会報『日本と中国』

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ニュース2013年11月1日号のニュース

北京で記念シンポジウム開催 “民間交流の促進で一致”
日中の120人余が参加したシンポジウムの模様。10月22日、北京の釣魚台国賓館で 日中の120人余が参加したシンポジウムの模様。10月22日、北京の釣魚台国賓館で

 日中平和友好条約締結35周年と中日友好協会創立50周年を記念するシンポジウムおよびレセプションが10月22日午後、北京の釣魚台国賓館で開かれた。日中の関係者約120人が参加し、加藤紘一会長、谷井昭雄名誉副会長をはじめとする(公社)日中友好協会代表団13人や丹羽宇一郎・前駐中国大使らがこれに合わせて訪中した(代表団は21日から23日まで)。シンポジウムでは、尖閣諸島や歴史認識の問題をめぐって冷え込む両国関係が民間交流にまで影響を及ぼしていることが提議され、参加者は経済など各分野の民間交流は双方に極めて重要で、関係改善のためにも促進が不可欠であるとの認識で一致した。

協会代表団など日中120人が参加

 シンポジウムは、中日友好協会(以下、中日友協)と中国人民対外友好協会が共同で主催。協会代表団は、中日友協に招かれ訪中した。

 主催者を代表し、王秀雲中日友協副会長があいさつした後、谷井名誉副会長、熊波中国外務省アジア局副局長、木寺昌人駐中国大使がそれぞれ来賓のあいさつを述べた。

 谷井名誉副会長は、日中両国が「新たな発展の転機にある」とし「世論を動かす力で民間交流を拡大させ、さらに国民同士の相互理解を促す必要がある」と呼びかけた。

 続いて劉徳有元中国文化次官と丹羽前大使による基調講演が行われ、劉元文化次官は日中は「ボタンを掛け違えた状態」と例え、文化と青少年の交流の強化が関係改善につながると指摘した。一方、丹羽前大使は「両首脳が1年間、話をしない状態は世界でも極めて稀で異常だ」とし「それを平然と見ている国民もおかしい」と述べた。さらに「私を含め、われわれ国民がもっと緊張感をもって、これから何をして、どう進むべきかをしっかり考え、自国の首脳にプレッシャーを与え(訴え)なければならない」と主張した。

 このほか、楊伯江中国社会科学院日本研究所副所長と村岡久平協会理事長が代表発言し、自由討論では、西堀正司協会常務理事らが意見を述べた。

 シンポジウム終了後は中日友協主催のレセプションが開かれ、唐家璇中日友協会長と加藤協会会長がそれぞれあいさつした。加藤会長は協会を代表し、中日友協創立50周年を祝う「記念の盾」を唐会長へ贈った。

 厳しい日中情勢の中でのシンポジウム開催は、意義深く、特に日中の両外務省関係者が共に出席し、互いにこれ以上の事態の悪化を望まない姿勢を示したことは、関係修復への第一歩となった。

加藤会長ら協会代表団、人民大会堂で王晨全人代常務委副委員長と会談
会談する加藤会長(左)と王晨副委員長 会談する加藤会長(左)と王晨副委員長

 加藤紘一会長ら協会代表団は10月23日午前、北京の人民大会堂・湖南省の間で、王晨・全国人民代表大会常務委員会副委員長兼秘書長(写真)と会談した。

 加藤会長は日中関係の改善について、「会うこと、話し合うことが最重要だ。双方の外務省には優秀な人材がいるので解決できる」と述べた。

 一方、王副委員長はまず、協会の日頃の活動と努力に感謝を表し、「中日関係の改善のために民間が果たす役割は大きい。両国の民間団体は最前線に立つ気持ちでやらなければならない」と述べ、協会に対し「新しい貢献」を期待した。

 王副委員長はまた、「中国側の対日関係重視の姿勢は変わらない」としながらも、尖閣諸島や歴史認識などの問題において、「(日本は)中国の発信を正しく認識してほしい」と述べた。

 会談には、丹羽宇一郎前駐中国大使も同席した。

中華全国青年連合会を表敬訪問

 加藤紘一会長ら協会代表団は10月21日午後、北京の中華全国青年連合会を表敬訪問し、周長奎・中国共産主義青年団中央書記処書記(同連合会副主席)と会見した。

 会談の席で小野寺喜一郎常務理事は、自らが団長として率いた1984年の「日本青年3000人訪中代表団」から来年2014年で30周年になることをあげ、「当時の参加者たちはこの30年ので日中関係を築き上げたという自負がある」と述べた。同じく3000人交流に参加した西堀正司常務理事も、青少年交流の重要性と促進を強調。「30周年を記念した何かのイベントをやりたい」と話した。

 これを受けて周書記は、15年前に中国青年代表団を率いて訪日した経験を述べ、「ご提案は検討したい。具体案はまた考えましょう」と前向きな姿勢を示した。

中国青年メディア関係者代表団が来日 新聞社、テレビ局など報道現場を取材

 「中国青年メディア関係者代表団第2陣」(一行69人・総団長=武虹剣・中国国務院新聞弁公室二局局長)が10月14日から21日まで来日し、東京・石川・熊本・岡山・大阪を訪問した。外務省が進める交流事業の一環で、中日友好協会が派遣、(公財)日中友好会館が受け入れた。

 一行は滞在中、3つの分団に分かれて視察や取材を行った。東京では、大手新聞社やテレビ局などを訪問したほか、食、文化、ファッションの分団ごとのテーマに沿った視察も行われ、大手ファーストフードチェーン、アニメ専門学校、科学メーカーを取材した。さらに上野、秋葉原、原宿の各地域では、自由取材が行われた。

クールジャパンの核心を知る

 17日からは地方へ移動。岡山市の山陽新聞社を訪問した第3分団は、同社が子ども向けに発行する新聞など、教育に新聞を活用する取り組みを学んだ。

 約一週間の滞在を終えた団員からは、「以前は日本や日本人に対して複雑な感情を持っていたが、代表団に参加し、日本への理解が深まり、日本人の友好と熱意を感じることができた」「クールジャパンの核心は、自然を大切にし、絶えず学び、秩序を重んじるところなど、(日本人の)内面にあるものだと感じた」などの感想が聞かれた。

中国大手企業トップ10人が来日「民間往来は重要」

 中国を代表する大手企業のトップ10人が9月24日から28日まで来日し、菅義偉官房長官や大手企業首脳らと相次いで会談した。中国側の呼びかけで行われた。

 来日した企業トップの顔ぶれは、常振明・中国中信集団(CITIC)董事長ら金融はじめ製造業、不動産、メディア、通信など幅広い業種に及んだ。

 25日に首相官邸の菅官房長官を表敬訪問した一行は「中日両国の経済界の協力は重要で、多くの中国企業も民間同士での往来は重要と考えている」との意向を伝え、積極的な日中の企業交流を強く望んだ。

上海市人民対外友好協会 周国栄常務理事らが来訪協会との協力関係を確認
来訪した周国栄常務理事(左)ら 来訪した周国栄常務理事(左)ら

 上海市人民対外友好協会の周国栄常務理事・日本処副処長と馬筌同理事が10月11日、協会を訪れ、村岡久平理事長、宇都宮徳一郎理事(NPO東京都日中会長)、古島琴子顧問および東京都日中役員らと懇談した。来年の交流事業について意見交換し、互いの協力関係を確認した。

 周常務理事は「来年の交流について話したい」と切り出し、「昨年の中日国交正常化40周年は大いに盛り上げられず残念だったが、民間交流はなんら変わらない。引き続き皆様と力を合わせて頑張りたい」と呼びかけた。

 村岡理事長は「私たちの交流の歴史は長い。政府間の問題はやがて収まる。来年は大いに交流を盛り上げましょう」と話し、宇都宮理事は「政府間に緊張があっても、ぶれずに草の根交流を続けている。厳しい時こそ、一つ一つの交流を大切にしたい」と述べた。

 このほか、東京都日中が続ける囲碁交流訪中団などの話題で盛り上がった。また来年5月に大阪で開催予定の「第14回日中友好交流会議」について周常務理事は訪日団派遣の意向を伝えた。

中国残留孤児 訪日調査、今年は見送り

 厚生労働省は10月15日、例年行っている中国残留日本人孤児の訪日調査について、「本日現在、新たに中国残留日本人孤児と確認された者がいないため、平成25年度の情報公開調査は行わない」と発表した。

 訪日調査がないのは1981年の開始以降、2010年に続き2度目。05年以降は新たに残留孤児と認定される人は数人以下に減り、身元判明者は08年を最後に出ていない。

日本の中国研究者156人 日中関係改善目指し新たに「研究会」発足

 冷え込む日中関係に強い懸念を抱く日本の中国研究者156人が「新しい日中関係を考える研究者の会」を設立した。10月22日、代表幹事の毛里和子・早大名誉教授や高原明生・東大大学院教授らが東京都内で記者会見を行い、毛里代表幹事が「排他的なナショナリズムを越えて」というアピール文を読み上げた。

 研究会は今後、中国の研究者たちと定期的にシンポジウムを開くなど学術交流を通じて日中関係の改善を探る。毛里代表幹事は「研究者どうしが連携を強化することで東アジア地域の緊張を緩和できるよう努力したい」と話した。

始動した「上海自由貿易試験区」 地域限定で規制緩和し、経済を活性化させる

 9月29日に上海で始動した「中国(上海)自由貿易試験区」はどんな場所か。紹介したい。

 同試験区は上海市内の4つの保税区に限って、貿易や金融、サービス業などの自由化を進める試み。実験的に規制緩和や優遇税制を行う。これまで外資の参入が強く規制されてきた事業分野で外資の会社設立や製造などを認めたり、それに必要な公的手続きの大幅な簡素化も行う。現時点で金融、医療、ネットなど18業種で規制を緩和する。

 中国で初めて本格導入となった「ネガティブリスト」(できないことを列挙)も特徴の一つ。当局が定める16業種190項目に関する禁止事項以外は、自由に事業を展開できる。第1陣として、国内外の36社(金融機関11社、ほか25社)が進出している(外資は米のマイクロソフト、シティバンク、独のポルシェなど、日系はなし)。

 同試験区の設置は、李克強首相が掲げる経済政策「リコノミクス」の一環。規制緩和でカネやモノの流れをスムーズにさせ、経済の活性化を図るのが狙いだ。海外からの投資を促し、サービス産業が発展すれば、雇用情勢の改善にもつながる。「自由貿易試験区」は上海で成果が出れば、他の都市にも広げる考えだというが、外資参入にはまだ条件付きの部分も多く、今後の動向を注視したい。

友好県省提携30周年訪中団、遼寧省で多彩な市民交流―(一社)神奈川県日中
日本語を披露する中国の学生 日本語を披露する中国の学生

 (一社)神奈川県日中友好協会(牧内良平会長)は10月18日から22日まで、神奈川県の友好県省・遼寧省に2組の訪中団を派遣した。

 訪中団は、両県省の友好提携30周年を記念した黒岩祐治県知事の同省訪問に合わせた事業。県内の高校生を含む友好訪問団と卓球交流団の総勢31人が参加し、現地で多彩な交流を行った。

 20日、卓球交流団は省卓球協会と瀋陽市の体育施設で熱戦を展開。試合に先駆け両県省の代表者が「友好のラリー」を行い、参加者は卓球を通じて今後の友好を誓い合った。

 翌日は、同日中と省外事弁公室主催「日本語スピーチコンテスト」が瀋陽市の外国語学校で開かれた。友好訪問団や黒岩知事の応援の中、同校の中国人高校生14人が流暢な日本語を披露した。

 21日にはまた、県省の記念式典が行われ、団の代表ら4人も出席。団員の上島保則・同日中専務理事は「省民の温かい歓迎を受け、市民同士の交流が大切であることを実感した」と話した。

日中の音楽家たちが共演、「変面」と京劇に大歓声―NPO東京都日中
「世界に一つだけの花」を演奏する二胡、中国琵琶、ギター奏者たち 「世界に一つだけの花」を演奏する二胡、中国琵琶、ギター奏者たち

 NPO東京都日中友好協会(宇都宮徳一郎会長)は10月22日、東京・新宿の工学院大学で日中平和友好条約締結35周年と工学院大学創立5周年を記念する公演会を開いた。工学院大学との共催。

 2部構成の第1部では中国琵琶や二胡、ギター、歌などで日中の音楽家が共演した。中国伝統楽器が奏でる美しい音色や歌に集まった約313人の観客はうっとり聞き入った。

 さらに第2部で披露された「変面」に大歓声が起こると、会場の盛り上がりはピークに達した。京劇俳優による「武将の舞」と立ち回りも行われた。

 フィナーレは出演者全員がステージで「ふるさと」をセッション。観客と共に大合唱して、幕を閉じた。

 観客からは「どれが良かったではなく、全部良かった。最高の公演だった」などの感想が聞かれた。

県・浙江省友好県省提携20周年記念、日中の子どもがバレエを披露し合う―NPO福井県日中
バレエを披露する日本の子どもたち バレエを披露する日本の子どもたち

 NPO福井県日中友好協会訪中団(団長=酒井哲夫同日中会長)が10月12日から15日まで、浙江省を訪れた。県内の坪田バレエ団(坪田律子代表)の子どもたちも随行し、現地の学生とバレエを披露し合った。

 訪中公演は福井県と浙江省の友好県省締結20周年を記念した同日中の企画。酒井会長、加藤伊平事務局長、山本正雄・県議会日中友好議員連盟事務局長らが引率した。

 14日には浙江芸術職業学院(同省杭州市)で日中合同公演が行われた。日本側は創作バレエ「ネズミの餅引き」など11演目を、中国側は民族舞踊を取り入れた5演目を披露。言葉は通じなかったが、子どもたちは“友好大使”として心を通わせた。

 一行はまた、同日に浙江省人民対外友好協会を訪問。酒井会長は40年に渡る友好活動を通じて知り合った元対友協会長の沈祖倫(元省長)、梁平波の両氏ら“老朋友”10人と懇談して旧交を温め、日中関係の改善と友好の発展を誓った。

 一方、21日から23日までは浙江省および対友協の一行が福井県を訪れ、同日中主催の歓迎会などに出席した。

日中の参加者が復興目指し友好交流―福島県日中

 「福島県日中友好交流の集い」が9月28日に、福島空港公園で盛大に行われた。地区協会の会員はもとより、留学生、帰国者、配偶者等の中国人30人と国際交流協会の会員、東日本大震災の被災者を含め約100人が秋晴れの下、県内各地より駆けつけてくれた。

 開会式では、深谷幸弘会長が「昨年は反日運動のさなかであったが、民間である協会が率先して交流事業を行うべきだと考え開催したところ、大成功だった。今後も続けていきたい」と挨拶し、県空港交流課の課長からは「福島空港公園で国際交流することで、上海便の復活、空港の利用促進に結びつけたい」と祝辞をいただいた。

 参加者は「日中食の饗宴」の共同作業として、芋煮鍋、水餃子、羊肉串を一緒に作り、楽しく会食。食事後は張暁東氏の二胡の生演奏を聞き、郡山市と白河市の太極拳グループの演武を鑑賞した。

 次に、公園内のチェックポイントに隠された「(日中友好は)最大の安全保障」の文字を見つけてゴールするゲーム「日中友好オリエンテーリング」と、参加者の中の25人からサインをもらい、全員が自己紹介した時に、サインが縦横斜めのいずれかに揃うと景品がもらえる「日中友好ビンゴゲーム」を行い、交流した。

 国慶節を3日後に控え、日中の相互理解と親睦を深めた一日となった。

うどんと空海、“麺棒外交”で縁の地を訪ねる―NPO香川県日中会
うどんを作る日中の調理師ら うどんを作る日中の調理師ら

 うどん県(香川県)と中国との関わりは古く、唐の時代、空海が長安(西安)で修行した頃から始まったと伝わっています。1990年、麺棒(めんぼう)外交という名の下にうどんの故郷を訪ねる訪中団1回目を香川県日中がお世話をし、大成功を収めました。今年、4回目の麺棒外交をまたお手伝い出来るという名誉を授かり、9月17日から22日まで、陝西省西安、山西省太原、北京と、うどんの旅が始まりました。

 香川県は空海の故郷で、うどん発祥の地とも言われています。それにちなんで恒例の献麺式が、西安市青龍寺の空海記念碑の前で行われました。青龍寺跡地の楽遊原の丘は、「記念碑を造るべく調査に行った時は一面の菜の花畑だった」と藤井賢会長に聞かされており、思い入れも格別でした。当日はあいにく朝から雨でしたが、献麺式では雨はピタリと止み、私たちを歓迎しているかのようでした。バスに戻るとまた大粒の雨が降り出し、心の中でお大師様の存在を感じました。

 西安では市内のホテルで日中麺食文化の学術交流を実施。また、同市や太原市で、中国の調理師と麺を打って技術交流を行いました。麺を足で踏む作業は、中国の方にはあまり好まれませんでした。また、以前、煮干しの出汁が彼らの舌に合わなかったことから、今回は粉末の出汁に変更しました。日本側の調理師は、水の設備の問題で、ゆでた麺を冷やせず、讃岐うどん本来のコシが出せなかったと残念そうでした。

 思えば初めてご案内した時とは全てが変わり、大きく育った白松、桜(香川県が千本の桜を送りました)、それに囲まれて威風堂々と建つ記念碑、先人たちの創られた偉大な事業にただただ敬服し、日中両国の宝物だとつくづく感じました。西安には私たち以外に日本人が一人もおらず、欧米人ばかり。この現実をお大師様、郷土の先人・大平正芳先生はさぞ嘆いていられるのではなどなど考えました。

 最後は北京の中日友好協会を訪問。23年前には(孫平化会長のお取り計らいで)中日友協の厨房を使用し、讃岐うどんを試食していただきました。当初、その時と同じ計画を予定していましたが、中秋節の連休で厨房が使えませんでした。ただ、私たちのためにお休みを返上して副会長の王秀雲先生、また交流部長の程海波先生は特別に歓迎宴を催して下さいました。「この次は必ず中日友協で麺打ちをして下さい」と、讃岐うどん研究会の真部正敏会長とかたく約束され、お別れしました。

 北京の空は色々報道されていますが、この朝は清々しく、中秋の明月もくっきりと見えました。
(副会長・武田久子)

スピーチコンテスト初開催、学習者に“発表の場”を提供―鹿児島県日中
スピーチコンテスト表彰式の様子 スピーチコンテスト表彰式の様子

 鹿児島県日中友好協会(海江田順三郎会長)は10月6日、県内の高校で第1回中国語スピーチコンテストを開いた。スピーチと朗読の2部門を実施し、県内の高校生を中心に20人が出場した。

 現在、同県では中国語の授業を行う高校が多いなど教育は盛んだが、卒業後に学んだ中国語を生かす場は少ないという。同日中は、学習者たちに中国語の“発表の場”を提供したいとの思いでコンテストを開催。佐藤広明同日中事務局次長や県国際交流員の中国人らが審査員を務めた。

 スピーチのテーマは自由で、出場者は「中国語を使ってやりたいこと」など、それぞれが日々の学習の成果を披露し合った。高校生の多くは緊張した様子だったという。

 開催準備に奔走した佐藤事務局次長は「全国の協会のやり方を参考にし、後援も多くいただけた。今後も継続していきたい」と話した。

寸劇や留学生との意見交流で充実したコンテストに―NPO埼玉県日中
出場者のスピーチの様子。埼玉県さいたま市で 出場者のスピーチの様子。埼玉県さいたま市で

 NPO埼玉県日中友好協会(田中寛会長)は10月13日、第34回「中国語発表のつどい」を開いた。個人の部8人、団体の部3団体30人が出場し、スピーチや寸劇が披露されたほか、留学生との交流会も開かれた。

 個人の部では県内の高校に通う長橋侑生さんが見事1位を獲得。出場者に対し、審査員は「しっかり前を向いていて姿勢が良く、発音もきれいだった」などと講評した。

 一方で同日中のコンテストでは、団体の部も行っている。その中で「かぐや姫」を披露した団体では、登場人物のおじいさんに扮し、物語の一幕を演じる出場者もいた。

 当日は、休憩時間を利用して、会場を訪れた中国人留学生3人と参加者による意見交流会を実施。留学生たちが日本での生活について語り、充実したコンテストになった。

 開催が迫るころ、同日中は出場者を増やすため、県内の高校を訪問。コンテストの内容を紹介して出場を促した。訪問した中﨑惠理事長は「今年は準備が不十分で成果は出なかったが、興味を示してくれた学校があった」と次回の出場者増加に期待を寄せた。

留学生が茶道体験、慣れない作法に戸惑う―秋田県日中女性委
和菓子を味わう留学生 和菓子を味わう留学生

 秋田県日中友好協会女性委員会(石黒かほる会長)は9月22日、秋田市「山雲軒」で茶会を開いた。秋田大学に通う中国人留学生の男女11人が招かれ、茶道の作法を学んだ。

 当日はさわやかな秋晴れ。初めて浴衣を着た留学生たちは緊張した表情で茶室に入室した。裏千家師匠の指導では、慣れない作法に戸惑いながらも話に耳を傾けた。

 和菓子と抹茶を味わう時も留学生たちは緊張がとけない様子。会員が声をかけると、留学生は顔がほころび「素晴らしい体験ができて嬉しい」と話した。

 同委員会は、留学生に日本の伝統文化にふれてもらおうと毎秋、一戸ツセ子顧問宅内の茶室で茶会を開催している。今年で10回目となった。