会報『日本と中国』

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ニュース2014年9月1日号のニュース

唐家璇・中日友好協会会長らと会見
唐家璇会長と会見する酒井副会長(左)。7月30日、北京のケンピンスキーホテルで 唐家璇会長と会見する酒井副会長(左)。7月30日、北京のケンピンスキーホテルで

 酒井哲夫副会長を団長とする(公社)日中友好協会代表団7人が7月30日から8月2日まで北京を訪れ、対日友好団体・機関を相次いで表敬訪問した。30日午後には唐家璇・中日友好協会会長と会見し、日中て意見交換を行った。唐会長は困難な状況の中でも「自信を持って民間交流を推進する」ことの重要性を強調。双方は、今後も一層の連携強化を図ることで一致した。

 協会代表団の訪中は6月に新役員体制になって以来初めて。できるだけ早い段階に交流のある対日友好団体・機関と意見を交わし、関係強化を図ることを目的として実施した。

 北京到着後、一行はまず市内のホテルで中日友好協会の唐会長と会見。唐会長は宇都宮徳一郎副会長や岡﨑温理事長ら新役員に祝意を表した。また、かつて北京大学で岡﨑理事長の父親から日本語の指導を受けた思い出話などを語った。

 団長の酒井副会長は交流活動を通じ、協会に対する各地からの大きな期待を感じていることを伝え、「厳しい時こそ頑張って、災い転じて福となるよう、日中関係の改善に努めたい」と述べた。

 一方の唐会長は、日中関係を悪化させる問題として突出している歴史認識や尖閣諸島の問題のほかに、「根深い相互信頼の欠如や国民感情の低下がある」と指摘。「来年は反ファシズム勝利・抗日戦争勝利70周年を迎える。今、関係を改善しなければ状況はさらに厳しくなる」と懸念した。

 これに対し酒井副会長は幼少時代の戦争の体験を挙げ、「戦争の悲惨さはよく理解している。アジアの平和と繁栄のために国民同士が手を取り合う日中関係を作らなければならない」と述べた。

自信持ち民間交流を

 また、唐会長は日本の自治体の首長が各地の会長に就くなど「日中友好協会の構造も変化している」と述べ、協会に対しさらに自治体と緊密に協力し合う友好活動を行うよう求めた。唐会長は「民を以て官を促す」「地方を以て中央を促す」の2つ立場の重要性を説き、さらに「私たちは『改善』を望む同志。困難な時も友好の旗印を高く掲げ、未来に自信をもって『敢闘の精神』で民間交流を推進すべきだ」と強調した。

 双方は協力関係を一層強化することで一致。まずは9月22日に共催して大阪で開く第14回日中友好交流会議の開催成功を目指す。

 酒井副会長は「両国の友好発展について意見を交わし、交流の意義を互いに確認できた」と話した。なお、会見に先立っては王秀雲副会長、関立彤秘書長らと交流会議や今後の共同事業についての実務協議を行った。

 詳細は、「事業・活動のご案内」のページを参照。

協会派遣で公費留学生20人が中国へ向けて出発!大使館が壮行会開く

 (公社)日中友好協会が派遣する2014年度公費(中国政府奨学金)留学生20人の留学先が決まった。

 第42期となる今回の留学生は男7人、女13人。9月から1年間、中国政府から学費、寮費を免除されるほか、奨学金が支給される。

 出発に先立つ8月22日には、駐日中国大使館教育処(東京・江東区)が壮行会を開催。白剛公使参事官は「中国語を学ぶだけでなく、国際的視野を広げて将来に生かしてほしい」と激励した。

74年に始め40年670人の実績

 協会は1974年に初めて北京語言学院(現北京語言大学)に留学生11人を派遣。今年は40周年になる。この40年で中国へ派遣した公費留学生は約670人で、現在OBの中には大学教授や通訳、外務省職員など第一線で活躍する人もいる。

 協会は今後も留学生派遣を続け、日中の相互理解と中国語普及に貢献していく。

 第42期公費留学生の名前と派遣先の大学は次の通り。

【北京市】
北京大学:池田裕樹、大井芳季/北京語言大学:鳥居あかり、西邑隆大、銘形一哉
北京電影学院:金子葵
清華大学:古林直之
中央民族大学:串山祐香

【上海市】
上海外国語大学:岩切みのり、田中沙織、中村祐仁
華東師範大学:美馬芳江
復旦大学:鈴木莉那、谷岡理絵、谷中尚子、東田言意、細野周平
上海師範大学:竹内真美

【江蘇省】
南京師範大学:井口スハイラ

【内モンゴル自治区】
内モンゴル大学:藤原恵称

世界26カ国の青少年が交流 中国宋慶齢基金会サマーキャンプに協会派遣の日本高校生も参加
大草原で綱引きを楽しむ青少年たち 大草原で綱引きを楽しむ青少年たち

 中国宋慶齢基金会(北京市)が主催する「第5回宋慶齢国際青少年交流サマーキャンプ」が7月17日から23日まで行われ、(公社)日中友好協会はこれに参加する日本人高校生ら13人を派遣した。

 同キャンプの目的は青少年間の国際交流の土台を作ること。今回は世界26カ国の青少年約400人が北京に集まり、「中国で友だちになろう」をテーマに積極的に交流した。日本からは、国際基督教大学高等学校(東京・三鷹市)の生徒が招かれた。

 北京では開幕式のほかに中国文化体験や友好植樹なども行われ、日本の高校生がけん玉を披露する機会もあった。その後、参加者は2つに分かれて地方都市へ移動。日本の高校生は夜行列車で内モンゴル自治区へ向かい、赤峰市内の学校を訪問したほか、大草原を舞台に綱引きなどのスポーツ交流で汗を流し、国境を越えた友だち作りを経験した。

雲南でM6.5の地震 617人が死亡
義援金を手渡す岡﨑理事長(左) 義援金を手渡す岡﨑理事長(左)

 日本時間8月3日17時30分頃、雲南省昭通市魯甸(ろでん)県でマグニチュード6.5の地震が発生した。

 中国民政省の発表によると、魯甸県の周辺地域を含め8日現在で、617人が死亡、112人が行方不明、およそ23万人が避難生活を送っているとされ、被災者は約109万人に上るという。

 習近平主席は「人命救助を最優先するように」と指示し、人民解放軍を動員、李克強首相も現地入りした。現地では懸命な救助活動が続けられているものの、山間部のため作業は難航している。

 現地は地震の多発地帯だが、経済発展の遅れなどから耐震補強が徹底していなかった。

被災地に協会が義援金 岡﨑理事長が程大使に手渡す

 この雲南省で起きた地震を受け、(公社)日中友好協会の岡﨑温理事長は8月13日、東京・港区の中国大使館を訪れ、被災地を見舞う義援金を程永華中国大使に手渡した。

 岡﨑理事長は「被災地の復興にお役立てください」と述べ、程大使に100万円を贈呈。これに対し程大使は「中国も日本も自然災害の多発国。隣国同士、手を差し伸べて助け合うのは大切なこと。日中友好協会の皆さまのご厚意に感謝します」と述べ、岡﨑理事長に感謝状を手渡した。

 義援金は中国民政省を通じて被災地に送られる。

中国の若手幹部らを家庭訪問や夕食会でもてなす―北海道日中

 北海道日中友好協会(青木雅典会長)は8月3日、道内を訪問中の中国政府などの若手幹部代表団(総団長=賈波中華全国青年連合会副秘書長)と交流した。家庭訪問を体験してもらったほか、夕食会を開いてもてなした。

 団員らは同日中の手配で日本の一般家庭を訪問し、日本人の暮らしぶりを見学。さらに、同センターとの共催で開かれた夕食会に招かれ、出席した協会役員や道・企業関係者らと親睦を深めた。

 最後は、参加者全員で肩を組み「北国の春」と中国の「朋友」を合唱。賈総団長は「美しい自然や道民の温かさに感銘を受けた」と謝辞を述べた。

 同団は(一財)日本国際協力センターが招へい。東京での日程を終えた団員60人のうち29人が、2日から5日まで北海道を訪れた。

留学生がホームステイ 日本の習慣を体験―長野県日中
歓迎式に集まった留学生ら 歓迎式に集まった留学生ら

 長野県日中友好協会(井出正一会長)は7月23日から25日まで、中国人留学生を2泊3日のホームステイに受け入れた。県内の10地区協会の協力で、留学生25人が日本の習慣を体験した。

 同事業は、同日中が(公財)日中友好会館の後楽寮に住む留学生を受け入れるもので、今年で24年目。初日に長野駅で歓迎式が行われ、留学生とホストファミリーが対面した。

 出発を前に、東京大学で日中交流史を学ぶ楊建華さんは「日本の習慣を直接体験でき、楽しみです」と語った。

 留学生らは滞在先での交流をはじめ各協会主催の歓迎会や市町村庁舎の表敬訪問、名所の見学などを行った。有意義な3日間を過ごし、名残を惜しんでホストファミリーと何度も握手を交わした。

女性外交官らと交流 地方の文化施設など案内―石川県日中
あいさつする女性外交官ら。石川県日中の歓迎会で あいさつする女性外交官ら。石川県日中の歓迎会で

 石川県日中友好協会(古賀克己会長)は8月1日から3日にかけ、恒例の駐名古屋中国総領事館の女性外交官らを招いた交流行事を行った。同館の呉卓領事、宋蘇芬副領事、曽珏領事アタッシェと、駐日中国大使館の王麟書記官を県内の文化施設などに案内した。石川七尾日中友好協会(岡田成会長)の共催。

 一行は初日、金沢市で古賀会長主催の昼食会に出席し、その後は不嶋豊和七尾市長らの表敬訪問や、中国人殉難烈士慰霊碑である一衣帯水碑に献花した。夕は、県日中が歓迎会を主催し、慰霊碑保存会による祝い唄が披露され盛り上がった。

 翌日は能登島で陶芸を体験し、能登の夏の風物詩の一つ「石崎奉燈祭り」を見学。呉領事は「地方の文化や伝統工芸などにふれ、実際に現場を見ることは勉強になる」と話した。

韓国でティーンズロック開催 日中韓の青少年が音楽交流―茨城県日中

 日中韓の青少年による音楽交流事業「ティーンズロックアジア」の第5回が7月25日から28日にかけて、韓国の仁川(インチョン)広域市で行われた。3カ国の青少年バンドメンバーや、高校生を中心としたボランティアスタッフ「ハイティーンスタッフ(以下、HS)」らが、レクリエーションやロック演奏などを通じて交流した。

 同事業は、茨城県日中友好協会青年委員会(五十嵐統洸委員長)などが毎年実施している。韓国での開催は初めてで、日中韓の計9バンド46人、3カ国のHS27人など、総勢145人が参加した。

 25日、各国のHSとバンドメンバーが仁川市の青少年修練館で合流。3カ国混在で数班に分かれてレクリエーションを行い、戸惑いながらも英語やボディランゲージでコミュニケーションを図った。

 26日、メーンとなる演奏会が仁川総合文化芸術会館で実施され、テレビ放映が予定される中、3カ国のバンドメンバーらが熱いロックなどを披露した。満員の1500人を超える観客の熱狂的な声援に会場が沸いた。

 その後、野外キャンプや市内の見学も行われ、言葉の壁にぶつかりながらも友情を深め合った。

 厳しい状況が続く中での開催で、仁川広域市や日中関係者の真摯な取り組みが実を結んだ。青少年らの信頼し合った姿を見た時、事業の目的は達成した。

創立45周年祝う 交流意欲新たに―西湘日中

 神奈川県・西湘日中友好協会(池田六美会長)は7月6日、同県小田原市本町の市民会館で創立45周年記念祝賀会を開いた。日中関係者約80人が集まった。孟素萍・中国大使館一等書記官や牧内良平県日中会長も出席し、祝辞を述べた。

 冒頭、池田会長は「先人の伝統を次の世代に受け継がせよう。河南省安陽市との青少年の書画展交流など交流の輪をさらに発展させたい」と述べた。

 同日中は1969年に創立。県内で最も歴史のある協会で、2011年には安陽市との交流を始めた。参加者は45年間の思い出話に花を咲かせつつ、小田原市と安陽市の友好都市提携締結を目指すことを誓い合った。

研修生とバス旅行 鶴ケ城と富士山へ―佐野市日中

 栃木県・佐野市日中友好協会では毎年、市内に住む中国人研修生や中国人家族を対象にバス旅行を計画している。今年は4月に会津若松の鶴ケ城と、6月に世界遺産の富士山を巡る日帰り旅行を実施した。20人を超える研修生が参加した。

 鶴ケ城では満開の桜を楽しめたが、富士山は天候に恵まれず、五合目からも山頂は眺められなかった。

 両方の旅に参加した森田武治副理事長は「日本と中国は長い友好交流の歴史があり、地方の交流も大切にしなければならない。皆さんの参加に感謝したい」と話した。往復のバスの中では、有意義な日中交流が図れた。
(会長 飯塚昭吉)

留学生と海を満喫 すいか割りに大はしゃぎ―秋田地区日中、秋田県日中女性委
すいか割りの様子 すいか割りの様子

 秋田地区日中友好協会(小木田喜美雄会長)と秋田県日中友好協会女性委員会(石黒かほる会長)は7月26日、同県潟上市の出戸浜海水浴場で「海に親しむ会」を開いた。両会会員のほか、中国人留学生、国際交流員、県内在住の家族ら約50人が夏の海を満喫し、すいか割りに挑んだ。

 開会を前に、海での注意事項を説明し、さらに、県日中の友好ソング「友好の翼」を全員で合唱した。

 初めて海を見た留学生らは童心に帰った様子で大はしゃぎ。すいか割りでは抱腹絶倒し、笑い声が響き渡った。海の家での焼き肉パーティも大盛況で、8月に帰国する留学生は「忘れられない思い出となった」と喜んだ。

友好都市20周年の四平市を訪問 日中の中学生が交流―須坂市日中
交流する日中の中学生たち 交流する日中の中学生たち

 長野県須坂市と吉林省四平市との友好都市締結20周年を記念し、須坂市親善訪問団が四平市を訪問した。これまで5年ごとに訪問し合い、毎回中学生も参加し、交流を進めてきた。

 今回は中学生が14人参加。三木正夫会長(=須坂市長)を総団長に、議長、教育委員長、校長と須坂市日中の西堀正司・植木新一両副会長、樽井悦郎理事長ら27人が参加。7月28日、瀋陽に着き中日友好協会の関立彤秘書長の出迎えを受け四平市へ向かった。

 四平市では、四平市人代主任の郭文培氏ら要人と会見、歓迎宴が盛大に催された。郭主任は「20年の交流は、友情を深め、両市の経済、文化、教育、スポーツなどの各分野での交流と協力、特に学生たちの交流を飛躍的に発展させた」と述べた。三木会長は「中国建国65周年の記念の年に多くの中学生と訪問できたことに感謝したい。両市のこれまでの友好の絆を大切に継承し、より一層深めたい」と応じた。

 一行は翌日、四平市第十七中学校を訪問。同校生徒のパフォーマンスや日本側からの歌の披露があり、綱引き、バスケットボールのスポーツ交流も体験し、参加した中学生は生涯の思い出に残るひと時を過ごすことができた。これまでにはない内容の濃い交流ができたように思う。

 最終日は市長以下、公式訪問団一行が中日友好協会の王秀雲副会長の招待を受け、同協会を訪問。王副会長の心温まるおもてなしに心から感謝申し上げたい。

 厳しい日中関係が続く中、訪問自体が危ぶまれたが、中日友好協会の全面的なご協力をいただき、実現にこぎ着けた今回の訪中であった。ご協力いただいた各方面の方々に厚く御礼申し上げたい。
(事務局長 山崎始)