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ニュース2014年4月1日号のニュース

“改革の推進”を強調 中国・全人代開かれる
第12期全人代第2回会議の模様。3月5日、北京の人民大会堂で 第12期全人代第2回会議の模様。3月5日、北京の人民大会堂で

 中国の国会に相当する第12期全国人民代表大会(全人代)の第2回会議が3月5日から13日まで北京で開かれ、向こう1年の重要政策を盛り込んだ政府活動報告や予算案などを採択した。冒頭で政府活動報告を行った李克強首相は、「経済、社会の両面の各分野に改革を浸透させる」と述べ、改革の全面的深化を推し進めることを強調した。

 政府活動報告で李首相は、今年度の国内総生産(GDP)の成長率の目標を昨年度と同じ7.5%程度と発表。「安定を保ちつつ発展を求めるという活動全体の基調を堅持する」と述べた。消費者物価上昇率は3.5%前後に抑制する。安定成長を目指す理由の1つに「雇用の確保」を挙げ、都市部新規就業者数を1000万人以上にし、都市部登録失業率を4.6%以内に抑える目標も掲げた。

 社会問題となっている環境汚染については「粗放型発展に対する大自然の警告だ」と表現。排ガス基準を満たさない車と旧式車600万台の廃棄や、省エネ車両の普及などの具体策を示し、対策強化を強調した。

 李首相は、「今年度の政府活動で最も重要な任務は『改革』」と述べ、中でも「大衆が望む改革」「発展を妨げている問題の改革」を優先して進めることを強調。「改革は最大の『紅利』(ボーナス)」とも表現し、「全人民が改革と発展の成果を共有すべき」とした。全人代は、昨年11月の中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議(3中全会)で習近平指導部がうたった「改革の全面的な深化」に強い支持を表明した。

 そのほか、農業支援策の強化を含む農村改革をはじめ、上海自由貿易試験区など対外開放政策の拡大、所得格差・地域格差の改善策などの方向性も打ち出した。腐敗撲滅に向けた取り組みも継続して行う。

 なお、全人代と並行して国政提言機関である中国人民政治協商会議(政協)が、3月3日から12日まで同じく北京で開かれた。

周辺諸国とは互恵協力を深化

 外交政策では、次の6つの重要政策が挙げられた。

(1) 国家の主権、安全、発展上の権益を断固として守り、中国の国民と法人の海外での合法権益をしっかりと擁護する
(2) 周辺諸国との外交活動を全面的に推進し、善隣友好関係を打ち固め、互恵協力を深化させる
(3) 主要各国との戦略的対話と実務協力を進化させ、長期的に安定し、健全に発展する大国間関係の構築を推進する
(4) アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を成功させる
(5) 発展途上国との連携と協力を強化し、発展途上国との共通の利益を守る
(6) 責任ある大国として多国間の国際的取り組みに積極的に参加し、グローバルな問題や重大問題の解決に建設的な役割を果たし、国際秩序が公正で合理的に発展するよう促す。

王秀雲副会長ら一行が来訪 村岡理事長ら協会役員と懇談
王副会長(写真中央)らと懇談する協会役員 王副会長(写真中央)らと懇談する協会役員

 王秀雲副会長ら中日友好協会の一行が3月13日午後、協会事務局を訪れた。メンバーは王副会長、関立彤秘書長、王占起政治交流部長、程海波友好交流部長、張振興都市経済交流部副部長の5人。村岡久平理事長ほか西堀正司、岡﨑温、大薮二朗、髙野倉和央の各常務理事ら協会役員と親しく懇談した。

 村岡理事長は一行を歓迎したうえで、「安倍首相の靖国参拝で日中関係がより複雑になった。民間交流に努めるためにも率直な意見交換をしたい」と述べた。

 王副会長は「私たちは重要なパートナーとしてやってきたが、中日関係はこれまでになく困難な状況になっている。日中友好協会が置かれている困難な立場も十分に理解している。お互いにアイデアを出し合い、やはり草の根レベルの交流から関係回復の雰囲気をつくっていきたい」と述べた。

 懇談では、主に今年の交流事業について話し合い、村岡理事長は中高年を対象にしたシニア卓球交流を友好都市間で展開したい意向を伝えた。これに対し王副会長は、「中日の地方都市どうしは大いに交流したがっている。地方の力も借りて交流を計画したい」と述べた。

 一方、王副会長は「各地の第一線で活躍する人たちの訪中団を受け入れたい」とも述べ、西堀常務理事が「少人数でもかまわない。実現してほしい。得たものを各地の活動に生かしてもらい会員拡大につなげたい」と答えた。関秘書長は「中国の地方都市への訪中団も歓迎したい。事前に相談してほしい。協力の準備はある」と話した。9月に大阪で開く「第14回日中友好交流会議」について程部長は「早めに地方政府などに通達し参加者を募りたい」と話した。

 懇談には、秋岡栄子、宇都宮徳一郎、佐藤洋一、松丸勝二の各理事らも同席した。

中日友協代表団が来日 東京、香川、岡山などを訪問、積極的な地方の交流を促す
舛添都知事と握手する王副会長(右) 舛添都知事と握手する王副会長(右)

 王秀雲副会長を団長とする中日友好協会代表団5人が3月10日から17日まで来日し、東京、香川、岡山、福岡を精力的に訪問した。(公財)日中友好会館が受け入れた。

 王副会長は11日、都内で舛添要一東京都知事と会見。王副会長は舛添氏の都知事就任に祝意を表し、日中の友好都市間の積極的な交流を呼びかけた。舛添知事は、今後の北京との首都交流の拡大を希望し、北京五輪成功の経験を学んで2020年の東京五輪を成功させたい意向を伝えた。

 13日は日中友好議員連盟を訪れ、高村正彦会長、海江田万里副会長ら役員と会見。都内では、(公社)日中友好協会を含む関係団体の関係者や国会議員らと相次いで会見した。

 一行はその後、香川県庁で浜田恵造知事と会見。これには藤井賢NPO香川県日中会長も同席した。また、岡山で江田五月会長ら日中友好会館役員と懇談し、福岡では松本龍・協会副会長らと懇談し親睦を深めた。

3.8国際婦人デー 中国大使館で記念パーティー

 3月8日の国際婦人デーを前に駐日中国大使館で6日、記念パーティーが開かれた。日中の各界で活躍する女性、華僑・華人女性ら約400人が出席し、協会からは茨城、東京、千葉、長野などの各協会の会員が、全国女性委員会からは副委員長3人が長野、埼玉、秋田から参加した。

 汪婉・程永華駐日中国大使夫人は、日中関係の現状にふれ「困難な時こそ民間、草の根、女性の交流が大切。友好都市交流は少しずつだが回復の兆しがみえる。その後ろには日中友好協会の頑張りがある」とあいさつした。また来賓を代表して高村治子アジア婦人友好会会長(高村正彦元外相夫人)が、昨年に訪中したことなどを交えてあいさつした。

 中国古典音楽の演奏や京劇、大使館女性職員の合唱などが披露される華やかな雰囲気の中、改めて交流の大切さが感じられるひと時となった。

 なお、協会全国女性委員会は、6月に埼玉県川越市で開催する「全国女性委員会結成30周年記念大会」で、汪婉夫人の記念講演を予定。日中の女性交流を振り返り、今後を見据えた記念大会を目指す。各協会の一般女性会員にも参加を呼びかけ、全国規模で大いに懇親・交流を図りたいと考えている。

協会留学センター、公費留学生選抜面接試験を実施

 (公社)日中友好協会留学センターは3月9日、協会事務局で今年9月から派遣する第42期中国政府奨学金生(公費留学生)選抜の面接試験を実施した。応募総数40人のうち、書類選考を通過した29人が受験した。

 面接結果をもとに候補生20人を選び、中国教育省に推薦する。合格者は教育省の承認を経て、8月上旬に派遣先の大学が発表される。

日中文化交流協会 新会長に黑井千次氏が就任

 (一財)日本中国文化交流協会は3月5日、東京で評議員会・理事会を開催し、黑井千次(せんじ)副会長・理事長(81)を会長に、池辺晋一郎評議員を副会長・理事長に選出した。

 作家の黑井氏は、片山哲氏、中島健蔵氏、井上靖氏、團伊玖磨氏、辻井喬氏に次ぐ6人目の会長で、1991年に常任理事に就任、2004年から理事長を務めていた。

 同協会は1956年に設立。(公社)日中友好協会と同じく、日中友好7団体の1つ。

豊中市日中創立15周年記念「西村真琴と魯迅」展
パネル討論会の模様。テーマは「度盡劫波兄弟在(苦難を乗り越えれば兄弟がいる)」 パネル討論会の模様。テーマは「度盡劫波兄弟在(苦難を乗り越えれば兄弟がいる)」

 大阪の豊中市日中友好協会創立15周年を記念し、元豊中市議会議長の西村真琴と中国の文豪・魯迅の交流をたどる展示会が2月23日から25日まで同市内で開かれた。「交流の様子」を田中潤治・同日中会長が寄せた。

 展示会は豊中市立中央公民館で開催し、開幕式には上海市人民対外友好協会の汪小澍常務副会長ら、上海魯迅紀念館の王錫栄館長ら、NPO大阪府日中と府下14の地区協会の代表ら150人が参加。テープカットには各界代表が多数揃い、2回に分けて行った。

 日中関係が厳しくなる中、私は何度も上海を訪問し、「厳しいからこそ、今開催しよう」と魯迅紀念館に呼びかけ実現した。王館長は開幕講演で、日本で行う初イベントであること、そして「このような文化交流から相互理解が得られる」と述べた。そして、今後も各地で同様のイベントを日中友好協会が行うことを期待している、と強調した。

300人超で大盛況 展示された資料 展示された資料

 23日午後に実施した講演会・パネル討論会は申込者が多く、入場制限になることを想定して急きょ会場を変更した。それでもなお、当日は定員300人を超える状況となり、入場できずに帰らざるを得ない人も出たほど盛況だった。パネル討論会では有識者が2人の交流や人柄などについて報告。参加者は「日中が緊張している今こそ、2人が友情を育んだ歴史から学ぼう」と確認し合った。同日夜の15周年祝賀会では、友好活動に尽くした会員11人が豊中市長から感謝状を授与され、活動継続と西村、魯迅の心情に達成するまで頑張る決意を新たにした。

 今回は、魯迅紀念館、上海市対友協、大阪華僑総会、大阪大学中国人留学生学友会、府日中、豊中市日中と高槻、吹田、大阪三島、池田の各協会による日中共同で成し遂げられた。

漢詩かるた交流会開催 日中の老若男女が和気あいあい―NPO東京都日中
札を取り合う日中の参加者ら 札を取り合う日中の参加者ら

 NPO東京都日中友好協会(宇都宮徳一郎会長)は1月26日、東京都渋谷区のリフレッシュ氷川で「漢詩かるた交流会」を開いた。中学生や年配者、留学生ら日中の参加者計60人が集まり、漢詩を通じて親睦を深めた。

 「漢詩かるた」は百人一首の要領で行う獲得枚数を競うゲーム。日中両国語で読み上げられる漢詩の絶句を聞いて転句と結句の書かれた取り札を取り合う。個人戦と3人1組の団体戦が行われ、「葛飾区立高砂中学校の日本語学級」などのチームが参加した。

 ゲーム中、参加者の表情は真剣そのもの。同時に、笑い声や拍手も起こるなど、日中の老若男女は和気あいあいとかるた取りを楽しんだ。年配者の1人は「中学生の反射神経のすごさに驚いた」などと話した。

 その後、二胡の演奏が流れる優雅な雰囲気の中、参加者による自作の漢詩の朗唱が行われた。さらに先生の指導のもと、全員で漢詩「鸛鵲楼に登る」を朗唱しお開きとなった。

文化交流祭開催で南京との友好都市提携35周年祝う―NPO愛知県日中、名古屋市日中

 名古屋市と名古屋姉妹友好都市協会が主催の文化交流祭が2月15日、名古屋能楽堂で開かれた。同市と江蘇省南京市の友好都市提携35周年を記念した行事でNPO愛知県日中友好協会と名古屋市日中友好協会が協力した。

 当日は市民や各団体の会員ら460人が来場。京劇や二胡の伝統芸が披露されたほか、中国大陸3万6千キロを鉄道で旅した俳優の関口知宏さんが記念講演を行った。

 開会に先立つ記念式典では、主催者を代表し名古屋市副市長の新開輝夫・名古屋姉妹友好都市協会会長があいさつ。また、後藤淳・県日中会長らが祝辞を述べた。

 記念講演で関口さんは、旅の中で感じた中国について紹介。両国は似て非なる国として「映し鏡のように中国を見て日本を知り、日本を見つめ直すことでまた、新たな中国が理解できる。日中関係は厳しいが、このような志向を持つことが大事だ」と強調した。

 参加者は「伝統芸や関口さんの体験談を聞き、中国に親近感を持った」などと話した。

日中友好を支える力を留学生が確認しあう―NPO高知県日中
自己紹介する留学生ら 自己紹介する留学生ら

 NPO高知県日中友好協会は2月22日、高知市内のホテルで定期総会と特別講演、春節を祝う会を開いた。

 総会で鈴木康夫会長は「高知県と安徽省との友好県省締結20周年を記念して、今年7月に訪中団を派遣したい」と提案。満場一致で承認された。続いて高知大学中国語センターの唐千友准教授による「中国の教育文化」の特別講演があった。

 夕方の春節を祝う会は二胡演奏に始まり、2大学1高校の留学生50人や、中国帰国者の会の20人など約200人が参加。合唱やよさこい踊り、ヤンコ踊りなどで親睦を深めた。留学生には鈴木会長が記念品を贈呈した。

 古い友人や新しい友人がしっかり絆を強める中で、逆風の中でも日本語を学ぶ留学生が、今後の日中友好を支える大きな力になることをお互いに確認する集いとなった。
(理事長 安岡保)

たくさんの雪に興奮 スキー交流会実施―福島県日中
スキー交流会参加者ら スキー交流会参加者ら

 福島県日中友好協会(深谷幸弘会長)は、2月8日から9日にかけ、県内で第29回滑雪(スキー)交流会を開いた。会員のほか、県内の中国人留学生や中華系マレーシア人、ベトナム人らが参加した。

 一行は8日、江戸情緒が残る宿場町・大内宿の雪まつりに参加。例年にない大雪で賑わうなか丸太切りレースが行われ、参戦した中国人女性が「加油(がんばれ)」の声援に応え見事1位を獲得した。

 翌日は積雪量が観測史上過去最高を記録。那須甲子青少年自然の家でのスキー運動会を中止し、代わりにふわふわの新雪の中でそりや雪合戦を楽しんだ。中国人の1人は「こんなにたくさんの雪を見たのは初めて」と興奮しながら話した。

中国帰国者との交流会開催 苦難の体験談に耳を傾ける―長野県日中

 長野県日中友好協会(井出正一会長)は2月11日、「中国帰国者への理解を深める県民の集い」を長野市内のホテルで開いた。県との共催で、来賓をはじめ県内各地の帰国者や支援者、市民ら総勢220人が参加。帰国者による苦難の体験発表やアトラクションを通じて交流した。

 冒頭、主催者代表のあいさつで井出会長は「帰国者の皆さんが、地域や市民の理解を得て、幸せに暮らせるよう行政と連携して支援活動に取り組んで行きたい」と述べた。

 第一部では帰国者らが、旧満州への渡航から引き揚げまでの苦難の体験を発表。9歳の時に家族と離散した岩本くにをさん(81)は「一時は死も覚悟したが、親切な中国人に助けられた。多くの人の命を奪う戦争を、二度としてはいけない」と強調した。

 第三部の交流会では、帰国者が「北国の春」などの曲の合唱や中国伝統のヤンコ踊りを披露。帰国者からは「大変楽しかった。来年も参加したい」などの声が聞かれた。

気分は大河ドラマの役者 留学生が着付け体験―京都府日中
着物を着た留学生たち 着物を着た留学生たち

 京都府日中友好協会女性部会(北村節子部長)は2月15日に京都市の東福寺で、中国人留学生に着付けを体験してもらう催しを開いた。同日中青年委員会との共催で、会員のほか、李春生・駐大阪中国総領事館領事も参加した。

 当日は、関西の京都大、大阪大、立命館大に通う男女15人の留学生が招かれた。留学生たちは会員に教わりながら、男性は裃(かみしも)や袴(はかま)、女性は晴れ着を身にまとい、華やかな和服に大喜びして互いの姿を写真に撮り合った。裃を着た趙堃さんは「大河ドラマの役者になった気分です」と満足そうに話した。

 両会は、留学生に日本の伝統文化にふれてもらおうと着付け体験を企画した。

第2回上海大学短期留学“遊学”で深めた草の根交流―千葉県日中

 千葉県日中友好協会(早川恒雄会長)は2月12日から15日間の第2回上海大学短期留学を実施した。現地の大気汚染の心配もあり参加者は9人だったが、滞在中の上海は真っ青な快晴でマスクは全く不要だった。

 上海の空港では、参加者の補習や買い物を手伝ってくれた呉娟さんが出迎えてくれた。2日目からは平日4時間の中国語の授業が開始。王敏敏老師は、特に発音が厳しかった。

 午前の授業が終わると、“遊学”で街に出て語学の実践だった。週末は、航空機や高速鉄道で景徳鎮や南京などへ遠出をした。

 呉さんの実家(塩城市)へ出向く参加者もいて、そこでは地元政府の役人や親戚など総勢20人が集まる大宴会が開かれた。彼女のお母さんは20品近い料理を作ってくれ、あまりの歓迎ぶりでかなり酔ってしまった。県日中顧問で上海在住の画家ご夫婦にも歓迎され、二次会を断るのに苦労した。これが千葉県日中の目指す草の根交流だと自負している。
(常任理事 若林慶三)