会報『日本と中国』

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ニュース2014年12月1日号のニュース

日中首脳会談 北京で3年ぶりに開催 関係改善の“第一歩”踏み出す
習近平国家主席と握手する安倍晋三首相(左)。11月10日、北京の人民大会堂で 習近平国家主席と握手する安倍晋三首相(左)。11月10日、北京の人民大会堂で

 約3年ぶりとなる日中首脳会談が実現した。安倍晋三首相は11月10日、北京の人民大会堂で習近平・中国国家主席と会談、双方は両国関係の改善に努めることで合意した。冷え込んでいた関係の改善のために必要と叫ばれてきた首脳同士の「対話」がようやく実現し、経済、文化、スポーツ、地方都市間など各分野での交流の“再燃”が期待される。

戦略的互恵関係の発展を確認民間交流の“再燃”に期待

 中国国家主席との日中首脳会談は2011年12月以来約3年ぶり。安倍首相はアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に参加するために北京を訪れていた。

 日中両政府は、これまで首脳会談の開催に向けて話し合いを重ねてきた。そうした中、谷内(やち)正太郎・国家安全保障局長が11月6日に北京で楊潔篪国務委員と会談。関係改善に向けた4つの事項で合意し、首脳会談の開催を決めた。

 会談で安倍首相は、「中国の平和的発展は日本にとってチャンス。この好機を生かして協力し合い、地域と国際社会の平和と繁栄に向けた責任を共に果たしたい」と述べた。

 一方の習主席は「中日は隣国同士。両国関係の安定した発展は両国民の根本的利益に合致する。中国は一貫して対日関係を重視し、中日の4つの政治文書を基に歴史を鑑とし、未来志向で両国関係を前進させるよう主張している」と述べた。

 また、習主席は歴史問題に関して『村山談話』にふれた上で「歴史を直視して未来へ向かうことが重要。13億人の国民の感情の問題だ」と述べ、これに対し安倍首相は「安倍内閣は歴代内閣の歴史認識の立場を引き継いでいる」と応えた。

 両首脳は今回の会談を互いに「関係改善に向けた第一歩」と位置付けた。日中ハイレベル経済対話など様々な対話を再開させる方向で一致し、戦略的互恵関係の発展を目指すことを確認した。

日中関係の改善に向けた4つの合意

 日中関係の改善に向け、これまで両国政府間で静かな話し合いを続けてきたが、今般、以下の諸点につき意見の一致をみた。

 一、双方は、日中間の4つの基本文書の諸原則と精神を遵守し、日中の戦略的互恵関係を引き続き発展させていくことを確認した。

 二、双方は、歴史を直視し、未来に向かうという精神に従い、両国関係に影響する政治的困難を克服することで若干の認識の一致をみた。

 三、双方は、尖閣諸島等東シナ海の海域において近年緊張状態が生じていることについて異なる見解を有していると認識し、対話と協議を通じて、情勢の悪化を防ぐとともに、危機管理メカニズムを構築し、不測の事態の発生を回避することで意見の一致をみた。

 四、双方は、様々な多国間・二国間のチャンネルを活用して、政治・外交・安保対話を徐々に再開し、政治的相互信頼関係の構築に努めることにつき意見の一致をみた。
(2014年11月7日)

日中首脳会談の開催について―(公社)日中友好協会 岡﨑温理事長の談話

 安倍晋三首相と習近平国家主席による日中首脳会談が、11月10日に北京の人民大会堂で行われたことを大変うれしく思います。

 これは、私たち(公社)日中友好協会のみならず、日中双方の、両国の不正常な関係を憂える人々が共に首脳会談の実現を目指し、努力してきた結果だと思っています。

 この2年余り、日中関係は大変厳しい状況にありました。私たち協会は2012年10月5日に「日中関係の難局を打開するために」という加藤紘一会長の談話を発表し、「『尖閣諸島をめぐる領土問題はない』という主張はもはや国際的に説得力を持たない」という主張に基づいて、全国の会員の皆さまと共に、日中関係改善のために様々な努力を重ねてきました。

 今回、双方の指導者が、両国民の根本的利益とアジア・太平洋地域の平和と発展のために大局に立って決断されたことは大変すばらしいことです。日中関係はようやく改善に向けて一歩前進しました。

 しかし、両国関係が全面的に好転するまでには、まだまだ長い時間と苦労が必要だと考えます。私たち(公社)日中友好協会には、悪化した国民感情を改善するためにさらなる努力が求められています。

 来年は戦後70年の節目の年です。島の問題、歴史問題等の解決には、「小異を残して大同につく」という方法で、今回得たこの機会を大切にし、生かしていってほしいと思います。

 また、来年は協会創立65周年でもあります。民間の英知を出し合い、引き続き先頭に立って日中民間交流を推し進めていきましょう。継続した努力が両国関係をさらに良い方向へ導くと思っています。

日中首脳会談の要旨
安倍晋三首相

 習近平国家主席とは今回が初めての正式な会談だが、これを契機として、習主席と共に日中関係の改善に努めたい。

 中国の平和的発展は国際社会と日本にとって好機であり、その好機を生かし、世界第2、第3の経済大国として協力しつつ、地域と国際社会の平和と繁栄に向けた両国の責任を共に果たしたい。

 私の日中関係に対する思いは2006年10月の訪中時から全く変わっていない。両国は先に公表した(日中関係改善に向けて合意した4つの)一致点をふまえ、今こそ「戦略的互恵関係」の原点に立ち戻り、再構築すべきだ。両国間には隣国同士、個別の問題もあるが、それにより全般的関係を損なうことは避けるべきだ。

 (1)国民間の相互理解推進(2)経済関係のさらなる深化(3)東シナ海での協力(4)東アジアの安全保障環境の安定―の4点について、双方が様々なレベルで協力することが重要。特に、防衛当局間の海上連絡メカニズムの早期運用開始など、安全保障分野の対話や協力を推進することで、相互不信の芽を摘み取り、地域と国際社会の平和と安定に共に貢献したい。

 日本は平和国家としての歩みを堅持し、国際協調主義に基づく「積極的平和主義」の下、世界の平和と安定に一層貢献する。

 安倍内閣は歴代内閣の歴史認識を引き継いでいる。

習近平国家主席

 中日関係の安定した発展は、両国民の根本的利益に合致する。中国政府は一貫して対日関係を重視しており、4つの政治文書を基礎に、歴史を鑑とし、未来に向かう精神で、中日関係を発展させようと主張している。

 双方はすでに、中日関係の改善についての4つの原則的共通認識を発表した。われわれが今回会ったことは、関係改善に向けた第一歩である。今後、様々なレベルで徐々に関係改善を進めたい。中国政府は「中国の平和的発展はチャンスだ」とする日本側の発言を重視している。

 歴史問題は13億の中国国民の感情の問題であり、アジア・太平洋地域の平和と安定、発展の大局にも関わる。

 日本は、中日間の政治文書と『村山談話』など歴代内閣の約束を忠実に守って初めて、アジアの隣国との未来志向の友好関係を発展させられる。歴史を直視し、未来に向かうことが重要である。引き続き平和国家の道を歩んでほしい。

 日本が引き続き平和発展の道を歩み、慎重な安全保障政策を取って隣国との相互信頼増進に努め、地域の平和と安定のために建設的な役割を果たすことを望む。海上での危機管理メカニズムについてはすでに合意した。あとは事務レベルで意思疎通を図りたい。

実務的な協力強化などテーマに意見交換
第2回日中知事省長フォーラムの模様 第2回日中知事省長フォーラムの模様

 日本全国知事会、中国人民対外友好協会、中日友好協会が共催の第2回日中知事省長フォーラムが10月28日、北京市の釣魚台国賓館で開かれた。両国の知事・省長らが「実務的な協力の強化、共同発展の実現」をテーマに意見交換を行った。

 京都、新潟、鳥取、長野、山口、滋賀、広島の各府県の知事らと、河北、遼寧、陝西、四川、天津、山東、湖北の省長・指導者ら、100人余りが出席。山田啓二・京都府知事(=全国知事会会長)と李小林・対友協会長が議長を務めた。

 フォーラムでは各知事・省長らが報告を行った。鳥取県の平井伸治知事は、航路を活用した経済交流や豊かな自然環境を生かした観光客誘致、友好県省である吉林省との大図們江開発計画の意義などについて述べた。また、双方の出席者が経済・環境・観光などの交流と協力の深化などについて話し合った。

 同フォーラムは、日中知事省長交流事業の一環として開かれ、第1回は2012年に東京で開かれた。

 このほか、全国知事会の一行は同日、李源潮・中国国家副主席を表敬訪問し、会談を行った。李副主席は「中国と日本は一衣帯水の関係。地方と経済の交流で信頼関係を作り、政治対話につなげる環境作りが大切だ」と述べた。

日中カラオケ大会盛り上がる 友好を胸に22人が熱唱

 株式会社日中通信社が主催し、17年にわたって開催されている「第17回日中カラオケコンクール」(中国大使館文化部後援)の決勝大会が11月7日夕、東京・練馬で開催され、日中両言語による歌声と大きな拍手が会場に響いた。

 中国側の出場者は日本語の歌を歌い、日本側は中国語の歌を歌うのが特徴で、「友好交流増進」の気持ちを体現した。予選を勝ち抜いた日中双方の計22人が、相手国のを原語で歌う姿は感動的で、「玄人(くろうと)はだし」の出場者は聴衆を驚かせた。

 最優秀賞は、和服を着て熱唱した范麗莉さんと細谷寛さんが選ばれ、副賞として「上海往復チケット(全日空提供)と豪華ホテル3泊分のペア・チケット」が贈られた。

 当日は、福田康夫、鳩山由紀夫両元首相からの祝電が披露され、楊宇・中国大使館参事官が祝辞上で、1時間前に北京で開かれた日中両国の関係進展に向けた協議を紹介するなど、格調ある、意義深い決勝大会となった。

 主催した張一帆・日中通信社会長夫妻は、来賓として出席した橋本逸男協会副会長に対し「コンクール」の日中友好上の意義を強調しつつ、「関係者の協力を得て、いつまでも続けたい。日中友好協会にもご支援をお願いしたい」と述べた。

記念訪中団を遼寧省へ派遣 大連への増便など要請―富山 友好県省30周年

 遼寧省との友好県省締結30周年を記念した富山県友好代表団(団長=石井隆一県知事)の12人と日中友好富山県地方議員連盟(団長=米原蕃・富山県議会議員会長)の8人が、10月18日から22日にかけ遼寧省を訪問した。

 代表団にはNPO富山県日中友好協会の金尾雅行会長も随行。各地を表敬訪問し、要人らと経済・観光・文化などの交流の深化や大連便の増便などについて意見交換を行った。

 19日、一行は瀋陽市の友誼賓館で李希省長らと会見。石井知事は「30周年を機に、遼寧省との協力関係をさらに促進したい」と話した。また、21日には大連市の中国南方航空を訪問し、王巡副社長らと懇談。石井知事は、富山―大連の定期便の増便を要請した。

 一行は滞在中、瀋陽での美術書道交流展や、大連での県大連事務所の開設10周年記念レセプションなどに出席した。

北京市対友協と覚書に調印 4会員が「特別貢献賞」受賞―NPO東京都日中
調印式の模様 調印式の模様

 NPO東京都日中友好協会(宇都宮徳一郎会長)の市民交流訪中団が10月18日から23日にかけ北京市などを訪れ、同市人民対外友好協会と2015年度「友好交流活動に関する覚書」に調印した。

 同日中は毎年、市民交流を目的として訪中団を派遣し、同対友協と覚書に調印している。東京都・北京市の友好都市提携35周年となる今年は、会員のほか青梅市日中の訪中団を含む総勢32人が参加した。

 19日、北京市のホテルで調印式が開かれ、宇都宮会長と呂錫文同対友協会長が覚書に署名。内容には都日中が今後、環境や農業、経済交流などの訪日団を受け入れていくことや、経済交流を目的とした訪問団を相互に派遣することなどが盛り込まれた。

 調印式ではまた、「特別貢献賞」の授与式も行われ、ノーベル文学賞を受賞した莫言・同対友協副会長が、50年以上にわたり日中友好活動に取り組んでいる坂田和子顧問ら4人の会員に記念品を手渡した。

 訪中団の一行は同日、北京で最も先進的とされる石景山区の図書館を見学。館内で行われた書道や墨絵、工芸品の実演などの交流行事を通じて市民らと親睦を深めた。

 一行はまた、20日に北京市の中日友好協会の王秀雲副会長を表敬訪問したほか、寧波と上海も訪れた。

創立50周年式典を開催 程永華大使が記念講演―北海道日中
感謝状を贈呈する青木会長(左) 感謝状を贈呈する青木会長(左)

 北海道日中友好協会 (青木雅典会長)は10月28日、札幌市内のホテルで創立50周年記念式典を開いた。程永華駐日中国大使による講演会とレセプションを行い、会員のほか、高橋はるみ・北海道知事や、滕安軍・駐札幌中国総領事館総領事ら来賓を含む約180人が出席した。

 開会のあいさつに当たり、青木会長は「50周年を機に民間交流のさらなる展開に取り組んでいきたい」と抱負を述べた。

北海道日中友好の50年 記念誌

 講演会で程大使は「中日関係の困難を乗り越え、両国民の友好のために各分野の交流を進めていくことが大事だ」と地域間や民間交流の重要性を強調。また、同日中が果たしてきた多分野での成果に感謝の意を表した。

 レセプションでは、(公社)日中友好協会から小野寺喜一郎常務理事が出席し祝辞を述べた。また、長年にわたって同日中の活動に尽力した永年会員や関係者ら57人が表彰され、青木会長が代表者3人に感謝状を贈呈した。

 同日中は1964年6月に北海道日中友好交流協会として発足、80年12月の定期大会で現名称に変更した。50周年に際し、記念誌を発行した。

浙江省青少年芸術団が来日 県内の小中学校などで公演―静岡県日中
演奏を披露する団員ら。浜松修学舎中・高等学校で 演奏を披露する団員ら。浜松修学舎中・高等学校で

 浙江省芸術職業学院の学生たちからなる同省青少年民族芸術団(団長=夏開堂・同院副校長)の16人が10月27日から11月10日まで静岡県を訪れ、県内の小中学校や市民ホールなどで公演を行った。公演した学校の生徒たちと交流し、相互理解を深めた。

 同団の来日公演は、静岡県日中友好協会(伊藤正彦会長)と浙江省人民対外友好協会との共催。同団は28日から、掛川市立桜木小学校での公演を皮切りに、県内各地で二胡や揚琴など中国伝統楽器の演奏や、民族舞踊である越劇を披露し、観衆を魅了した。

 11月7日に公演をした浜松修学舎中・高等学校では、終了後に同校の生徒たちとクイズや卓球を通じて交流し、静岡特産のうなぎパイや抹茶などのもてなしもあり、団員は嬉しそうな様子だった。

 同事業は1986年から始まり、今回で14回目。県内の浜松・浜北・天竜・磐田・掛川の地区協会の協力で実施された。

中国語発表のつどい開催 留学生との交流の時間も―NPO埼玉県日中
中国語発表のつどいの模様 中国語発表のつどいの模様

 NPO埼玉県日中友好協会(田中寛会長)は、10月12日、さいたま市で弁論大会「中国語発表のつどい」を開いた。「発表」、「高校生・一般」、「団体」の3部門を実施したほか、中国人留学生との交流の時間も設けた。

 弁論大会には27人が出場。会場は、応援に駆け付けた家族や知人らを含む70余人の聴衆が集まる盛況だった。

 審査の結果、最優秀賞には高校生・一般部門の藤城奈穂さん(県立伊奈学園総合高等学校)が輝き、来年1月の全国大会に推薦されることが決定。藤城さんは、中国語との出会いのきっかけを作ってくれた高校の教師についてスピーチした。

 一方で、団体部門では、同校や川口市日中中国語教室の生徒らが、自作の小道具などを使った演劇を披露して会場を盛り上げた。

 終了後、留学生との交流会を開き、出場者と留学生らが互いに外国語の勉強を始めたきっかけや毎日の食事などの話題で打ち解け合った。

留学生が茶道体験 浴衣姿で“和の心”にふれる―秋田県日中女性委
茶の湯を体験する留学生ら 茶の湯を体験する留学生ら

 秋田県日中友好協会女性委員会(石黒かほる会長)は9月21日、秋田市の茶室「山雲軒」で「浴衣で茶の湯を楽しむ会」を開いた。秋田大学の中国人留学生ら19人が参加し、茶を通じて“和の心”にふれた。

 同会は、留学生に日本の伝統文化にふれてもらおうと毎秋、一戸ツセ子・同委顧問の宅内の茶室で開いている。今回は、台湾、インド、エジプトの留学生や研修生らも参加。留学生らは浴衣に着替え、会員の手ほどきで庭のつくばいで手を洗い、神妙な表情で作法に臨んだ。

 初めて抹茶を味わった留学生も多く、「茶碗がとても美しい」と話すなど、点前を彩る道具の数々にも関心を寄せ、茶道にひきつけられた様子だった。中国留学生秋田地区学友会会長の佟治華さんは「天気も良くて、思い出に残るお茶の会だった」と喜んだ。

中国語スピーチコンテスト開催 参加校・男性数が増加―千葉県日中
神田外語大学 高杉健汰さん

 千葉県日中友好協会(早川恒雄会長)は10月18日、千葉市の東京情報大学で中国語スピーチコンテストを開いた。スピーチ・朗読の2部門を実施し、県内各地の学生や、中国語教室の学習者ら33人が出場した。

 今回は例年に比べ出場校が増え、県内の2高校4大学の学生が出場。また、男性の出場者も大きく増え、男女比はほぼ同じ割合に。運営に携わった会員は「男性ならではの意気込みが伝わってきた大会だった」と話した。

 会場は応援者でいっぱいの緊張感漂う雰囲気に。激戦の末、スピーチ部門では、大学生の部の高杉健汰さん(=写真。神田外語大学)と、一般の部の平田誠一郎さんが、来年1月の全国大会に推薦されることが決まった。

 終了後、小学6年生の王詩嘉さんが古筝の演奏を披露し、参加者はほっと一息ついた。

中秋明月祭開かれる 関西と中国の友好都市を紹介―NPO大阪府日中など
大阪府日中のブースの模様 大阪府日中のブースの模様

 NPO大阪府日中友好協会などが主催の「中秋明月祭2014」が10月11、12日の両日、大阪市の史跡難波宮跡で開かれた。地元在住の市民や華僑華人など多くの参加者でにぎわった。

 同祭は、文化・経済・観光・飲食の4つの分野を通じて市民レベルでの交流の促進を目指す事業。大阪府日中をはじめ、駐大阪中国総領事館や華僑団体などからなる実行委員会の主催で2009年に始まった。

 11日に開幕式が行われ、谷井昭雄・大阪府日中会長や胡士雲・実行委員長(=西日本新華僑華人聨合会会長)らが祝辞を述べた。

 同祭には、大連から来日した歌舞団など、日中の多彩な団体が参加。ヤンコ踊りや龍の舞など華麗なショーを特設ステージで披露し、観衆を沸かせた。

 会場には「月餅」などを販売するブースや、大阪―上海友好都市提携40周年記念写真展コーナーが並び、大阪府日中は府下の堺日中と合同でブースを構え、中国の本や茶などの土産品を販売した。

 藤井秀幸・大阪府日中事務局長は「例年より天気が良く、多くの人が会場に足を運んでくれた」と話した。

さらなる友好交流の推進に向けて!遼寧省・北京を訪問―(一社)神奈川県日中
スピーチコンテストの受賞者ら スピーチコンテストの受賞者ら

 (一社)神奈川県日中友好協会(牧内良平会長)は、11月2日から6日にかけ、同県の友好都市である遼寧省と、北京へ友好訪問団18人を派遣した。

 遼寧省では、省人民政府・省中日友好協会などを表敬訪問し、これまでの交流実績をふまえ、さらなる地域交流の推進を図ることとした。

 また、瀋陽市内の東北育才外国語学校で省外事弁公室と「遼寧省高校生日本語スピーチコンテスト」を共催。さらに、同校生徒150人と、同行した県立横浜国際高等学校の女子高校生3人による「青少年交流会」が開かれた。交流会は双方の学生が日中の歌謡曲の合唱やアニメ・観光地の紹介を日本語・中国語で行うなど盛り上がり、高校生同士の日中友好・国際理解が図られた。

 北京では、駐中国日本国大使館や雑誌『人民中国』本社を表敬訪問し、現状の中国や今後の日中関係の展望について、意見交換や交流を行った。さらに、万里の長城・故宮博物館を見学し、「悠久の文化遺産」にも接して帰国した。

 当協会としても昨年の両県省の30周年記念をふまえ、地域交流・青少年交流をさらに発展させ、民間交流の推進に今後も取り組んでいきたいと考えている。
(専務理事 上島保則)

平山美術館見学ツアーでシルクロードに思いをはせる―熊谷市日中
ブドウ狩りを楽しむ参加者 ブドウ狩りを楽しむ参加者

 熊谷市日中友好協会(渡辺是仁会長)は10月26日、山梨県北杜市の平山郁夫シルクロード美術館の見学ツアーを実施した。熊谷からやや遠かったが、参加者36人は皆元気に秋の一日を満喫した。

 途中の大月市では、「日本三奇橋」と言われる猿橋を観光。橋上から桂川の深い渓谷を見下ろしたり、橋の下から猿橋の特徴である刎木(はねき)構造を鑑賞したりした。また、勝沼ではブドウ狩りを楽しみ、山梨の名物であるほうとう鍋に舌鼓を打った。

 ツアーの目玉である平山郁夫シルクロード美術館では、平山画伯の絵画作品や、平山郁夫ご夫妻がシルクロードで収集された多数の美術品を鑑賞し、シルクロードに思いをはせ、旅をしている気分にひたった。

 また、当日は開館10周年の記念特別展の実施中で、たくさんの美しい装身具も鑑賞することができ、有意義な一日となった。
(会員 野中酉夫)

第18回 会津地区日中友好の集い開催 新潟総領事が講演―会津地区日中

 福島県・会津地区日中友好連絡協議会が主催する、第18回「会津地区日中友好の集い」が11月9日、同県会津坂下町で開かれた。

 日頃活発な友好交流活動を行っている会津坂下町、会津若松市、喜多方市、会津美里町の協会会員、何平・駐新潟中国総領事館総領事、國分憲一・県協会理事長など約50人が出席。橋本逸男・(公社)日中友好協会副会長も出席して各協会の努力を深謝し、今後の連携・協力に期待する祝辞を述べた。

 第1部では、安部真理子・協議会会長(会津若松市日中会長)ら各協会会長による活動報告が行われ、事業の紹介と共に、会員数の減少、年齢上昇などを巡る苦心も表明し、参加者の共感を呼んだ。

 第2部では、何総領事が「近隣友好共同発展」と題して講演し、日中両国の交流と中国の発展にふれつつ、両国の交流は一層増進されるべきで、そのためには民間交流が重要で、特に、文化・人的交流の増進、若者の参加、各地の協会間の連携などが期待されると指摘し、参加者に感銘を与えた。

中国大使館に牡丹を植樹 友好の絆を深める―須賀川市日中
大使館職員と。植樹した牡丹と看板の前で 大使館職員と。植樹した牡丹と看板の前で

 福島県・須賀川市日中友好協会は10月15日、東京都・元麻布の中国大使館前庭に牡丹10株を記念植樹した。

 2011年12月、われわれは須賀川市日中結成35周年記念および、牡丹を懸け橋に友好都市関係を締結した須賀川市・洛陽市の20周年記念事業の一環として、大使館に10株を寄贈植樹していた。だが、大使館の前庭整備事業でハウスなどに牡丹を移動したため、今回2回目の寄贈、植樹として訪問した。

 私と栁沼勝馬・須賀川牡丹園保勝会理事長、橋本公助・同管理事務所次長、安藤基寛・須賀川市観光交流課課長、須田勝浩・同課係長ら5人が大使館を訪ね、前庭の一隅に「花競」「入千代椿」「白王獅子」「太陽」「島大臣」など10品種4色の花色10株を看板と共に植栽した。

 来春には友好の大輪の花が見事に咲き競うこと間違いない。
(会長 水野正男)

10年ひと昔 第8回植樹祭に参加して―富士見市日中
植樹祭の開会式の模様 植樹祭の開会式の模様

 台風一過の10月7日から14日までの日程で、富士見市日中の会員を主メンバーとした埼玉県緑化訪中団が、山西省の乾燥した台地で「第8回植樹祭」を行った。NPO埼玉県日中が始めて10年になる緑化事業で、今回は秋に植樹する変則的な試みになった。

 8日朝8時に省都太原市を出発し、バスに揺られること3時間、山西省呂梁市方山県の植林地に着いた。県協会名入りの緑の法被(はっぴ)を着た10人が、会場に案内され、間もなく式典が始まった。

 省人民政府外事弁公室の秘書長、省林業庁対外合作処の王崇真処長、地元方山県の県長らから歓迎のあいさつがあり、続いて団長を務めた私がこの地域の環境改善と「退耕還林植樹」の大切さを訴えるあいさつを行った。

 最後に、地元中学生の代表が植樹の大切さやこの樹木を守り育てて行く決意、代表団への感謝の辞を力強く述べ、式典は無事に終了。われわれは県協会からの記念品を子どもたちに贈った。

 終了後、農道脇の植樹現場に移動。子どもたちを交えて政府関係者、地元農民、団員と、全員が一体となり「油松」の苗木の植え込み作業を行った。皆手際良く、比較的早く終了することができた。

 この日の植樹経験を、参加した中学生たちが「中日友好の懸け橋として樹木の成長と共に永く記憶に留めてほしい」と願いながら、会場を後にした。
(副会長 加藤孝一)