会報『日本と中国』

トップページ > 会報『日本と中国』 > ニュース一覧 > 2014年3月1日号のニュース

ニュース詳細

ニュース2014年3月1日号のニュース

「民間の交流、一層重要に」中国大使館新春会開く
あいさつする程永華駐日中国大使。東京・港区のホテルで あいさつする程永華駐日中国大使。東京・港区のホテルで

 駐日中国大使館は2月13日、東京都内のホテルで「中国大使館・日中友好団体 2014年新春会」を開いた。(公社)日中友好協会など日中友好団体の代表や関係者、在日中国人企業家など約500人が招かれた。

程永華大使が友好団体に期待

 新春会には、日中友好7団体はじめ各界の関係者が出席、大使館各部門の責任者らと親しく交流した。協会からは、村山富市名誉顧問、加藤紘一会長、橋本逸男副会長ら多くの役員と、都道府県協会の代表らが出席した。

 主催者を代表してあいさつした程永華駐日中国大使は、留学や勤務などで日本に滞在した26年間の中で、大使として勤めたこの4年間の日中関係が「最も複雑で困難だった」と述べ、「対日関係に長く携わる外交官として心が痛い、憂慮している」とその苦悩を明かした。さらに安倍晋三首相の靖国神社参拝については、「中日関係に重大な政治的障害をもたらし、弱まっていた両国間の相互信頼をさらに損なった。中国との対話の扉を自ら閉めた」と非難した。

 一方で程大使は「中日民間友好は両国関係にとって優れた伝統で貴重な資源だ」と述べ、協会など日中友好団体が一貫して続けてきた交流活動を高く評価し、感謝の意を表した。程大使は「今年も中日関係の困難な局面は続くだろう。行き詰まる両国の政治関係の中では、民間交流や地方交流が一層重要になる」と述べ、日中友好諸団体の活動に期待を示した。

 続いて加藤会長が来賓を代表してあいさつし、「これまでは深く考えずに“日中友好”ができたが、今後は歴史をしっかり学び、なぜ日中はもめるのかを分析する必要がある」と述べた。そのうえで「(両国民に)必ず春は来る」と期待した。

 乾杯に立った河野洋平・日本国際貿易促進協会会長は「待つのではなく、日中関係にプラスになることを少しでも積み重ね、春を呼びこむ努力をしよう」と呼びかけた。このほか、栗原小巻・(一財)日中文化交流協会副会長、海江田万里・日中友好議員連盟副会長、榊原定征・(一財)日中経済協会副会長、江田五月・(公財)日中友好会館会長もそれぞれ新春の祝辞を述べた。

鹿児島で県日中など3団体が中国人養父母への感謝の碑を建立
テープカットの模様。左から3番目が鬼塚さん。その左隣が海江田会長 テープカットの模様。左から3番目が鬼塚さん。その左隣が海江田会長

 第二次世界大戦後、旧満州に残された日本人孤児を引き取って育てた養父母に感謝の思いを表す「中国人養父母感謝之碑」の除幕式が1月23日、鹿児島市の天保山公園で開かれた。鹿児島県・市日中友好協会と日本人遺華孤児鹿児島会(以下、同会)の主催。

 式典には伊藤祐一郎県知事や李天然駐福岡中国総領事ら来賓のほか、市内の中国残留孤児ら約70人が出席。テープカットが行われたほか、発起人で同会代表の鬼塚建一郎さんが養父母への感謝の思いをつづった自作の漢詩を披露した。

多くの協力を得て残留孤児の宿願かなう

 鬼塚さんは軍人だった父が勤務した黒竜江省牡丹江市で生まれた。1946年に5歳で母を亡くし、吉林省の農家に引き取られた。鹿児島で父が見つかると、86年に帰国。実の子ように自分をかわいがってくれた養父母への感謝の碑を建てたいと、行政をはじめ各方面に訴えてきた。

 海江田順三郎・県日中会長によると、鬼塚さんにその話を持ち掛けられたのは約1年前だったという。海江田会長は、昨年が日中平和友好条約締結35周年であったことなどもあり協力を約束。3団体が寄付金などで費用を工面し、鹿児島市からの市有地提供も得られ、建立が実現した。

 碑は高さ約2.5メートルの御影石製。公園内にある、鹿児島市と湖南省長沙市の友好都市締結を記念した共月亭の近くに建てられた。養父母への感謝の碑は全国的にも珍しいという。鬼塚さんは「夢がついにかなった。異国の子どもを助けてくれた養父母の優しさを、多くの人々に知ってほしい」と話した。

日中歴史文化交流センター設立へ 神奈川と中国のつながり見つめ直す

 神奈川県と中国とのつながりを見つめ直し、日中友好の基盤づくりを進めようとする「日中歴史文化交流センター」の設立にむけた準備会が2月15日、横浜市の中華料理店で発足した。

 同センター発案者は発起人代表で同県前開成町長の露木順一氏。露木氏は開成町長時代、県内酒匂川のほとりにある中国の治水神・禹王(うおう)を祀る石碑の存在を知り、同センター設立を思い立ったという。(一社)神奈川県日中友好協会と県下の西湘日中友好協会が後援している。

 当日は来賓の王麟・中国大使館書記官や久保孝雄・前神奈川県日中会長らを含む賛同者約50人が出席した。地元足軽の歴史再発見クラブの佐久間俊治会長がミニ講演を行うなど、設立準備への士気はさらに高まった。

中台双方の主管官庁トップが初の会談 両岸関係の推進に向け意見交換

 中国国務院台湾事務弁公室の張志軍主任と台湾行政院大陸委員会の王郁琦主任委員が2月11日、南京市内で会談した。中台双方の両岸関係の主管官庁トップによる初めての公式会談となった。

 双方は、両岸関係の推進について幅広く、踏み込んだ意見交換を行い、会談は2時間以上に及んだ。

 会談で張主任は「われわれが今後、日常的に往来し良き友人となり、両岸関係発展に尽くせるようになることを望んでいる。そうなれると信じている」と述べた。

 一方の王主任委員は「両岸関係は新たな章に入った。記念すべき1日だ」と述べた。

 会談を通じて示された双方の主な共通認識は次のとおり。

▽両岸経済協力枠組み協定(ECFA)の具体的協議を進める
▽文化・教育・科学技術分野の交流・協力を拡大する
▽海峡両岸関係協会と海峡交流基金会の出先き機関の相互設置に向け実務的な協議を進める
▽両岸メディア交流を推進する
▽相手側の大学、研究機関で学ぶ双方の学生の医療保険など待遇面の問題を適切に解決する

 さらに王主任委員は張主任の台湾訪問を招請。張主任はこれを受け入れた。

中国政府、都市と農村の年金統一 人口流動、個人消費に効果期待

 中国国務院は2月7日、李克強首相が主宰する常務会議を開き、都市と農村の年金制度を統一することを決定した。農民対象の新型農村社会年金保険と、都市部(町も含む)の都市住民社会年金保険を統一し、全国統一の都市農村住民基本年金保険制度を確立する。

 制度形態や資金調達方法、待遇・給付などは、統一前と基本的に同じにする。保険基金の資金調達は、個人から徴収し、集団が負担し、政府が補助する方式をとる。中央の財政は、基礎年金基準に基づき、中・西部地区に対しては全額補助し、東部地区に対しては50%を補助する。重度障害者など支払いが困難な人には、地方政府が最低基準の年金保険料の一部もしくは全額を負担する。

 都市と農村の年金統一について常務会議は「人口の流動促進、社会の安心感増進に役立ち、個人消費をけん引し、革新・起業を奨励するうえで重要な意義がある」と指摘した。

ソチ冬季五輪 中国、金3個、銀4個、銅2個のメダルを獲得

 ソチ冬季五輪大会が2月7日から23日まで開催され、中国選手団のメダルの獲得数は金が3個、銀が4個、銅が2個の計9個で世界12位だった。今回の中国代表団は138人。うち選手66人が4競技、49種目に出場した。前回大会は金5個、銀2個、銅4個の計11個で、世界7位だった。

22年大会招致をPR

 一方、2022年冬季五輪の開催都市に立候補している北京市と河北省張家口市の両市連合冬季五輪招致委員会は2月7日、ソチ五輪のメディアセンターで記者会見し、招致PRを行った。

 記者会見に応じた同委員会の楊暁超副主席( 北京市副市長)は、国民の90%以上が招致活動を支持しているとの世論調査結果を発表し、大気汚染の改善にも自信を見せた。

 22年冬季五輪にはアルマトイ(カザフスタン)、クラクフ(ポーランド)、リビウ(ウクライナ)、オスロ(ノルウェー)も立候補しており、国際オリンピック委員会(IOC)が15年7月に開催地を決定する。

名古屋の3団体が共催で2月に文化交流祭開催―NPO愛知県日中

 NPO愛知県日中友好協会は1月27日、名古屋市内で新年のつどいを開いた。名古屋市日中友好協会(太田宏次会長)と名古屋姉妹友好都市協会(新開輝夫会長)との共催で、約140人が参加した。

 あいさつで後藤淳・愛知県日中会長は、昨年の名古屋市と江蘇省南京市の友好都市提携締結35周年を記念して、今年2月に同3団体で「文化交流祭」を開くことを紹介。「民間交流の促進と相互理解を深める絶好の機会だ」と話した。

 来賓の葛広彪・駐名古屋中国総領事館総領事は、名古屋が「ピンポン外交」の舞台だったことについてふれ「地方を以て国を促すことは中日友好交流のすばらしい伝統だ」と述べた。

 宴会は新開会長の乾杯の音頭でスタート。参加した佐藤温・県日中事務局長は「皆から『民間で頑張ろう』という意気込みを感じた」と話した。

日中関係の回復願う友好人士320人が出席―NPO大阪府日中

 NPO大阪府日中友好協会は1月10日、大阪市のホテルで新春互礼会を開いた。(一社)日中経済貿易センターとの共催で、関西の日中友好団体や政・経済界関係者ら、日中関係の回復を願う友好人士320人が集まった。

 村山敦・同センター代表理事会長のあいさつに続き、谷井昭雄府日中会長が「日中両国民は正しい見識と勇気をもって絆を強める努力しよう」と乾杯の音頭を取った。

 来賓の于淑媛・駐大阪中国総領事館副総領事は「中日関係を正常な状態に戻すよう、皆と共に頑張っていきたい」と祝辞を述べた。

 会場は日中関係者で超満員に。昨年淀川で溺れている少年を救った中国人留学生・厳俊さんの姿も見られた。

華やかな雰囲気のなか新年と設立60周年祝う―京都府日中
中国琵琶奏者らの演奏のようす 中国琵琶奏者らの演奏のようす

 京都府日中友好協会は1月11日、京都市内のホテルで新年会を兼ねた設立60周年記念祝賀会を開いた。定員を超える128人が参加し親睦を深めた。

 開会のあいさつで田中彰寿会長は、昨年に陝西省を訪問した際に現地の人々が友好的だったことを紹介した。

 祝賀会では中国琵琶奏者の閻杰さんらが優雅な曲を演奏し、参加者からは「華やかな雰囲気で楽しかった」などの感想が聞かれた。

 当日は孫崎享・元外務省国際情報局局長による講演も行われた。孫崎氏は尖閣問題についてふれ「現政権も、国交回復時に両国首脳が下した判断に立ち返る勇気を持てば、現状の打開は難しくないだろう」と述べた。

恒例の座談会を開催 日中関係の現状など意見交換―長野県日中

 長野県日中友好協会(井出正一会長)は1月20日、長野市内のホテルで新年会を開いた。これに先立ち、恒例の「日中友好新春座談会」が行われ、日中関係などについて意見交換し、平和友好への決意を確認し合った。

 座談会では尖閣問題などが取り上げられ、参加者は村山談話の精神を大切にしながら日中不再戦・平和友好の原点に立ち返ることを確認し合った。また、県下地区協会の活動紹介も行われた。

 当日は汪婉駐日中国大使館参事官ら来賓を含む130人が出席。汪婉参事官は長年の同日中の活躍に敬意を表しつつ「民間の友好交流はどんな障害があっても全力で進めていきたい」と話した。

留学生や研修生が参加 合唱や阿波踊りで盛り上がる―徳島県日中
合唱する受講生と留学生 合唱する受講生と留学生

 徳島県日中友好協会は2月2日、徳島市のホテルで春節を祝う会を開いた。県内の日中友好団体との共催で、留学生や県内企業で働く研修生など、中国の青年21人を含む81人が参加した。

 冒頭、生田治夫会長が「これまで築き上げてきた県内友好団体の実績をもとに、民間相互の交流拡大を目指そう」とあいさつ。続いて、6年間同日中の行事に参加し、今は東京で働く孔慶玥さんから届いた感謝のメッセージが読み上げられた。

 宴もたけなわになると、同日中主催の中国語講座受講生と留学生らが合唱を披露。参加者全員で阿波踊りも踊り、お開きとなった。参加した留学生の1人は「長年、中日友好に頑張ってきた日本人がいることを知り驚いた」と話した。

中国人留学生が中心に多彩な演出で春節盛りあげる―熊本県日中
パンダの姿で会場を歩く留学生 パンダの姿で会場を歩く留学生

 熊本県日中友好協会は1月26日、熊本市の国際交流会館で春節祝賀会を開いた。張馳・駐福岡中国総領事館領事ら来賓のほか、中国人留学生50人を含む80人が参加。留学生が多彩な出し物を披露し、会場を盛り上げた。

 開会に先立ち、同館の調理室で手作り餃子講習会を実施。日本人の親子や中国人留学生が集まり、和やかに餃子作りを楽しんだ。

 祝賀会の冒頭、重岡和信会長があいさつ。熊本地区中国留学生学友会の陳晨会長が乾杯の音頭を取った。

 歓談が続くなか、中国人留学生が獅子舞やパンダのダンスのほか、書対聯や馬の切り絵の実演などを披露。会場は大いに沸き、参加者は楽しみながら、春節を満喫した。

北京市青少年アニメ交流団が来日 東京都日中が招き歓迎会開く―NPO東京都日中
歓迎会参加者ら。新宿区・日本青年館で 歓迎会参加者ら。新宿区・日本青年館で

 NPO東京都日中友好協会(宇都宮徳一郎会長)の受け入れで来日した北京市の青少年アニメ交流団が、1月19日、同日中が開いた歓迎会に参加した。会員や来賓を含む約60人と親睦を深めた。

 同日中の同団受け入れは北京市人民対外友好協会と行う青少年交流事業の1つ。今回は袁成鈞(北京市石景山区教育委員会副主任)を団長に、北京市の中学生ら34人と随行の計41人が来日した。

 歓迎会で袁団長は「中日関係が厳しい時の来日は、青少年にとって人生の糧となるだろう」とあいさつ。歓談が始まると、来日した中学生が手品やフルートの演奏を披露し、会場を盛り上げた。

 同団の一行はその後、ディズニーランドや三鷹の森ジブリ美術館などを見学。22日には北海道日中友好協会の協力で札幌のマンガ・アニメ学院の生徒らとの交流を行い、24日に帰国した。