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ニュース2014年6月1日号のニュース

習近平主席が重要演説「友好が世界平和促進の基礎に」
重要演説を行う習近平主席 重要演説を行う習近平主席

 「中国国際友好会議および中国人民対外友好協会設立60周年記念行事」が5月15日午後、北京の人民大会堂で開かれ、習近平・中国国家主席が重要演説を行った。習主席は「人民の友好は世界平和の発展を促進する基礎的な力である」と述べ、出席した世界各国の友好人士に対し、世界平和に向けた団結と協力を呼びかけた。

 記念行事は中国人民対外友好協会(対外友協)の設立60周年を祝うことを目的に開催された。

 対外友協の李小林会長は60年の足跡を回顧し、「60年の成果を語る上で党と政府の指導者の親切な配慮や各国の友好組織と友好人士の力強い支持、そして全国315の対外友好協会との団結と奮闘を忘れることはできない」と謝意を述べた。

 一方、重要演説を行い各国との互恵協力の重要性を訴えた習主席は、それと同時に中国の民間外交を担ってきた対外友協の60年の活動を高く評価、「中国が長く実行してきた平和外交政策を徹底して実践し、代えの利かない役割を果たした」と述べた。

 記念行事には習主席をはじめ王毅外相、蔡武文化相、唐家璇・中日友好協会会長や、鳩山由紀夫元首相、江田五月(公財)日中友好会館会長、全国各地の人民対外友好協会の代表者および世界各国の友好人士ら約800人が出席。(公社)日中友好協会の村岡久平理事長、西堀正司・小野寺喜一郎両常務理事も招かれ出席した。

 翌16日には、中国中央テレビによる特別イベント「難忘60年」が催され、各国来賓が祝辞を述べたほか、日本の松山バレエ団が60周年を祝う舞台を披露した。

村岡理事長ら協会代表団 中日友協、全青連と実務協議

 対外友協設立60周年行事に出席するために北京を訪れていた村岡理事長ら協会代表団は5月15日午前、中日友好協会および中華全国青年連合会(全青連)の幹部とそれぞれ実務協議を行った。

 中日友好協会の王秀雲副会長、関立彤秘書長らとの協議では、9月に大阪で共催して開く第14回日中友好交流会議について話し合った。王副会長は、開催要項が決まりしだい、「中国全国の関係機関に一斉に告知し、参加を促す」と話した。

 一方、全青連では万学軍主席補佐と話し合い、協会が計画している「日本青年3千人訪中団」30周年事業に対する協力を改めて呼びかけた。

中国人民対外友好協会

 1954年5月3日に設立。民間の外交事業に携わる全国的組織で各地に省・市レベルの対外友好協会がある。中国人民と世界各国の人びとの間の理解と友情を深め、各分野の交流と協力を促し、世界平和を擁護することを目的に活動している。現在、世界157カ国、約500の民間団体や機関と友好協力関係を結んでいる。

“シルクロード”が世界遺産に 中国、カザフスタン、キルギスが共同申請

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関は、中国とカザフスタン、キルギス3カ国が共同で申請したシルクロードの世界文化遺産登録をこのほど勧告した。

 6月15日から25日までカタールで開かれる世界遺産委員会で、正式決定される見通し。申請されたのは欧州と中国を結んだシルクロードのうち、長安(現西安)や洛陽から「天山回廊」を経て中央アジアに至る部分。構成要素は「大雁塔」や「麦積山石窟寺」など中国国内の22カ所とカザフスタンの8カ所、キルギス3カ所の計33カ所。

丹羽宇一郎奨学金の授与式を行う 中国人奨学生3人が決定
前列左から村岡理事長、川田地域調整官、丹羽前大使、山野理事長、橋本副会長。後列左から奨学生の翟さん、張帆さん、趙瑞さん 前列左から村岡理事長、川田地域調整官、丹羽前大使、山野理事長、橋本副会長。後列左から奨学生の翟さん、張帆さん、趙瑞さん

 (公社)日中友好協会はこのほど、「丹羽宇一郎奨学金」の奨学生(中国人留学生)3人を決定した。5月10日午後、東京・千代田区の学士会館で授与式を行い、丹羽宇一郎・前駐中国大使が奨学生に奨学金を授与した。

 奨学金は、昨年6月に丹羽前大使が出版した著書『北京烈日』(文藝春秋)の印税から提供され、日本と中国の懸け橋となる人材を育てたい、という思いが込められている。全国の大学へ呼びかけ、協会ホームページを通じて募集したところ、予想を大幅に超える459人の応募があった。書類審査、面接審査を経て、東京大学大学院の翟一達さん(北京大学)、神戸大学大学院の趙瑞さん(北京第二外語大学)、京都大学大学院の張帆さん(南開大学)を選抜した(カッコ内は出身大学)。橋本逸男協会副会長、山野幸子(一財)日本国際協力センター理事長、小嶋華津子・慶應義塾大学准教授が審査委員を務めた。

 授与式では、審査委員長の橋本副会長が「紙一重のところに沢山の学生がひしめいた。学業の方向性だけでなく、人物も拝見した」と講評を述べた。

 丹羽前大使は「大使在任中、中国の学生と話すと日本留学を望む声が多かった。奨学金は日中友好のためになると痛感した」と振り返り、奨学生に対し、「日中の長い付き合いに力を尽くしてほしい」と期待し、奨学金を手渡した。奨学生たちは謝意を述べた。

 このほか、川田勉・外務省地域調整官、山野理事長、村岡久平協会理事長がそれぞれ祝辞を述べ、記念撮影後は懇親会を行った。

 奨学金は4回に分けて支給され、期間は今年4月から1年間。

奨学生3人の抱負などは次のとおり。

■翟一達
いろいろと経済的に難しいなか、この奨学金で博士課程の残り1年間の研究を続けることができる。研究だけでなく、中日間の交流などにもできる範囲で貢献したい。

■趙瑞
中日の今の状況や背景の中でのご支援に感謝している。生活に苦しい留学生として、心に温まるものを感じる。今後は、勉学と民間交流に自分の力を出していきたい。

■張帆
奨学生に選ばれ光栄に思う。丹羽奨学生の誇りを持ち、学業の精進だけでなく、中日関係に微力を尽くせるよう頑張りたい。

東京などで民間「ピンポン外交」 日中卓球チームが交流試合
東京富士大の学生と交流試合を行う鄧亜萍さん(右)。東京富士大学提供 東京富士大の学生と交流試合を行う鄧亜萍さん(右)。東京富士大学提供

 4月下旬から東京で開かれた世界卓球団体選手権大会が閉幕した5月5日、中国の民間卓球チームが来日し、「新たなピンポン外交で中日関係改善を」と東京、名古屋、神戸で親善試合を行うなどして交流した。

 来日したのは、上海テレビの中国初の日本語テレビ番組「中日之橋」でキャスターを務める呉四海さん(51)を中心に編成されたチーム。五輪金メダリストの鄧亜萍さん(41)を名誉団長に、元代表監督の徐寅生さん(75)らも加わった。

 5月6日、一行は東京・新宿区の東京富士大学で日本の卓球愛好家や同大卓球部メンバーらと対戦。「今こそ日中ピンポン外交」を合言葉に試合は終始和やかなムードで行われ、中国側から友好の印として陶製のラケットが贈られた。呉さんは「中日両国民になじみのある卓球を通じた人と人との交流が、両国の友好関係につながっていく」と話した。

日中議員交流が活発化、首都関係は復活
王安順市長と会見する舛添知事(左)。東京都提供 王安順市長と会見する舛添知事(左)。東京都提供

 ゴールデンウイークの前後で、日中間の議員交流の活発な様子がテレビや新聞のニュースをにぎわせた。

 中でも高村正彦・自民党副総裁を団長に岡田克也前副首相らが参加した日中友好議員連盟代表団は、5月5日に北京の人民大会堂で中国共産党序列3位の張徳江・全国人民代表大会常務委員長と会談。高村会長は今年秋に北京で開催予定のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議に合わせて「日中首脳会談をやりたい」という安倍晋三首相の意向を伝えた。

 高村会長の訪中前、中国外務省は「日本の与野党を含む各界の人たちが、両国関係改善のために積極的に努力するのを歓迎する」と表明しており、訪中がしやすい環境は整っていた。会談で張委員長は「中日関係が難しい状況での訪中は友好関係推進への決意の表れだ」と評価した。

 その後は日中議連に続いて(一社)日中協会の野田毅会長ら自民党有志議員のアジア・アフリカ問題研究会(AA研)も訪中、党序列4位の兪正声・中国全国政治協商会議議長と会談した。6月には社民党代表団が訪中する予定で、これには村山富市元首相(協会名誉顧問)も同行するという。

 一連の議員交流で中国側は「(首脳会談には)安倍政権側の努力が必要」との姿勢を改めて示している。しかし、これまでのような「首脳会談に向けた対話のための“準備”」から一歩前進し、「首脳会談に向けた対話」がようやく始まったような期待感があった。

“信頼関係の再構築”

 一方、これに先立つ4月24日から3日間、東京都の舛添要一知事が18年ぶりに北京市に招かれ訪問、王安順市長と固い握手を交わして待ち望んだ“首都交流の復活”をアピールした。

 両都市は、
 ・互いが開く産業交流展への相互出展
 ・首都大学東京と北京首都師範大学間での学生など人材交流の推進
 ・江戸東京博物館と北京首都博物館の連携強化
などで合意。さらに北京の留学生のための都の施設「太田記念館」の開館25周年に合わせ、都は来年に王市長を東京に招くという。

 東京五輪開催や環境保護に向け、両都市間の協力関係を強化したい舛添知事は北京五輪施設を視察、首都師範大学で学生を前に講演もした。舛添知事は「18年間のブランクを埋める信頼関係の再構築ができた」と成果を強調。これを起爆剤として日中の地方交流全体を一気に活性化させたい、とも述べた。

日中韓の共通漢字808字が決定

 日中韓で共通に使用できる漢字の選定に取り組んでいる「日中韓賢人会議」は、4月下旬に中国・揚州市で開催した第9回会議で「中日韓共通常用800漢字表」を採択し、発表した。共通漢字は計808文字の繁体字から成り、文字の配列はユニコード番号を利用している。

 会議では今後の段階として、「漢字表の普及を進め、小・中学教育、観光、都市の道路や公共の場所、企業の製品説明書などでの使用を促す」ことが提案され、日本の関係者の多くは、日本が漢字の共用を支援し、2020年の東京五輪などの国際行事や会議などで使用することを提案した。

環境保護法25年ぶり改正 違反行為の罰則強化

 中国の第12期全国人民代表大会(全人代=国会に相当)常務委員会第8回会議は4月25日、改正環境保護法を採択した。環境保護法の改正は25年ぶりで、来年1月1日から施行される。

 中国では深刻な環境問題に対する国民の懸念が広がっている。今回の改正によって、環境保護に対する政府の監督管理責任が一段と明確になり、環境に関わる違法行為への罰則が強化された。また、政府、企業の環境情報公開、市民が参加する環境保護監督についても系統的に規定した。

 汚染物質排出者への罰則が強化されたことで、企業の汚染対策責任は一層重くなった。

 今年3月に開かれた第12期全人代第2回会議の政府活動報告で李克強首相は、「一部の地区で大気、水、土壌の汚染が深刻だ」と述べており、改正部分にはこうした喫緊の課題の解決に必要な追加的規制が盛り込まれた。

日中韓環境相会合で発表

 改正環境保護法を採択した3日後の4月28日、韓国・大邱(テグ)で2日間の日程で日中韓環境相会合が開かれた。

 日本の石原伸晃環境相、韓国の尹成奎(ユンソンギュ)環境相との話し合いに臨んだ中国の李幹傑環境保護次官は、環境保護法を改正したことを発表。李次官は「大気汚染の改善は長い時間を要する大変な取り組みだということを理解している」と述べ、日韓と実務的な協力を進めたい姿勢を強調した。

 三者は、中国から日韓へ越境している微小粒子状物質PM2.5による大気汚染の改善を最重要課題に位置づける内容を盛り込んだ共同声明を採択した。

共同声明の骨子

・大気汚染、水・海洋環境など9つの優先協力分野の設定
・汚染物質の削減技術提供や優れた防止事例を相互に紹介
・自治体や企業など多様なレベルでの協力推進
・実務者政策対話の定期開催
・次回会合は中国で開催

創立50周年を記念し中国篆刻書道の作品展開く―北海道日中
主催者や来賓ら。開幕式で 主催者や来賓ら。開幕式で

 北海道日中友好協会(青木雅典会長)は4月9日から13日にかけて札幌市民ギャラリーで、中国文化観光ウィークin札幌「大方無隅」現代中国篆刻書道作品展を開いた。同日中の創立50周年を記念した事業で、中国国家観光局駐日本代表処および東京中国文化センターと共催した。

 初日の開幕式には、青木会長や張西龍同処首席代表、石軍同センター長のほか、高橋はるみ北海道知事、上田文雄札幌市長、滕安軍駐札幌中国総領事館総領事ら来賓が出席。あいさつに立った高橋知事は「作品展によって北海道と中国の絆が強まることを願います」と祝辞を述べた。

 同展では無形文化遺産に認定されている中国の書と篆刻作品約300点を展示。また、曾翔団長はじめ14人の芸術家団が来日し、制作実演を披露した。

 同日夕、北海道日中は札幌グランドホテルで歓迎パーティーを開催。札幌日中の会員らも出席し、北海道書道連盟の会員や芸術家団と親睦を深めた。

仙台マラソンに出場の中国人選手らと交流―宮城県日中
沿道を走る張賀選手 沿道を走る張賀選手

 宮城県日中友好協会(江幡武会長)は5月11日、仙台市で行われた国際ハーフマラソン大会に出場した中国人選手を沿道で応援し、交流会で親睦を深めた。

 同大会には仙台市の招待で、国際友好・姉妹都市の男女16人の選手が参加。吉林省長春市からは曲洪涛・張賀の両選手が招かれ、会員はじめ仙台市民の声援の中、青葉が茂る大路を走り抜いた。

 マラソン後は大会実行委員会主催の交流会が仙台市のホテルで開かれ、江幡会長や佐々木謙・仙台市日中会長らが出席。引率の夏茂春団長や、選手らと歓談し、アトラクションの雀踊りでは、踊り方や扇の使い方を一緒に習い楽しんだ。

 選手らは「沿道の緑がきれいで、市民の応援も励みになった」と話した。

「甘くておいしい」留学生といちご狩り―千葉県日中

 千葉県日中友好協会(早川恒雄会長)は5月11日、同県山武市のいちご園で中国人留学生といちご狩りを実施した。県内の大学に通う留学生、県下地区協会の会員らを含む49人が参加した。

 当日は、初めていちご狩りをする留学生も参加。園内には真っ赤で大きな実がなり、留学生らは大はしゃぎ。摘みたてのいちごを頬張ると「甘くてとてもおいしい」と喜んだ。

 その後、一行はバスで山武郡の九十九里ハーブガーデンに移動。園内の花を観賞しながら、バーべキューを楽しみつつ歓談した。

中国人留学生らと花見を満喫―秋田地区日中、秋田県日中女性委
花見を楽しむ参加者ら 花見を楽しむ参加者ら

 秋田地区日中友好協会(小木田喜美雄会長)と秋田県日中友好協会女性委員会(石黒かほる会長)は4月29日、秋田市の一つ森公園で「さくらを楽しむ会」を開いた。両会員や中国人留学生ら約70人が、満開の桜を愛でつつバーベキューに興じて交流を深めた。

 当日は天候が心配されていたが、気持ちのいいほどの快晴となった。時折の花吹雪に歓声をあげる留学生もいて、焼き肉や花見だんごなどに舌鼓を打つ睦まじい光景は、一幅の絵になった。

 4月に入学したばかりの留学生の一人は、「ホームシックになっていたが、日本の人々のあたたかい心にふれて元気が出てきた」と笑顔で語ってくれた。

 さくらを楽しむ会は、我々の恒例の行事となっている。

岩国と杭州の橋を通じた交流、市民の協力を得て記念碑設置—岩国地区日中
除幕式の出席者ら。岩国市の記念碑前で 除幕式の出席者ら。岩国市の記念碑前で

 今年4月29日、山口県岩国市にある錦帯橋(きんたいきょう)のそばに1つの記念碑が建った。碑は江蘇省杭州市にある同名の橋を通じた両市の友好交流を表したもの。その交流のために尽力しているのが岩国地区日中友好協会だ。

 岩国の橋は杭州市西湖の錦帯橋が基になっている。1673年、当時の岩国領主・吉川広嘉が、中国から招いた僧侶・独立(どくりゅう)の書『西湖遊覧志』をヒントに造ったとされる。その歴史的な縁をきっかけに、同日中の役員ら民間団体の有志が錦帯橋友好橋実行委員会を組織。両市の橋を通じた交流をしようと、毎年杭州で書道展を開くなどしている。

 2001年、岩国の錦帯橋の架け替え工事が着手されると、同委はそれを記念すべく岩国市議会に「友好橋縁組」の締結を請願。全会一致で採択され、両市は協議を開始、04年11月に杭州市で調印式が行われ縁組が実現した。

 09年には、縁組締結5周年を記念して福田良彦・岩国市市長を団長に一般市民を含む有志らが杭州市を訪れた。福田市長は両市の橋の世界遺産登録に向けた連携の強化を目的として、杭州の錦帯橋に記念碑を建立することを約束した。

 建設に掛かる費用は同日中が中心となり「市民の協力を得て杭州との連携を強めよう」と寄付を呼び掛けた。碑は10年に完成し、除幕式には同日中役員や市民などからなる訪問団(団長=松塚展門・錦帯橋友好協会会長)が出席した。

世界遺産の登録に向け観光交流の推進目指す

 そして、縁組10周年となる今年に建てられたのが「岩国市杭州市錦帯橋友好橋記念碑」である。除幕式には長野寿・岩国地区日中会長や福田市長らが出席し、テープカットが行われた。昨今の日中情勢からビザ取得は難航したが、中国側の来賓として解崇明・杭州市人民対外友好協会副会長らが出席した。

 記念碑は杭州市が寄贈し、設置に掛かった費用は岩国市と同日中が負担した。碑文には日中英3カ国語で両市の錦帯橋の由来などが記されている。

 お互いの地に記念碑が立った今、両市は錦帯橋の世界遺産登録の実現に向けて努力している。そのために岩国地区日中は、観光などを通じた両市の交流を推進していく。

桂林から帰国した日中の書画を展示—小松地区日中

 石川県・小松地区日中友好協会(浅蔵五十吉会長)は5月9日から11日にかけ、小松市の市立博物館で「友好書画交流展帰国展」を開いた。日中の書画作品を展示したほか、同日中が訪中した際のビデオを上映した。

 同日中は1982年以来、広西チワン族自治区桂林市の中国画研究会と交流を続けている。今年2月には同市を訪れ、友好書画交流展を開催したばかり。帰国展では、桂林市での交流展で日中双方が出展した書や水墨画のほか、訪中時に持ち帰った記念品の書画を含む計73点を展示した。

 期間中、約200人が参観。同日中の宮野知之事務局長は、参観者からさまざまな質問を受け、「多くの人に『中国への理解を深めたい』という気持ちがあると分かりうれしかった」と話した。

汪婉参事官が講演「顔の見える交流」を―松本日中
講演する汪婉参事官 講演する汪婉参事官

 長野県・松本日中友好協会( 相澤孝夫会長)は5月9日、松本市のホテルブエナビスタで中国大使館の汪婉参事官を講師に招き講演会を開いた。会員ら130人が出席し講演に耳を傾けた。

 汪婉参事官は、「混迷する中日関係を見つめて〜顔の見える民間交流の重要性〜」と題して講演。現在厳しい局面にある両国が、民間交流を活性化させ友好関係を築くことを訴えた。

 また、昨年の安倍晋三首相の靖国神社参拝を批判した一方で、中国と日中友好協会や地方自治体との交流の例を紹介し「民間交流は国家関係の基盤かつ原動力。国民間の相互理解や友好関係の構築が不可欠」と強調した。

 講演を聞いた西田節夫同日中理事長は演題の「顔の見える交流」について「お互いに情熱をもって接し、相手を思いやる寛容な心で交わることだと伝わってきた」と話した。

汗だくになり協会を宣伝―さいたま市大宮日中
市民との交流のようす 市民との交流のようす

 夏日の続いた5月3日と4日、さいたま市の国際友好フェアに参加し、間口2.7mの小さな店を構え、協会の宣伝を行った。

 展示物は27年間の活動の写真・記念旗・希望学校学生の書画などから選別。中国の小学生の国語教科書を並べ協会と中国語講座のチラシを用意した。

 他店の民芸品や料理などには多くの市民、外国人が群がったが、地味な日中友好協会には客足が止まらなかった。そこで活躍したのが中国語講師だった。

 「上海に留学したが中国語を復習したい」と話し掛けられたり、「中国観光はどこがいいか」と尋ねられたりするなど、少しずつ市民との交流・宣伝の機会が増えていった。

 2日間、役員、中国語講師、受講生ら12人が汗だくになって宣伝した努力の成果は分からない。民間ボランティアの高齢化と退会により日中友好活動の力量が低下していく状況で、会員や中国語受講生の増加は困難ではある。だが、さいたま市にも「日中友好協会がある」という宣伝は貴重な活動になった。