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ニュース2014年11月1日号のニュース

「84年日本青年3千人訪中」から30周年 “変わらぬ友好”を確認
記念写真に収まる30周年祝賀宴出席者。北京・人民大会堂で 記念写真に収まる30周年祝賀宴出席者。北京・人民大会堂で

 1984年9月に日本の青年3千人が中国政府の招待で訪中して30周年になるのを記念し、「84年日中青年友好交流30周年記念訪中団」が10月15日から21日まで北京、西安、上海を訪れた。一行は北京の人民大会堂で記念祝賀宴を開き、当時の交流に参加した中国側OBを招き“変わらぬ友好”を確かめ合った。

記念訪中団人民大会堂で中国側OBと再会

 訪中団は、(公社)日中友好協会が主管。小野寺喜一郎(団長)・西堀正司(秘書長)の両協会常務理事をはじめ白西紳一郎(一社)日中協会理事長らOBを含む12人が参加した。

 84年の3千人訪中団は、当時中華全国青年連合会(全青連)主席だった胡錦涛前国家主席が受け入れの実務責任を担ったことで知られる。小野寺団長は当時、3千人訪中団の総代表を務め、西堀秘書長は協会事務局長として訪中した。

 訪中のメーンは19日夜に北京の人民大会堂で開いた記念祝賀宴。会場には当時全青連幹部として交流に参加した肖紅氏(故肖向前・中日友好協会副会長の娘)や、中日友好協会の呉瑞鈞、賈恵萱(北京大学教授)両理事ら中国側OBが駆け付け、思い出話に花を咲かせた。さらに、北京の日本大使館から木寺昌人大使と祐子大使夫人が出席。祐子夫人は当時3千人の一人として訪中している。

 記念祝賀宴は西堀秘書長が司会を務め、次々と出る余興が盛り上げた。日中の歌を一緒に歌うと、笑い声が絶えず響き、日中のOBたちは“変わらぬ友情”を確めた。西堀秘書長は「3千人分の思いを背負い、当時を振り返った」と話した。

 当日は、万学軍・全青連主席補佐が招かれた。万主席補佐は「30年前、私は高校生であこがれとうらやましさを感じた。先輩たちからは何度も感動のエピソードを聞いている。皆さんの思いをしっかり受け継いで未来志向で頑張りたい」とあいさつした。

 一行は滞在中、周長奎副主席ら全青連主催の歓迎宴に招かれ、旧交を温めた。上海では、魯迅公園内にある「中日青年世代友好」記念碑(王震・元中日友好協会名誉会長が揮毫(きごう)、84年建立)なども訪れた。

 小野寺団長は「あの時の“友好”が、中国の各地にしっかり根付いていると実感できた。将来の日中関係、次の世代のために、さらにその成果を広めていきたい」と述べた。

李小林中国人民対外友協会長が来日 安倍首相ら招いて「日中友好劇」を鑑賞
李小林会長 李小林会長

 李小林・中国人民対外友好協会会長が10月7日に来日し、同日夜に東京都内で日中友好の象徴とされるトキを題材にした舞劇『朱鷺(トキ)』を鑑賞した。

 『朱鷺』は、中国人民対外友好協会と上海文広演劇集団、民主音楽協会が共同で制作したもの。会場には、李会長の招待で安倍晋三首相や谷垣禎一・自民党幹事長、山口那津男・公明党代表、舛添要一・東京都知事らが顔をそろえた。協会の岡﨑温理事長ら役員、会員の多くも招かれた。

 李会長は、劇場で安倍首相とあいさつを交わした。安倍首相はその際に、今月に北京で開催のアジア太平洋経済協力会議(APEC)で日中首脳会談を行いたい意向を伝えたとみられる。

 李会長は習近平国家主席と幼なじみで、故李先念元国家主席の娘。

山中湖畔で日中友好セミナー開催 協会・大使館合同、程永華大使が講演
講演する程永華大使 講演する程永華大使

 協会と駐日中国大使館は10月25、26の両日、山梨県・山中湖畔にあるホテル清渓で日中友好をテーマにした「秋季セミナー」を合同で開催した。中国大使館職員9人のほか、関東圏の協会員および協会役員らを含む計52人が参加した。

 開催に先立ち岡﨑温・協会理事長が「セミナーを通じてしっかり勉強し、意見交換もしながら、今後の友好活動に生かしてほしい」とあいさつした。

 初日は、程永華駐日中国大使が日中関係について講演。26年の日本滞在歴を持つ程大使の的を射た講義内容に、参加者は聞き入った。2日目は友好への思いや、これまでの交流の体験談などを語り合う交流会を行った。

 また、初日の夜は懇親会を実施した。歓談を通じてしだいに打ち解け、日中双方が歌を歌い合い、会場は盛り上がった。

 律桂軍・中国大使館参事官は「初めて会ったとは思えないぐらい、短い時間で親しくなれた。中日関係は依然として厳しいが、皆さんに負けないよう友好の情熱を持って頑張りたい」と話した。

中国大使館で錦秋交流の夕べ開かれる キンモクセイ香る中庭に日中160余人
程大使(右1)と舛添都知事(左1) 程大使(右1)と舛添都知事(左1)

 東京・港区の駐日中国大使館で10月14日夜、「錦秋交流の夕べ」が開かれた。同大使館が主催し、舛添要一・東京都知事、都内10区の区長らと日中友好団体、華人・華僑団体、在日中国企業の代表、日中の企業家など160余人が出席した。協会からは、村岡久平名誉副会長、橋本逸男副会長らが出席した。

 程永華・駐日中国大使は「厳しい中日関係が続いているが、私たちが力を合わせて本当の戦略的互恵関係を築く必要がある」とあいさつし、関係修復に向けた努力を呼びかけた。

 一方、舛添知事は「日中関係を少しでも良くしたいと思っている皆さんと共に北京APEC会議で何とか日中首脳会談が実現するよう取り組んでいきたい」とあいさつした。協会を代表してあいさつした橋本副会長は、9月に派遣した大学生訪中団などの協会活動について紹介し、民間交流の重要性を強調した。

 当日は、台風一過の秋晴れとなり、館内の中庭が開放された。出席者たちは韓志強公使の発声で乾杯すると、中庭に咲くキンモクセイの香りを楽しみながら、親睦を深め合った。

日中航空路開設40周年 成田空港で記念イベント

 日中間の航空路が開設されてちょうど40年となる9月29日、日本航空(JAL)と中国国際航空が成田空港で記念式典を開いた。駐日中国大使館から劉亜軍公使が出席し、祝辞を述べた。

 式典では、大西賢・日本航空会長と羅勇・中国国際航空日本支社長が握手を交わし、さらに両社の客室乗務員が旅客機の模型を交換した。

 当日は、式典会場や北京行きの出発ゲートで就航当時の写真や旅行パンフレットが展示されたほか、JALの客室乗務員が当時の制服姿で搭乗客に記念品を配布した。

中国共産党、第18期4中全会開く 「法治」全面推進を採択
中国共産党第18期中央委員会第4回会議の模様。北京で 中国共産党第18期中央委員会第4回会議の模様。北京で

 中国共産党の重要会議、第18期中央委員会第4回全体会議(4中全会)が10月20から23日まで北京で開催され、「法に基づく国家統治」の全面的な推進をうたったコミュニケが採択された。

党の指導の下「法による国家統治」

 4中全会で発表された5200字余りのコミュニケには、「法治」の言葉が58回使用された。「法による国家統治」は23回だった。

 コミュニケによると、法による国家統治を全面的に推進する目標として、「中国の特色ある社会主義法治体系と社会主義法治国家を建設する」と強調。

 そのための重要任務として、
 (1)憲法を核心とする中国の特色ある社会主義法律システムを完備させ、憲法の実施を強化する(2)法に基づく行政を推進する(3)司法の公平性を確保し、信頼性を高める(4)国民の意識を高め、法治社会の建設を推進する(5)法律関係者チームを強化する(6)法による国家統治の全面的推進に対する共産党の指導を強化・改善する、の6つを挙げた。

 具体的には、
 ■国家統治における憲法の役割を重視し、全国人民代表大会(全人代=国会)に憲法の実施を監督する機関を創設する■裁判権と検察権の独立・公正な行使のために制度を整備し、地方の党幹部が私情を挟んで司法に介入できないようにする■行政区域をまたいで訴訟を進める枠組みを作る■条件を満たす弁護士、法律専門家を裁判官、検察官に任用する制度を構築するなど法曹関係者の「正規化、専業化、職業化」を進める■党員幹部の法治観念や法による処理能力を高める、などを行う。

 4中全会は、最高指導機関の一つである「中央委員会」が4回目に開く全体会議。メンバーは5年に1度の党大会で選出される。

女性委員会を創設 日中青少年の交流を積極的に―栃木県日中

 栃木県日中友好協会(高橋文吉会長)は9月29日、宇都宮市で総会を開いた。福田昭夫衆議院議員や国会・県会議員ら来賓を含む51人が出席。事業計画などを審議したほか、女性委員会を創設した。

 高橋会長はあいさつで「日中関係は困難な状況だが、民間外交に徹し、友好の絆を太く確実なものにしていきたい」と述べた。

 栃木県日中は、1980年に設立され、来年35周年を迎える。総会に先立って開いた理事会では、「ともすれば低迷しがちな協会を、35周年を契機に活性化していこう」と話し合った。そのために女性の力を結集して新たな活動の輪を広げようと女性委の発足を決め、総会での承認を得た。委員長には金崎芙美子副会長を選出した。

 発足を記念し、総会後は汪婉駐日中国大使夫人を招き講演会を開催。「困難なときこそ民間交流―中日国交正常化42周年にあたって―」と題し、優しく日中問題の本質を指摘した大使夫人の話に2 00人を超える参加者が聞き入り、日中関係の未来に希望を繋いだ。

 金崎委員長は女性委の活動について「両国の未来を担う中国の留学生と日本の青少年の交流を中心とする事業を積極的に展開していきたい」と抱負を述べた。

 なお、同日中は今年度から白井雄治理事長の提案で日中合唱団を結成。来春には河合正男理事の仲立ちで、中国の大学での訪中公演を計画している。

三国志祭で伝統芸能大会 中国楽器演奏や講談を提供―兵庫県日中
コスプレパレードの様子 コスプレパレードの様子

 兵庫県日中友好協会(松本武城会長)は地域活性化・日中友好を目的として10月12、13日に神戸市長田区で開かれた「三国志祭り」内で、中華伝統芸能大会を実施した。

 同祭は三国志漫画で有名な横山光輝氏の故郷・神戸で毎年開催。目玉は巨大4メートル将軍像や、獅子舞、武将コスプレパレードだった。

 わが協会は東方文化芸術団、神戸地区中国留学生学友会と協力して京劇、中国楽器演奏、講談を提供、日中文化共存を訴える内容とした。松本会長が諸葛亮孔明の衣装で「草船借箭」の朗読とあいさつを行い、私が司会を務めた。台風直撃の悪天候だったが、立見が出るほど盛況となった。

 会員高齢化の打開策として「三国志」をきっかけに、若者の心に響くツボである「繋がる、集まる、騒ぐ」をテーマとした「祭り」を継続していきたい。同祭企画責任者と私は同じ若い世代という点もあり、協力して全国の協会に貢献できないかと夢を描いている。
(事務局長 酒井英徳)

掛川市の友好団体を周恩来縁の地に案内―千代田区日中

 1998年に千代田区日中が主導し、区立愛全公園に建てた「周恩来ここに学ぶ」の記念碑がある。9月20日に静岡県掛川市の「松本亀次郎記念日中友好国際交流の会」の一行39人が訪ねて来た。

 碑が立つ神田神保町は、周総理が19歳の時に日本に留学して日本語を学んだ「東亜高等予備学校」の跡地。同校創立者の亀次郎さんの下で魯迅や郭沫若、秋瑾も学んでいる。

 当日は、碑建立に関わった私(当時は事務局長)が一行を出迎えて、当時の白剛・中国大使館一等書記官、殷秋雄・東京華僑総会会長、木村茂・千代田区長、村岡久平・日中友好協会理事長、水野正雄・千代田区日中会長らと、同日中理事で孫の松本洋一郎さんが除幕したことや、建立の経緯を説明した。

 一行はその後、周総理が留学時代に通った駿河台下の中華料理店「漢陽楼」で食事をし、店の主人から周総理縁の話を聞き、さらに、杉並区の松本洋一郎、神谷日出男さん(共に亀次郎さんの姻戚)宅を訪ねた。

 参加者からは「今日の日中関係を思うにつけて、亀次郎の偉大さを改めて感じた」との感想が届いた。
(相談役 片岡健)

友好30周年記念し江蘇省へ大学生らがデザイン交流―石川県日中
開幕式であいさつする古賀会長 開幕式であいさつする古賀会長

 石川県日中友好協会(古賀克己会長)は9月15日から19日にかけて江蘇省蘇州市を訪れ、デザインを通じた交流展を開いた。同省人民対外友好協会との交流30周年を記念した共催事業で、古賀会長を団長に、金沢美術工芸大学の教授と大学生を含む11人が参加した。

 同展は大学生を中心とする「若い世代の、新しい対日本観、対中国観の育成」を目的としたもので、蘇州工芸美術職業技術学院で実施。16日に開幕式が行われ、古賀会長や徐龍・同対友協副会長らがあいさつした。

 ワークショップも行われ、双方の学生は同じテーマで抽象的な芸術作品などを作成。約90点が会場に展示された。また、学生同士による感覚の捉え方などについての意見交換会も実施されたほか、同大教授によるデザインに関する基調講演も行われた。

 訪中した大学生の一人は「共通のテーマや課題があれば、国境は無いと感じた」と話した。

 期間中、木多義隆・同日中事務局長は、江蘇省と蘇州市の両対友協の交流窓口となる新人スタッフらと意見交換会を実施。「今後の交流の主役は若者たちになる」との意見で一致した。

朱建栄教授が講演 日中関係の変化を分析―長野県日中

 長野県日中友好協会(井手正一会長)は10月2日、中国建国65周年を記念する講演会を開いた。県日中経済交流促進協議会と県日中学術交流委員会との共催で、来賓を含む約150人が出席。中国研究の第一人者・朱建栄東洋学園大学教授が日中関係の今後について講演した。

 朱教授は「マクロ的に中国の歩みを振り返り、表層より深層を見る必要がある」と強調。「近年、中日関係に変化が見えてきた」と分析し、その理由を「中国は汚職撲滅など国内の取り組みに一定のめどが立ち、外交課題に取り組む余裕が出てきた。日本も集団的自衛権の行使容認を決定するまでは中国脅威論が必要だった」と指摘した。

 朱教授はさらに「11月に北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)での日中首脳会談が実現すれば、中国国内での対日交流がかなり変わる」と展望した。

 講演後はディスカッションと懇親会が開かれ、出席者らは「日中がいかに新たな友好関係を築いていくか」について熱く語り合った。

創立40周年記念式典を開催 野中広務氏が講演―長岡京市日中
講演する野中・元内閣官房長官 講演する野中・元内閣官房長官

 京都府・長岡京市日中友好協会(仁賀武会長)は10月6日、同市で創立40周年記念式典を開いた。野中広務・元内閣官房長官が「最近の日中関係」と題し講演を行った。

 冒頭、仁賀会長は40年の軌跡を振り返りつつ「われわれは今後も『人民の力でひらく日中友好―民を以て官を促し、官民相補う』の精神で、地域の団体と連携し、市民の間に友好の輪を広げて参ります」とあいさつした。

 野中氏は、11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)で開催が期待される日中の首脳会談についてふれ、「実現しなければ日本はアジアの孤児になる」との懸念を示し、「安倍晋三首相の決断を願う」と述べた。

 また、尖閣問題にも言及し、「棚上げに合意した日中両首脳の知恵を思い起こすべきだ」と話した。

 式典には小田豊・長岡京市市長、小巻寛司・府議会日中友好議員連盟会長、大薮二朗・協会常務理事ら来賓を含む147人が出席。準備に奔走した宮小路正次・同日中参与は「予想を上回る多くの来賓が出席され、大成功だった」と喜んだ。

 同日中は1975年に京都で3番目の地区協会として誕生。記念訪中団の派遣を来年に計画している。

台風の中でキャンプ 助け合う大切さ学ぶ―福島県日中

 福島県日中友好協会青年委員会(佐藤厚潮委員長)は8月9日から10日にかけ、県内の新甲子温泉のキョロロン村で、恒例のキャンプ「日中友好幕営」を実施した。県内在住の残留孤児家族や、留学生、一般人参加者ら26人が集まった。

 40回目の今回は、台風による雨の中での開催。一行はまず付近を散策し、「塔のへつり」の見学や、湯の上温泉での足湯を満喫した。

 キャンプ場では、参加者の中国人がギョーザや雲南の少数民族料理を作り大にぎわい。スクリーンを用意して映画も楽しんだ。

 キャンプ場の広場には、屋根のみの大型テントが張ってあり、他団体や家族連れも利用していた。利用客が互いに傘を貸し借りし、食べ物を交換するなどして助け合い、参加者は思わぬ国際交流を体験した。参加した佐藤委員長は「隣人が困っていたら助け合うのは当然のことだと改めて実感できたキャンプとなった」と話した。

中国人実習生と交流会 浴衣姿でブドウ狩り満喫―横手市日中
ブドウ棚の下で交流する参加者ら ブドウ棚の下で交流する参加者ら

 秋田県・横手市日中友好協会(木村良吉理事長)は9月14日、横手市大沢のブドウ園で中国人実習生との交流会を開いた。約40人がブドウ狩りを通じて秋の1日を満喫した。

 実習生は縫製会社の女性13人。緑がまばゆく映える中、色とりどりの浴衣に身を包んだ。ブドウ棚には巨峰や藤稔(ふじみのなり)どの大きな房が連なり実習生は大喜び。片手に余るほどの房をもぎ取ってはおいしそうに頬張った。

 その後、ブドウ棚の下で交流会を開き、いものこ汁などの郷土料理を堪能した。また、近隣から西馬音内(にしもない)盆踊りの練達の踊り手が駆け付けて実習生に手ほどきをし、交流は大いに盛り上がった。

 参加した古谷孝男・県日中理事は「実習生たちが口々に『秋田の人はやさしい』、『食べ物がおいしい』と語った表情が印象的だった」と話した。

河北・河南の代表団 長野と三重を訪問

 9月23日に閉幕した友好交流会議後、河北省と河南省の代表団は同日、友好都市関係にある長野と三重をそれぞれ訪れて各県協会の歓迎会に出席した。

 河北省の一行は、裴雅鋒・邢台市外事弁公室副主任ら4人。長野市で開かれた長野県日中主催の歓迎会で裴副主任は「邢台市が機械工業の盛んな岡谷市と、同市巨鹿県が共に杏の里として有名な千曲市と、それぞれ友好交流を望んでいる」と話し、同日中に協力を求めた。

 一方、河南省の一行は、郭俊峰・省外事僑務和弁公室副主任(省人民対外友好協会副会長)ら6人。一行はまず、津市で三重県日中および日中友好促進三重県民会議の役員らと今後の交流について意見交換を行った。続く両団体が共催した歓迎会は、石垣英一副知事をはじめ、地域の友好団体関係者ら約70人が出席する盛会に。一行は友好人士らと民間交流をより深めていくことを誓い合った。

滕安軍・総領事ご夫妻がグランドオープンの札幌競馬観戦!!―浦河日中

 浦河日中友好協会は7月26日、今年の交流事業の一環として滕安軍駐札幌総領事ご夫妻を「新!札幌競馬場」へ招待した。日本中央競馬会が開く札幌競馬は北海道夏の風物詩で、多くの市民に楽しまれている。

 当日は新スタンドグランドオープンと2年ぶりの札幌競馬初日が重なり、開門と同時に多くのファンで賑わっていた。青木雅典・北海道日中会長、辻芳明・浦河日中会長らが競馬場で総領事夫妻を出迎え、夫妻と共に場内施設を見学した。特に、競走前の馬が周回するパドックや本馬場への入場行進の模様、ウィナーズサークル(優勝馬表彰区画)を熱心に見入っていた。

 当協会が位置する浦河町は、軽種馬※生産が基幹産業の一つ。一方、中国は1977年に1144.7万頭が飼養された世界一の養馬大国である。かつて馬たちは、農業生産や物流など交通手段の主役だったが、近代化が進むにつれ飼養頭数が減り、馬の用途も役用から多元化して、レジャーやスポーツとして普及するようになった。各地に豪華な乗馬施設が作られ、乗馬や馬術競技を楽しむ新しい馬文化が広まっている。また、施設内には競走用走路や観戦スタンドが併設され速度競馬も行われている。

 中国にはいくつか古くから大きな競馬場が設置されている大都市があり、そこでも速度競馬が行われている。本格的なレースが実施され、スタンドも大勢のファンで埋まる。2011年と12年には日高からサラブレッドを輸入した。日本の競馬は行政が管理し、国民のレジャーとして競馬を提供しながら収益金を畜産などの農業振興や社会福祉に役立てている。また、日本の競走馬は世界の競馬でも優秀な成績を収めている。

 当協会では、日高が国内一の軽種馬生産数である特長を生かし、日本の競走馬を中国に広く伝える活動を行っている。また、地元の食品会社で学ぶ中国人研修生たちに乗馬を体験してもらうなどして、日中友好の輪を広めている。

 なお、「新!札幌競馬場」は、家族で終日楽しめる施設になっている。来札の際は、ぜひ訪れて欲しい。
(副会長 作田典弘)

※軽種馬とは、血統の芸術品・サラブレッドやアングロアラブが(公社)JAIRSへ血統登録されている馬を言う。浦河町のある日高管内の軽種馬生産頭数は、国内生産の80%を超えている。