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ニュース2013年10月1日号のニュース

創立“50周年”の中日友好協会 創立大会で示された「活動の原点」
北京の政治協商会議講堂で行われた中日友好協会創立大会。1963年10月4日 北京の政治協商会議講堂で行われた中日友好協会創立大会。1963年10月4日

 中日友好協会(以下、中日友協)が10月4日で創立50年になる。中国の対日交流窓口として重要な役割を担い、これまで日中両国間の相互理解や友好発展に大きく貢献してきた。活動の原点を探ると、50年前の創立大会で示された日中友好協会(当協会)宛のメッセージにたどりつく。日中関係が困難になると頻繁に叫ばれる「原点回帰」。50周年を祝し、中日友協の原点に焦点を当ててみたい。

当協会に宛てたメッセージ

 中日友好協会設立の背景には、国交正常化の実現に向けた日中交流の高まりがあった。当協会を含む日本の友好団体は、中国側に対し、日本との友好交流を専門的に行う機関として「中日友好協会」をつくり、交流を大々的に発展させたいという希望があった。当時の中国には、国交を樹立した国に対しては友好協会が存在したが、国交の無い国には無かった。

 こうした中日民間交流の必要性を受け、日本に理解の深い周恩来首相の提唱の下で中日友協は発足。中国19の人民団体によって発起され、1963年10月4日に結成された。創立大会は、北京の政治協商会議講堂で盛大に行われ、当協会を含む日本の各分野の友好団体の代表団も出席した。名誉会長には郭沫若氏、会長には当時の対日関係責任者であった廖承志氏が就任した。

 その創立大会の最後に、熱烈な拍手のなか採択されたのが当協会に宛てたメッセージである。

“中日両人民は兄弟”

 メッセージは「中日両国の人民は兄弟」とし、「中国人民は日本人民と同じ側に立ち、両国人民の友好関係と文化・経済交流の発展のため、アジアと世界の平和を守るために最後まで闘いぬく」と示した。さらに「われわれの事業は正義の事業で中日両国の人民の共通の利益と要求に合致する」と確認した。

 こうした理念の下、中日友協は発足した。現在までに名誉会長3人、会長5人がその歴史をつないでいる。昨年3月に第5代会長に就任した唐家璇氏は、就任まもない4月に来日し、「責任の重さに身が引き締まる。王震、郭沫若両名誉会長、廖承志、夏衍、孫平化、宋健の今までの歴代の会長たちの立派な人柄や、日本に対する深い愛情を見習い、中日友好事業の発展に全力で尽くしたい」と決意を述べた。

 中日友協設立を発起した団体は次のとおり。
中華全国総工会、中華全国青年連合会、中華全国婦女連合会、中国人民保衛世界平和委員会、中国アジア・アフリカ連帯委員会、中国人民対外文化協会、中国文学芸術界連合会、中国作家協会、中華全国新聞工作者協会、中国国際貿易促進委員会、中華全国体育総会、中国紅十字会総会、中国人民外交学会、中国政治法律学会、中国科学技術協会、中華全国学生連合会、中国仏教協会、中華医学会、中国漁業協会 (順不同)

中国日本友好協会創立大会からの日本中国友好協会へのメッセージ(1963年10月4日)

 わが国の広範な大衆性と代表性をもつ、十九の人民団体の発起によって組織された中国日本友好協会は、本日北京で盛大な創立大会を開きました。本大会は貴協会に対し、また貴協会を通じて、アジアと世界の平和を守るため、中日友好の事業のために、極めて大きな貢献をされた日本の人民に、兄弟のような崇高な敬意を表するものであります。

 中日両国の人民は兄弟であります。中国人民は終始かわることなく、日本人民と同じ側に立ち、中日両国人民の友好関係を発展させ、中日の文化・経済の交流を発展させ、中日国交の正常化を促進し、アジアと世界の平和を守るために、最後まで闘いぬくものであります。

 われわれの事業は正義の事業であり、中日両国の人民の共通の利益と要求に合致したものであり、この事業は必ずや中日両国人民の広範な支持をうけるでありましょう。貴協会の事業が絶えず勝利をおさめ、発展するようお祈りしています。

 中国人民と日本人民の友情、協力と団結万歳!

中国、建国64周年 協会は創立63周年
あいさつする程永華大使 あいさつする程永華大使

 10月1日、中国は建国64周年を迎えた。

 駐日中国大使館はこれに先立ち、9月26日に東京都内のホテルで建国64周年を祝うレセプションを開いた。レセプションには、日中双方の関係者約1000人が出席し、協会からは、加藤紘一会長をはじめ多くの役員・会員が出席した。

 冒頭であいさつした程永華・駐日中国大使は「中日関係が長期的かつ安定した発展を保つことは、両国と両国国民の根本的な利益に合致する」と述べた。

 さらに程大使は「中日関係は国交正常化以来最も困難な局面にあるが、中国側はこれを望んでいない。中国政府の中日関係重視の方針は変わらない」とし、日本側に対し政治的決断と知恵で日中関係を正常な発展軌道に戻すことを促した。

 一方、(公社)日中友好協会は10月1日、創立63周年を迎えた。

(公財)日中友好会館 設立30周年祝う感謝会開催

 (公財)日中友好会館(江田五月会長)は9月20日、都内のホテルで同館設立30周年と日中平和友好条約締結35周年を祝う感謝会を開いた。岸田文雄外相や程永華・駐日中国大使、日中友好7団体の関係者ら総勢260人が出席。(公社)日中友好協会からは加藤紘一会長らが出席した。

 同館は、日中両国首脳の合意に基づき、1983年に善隣学生会館の事業・施設を引き継いで(財)日中友好会館としてスタートした。

 主催の挨拶で江田会長は、30年に渡る日中各方面からの支持に対し「われわれの一つ一つの事業はどれも小さいが、その積み重ねで友好交流という大河が出来上がっている」と謝辞を述べた。

 当日は会館の歴史や事業、同条約の調印式などを記録したビデオが放映されたほか、合唱や後楽寮生による舞踊披露が行われた。

ソウルの「日中韓協力事務局」 2代目の事務局長に岩谷氏

 日中韓3カ国の協力関係を強化するために2011年9月にソウルに開設された「日中韓協力事務局」の2代目事務局長に9月1日、岩谷滋雄・前駐オーストリア大使が就任した。

 岩谷氏は1950年生まれの愛媛県出身で一橋大学法学部卒。これまで在中国大使館参事官、在ドイツ大使館公使、駐ケニア大使などを歴任した。日中、日韓関係が良くないなか、岩谷氏は「雰囲気の改善につながるプロジェクトをやりたい。特に人の交流を増やしたい」と意欲を語った。

川に転落の男の子を救助 大阪の中国人留学生・厳俊さんに感謝状
大阪の中国人留学生・厳俊さん 大阪の中国人留学生・厳俊さん

 大阪市北区の淀川で9月16日夕、川に転落し流された小学生の男の子を、中国人留学生の厳俊さん(写真)が救助した。厳さんは、自分の体にロープを巻き付けて川に飛び込み、男の子のもとまで泳いで救助した。淀川は台風18号の影響で増水していた。

 同区に在住する厳さんは上海出身の26歳。2010年に復旦大学外国語学院を卒業した後、「日本の戦後の経済成長を学びたい」との思いで2年ほど前に来日した。来春から大阪市立大学の大学院に進学する予定で、現在はコンビニ店でアルバイトをしている。運動が好きな厳さんは、よく淀川沿いを走っているという。

 大阪府警と大阪市は、厳さんの勇気ある行動を称えて表彰し、それぞれ感謝状を贈った。府警には、各地から「厳さんに直接お礼が言いたい」などと電話が相次いだという。

南京での廃棄作業が終了

 中国江蘇省の南京市郊外で行われていた、旧日本軍が放置した毒ガスなどの遺棄化学兵器を廃棄する作業が、8月28日に終了した。同日、日中双方の代表が正式に宣言した。

 作業に参加した中国側責任者は「中日双方の共同の努力でこの3年間、作業は安全かつ秩序正しく進められ、成功を収めた。日本の遺棄化学兵器による現地の人々の生命・財産と生態環境の安全に対する脅威と危害が基本的に排除された。今後、他の地域で作業を行う際の貴重な経験となった」と語った。

 同作業は1997年に発効した「化学兵器禁止条約」により、日本政府が資金を出して進めてきた処理事業で、南京は中国国内で最初の廃棄作業場所として2010年9月に正式に始められた。

 内閣府遺棄化学兵器処理担当室は、「南京で使用した廃棄処理設備は、除染・解体を行った後、湖北省武漢市に移動させる予定。条約および日中間の覚書などにしたがって、引き続き最大限の努力をもって遺棄化学兵器の処理を行っていく」とコメントを発表した。

程大使と村山元首相が講演―九州日中
左から、松本会長、程大使、村山元首相、李総領事。交流大会会場で 左から、松本会長、程大使、村山元首相、李総領事。交流大会会場で

 中国と地理的に最も近い九州・福岡市で9月5日、「九州日中友好交流大会」が盛大に開かれた。福岡県日中友好協会( 松本龍会長)と駐福岡中国総領事館(李天然総領事)が、日中関係が厳しい時こそ民間交流で状況の改善を図ろうと初めて主催。村山富市元首相と程永華・駐日中国大使が講演を行った。各地の47の友好団体から約300人が出席。( 公社)日中友好協会から大薮二朗常務理事が出席し、挨拶した。

 程大使は「中日関係の現状と未来」をテーマに講演。徐福や鑑真、金印などの事例を挙げ、九州と中国の歴史的な深い関係を強調し、日中友好の重要性を述べた。村山元首相の講演は「歴史を鑑とし、未来を展望する」と題し、「『村山談話』と言われているが、これは個人的なものでなく、戦後50年という節目に、政府が過去の侵略を反省し未来を展望したものだ」と強調した。

 大会ではさらに「民間レベルの日中友好活動に全力を挙げ、子々孫々に夢と希望のある日中友好を」という力強い九州宣言を採択。その後、中国帰国者夕陽紅芸術団の演奏とともに和やかな懇談会が行われた。

 当日は九州の各県協会、山口県日中友好協会、福岡県、福岡市、北九州市などの自治体、華僑総会などが参加した。

中国語スピーチコンテスト実施、80代男性が健闘―佐賀県日中

 佐賀県日中友好協会(篠塚周城会長)は8月17日、同県小城市で第31回中国語スピーチコンテストを実施した。今年は朗読と暗誦の部が行われ、県内の学生と一般参加者を合わせた28人が挑戦。朗読の部では80代の男性が入賞するなど健闘ぶりを見せた。

 同コンテストは(公社)日中友好協会が来年1月に東京で開催する全日本中国語スピーチコンテストに繋がっている。全国21の都道府県協会がそれぞれ地元で開催し、佐賀県大会は、静岡県大会と共に全国21大会のトップを切る開催となった。

 朗読部門の課題文は「日月潭」。県下地区協会の中国語講座で学ぶ80代の谷川清太さんが挑戦し、見事3位に入賞した。審査員からは「年々レベルが上がってきて、甲乙つけがたくなってきている」などの講評があった。

友好都市締結市の交流会など通じ日中関係再構築アピール―千葉県日中

 千葉県日中友好協会(早川恒雄会長)は8月27日、千葉市内のポートプラザちばで2013年度定期総会を開いた。県日中友好議員連盟の議員12人や、中国大使館の汪婉参事官ら来賓を含む約100人が出席。(公社)日中友好協会から朽木光晴事務局次長が出席し、挨拶した。

 議事では、昨今の尖閣諸島問題の激化により日中情勢が厳しくなったことを受け、関係の再構築を目指すアピールの採択を決定。活動計画ではその一環として、中国人留学生の就職支援や、中国に友好都市を持つ自治体に所在する地区協会同士の交流会を開く新たな取り組みが提案され、採択された。

 同交流会では、県内の6市が、それぞれの友好都市とどのように交流しているかについて意見交換などを行う。互いに事業計画の参考にすることが目的で、早速「ほかの市の訪中団に随行する」といった案が挙げられた。

 そのほか、役員改選が行われ、早川会長が再任となった。

中国語夏期スクーリング開催、中国人語学研修生と理解深める―長野県日中
スクーリング参加者ら スクーリング参加者ら

 長野県日中友好協会(井出正一会長)は8月31日と9月1日の両日、長野ラジオ孔子学堂で恒例の日中友好中国語夏期スクーリングを開いた。県外からの受講生を含む約40人が参加し、中国人語学研修生との交流などを通じ学習に励んだ。

 同日中のスクーリングは今年で40回を迎え、群馬県など遠方からの常連もいるほど人気がある。これまで会場は同県志賀高原だったが、今回は受講生が参加しやすいように同学堂で実施した。

 受講生らはベテラン講師の指導の下、3つのレベルに分かれ会話や文法などを学習した。研修生との交流では、受講生らは中国語での自己紹介や学習のきっかけなどを発表。また、研修生に「日本に来て驚いたこと」や「中国での就職事情」などの質問を積極的にして打ち解け合った。

 初日夜には懇親会が開かれ、参加者は日中の歌の披露などで交流。翌朝は太極拳で汗を流すなど、有意義な時間を過ごした。

 受講生の一人は「レベルの高さに刺激を受けた。来年も参加したい」などと話した。

中秋明月祭開かれ、関西と中国の友好都市を紹介―NPO大阪府日中
大阪府日中と府下地区協会の合同ブース 大阪府日中と府下地区協会の合同ブース

 文化・経済・観光・飲食の4つの分野を通じて市民レベルでの交流促進を目指す「中秋明月祭大阪2013」が9月14日と15日、大阪市の史跡難波宮跡で開かれた。地域在住の市民や華僑華人など、多くの参加者でにぎわった。

 中秋明月祭は、NPO大阪府日中友好協会(谷井昭雄会長)をはじめ、駐大阪中国総領事館や華僑団体などからなる同祭実行委員会の主催で2009年からスタート。今年は「関西から友好」がテーマに掲げられた。初日の開幕式ではテープカットが行われ、谷井会長らが祝辞を述べた。

 会場にはステージが特設され、日中の多彩な団体が中国の民族舞踊や武術など伝統芸能を披露。また、中秋節に食べる中国伝統の菓子「月餅」などを販売するブースが並んだ。

 大阪府日中は、府下地区協会とブースを出店。中国の特産品の販売や、関西と中国の友好都市の紹介をした。藤井秀幸事務局長は「昨年より多くの人々が協会のブースを訪れてくれた」と話した。

書の心で結ばれた友情、日中児童の友好書道展開催―奈良県日中
作品を鑑賞する人々 作品を鑑賞する人々

 奈良県日中友好協会(辻井誠行会長)は8月20日から22日まで、県文化会館で第12回日中児童生徒友好書道展を開いた。同県と陝西省の児童の作品計272点が展示された。

 同日中は、1983年に日中平和友好条約締結5周年を記念して同展を開催。以来、30年に渡り陝西省人民対外友好協会を通じ、児童の作品の交換展を開いている。

 初日には開会式が行われ、主催を代表して辻井会長が「書の心で固く結ばれた日中の青少年の友情は、長く受け継がれ明るい未来のために力を発揮するだろう」と挨拶した。

 同展には県内の小中高の30校から783点が出品され、163点が入選。陝西省側からは109点が寄せられた。その後、作品は陝西省で開かれる展示会に出展のため、中国へ送られた。

大漁の魚に歓声、留学生が地引き網体験―羽咋市日中
網に掛かった魚を見る参加者ら 網に掛かった魚を見る参加者ら

 石川県・羽咋(はくい)市日中友好協会(高井勇学会長)は8月24日・25日の両日、市内の柴垣海岸で県華僑華人聯誼会と金沢大学中国留学生学友会と共に地引き網交流を実施した。

 この企画は、同日中が県内および近県在住の中国人に、日本文化への理解を深め市民と交流してもらうことを目的に考案。富山大学と福井大学に通う中国人留学生を含む総勢120人が参加した。

 初日、参加者は同市国立能登青少年交流の家でバーベキューを行い親睦を深め、翌日、朝6時から海岸に出て地引き網を体験した。

 全員で声を掛け合い地引き網を引くと、アジやスズキなどが網に掛かった。留学生たちは大漁に歓声をあげ、食べるのが楽しみな様子で持ち帰った。

中国人が五七五、俳句大会開催で46首集まる―白山市日中
講評をする山根副理事長 講評をする山根副理事長

 石川県・白山市日中友好協会(笠野藤紀男理事長)は9月8日、市内の松任文化会館で「第1回 日中友好俳句大会」を行った。中国人から寄せられた自作の日本語の俳句46首を発表し、表彰した。

 白山市は俳句の町として有名で、同日中は中国人に日本の文化に親しんでもらおうと大会を企画。北京や遼寧省などに住む中国人からも応募があった。題材は自由で、四季や日中友好を詠んだ多彩な作品が集まった。

 審査の結果、優秀賞には劉愛君さん(遼寧省大連市)の「民の幸願って友好金の橋」など3作品が入賞。審査員の山根公副理事長(俳文学者・「加賀千代女」の研究の第一人者)は「(劉さんの作品には)『日中両国民は仲良く光り輝く橋を渡って行こう』との思いが込められている」と講評を述べた。

武漢の青少年招き卓球大会開催、交流試合で友情深める―NPO大分市日中

 NPO大分市日中友好協会(髙倉秀志会長)は8月23日、大分市の友好都市・湖北省武漢市の青少年卓球選手団を招き、卓球交流交歓会を開いた。

 今大会は、昨年に(公社)日中友好協会などが北京市で開いた「日中友好交流都市中学生卓球交歓大会」に、大分と武漢の選手がチームを組んで出場し、好成績を収めた縁で実現した。大分からは市内の小中高生160人が、武漢からは、全国大会上位で、同市体育学校卓球コースに在籍する12歳から17歳までの男女6人が参加し、交流試合を通じて友情を深めた。

 生徒たちには、選手団の王農・同学校長が技術面なども丁寧に指導。アドバイスは好評で、大分の生徒たちは「すごく勉強になる」と熱心にメモを取った。彼らの熱のこもったプレーに対し、王校長は「基本から練習すれば伸びる選手が多い。いつでも指導に来たい」と話した。

 選手団の一行は22日に来日。24日に大分市の高校生と練習試合を行ったほか、水族館や買い物なども楽しんだ。一行はまた、村山富市元首相を訪問。団員たちは事前に訪問を知らされていなく、元首相に励まされたサプライズに感激した。

 同日中には、帰国した団員から「大分の生徒の熱心さと、人々の温かいもてなしに深い友情を感じた」との感想が寄せられた。髙倉会長は「日中関係は厳しいが、これを機にさらに交流を深めたい」と語った。

「夏期スクーリング」“交流重視”で人気、リピーターも増―神奈川県日中
言葉の交流会の模様。日中の老若男女が自由に話し合う 言葉の交流会の模様。日中の老若男女が自由に話し合う

 (一社)神奈川県日中友好協会が8月24・25日に開催した「日中夏期交流スクーリング」は、語学研修にとらわれない充実した内容で人気が高く、活気もあるという。スタッフの話や参加者の声を聞くため、会場がある神奈川県・江ノ島を訪ねた。

 会場は江ノ島の県立かながわ女性センターで会議室や宿泊施設を完備する。今年は県と遼寧省の友好提携30周年の節目でスクーリングも記念事業に位置付けた。共催する県の協力もあり、宿泊施設を貸し切ったという。

 日中双方の95人(日本59、中国36)が参加し、大学生や社会人を含む若い人の姿も少なくない。20代の日本人男性に聞くと、「会社勤めばかりで日常に交流の機会が少ない。こうした行事を探していた」と話した。

 人数が多く、運営側の進行も大変だ。そのため、共催の県協会青年組織「チャイ華」のスタッフや県下の地域協会の会員がボランティアで協力参加している。直前の打ち合わせでは、細かい役割分担や参加者の誘導、注意点などが記載されたタイムスケジュール表を見ながら、予想される事態を話し合っていた。こうした行き届いた準備が参加者を満足させているようだ。評判は高く、リピーター増や「口コミ」の広がりにつながっている。今年は申し込み開始からわずか4日間で日本人は定員に達し、キャンセル待ちが出たという。もちろん、県内の任意団体へ告知した成果もあるが、最近は「地元ではこうした交流行事がない」と他県からの参加もあるという。「チャイ華や地域協会の協力があってこそ」。スタッフの一人はこう感謝を言葉にした。

打ち解けやすい流れ

 印象に残ったのは、レベル別の語学授業後に行われた「言葉の交流会」。7人ほどのグループに分かれ自由なテーマで話し合い、会話力を磨く。これにはスタッフも、語学教師も全員が参加し、時間を区切って日中両言語を交互に使う。話すうちに仲良くなり、その後の夕食、懇親会でさらに打ち解け合うという流れだ。

 語学授業の時間以外は、とにかく参加者同士が顔を合わせて会話する。「交流の時間」が長いと感じた。2日目の目玉行事は語学授業後に行われたワークショップで、希望に沿って分けた「料理」「音楽」「スポーツ」の各班で2時間たっぷり交流する。昼食は料理班が準備した料理を皆で囲んだ。スタッフに聞くと、「勉強は家でもできる。交流の機会を楽しんでほしい」と話した。

 参加者からは「中国の生きた情報を得られ有意義だった」「日本人とのコミュニケーションの機会が多く楽しかった」などの感想が聞かれた。

 一方の運営側は当日部屋割りを急きょ変更したりして何人かの人に迷惑をかけてしまったため、「参加者のルールをはっきりしたい」などの課題もいくつか見つかったようだ。反省を生かし、次回はさらに良いスクーリング行事を目指す。