中国語を学ぶことの意義」を強く訴えた。

 一方、大学生部門で第1位に輝いた奈良県代表で天理大学4年の丸尾佳美さんは、友好の第一歩は「先入観にとらわれないこと」だと説き、アフリカ人の青年との出会いを通じて感じた相互理解の大切さについて語った。

 例年以上にハイレベルとなった今大会は、入賞者9人のうち8人が女性を占め、活躍が際立った。観覧席からは「中国語の魅力が伝わる大会だった」との声が聞かれた。

 入賞者に対する賞状の授与は、橋本逸男協会副会長が行った。

 詳細は、「事業・活動のご案内」のページを参照。

日中友好新年会で首脳会談が追い風に 民間交流推進に意欲
あいさつする宇都宮副会長 あいさつする宇都宮副会長

 協会とNPO東京都日中友好協会は1月21日、東京・千代田区の如水会館で「2015年日中友好新年会」を共催して開いた。役員・会員のほか、程永華大使ら駐日中国大使館職員、江田五月(公財)日中友好会館会長や谷垣禎一自民党幹事長ら国会議員など日中の各界関係者が出席した。

 主催者を代表してあいさつした宇都宮徳一郎副会長(都日中会長)は、昨年11月の日中首脳会談にふれ「民間交流にとって強い追い風となった」と述べ、5月に南京で行う城壁保存修復協力事業20周年行事について紹介した。さらに交流を通じた日中両国民の、特に若い世代の相互訪問の必要性を強調し「文化や風習が違えば摩擦も生じるが、多様性を受け入れ理解することが大切だ」と述べた。

 一方、中根一幸外務政務官は「日中関係は着実に改善へと歩んでいる。対話と協力の積み重ねが大事で民間レベルの交流の役割は大きい」とあいさつ。また、舛添要一東京都知事からは「両協会の市民交流を通じた長きにわたる日中友好への貢献に敬意を表したい」との祝電が寄せられた。

 橋本逸男副会長の発声で乾杯した後、出席者は日中関係の改善に期待をふくらませながら和やかに歓談した。

“友好交流と協力の強化”が必要 程永華大使 程永華大使

 新年会であいさつした程永華駐日中国大使は、昨年の日中関係を「紆余曲折した並々ならぬ1年」と例えたうえで「日中友好協会は中日善隣友好を揺るぎなく堅持し、両国の問題に対し正議の声をあげ、積極的な民間交流を行った」と、感謝の意を述べた。

 また程大使は、今後の日中関係の課題として(1)歴史問題の慎重かつ適切な処理、(2)政治と安全保障面の相互信頼、(3)友好交流と協力の強化、の3つを挙げた。

課題や改善策を共有し、友好活動の“糧に” 19協会の会長・理事長らで懇談会開く

 (公社)日中友好協会は1月21日、東京の如水会館で「都道府県日中友好協会会長・理事長懇談会」を開いた。

 19都府県の会長・理事長らと協会役員の計29人が参加し、友好活動の現状や抱える問題などについて述べ合った。西堀正司常務理事(長野県日中理事長)が司会を務めた。

 開会に先立ち、酒井哲夫副会長(福井県日中会長)が最近の日中関係の動向を振り返った。酒井会長は「長く戦争を経た歴史がある日中両国が未来に向けてどう仲良くしていくか。戦後70年という節目も意識しながら今年の活動をスタートさせよう」と述べた。

 その後は、各地の会長を中心に発言が行われ、活動が抱える課題だけでなく、改善に取り組んで効果があったことなども共有した。

協会第14回定例理事会 5月14、15日に南京で城壁修復協力事業20周年開催 15年度事業計画などを承認

 (公社)日中友好協会は1月21日、東京・千代田区の如水会館で第14回定例理事会を開いた。理事17人が出席し、大薮二朗常務理事が議長を務めた。

 冒頭であいさつした松本龍副会長は、「日中間の経済や地域間などの民間交流が、今改めて大きく問われている。そうした中で、協会の役割は重要になっている」と述べた。

 議事では、主に2015年度の事業計画、収支予算書などを討議し、承認された。

 今年は戦後70年と協会創立65周年の年になる。事業活動については、5月14、15日に南京で南京城壁保存修復協力事業20周年を記念する式典を江蘇省人民対外友好協会、中日友好協会と共催して開き、これに合わせて協会代表団を派遣することが決まった。

 昨年9月に派遣した大学生訪中団を2団派遣するほか、女性委員会など各分野の訪中団の派遣も積極的に行う。また、人民中国雑誌社と共催し、中国の発展と変化を伝える写真展を開催する。

 一方、組織体制については、会員拡大や財政の確立を図り組織の立て直しに努める。本紙会報を充実させ、読者を増やす。また、東西地域に分けて実務者交流会議を行うほか、昨年に続き日中友好セミナーも実施する。

 議事ではこのほか、定款等改正特別委員会からの報告などがあった。

 第14回定例理事会の出席者は次のとおり。
【理事】松本龍、酒井哲夫、橋本逸男、宇都宮徳一郎、岡﨑温、西堀正司、大薮二朗、小野寺喜一郎、永田哲二、揚原安麿、上島保則、海江田順三郎、佐藤洋一、蘓武多四郎 、藤井秀幸、本田幸子、松丸勝二
【監事】田邊恵三、中﨑惠

汪婉参事官が来訪 中国大使館との協力事業を協議

 汪婉参事官ら駐日中国大使館友好交流部一行が1月14日に協会事務局を訪れ、岡﨑温理事長、常務理事と2015年度の事業協力について話し合った。

 汪婉参事官は、昨年協会と協力して実施した大学生訪中団や日中友好セミナーなどを挙げ「困難な中、互いに頑張った。成果はあった」と振り返った。

 一方、岡﨑理事長は中国大使館の協力に深く感謝し、5月に南京で開く南京城壁保存修復協力事業20周年記念行事などの今年度の協会活動について説明。

 双方は、今年度も協力可能な事業については互いに協力し合うことで一致した。

訪日中国人の数次ビザ 発給要件が緩和
にぎわう東京・秋葉原の家電店 にぎわう東京・秋葉原の家電店

 日本を訪れる中国人観光客に必要なビザのうち、個人観光客に発給している「数次ビザ」(有効期間内であれば、何回でも日本に出入国できる)の発給要件が1月19日から緩和された。

 外務省の発表によると、緩和内容は3つ。(1)商用目的の者や文化人・知識人に対してこれまで求めていた渡航歴要件を廃止し、日本側身元保証人からの身元保証書などの書類要件は省略する、(2)これまで対象としてきた「十分な経済力を有する者とその家族」以外に、新たに「一定の経済力を有する過去3年以内に日本への短期滞在での渡航歴がある者とその家族」を追加する。また、これまで認めてなかった家族のみでの渡航も可能にし、これに伴い、滞在期間を90日から30日に変更する、(3)現在は初回の訪問先として沖縄県か東北3県(岩手・宮城・福島)のいずれかでの1泊が必要だったが「相当の高所得を有する者とその家族」に対しては特定の訪問地要件を設けない(有効期間5年、1回の滞在期間90日)。

 訪日中国人数は増加傾向で、円安の影響もあり昨年1月から11月までは約222万人と過去最高を記録した。

日中両政府、衝突回避に向け「連絡体制」作りを協議 海洋当局間で対話窓口設置も

 日中両政府は1月12日、東京都内で艦艇や航空機の偶発的な衝突を避けるための「海上連絡メカニズム」の実施に向けた防衛当局間の協議を行った。

 政府関係者によると、協議には防衛省・自衛隊と中国国防省の課長級がそれぞれ参加した。協議では、2012年6月の前回協議で大筋合意した、(1)当局間の定期会合の開催、(2)当局幹部級のホットライン設置、(3)両国の艦艇や航空機など現場レベルでの直接通信の確立、の共通認識を確認し、それらの実施に向けた技術的問題を議論した。名称は「海上連絡メカニズム」から「海空連絡メカニズム」に変更した。

 一方、両政府は1月22日に海洋問題を話し合う「日中高級事務レベル協議」を横浜市内で開催。尖閣諸島の周辺海域で両国間の緊張状態が続いていることを受け、海上保安庁と中国海警局との間に対話の窓口を新たに設けることで合意した。

村山元首相が講演 平和憲法の大切さ訴える―岐阜県日中
村山富市元首相 村山富市元首相

 岐阜県日中友好協会(杉山幹夫会長)は2014年11月29日、岐阜県瑞穂市の朝日大学で講演会を開いた。協会名誉顧問の村山富市元首相が「村山談話―アジアの隣人たちに心寄せて」と題して講演し、不戦の意義や近隣諸国との関係回復など平和の大切さを訴えた。

 村山元首相は戦後50年に「談話」を発表した理由についてふれ、「アジアから信頼されるため、戦争への反省を示す必要があった」と語った。また、政府が集団的自衛権の行使容認を閣議決定したことについて「憲法無視もはなはだしく、国民は認めてはいけない」と述べ、安倍晋三首相の姿勢を批判。「平和憲法を守り、各国との信頼関係の回復に努めるのが日本の進むべき道だ」と強調した。

 講演会は朝日大学との共催で、杉山会長や大友克之・朝日大学学長のほか、駐名古屋中国総領事館の葛廣彪総領事と呉卓夫人ら来賓も出席。200人を超える市民や学生らが聴講に訪れ、熱心に耳を傾けた。

地元の留学生と研修生が着物を着て抹茶を楽しむ―山形県日中女性委
茶道を体験する留学生たち 茶道を体験する留学生たち

 山形県日中友好協会女性委員会(大川多恵子会長)は2014年12月14日、上の山温泉「月岡ホテル」で「熱烈歓迎好朋友」の会を開催した。

 この会はもう15年以上も続けているが、日本の民族衣装「着物を来てお抹茶を楽しむ」活動を計画して7〜8年になり、近頃では留学生が一番喜んでくれる催しとなっている。

 山形県日中友好協会女性委員会(2015年で30周年を迎える)の設立当時は、中国からの帰国者の方々へ米など日用商品を持って慰問したり、日本語の勉強の手助けをしたりした。その後は中国人留学生に生活用品を助成するなどしており、ひな祭り、お正月など日本の年中行事の交流も行った。近年は留学生も豊かになり、何が喜んでもらえるかを考え、現在の「振り袖を着てのお抹茶の体験」に落ち着いている。

 当日は、山形県の食材を使った芋煮や菊、そばなどの郷土料理を食べながら交流した。また、山形県は温泉大国でどこにでも温泉はあるのに留学生はなかなか温泉に入るチャンスがないということで、この日は留学生だけの貸切りに。中には温泉に1時間近くも入っている人もいて、呼びに行かなければならないこともあった。

 留学生は「中国と日本の懸け橋的な仕事がしたい」「教師を目指しているが今日のことを中国の子どもたちに話してあげたい」などと、目を輝かせて帰りのバスに乗り込んだ。

 この日は、山形大学から女性9人と東北文教大学から女性4人、男性2人の留学生と、県庁研修生の女性1人が参加した。
(事務局 向田紀子)

新春座談会・新年会を開催 平和・友好の再出発の年に―長野県日中
日中友好新春座談会の模様 日中友好新春座談会の模様

 長野県日中友好協会(井出正一会長)は1月16日、恒例の日中友好新春座談会と新年会を長野市内のホテル信濃路で開いた。120人が出席した。

 座談会は西堀正司理東京で事長の司会で行われ、まず井出会長があいさつ。井出会長は「日中関係に明るさが見えてきた」と期待し、1月下旬に河北省から来日する張慶偉省長一行を「県と共に歓迎する」と話した。戦後70年の今年をふまえ、「歴史の教訓を心に刻みたい」と述べ、協会が5月に開催する南京城壁修復事業20周年記念行事に積極的に参加する意向を示した。

 新春座談会では日中関係の現状と課題、地区活動や各分野の交流などについて活発な意見交換が行われ、「昨年の日中首脳会談により再出発の基礎ができた。戦後70周年・協会創立65周年の節目となる今年は、粘り強く日中の平和友好の大切さを内外にアピールし、友好交流の回復・発展と信頼関係の回復に努める」との方針を確認した。中国大使館友好交流部の孫永剛一等書記官と王磊三等書記官も出席し耳を傾けた。

 その後の新年会は、加藤さゆり副知事をはじめ国会議員や各界来賓が多数出席し盛会裏に開催された。加藤副県知事は、長野県日中の日頃の活動協力に謝意を表し、「近く河北省長一行を迎える。一昨年秋の阿部知事と張省長との会談では新たな交流のスタートを約束した。長野五輪の経験を紹介し、また医療や環境の交流も深めていきたい」と述べた。

7府県17人が意見交換 交流の継続を確認―関西ブロック女性交流会

 2014年12月8日、兵庫県明石市にて日中友好関西ブロック女性交流会が開催された。三重・滋賀・京都・大阪・奈良・和歌山・兵庫の7府県から17人が参加した。

 交流会では、各府県から、会員の減少・高齢化という課題に直面している中でも「長く行ってきた留学生などとの交流活動を継続していくべきである」「青年部や他の女性組織などと協力していこう」などの積極的な意見が多く出た。

 大阪からは「日中政府間がこういう時期だからこそ勉強会を開いている」との紹介があり、講師を務める戸毛敏美さんが集めて翻訳し資料が参加者に配布された。

 その後の昼食会では、特級厨師の資格をもつ曹シェフによる素菜メインのコース料理に舌鼓を打ち、来年の滋賀県での再会を約束した。
(兵庫県 大西史子)

福岡総領事館から29人が参加 柿狩り&バーベキュー交流―久留米市日中

 福岡県・久留米市日中友好協会は2014年11月22日、田主丸町の高山果樹園で留学生交流「柿狩りとバーベキュー」を行った。

 当日は、会員や中国語教室の生徒ら30人のほか、久留米大学や日本語学校に通う留学生40人、駐福岡中国総領事館職員とその家族ら29人の100人以上が参加した。来賓の張梅副総領事、中村誠治福岡県議会議員(同協会顧問)、与小田隆一・久留米大学国際交流センター所長がそれぞれあいさつした。

 「柿狩り」交流は恒例行事。当日は天気も良く、絶好の行楽日和となり、留学生たちは丸々と大きく実った柿を一斉にもぎ取った。その後はバーベキューも行い、食事をしなが交流し、日中友好を深め合った。

 参加した留学生からは「1日をゆっくり過ごせ、とても楽しかった」との感想が聞かれた。

「例会」という名の“近況報告会”が会員増加に直結!―釧路日中
近況報告の様子 近況報告の様子

 北海道の釧路日中友好協会(中村圭佐会長)は毎年2回、例会報告会を開いている。昨年12月12日に釧路市内のホテルで開いた例会報告「ますます活気づく釧路経済」には、会員のほか地元の大学に通う学生・留学生(中国、韓国、台湾)と来賓などの33人が集まった。

 冒頭、中村会長が「国際貿易港を有する釧路にあるわが協会の存在は必然。北海道の経済にプラスに作用する組織として活動する重要な意義がある」と話したとおり、同協会の会員には日中の経済交流を意識する人が少なくない。

 来賓の高立仁・駐札幌中国総領事館領事も「釧路日中友好協会が行う経済からの中日アプローチとその活動を領事館も大変注目している。中国政府としては中国主要都市と釧路空港間の国際チャーター便の開設を調整していきたい」と述べ、大きな期待を寄せた。

参加者全員が2分間自由に話す

 同協会が例会を開く目的は参加者全員が行う2分ほどの近況報告にある。自己紹介ではなく「自分は今、何をやっているのか」を自由に話す。言わば「情報交換」だが、上見国敏事務局長は「これが会員増加に直結している」と強調する。

 会員は、経営者を含むビジネス関係者が多い。当日も、ホテル経営が中国人観光客の情報を伝え、炭鉱会社の関係者は中国人研修生の受け入れ状況について報告した。また、議員秘書が「中国で『釧路フェア』を実現したい」と願望を語れば、台湾からの留学生も「釧路に投資するための通訳として活躍したい」とそれに続いた。このほかにも、不動産賃貸業、設備工事業、食品卸業、機械メーカーなど様々な業種の人たちが近況を報告した。

 こうした情報交換が人脈を作り、組織活性化につながっている。以前には、就職活動に苦戦していた地元の大学生が内定までこぎつけたこともあったという。

 上見事務局長は「会員増加に直結するので、ぜひ全国日中でもやってみては」と勧めた。