会報『日本と中国』

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ニュース2014年8月1日号のニュース

日中局長級会議が1年半ぶりに再開 元駐日公使の孔鉉佑氏が応対

 日中両外務省の局長級会議が2011年12月以来約1年半ぶりに再開し、7月1日に北京で開かれた。元駐日公使の孔鉉佑・中国外務省アジア局長が出席した。孔氏はこの2カ月前にアジア局長に就任したばかり。伊原純一アジア大洋州局長と夕食をしながら話し合った。会議の内容は明かされていない。

友情に厚い知日派

 黒竜江省出身で55歳の孔氏は、東京の中国大使館や駐大阪中国総領事館で勤務。約13年の日本駐在歴を持つ。日本人との交友関係は幅広く、友情を大切にする知日派として知られる。また、米国での研修や河南省開封市で市長助理(副市長)として地方行政を学んだ経験もある。

 2006年から11年までは駐日公使を務め、現中国外相で元駐日大使の王毅氏らを支えた。今回は駐ベトナム大使からの転任で、アジア局長就任直後に長く開かれていなかった局長級会議が再開されたことは、今後の進展に期待がもたれる。

ビジネスが結ぶアジアの絆を考える「華商経済フォーラム」東京で開催
フォーラムの模様 フォーラムの模様

 在日華僑・華人企業と日中企業のビジネスでの絆を深めることを目的とする「華商経済フォーラム」が7月27日、東京・文京区のホテル椿山荘東京で開かれた。(一社)日本中華總商会創立15周年を記念し、同会の主催。

 当日は日中の企業のほか、タイやシンガポールなど東南アジアの華僑・華人企業関係者を含む約350人が出席。松島みどり経済産業副大臣、呂克倹駐日中国大使館公使らの姿も見られた。

 主催あいさつに立った厳浩会長は「日本と中華を結んで『商』(ビジネス)につなげたい」と述べ、経済交流のさらなる促進を呼びかけた。

 フォーラムでは、蔡其生・シンガポール中華總商会会長や長谷川閑史・(公社)経済同友会代表幹事らが講演し、パネル討論会も行われた。蔡会長は中国・ASEAN(東南アジア諸国連合)FTA(自由貿易協定)で生じたビジネスチャンスを紹介し、「補完関係」のメリットを強調した。

 閉会後は懇親会が行われ、程永華駐日中国大使が駆けつけ祝辞を述べた。

火災現場で人命救助 岡山在住の中国人留学生を表彰

 出火した店舗から親子を救出したとして、岡山県の岡山西警察署が6月に同県在住の中国人留学生・青海さん(27・内モンゴル出身)を表彰していたことがわかった。

 5月13日午後、岡山大学近くの喫茶店兼住宅で火災が発生。やけどを負って動けなくなった住人の98歳と59歳の親子を青海さんは救出した。同署はすぐに勇気ある行動を称え表彰したい意向を伝えたが青海さんは固辞。内々でという約束で6月11日に同署で「善行賞人命救助(伊原木隆太岡山県知事)」が贈られた。青海さんは、7月に岡山華僑華人総会からも表彰された。

北京語言大留学生OBが校友会日本支部の立ち上げを準備

 北京語言大学で留学経験のあるOBらが、同大校友会日本支部の立ち上げを目指し準備を進めている。

 同大は1962年に北京語言学院として創立。74年に正式に日本人留学生を受け入れてから今年で40年になる。協会が同74年に開始し、現在に至り派遣を続ける中国政府奨学金留学生の中にも同大OBは多数いる。

 こうしたなか、同大校友会は日本支部を発足させて交流の場を持ちたいと考え、日本の留学生OBに打診した。これを受けた元留学生ら一部有志は、発足準備会と位置づける元留学生による第1回同窓会を今秋に開くことを決定(日時・場所などは調整中)。現在、賛同者を募り、校友会への参加を呼びかけている。大学側によると、これまで同大に留学した日本人は2万人を超えるという。

一人っ子政策の緩和策 29の地方政府で実施、中国全土に浸透

 「単独両孩(夫婦のどちらかが一人っ子であるなら第2子の出産を認める)」と呼ばれる一人っ子政策緩和策が中国全土に浸透していることが分かった。

 7月10日に行われた国家衛生・計画出産委員会の記者会見によると、全国の一級行政区(省・自治区・直轄市)のうち、現在チベット、新疆の両自治区を除く29の一級行政区で緩和策が実施されているという。

 チベットはもともと規制が緩く、新疆はすでに緩和措置が取られているとした。

 なお、5月末現在で第2子出産を申請した夫婦は27万1600組で、そのうち24万1300組が認可された。

 会見に応じた同委員会の楊文荘・計画出産末端指導局長は、「人口増加や経済・社会の発展、資源保護、環境利用などの変化で出産政策が見直されているが、人口が多いという基本的な国情も変化はなく、第2子出産を全面的に認める予定はまだない」と述べた。

中国、一部の幹部公用車を廃止へ
公用車イメージ

 中国の共産党と政府は「公用車改革」を行うことを決めた。党中央と国務院弁公庁は7月16日、「党中央および国家機関の公務用車両制度改革プラン」を発表。これによると、対象は副部長(副大臣に相当)以下の指導幹部で、緊急車両や特殊専用技術車を除く一般公用車両を廃止、移動には公共交通機関を利用させる。代わりに交通手当を支給、副部長は毎月1300元(約2万1千円)、処級幹部は800元、科級と科級以下の幹部は500元を与える。

 公用車改革は習近平指導部が進める「反腐敗・清廉政治」の一環で、公用車で家族旅行をするなど一部の党幹部の不正使用に庶民から不満の声が聞かれていた。改革後は財政支出における公用車両の支出を50%前後削減できる見通しだという。

東方航空傘下の中国聯合航空 国有初のLCCに

 中国東方航空は、子会社の中国聯合航空が格安航空会社(LCC)に転換することを発表した。国有航空大手3社で格安航空に参入するのは初めて。

 中国聯合航空は1986年12月に人民解放軍が経営母体となり設立された。よって、北京首都国際空港ではなく、空軍基地がある北京南苑空港を拠点としている。2010年に中国東方航空が傘下に収めた。

 中国では、春秋航空など民間LCCのシェア拡大が進んでおり、国有航空各社は競争力の強化に向けた対応を迫られている。

民間交流を発展させよう 王軍大阪副総領事が講演―NPO香川県日中
講演する王副総領事 講演する王副総領事

 NPO香川県日中友好協会(藤井賢会長)は6月21日、同県丸亀市内のホテルで総会を開いた。決算報告や活動計画を審議したほか、王軍駐大阪中国総領事館副総領事が記念講演を行った。

 冒頭のあいさつで藤井会長は、来年5月に県内の綾川町と河北省新楽市が友好都市締結20周年を迎えることを踏まえ「代表団の派遣などを通じて、日中友好交流を盛り上げていきたい」と述べた。

 講演で王副総領事は日中関係について述べ、「日本では中国脅威論が盛んで、日本の世論が変わってしまった」と嘆き、「改善のため協会と連携し、民間交流を発展させていきたい」と強調した。

 総会後は懇親会を開き、会員による手品や太極拳の演武が披露され盛り上がった。

 当日は会員のほか、宋雄偉同館副領事や衆参議院議員ら来賓を含む34人が出席した。

日中の小中高生が交流 習字など通じて理解深め合う―(一社)神奈川県日中
交流する日中両国の生徒たち 交流する日中両国の生徒たち

 (一社)神奈川県日中友好協会(牧内良平会長)は7月7日、横浜市の堀井学園横浜翠陵中学高等学校で、日本と中国の小中高3校の生徒たちによる「トライアングル交流」を実施した。

 当日は、同校の中学・高校生36人、上海市第三女子中学校生6人、福建省青少年訪問団の学生25人の計67人が、6グループに分かれて交流した。

 各自が筆ペンで好きな言葉を書き、感想を発表した。次第に打ち解け合い、習字の自慢や土産の交換を行い、中には別れを惜しんで抱き合い、泣き出す生徒もいた。

 生徒たちからは「共通の文化である習字を通じて交流できて楽しかった」、「日本だけでなく中国の他の都市の生徒とも交流できた」との感想があがった。

 上島保則・同日中専務理事は「将来を託す青少年が互いに理解し合い、日中友好発展の『懸け橋』となる素晴らしい交流だった」と語った。

 同日中は、福建省人民対外友好協会と2009年に『友好協力関係に関する覚書』を締結しており、毎年中国の青少年を受け入れている。横浜と上海の両校は姉妹校として、毎年生徒の派遣・交流を相互に行っており、上海市第三女子中学校の来日期間中であったことからトライアングル交流が実現した。

加藤嘉一氏が講演 日中友好を熱く語る―NPO東京都日中
講演する加藤氏 講演する加藤氏

 NPO東京都日中友好協会は7月4日、千代田区の科学技術振興機構で講演会を開いた。同機構中国総合研究交流センターとの共催で、宇都宮徳一郎会長ら会員と学生などの若者を含む約300人が集まった。

 講師は、中国で最も有名な日本人と言われる国際コラムニストの加藤嘉一氏(30)。高校卒業後に渡中し、留学を含む約9年半にもおよぶ中国滞在経験のある加藤氏が、「日中友好のためにできること」を熱く語った。

 加藤氏は、日中友好のために「互いの期待値を下げる」必要性を提言。「中国は(日本は)こうあるべきだ」と期待を高く持ち過ぎると「そうじゃなかった場合に嫌いになってしまう。違いがあることを認識した上で付き合えば、ダメージを抑えられる」と述べ、意識の転換を促した。

 一方、中国語学習について加藤氏は、相手の言語を学んで初めて考え方も理解できると述べ、「長期的な目で中国語を学んで中国と付き合う、という文化を日本の中に育みたい。もっと中国語を学ぶ若い世代がインセンティブを持って『中国語をやろう』というような環境を作ってほしい」と期待した。

 聴講した留学準備中の20代の女性は「自己成長のため留学を考えていたが、日中のために何か行動したい、しなければいけないと思った」と話した。

「平和の旅」を実施し広島の戦争記念館へ―熊本県日中

 熊本県日中友好協会(重岡和信会長)は6月18日から19日にかけ、「平和の旅」を実施した。NPO平和と人権フォーラムとの共同の企画で、両会の会員計7人が参加した。

 両団体は反戦平和を掲げ、これまで中国を訪れて日本軍国主義の侵略を検証してきた。今回は会員の要望で、広島県のホロコースト記念館と、大久野島毒ガス資料館を参観した。

 参加者は、元毒ガス工の藤本安馬氏の案内で、資料館の工場跡や毒ガス貯蔵施設跡などを見学。参加者の1人は「一度は来なくてはならない場所だと思っていたので、参加して良かった」などと話した。

平和コンサートで講談に聞き入る―大牟田地区日中
平和コンサートでの講談の様子

 福岡県・大牟田地区日中友好協会(小野晃会長)は5月25日、大牟田市で開かれた平和コンサートに参加した。会員ら20人が、講談師の神田陽子さん(写真)が語った「宮崎滔天伝」に聞き入った。

 コンサートは「平和の琉歌をきく会」実行委員会の主催で、同日中などが後援。韓升良・駐福岡中国総領事館領事も招かれた。

 神田さんは、滔天の生い立ちと結婚、中国渡航、孫文との出会いを軸に臨場感あふれる語り口で講談を披露。笑いを誘う話芸に、参加者は魅了された。

 プログラムでは韓領事を初め、中国やベトナム、タイなどの青年が幕間に登場する場面もあり、中国の古箏や揚琴、民族楽器の演奏も加わって会場には友好の空気が広がった。

 参加した長谷川禎三理事は「昨今の厳しい日中間において、大牟田から新しい友好の息吹が広がっていくのを感じた」と話した。

留学生に大好評山形でさくらんぼ狩り―宮城県日中青年委
バスツアー参加者ら。山寺で バスツアー参加者ら。山寺で

 宮城県日中友好協会青年委員会(山崎順平委員長)と仙台地区中国留学生学友会(楊瀚会長)は6月21日、山形県天童市で「天童さくらんぼ狩りバスツアー」を主催した。

 中国人留学生44人と一般の方を含む青年委のメンバー12人が参加し、さくらんぼ狩りや足湯体験、山寺参りなどの楽しい活動を通じて交流した。

 バス内では中国語を交えた自己紹介や留学生たちによる中国の歌が披露され、和やかなムードの中、山形に向かった。

 さくらんぼ狩りでは、初体験の留学生たちが木の前で写真を撮り合い、おいしそうに食べていた。

 このほか、道の駅・天童温泉では足湯を体験し、一般客の迷惑にならないよう留学生は順番に並んで足湯を楽しんだ。また、山寺では石段の多さに驚きつつも、見晴らしの良い頂上まで上り景色を満喫した。留学生から好評だったこの企画は今後も継続していきたい。
(会員 吉澤千明)

碑前祭前に総会開催―茨城県日中不再戦之碑保存顕彰会
碑前祭の出席者ら 碑前祭の出席者ら

 茨城県日中不再戦之碑保存顕彰会(鈴木健夫会長)は7月2日、水戸市で定期総会を開いた。来賓を含む約50人が出席した。

 あいさつで鈴木会長は「12年前に日中不再戦之碑を(水戸市の)千波湖畔に建てた。その精神を広める活動をしていきたい」と決意を述べた。議事では、碑前祭や中国帰国者交流会など、地道な活動の継続を決定し、有志らに支援を呼び掛けた。

 同会はその後、7月7日に千波湖畔で碑前祭を実施し、16人が出席。有志らが碑を前に世界平和を祈り、緊迫した日中関係改善に向け友好促進に努めてい くことを誓い合った。